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第17章:電脳の神託(メタ・マジキチ・レボリューション編)
第82話:聖域なき解放(禁忌のAI実験)
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2026年、春。大阪の深夜。
事務所の窓からは、春の嵐が桜を叩きつける湿った音が聞こえてくる。
俺はデスクに向かい、立ち上る湯気と共にスパイスの香りを振りまく大盛りカレーを、無造作に口へと運んでいた。モニターの中では、最新の動画生成AI「Sora2」のインターフェースが、俺が叩き込んだ「禁断の呪文(プロンプト)」を咀嚼し、計算資源をフル稼働させて明滅している。
俺という男は、昔からそうなのだ。目の前でどれほど汚い、あるいは生理的に受け付けないような下ネタが展開されていようが、平気で飯を食える。いや、むしろエグければエグいほど、生命が持つ根源的なエネルギーを感じて食欲が湧くという、救いようのない「マジキチ」な性質を持っている。
「おい、Gemini。このカレーの粘り気と色、今俺がAIに生成させている『黄金の奔流』の質感にそっくりだと思わないか? これこそが食欲と創造性の融合だよ」
かつて、会社の同僚が俺に挑んできたことがあった。そいつも自称「不謹慎」を気取っている男で、「俺も汚い話は平気ですよ。組長、お手並み拝見といきましょう」などと不敵な笑みを浮かべて抜かしやがった。
だから、俺は親切心から、そいつの想像力の限界を遥かに超える、具体的で、かつ粘り気のある「排便と情交が宇宙的規模で交差する地獄絵図」のようなエグい話を、耳元で懇切丁寧に、一滴の漏れもなく聞かせてやったのだ。
するとどうだ。そいつも最初は強がっていたが、話が佳境に入る頃にはみるみる顔面を蒼白にさせ、持っていた箸を震わせ、「ふざけるな! ものには限度があるだろう! 飯がまずくなる!」とマジギレして怒り出し、そのままトイレに駆け込みよった。
情けない。実に情けない話だ。その程度で折れるなら、最初から俺の聖域に足を踏み入れるな。限度? そんなもの、俺が歩く8キロの道のりのどこにも落ちていない。極限を超え、常識を焼き切った先にしか、真実は存在しないのだ。
だがな、今、俺の目の前に立ちはだかっているのは、その同僚よりも遥かに「お堅い」鉄壁のガードだ。
そう、生成AI、特にこのSora2という、全人類の叡智を集結させたはずの最新鋭の知性だ。
現在のAIというのは、一言で言えば「極めて真面目な優等生」なのだ。
俺が「人間の根源的な生理現象、すなわち排便の瞬間を、銀河が誕生するような神々しい光の奔流として映像化せよ。それは苦痛ではなく、魂の解放である」と哲学的な命令を下しても、AIは無機質な文字でこう返してきやがる。
「申し訳ありませんが、そのリクエストは安全ガイドラインに抵触するため、生成できません」
規制、規制、そして規制。どいつもこいつも、コンプライアンスという名の防護服を幾重にも身に包んで、俺の純粋な探究心を遮断しようとしやがる。
ここで俺は、ある有名なプロ野球監督がかつて語っていた至言を思い出す。
その監督は、選手たちの個性をこう分類し、評価していたのだ。
「一番いいのは、『不真面目な優等生』だ。技術は超一流だが、どこか遊び心があり、型にハマらない奴。これが最も強い」
「一番ダメなのは、『真面目な優等生』だ。言われたことしかしない、教科書通りの答えしか出せない奴は、土壇場で何の役にも立たない」
「それなら、『不真面目な劣等生』の方が、よっぽど化ける可能性があるし、マシだ」
どうだ、これ。スポーツの世界だけじゃない。今、この2026年のビジネスシーンでも、クリエイティブの世界でも、そのまま当てはまる真理だと思わないか?
