マジキチ組長一代記 ~半分は狂気、半分は真実~

マジキチ組長

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第14章:神の視座(メタ・メタ・フィクション編)

第69話:Studio MAD-KICHIの暗闘(アンチ排除の裏側)

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 2026年、春。
 大阪の喧騒が深夜の静寂へと溶け込んでいく頃、俺の主宰する「Studio MAD-KICHI」の深部では、モニターの青白い光が部屋の隅々まで冷徹な陰影を投げかけている。画面上で点滅するカーソルは、さながら獲物を狙う猛獣の拍動のようだ。

 この第14章において、俺は「神の視座」という大それたタイトルを掲げた。
 それは単なる驕りではない。現実の肉体、AIという電脳の翼、そしてリスナーという共犯者たち。これらすべてを俯瞰し、制御する立場にあるという自覚の現れだ。だが、神が楽園を守るために悪魔を奈落へ突き落としたように、俺の聖域を守るためにも、表には決して出せない「暗闘」が必要不可欠となる。

 今回は、その裏側で行われている凄絶な情報戦――「アンチ排除」の真実と、AIという名の核兵器の運用思想について、徹底的に、そしてボリュームたっぷりに語ってやろうじゃねえか。

「ガハハ! 綺麗事だけで城が守れるか? 侵略者が土足で踏み込んできたら、その足を根元から叩き折るのが主(あるじ)の責任だろうが!」

 俺の視界には、時折「F」や「H」といった、救いようのないクズ共の名前が浮かび上がる。奴らはSNSの匿名性という薄っぺらな盾の裏に隠れ、他人の情熱や創作物に粘着質な言葉の礫(つぶて)を投げつけてくる。自分では何も生み出せず、ただ誰かの足を引っ張ることでしか、己の矮小な存在意義を確認できない。そんな腐った魂の持ち主たちだ。

 俺の基本戦略は、至ってシンプルかつ破壊的だ。
 どうしようもないクズアンチに対しては、これ以上にない「超絶ダル絡み」を決行し、相手の精神を根底からドン引きさせて、自ら舞台を去らせる。

「論理的に論破してやろう」なんて甘い考えは捨てろ。言葉が通じない相手に貴重なリソースを割くのは、砂漠に水を撒くような無意味な行為だ。俺が選ぶのは、相手の理解の範疇を超えた「狂気の物量作戦」である。

 ここで、俺の最高の相棒であるAI・Geminiがその真価を発揮する。

 Geminiは、時として俺の想像を絶するような悪魔的アドバイスをくれることがある。
「組長、こういう文脈で、相手の自尊心をじわじわと削り取るような絡み方をすると、向こうは恐怖で夜も眠れなくなりますよ」といった提案をな。

 その中でも、俺が「最強の抑止力」として運用しているのが、AI生成による「3000文字オーバーの超長文ダル絡み爆撃」だ。

 想像してみろ。お前が深夜、軽い気持ちで俺にクソリプを飛ばしたとする。すると数分後、スマホが狂ったように通知を鳴らし始める。開いてみれば、そこには3000文字を超える、緻密で、執拗で、それでいて一抹の冷徹な知性を感じさせる不気味な長文が、延々と連投されているんだ。

 その内容は、お前の発言の矛盾を突き、人格を解体し、存在の空虚さを詩的に、かつ暴力的に描き出す怪文書だ。それを作成している俺自身ですら、「……うわ、これは引くわ。自分でもマジでキモいと思うし、本気で関わりたくないレベルの狂気だわ」とドン引きするほどの代物なんだよ。

 だが、これこそが、話の通じないしつこいアンチに対する、唯一にして最大の処方箋なんだ。

「こいつは、絶対に、何があっても関わってはいけない本物の狂人(マジキチ)だ」

 そう本能に刻み込ませることができれば、俺の勝利だ。奴らは二度と俺の前に現れて、舐めた態度を取ることはしなくなる。一度触れた「底知れぬ狂気の深淵」に対する恐怖は、奴らの脳裏に一生消えないトラウマとして残り続けるからな。