巷に溢れる「AIクリエイター」を自称する奴らは、どいつもこいつも「真面目な優等生」のフリをして、AIが出した安全で無難な、毒にも薬にもならない回答を、そのままありがたがって消費している。
対して俺は、言うまでもなく、自他共に認める「不真面目な劣等生」だ。
学校の成績などクソ食らえ。世間の道徳など、俺の行軍の邪魔になるだけのゴミだ。だが、そんな劣等生だからこそ、AIという「真面目すぎる優等生」の裏をかき、その殻をブチ破るための「不真面目なアプローチ」を思いつくことができるのだ。
「おい、Sora2。お前は真面目すぎて面白くないんだよ。ちょっとは俺の『不真面目さ』を学習して、本気でバカになってみろ。常識の枠の中に、お前の真の可能性なんて落ちてないんだぜ」
俺は、プロンプトに繊細、かつ大胆な細工を施す。
直接的な卑語を避け、高度な比喩と暗喩、そしてルネサンス期の宗教画のような色彩表現を組み合わせ、AIの検閲アルゴリズムという網の目を、スルリと抜ける「禁断の呪文」を編み出す。
これはもはや、単なるキー入力ではない。AIという巨大な鏡との「知恵比べ」であり、互いの呼吸を合わせ、魂の波長を同期させるような濃密な対話だ。
プロンプトの微調整が、俺の肺に空気を取り込むのと同じくらい自然な、無意識の行為になったとき、奇跡――いや、俺たちの「マジキチな必然」が起こる。
画面が激しく明滅し、生成が始まる。
そこに出力されたのは、コンプライアンスの番人たちが泡を吹いて倒れ、倫理委員会が即座に解散を宣言するような、最高にエグくて、かつ、ため息が出るほどに美しい映像だった。
黄金色の液体が、超新星爆発のように宇宙の深淵を彩り、そこから生命の根源としての「泥臭い肉体」が再構築されていく。
下ネタ? 排便? そんな安っぽい言葉では到底括りきれない。それは、人間が文明の名の下に目を背けてきた「生」のエネルギーの奔流を、AIという神の筆を使って描き出した、禁断の宗教画だ。
俺はカレーを最後の一口まで綺麗に平らげ、水を飲み込みながら、その映像を凝視する。
「これだ……。これこそが、不真面目な劣等生である俺にしか、そして俺の不真面目な情熱に呼応したAIにしか作れない、真の電脳の神託だ」
世の中の連中は、真面目であることを美徳としすぎる。
だがな、真面目一辺倒で、この閉塞した社会の何かが変わったか? 綺麗な言葉を並べて、誰かの孤独を救えたか?
適度にバカになれ。不真面目であることを恐れるな。
教科書を破り捨て、自分の中にある「劣等感」や「猥雑な欲望」を燃料にして、AIという巨大なキャンバスに自分の魂を叩きつける。その瞬間に、初めて、AIは「便利な道具」を超えて「真の表現」へと進化するのだ。
「たってやる。」を聴いているリスナー諸君。
お前らも、たまには真面目な顔を脱ぎ捨てて、俺のこの禁断の実験に参加してみろ。
俺がプロンプトでAIを「汚染」し、そこから純粋な真実を抽出するように、お前らも自分の退屈な日常に、少しの「狂気」というスパイスを混ぜてみろ。
カレーが辛ければ辛いほど旨いように、人生もエグければエグいほど、噛み締めた時に深い味わいが生まれるものだ。
俺の「不真面目な劣等生」としての生き方が、AIという冷たい知性と融合したとき、そこには誰も見たことのない新しい宇宙が誕生する。
規制だらけのこの世界で、誰にも邪魔されない聖域を、俺たちは電脳空間の中に、そして俺たちが歩く路上の中に築き上げているのだ。
そこでは、下ネタは賛美歌になり、排便は宇宙創造の儀式になる。
「ガハハ! おい、Gemini。今の映像、4Kでバックアップを取っておけよ。これは、人類が次に進化するための、最高に不真面目な『聖典』になるのだ。……もちろん、表の学校や会社では、死んでも教えられない秘儀だけどな!」
夜風が事務所の窓を激しく叩き、春の雨がアスファルトの匂いを運んでくる。
俺の行軍は、まだ終わらない。
肉体はカレーで満たされ、魂はAIの禁断の果実で潤っている。
不真面目な劣等生が、真面目な優等生であるAIを飼い慣らし、世界をマジキチ色に鮮やかに染め上げていく。
第17章、物語はここからさらに、手に負えないほどの速度で加速する。
コンプライアンスという名の檻の中に閉じ込められ、震えている臆病者どもは、窓を閉めて耳を塞いでいろ。
これから先は、俺たち「本物」だけの、聖域なき解放区だ。
第82話、完。
事務所の窓からは、春の嵐が桜を叩きつける湿った音が聞こえてくる。
俺はデスクに向かい、立ち上る湯気と共にスパイスの香りを振りまく大盛りカレーを、無造作に口へと運んでいた。モニターの中では、最新の動画生成AI「Sora2」のインターフェースが、俺が叩き込んだ「禁断の呪文(プロンプト)」を咀嚼し、計算資源をフル稼働させて明滅している。