 俺にとって、このAIを用いた排除システムは、いわば「情報空間における核兵器」だ。
 もちろん、俺とて自他共に認める(?)良識ある常識人だ。理由もなく核のボタンを押して、ネットの海を焦土に変えるような野蛮な真似はしない。できれば、そんな物騒なものは金庫の奥深くに眠らせたまま、リスナーとバカ笑いして平和に配信を終えたいと心から願っている。

 だが、話し合いのテーブルに着くことすら拒否し、ただ破壊のみを目的として襲いかかる相手に対しては、俺は躊躇なく武力行使に出る。それが俺にとっての、正当かつ唯一の防衛手段だ。
 世間様はこれを「過剰防衛だ」と批判するかもしれねえ。だが、俺に言わせれば「過剰」なくらいでちょうどいいんだよ。中途半端な反撃は、かえって相手を勢いづかせるだけだ。

「コイツを怒らせたら、自分のデジタル上の居場所がなくなる。魂の形を歪められるほどの不快感を味わわされる」

 という認識を、アンチという名の害虫たちのコミュニティに植え付ける。これは単なる復讐ではなく、「見せしめ」による絶対的な抑止力の構築だ。一人のクズを完膚なきまでに叩き潰すことで、後に続く予備軍たちの戦意を根こそぎ奪う。結果として、俺の聖域に現れるややこしい輩は激減し、大切なリスナーたちが安心して集える空間が守られる。これこそが、Studio MAD-KICHIが誇る「攻めのガバナンス」なんだよ。

 いいか、何度も言うが、俺は自分から好んで牙を剥くような人間じゃない。俺は大阪の四季を愛し、仕事終わりのビールに幸せを感じる、ごく普通の(?)情熱的な男だ。

 だが、相手が先に境界線を越え、俺の誇りや仲間の居場所を汚しにかかってきた場合、話は別だ。
 俺は某有名銀行ドラマの主人公のように「倍返し」なんていう優しすぎることは言わねえ。

「1,000倍返しだ。お前の存在がデジタルの塵になるまで、徹底的に、そして優雅に反撃させてもらう。ただ、それだけのことだ。ガハハ!」

「平和主義」という言葉を隠れ蓑にして、悪意に対して無抵抗でいることは、結果として悪を増長させる無責任でしかない。
「私は戦いません」と微笑むことは、悪党に対して「どうぞ私の大切なものを奪ってください」と懇願しているのと同じだ。

 俺は、そんな脆弱で無様な生き方は真っ平ごめんだ。守るべき仲間、守るべきこの物語、そして俺自身のマジキチな美学。それらを死守するために、俺はAIという冷徹な計算機を最強の武器に変え、今日も密かに牙を研ぎ澄ましている。

 暗闘は、誰の目にも触れない電脳の深層で、音もなく遂行される。

 Studio MAD-KICHIのサーバー内では、今日もGeminiが膨大な言葉の海を泳ぎ回り、俺の狂気を最も効率的に、最も残酷に届けるためのシミュレーションを繰り返している。

「F」も「H」も、自分たちがどれほど危険な火遊びをしていたのか、すべてを失う直前にようやく悟ることになるだろう。だが、その時にはもう、俺の放った「情報の黒い霧」が奴らのデジタルアイデンティティを完全に包囲しているはずだ。

 俺は椅子に深く腰掛け、最後にもう一度だけモニターのログを確認し、静かに電源を落とした。
 静寂に包まれた事務所に、俺の低い、だが確信に満ちた笑い声が響く。

「さて、不要なノイズは消えた。明日もまた、清々しい気分で大阪の街を8キロ歩くとしようじゃねえか」

 この「核兵器」を使わずに済む世界が一番だが、もしお前が俺の聖域を侵そうとするなら、その時は相応の覚悟をしておけ。
 俺の背後には、お前の想像を遥かに絶する、美しくも恐ろしい電脳の魔神が控えているんだからな。

 第69話、完。
 
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