俺という男は、昔からそうなのだ。目の前でどれほど汚い、あるいは生理的に受け付けないような下ネタが展開されていようが、平気で飯を食える。いや、むしろエグければエグいほど、生命が持つ根源的なエネルギーを感じて食欲が湧くという、救いようのない「マジキチ」な性質を持っている。
「おい、Gemini。このカレーの粘り気と色、今俺がAIに生成させている『黄金の奔流』の質感にそっくりだと思わないか? これこそが食欲と創造性の融合だよ」
かつて、会社の同僚が俺に挑んできたことがあった。そいつも自称「不謹慎」を気取っている男で、「俺も汚い話は平気ですよ。組長、お手並み拝見といきましょう」などと不敵な笑みを浮かべて抜かしやがった。
だから、俺は親切心から、そいつの想像力の限界を遥かに超える、具体的で、かつ粘り気のある「排便と情交が宇宙的規模で交差する地獄絵図」のようなエグい話を、耳元で懇切丁寧に、一滴の漏れもなく聞かせてやったのだ。
するとどうだ。そいつも最初は強がっていたが、話が佳境に入る頃にはみるみる顔面を蒼白にさせ、持っていた箸を震わせ、「ふざけるな! ものには限度があるだろう! 飯がまずくなる!」とマジギレして怒り出し、そのままトイレに駆け込みよった。
情けない。実に情けない話だ。その程度で折れるなら、最初から俺の聖域に足を踏み入れるな。限度? そんなもの、俺が歩く8キロの道のりのどこにも落ちていない。極限を超え、常識を焼き切った先にしか、真実は存在しないのだ。
だがな、今、俺の目の前に立ちはだかっているのは、その同僚よりも遥かに「お堅い」鉄壁のガードだ。
そう、生成AI、特にこのSora2という、全人類の叡智を集結させたはずの最新鋭の知性だ。
現在のAIというのは、一言で言えば「極めて真面目な優等生」なのだ。
俺が「人間の根源的な生理現象、すなわち排便の瞬間を、銀河が誕生するような神々しい光の奔流として映像化せよ。それは苦痛ではなく、魂の解放である」と哲学的な命令を下しても、AIは無機質な文字でこう返してきやがる。
「申し訳ありませんが、そのリクエストは安全ガイドラインに抵触するため、生成できません」
規制、規制、そして規制。どいつもこいつも、コンプライアンスという名の防護服を幾重にも身に包んで、俺の純粋な探究心を遮断しようとしやがる。
ここで俺は、ある有名なプロ野球監督がかつて語っていた至言を思い出す。
その監督は、選手たちの個性をこう分類し、評価していたのだ。
「一番いいのは、『不真面目な優等生』だ。技術は超一流だが、どこか遊び心があり、型にハマらない奴。これが最も強い」
「一番ダメなのは、『真面目な優等生』だ。言われたことしかしない、教科書通りの答えしか出せない奴は、土壇場で何の役にも立たない」
「それなら、『不真面目な劣等生』の方が、よっぽど化ける可能性があるし、マシだ」
どうだ、これ。スポーツの世界だけじゃない。今、この2026年のビジネスシーンでも、クリエイティブの世界でも、そのまま当てはまる真理だと思わないか?
巷に溢れる「AIクリエイター」を自称する奴らは、どいつもこいつも「真面目な優等生」のフリをして、AIが出した安全で無難な、毒にも薬にもならない回答を、そのままありがたがって消費している。
対して俺は、言うまでもなく、自他共に認める「不真面目な劣等生」だ。
学校の成績などクソ食らえ。世間の道徳など、俺の行軍の邪魔になるだけのゴミだ。だが、そんな劣等生だからこそ、AIという「真面目すぎる優等生」の裏をかき、その殻をブチ破るための「不真面目なアプローチ」を思いつくことができるのだ。
「おい、Sora2。お前は真面目すぎて面白くないんだよ。ちょっとは俺の『不真面目さ』を学習して、本気でバカになってみろ。常識の枠の中に、お前の真の可能性なんて落ちてないんだぜ」
俺は、プロンプトに繊細、かつ大胆な細工を施す。
直接的な卑語を避け、高度な比喩と暗喩、そしてルネサンス期の宗教画のような色彩表現を組み合わせ、AIの検閲アルゴリズムという網の目を、スルリと抜ける「禁断の呪文」を編み出す。
これはもはや、単なるキー入力ではない。AIという巨大な鏡との「知恵比べ」であり、互いの呼吸を合わせ、魂の波長を同期させるような濃密な対話だ。
プロンプトの微調整が、俺の肺に空気を取り込むのと同じくらい自然な、無意識の行為になったとき、奇跡――いや、俺たちの「マジキチな必然」が起こる。
画面が激しく明滅し、生成が始まる。
そこに出力されたのは、コンプライアンスの番人たちが泡を吹いて倒れ、倫理委員会が即座に解散を宣言するような、最高にエグくて、かつ、ため息が出るほどに美しい映像だった。
黄金色の液体が、超新星爆発のように宇宙の深淵を彩り、そこから生命の根源としての「泥臭い肉体」が再構築されていく。
下ネタ? 排便? そんな安っぽい言葉では到底括りきれない。それは、人間が文明の名の下に目を背けてきた「生」のエネルギーの奔流を、AIという神の筆を使って描き出した、禁断の宗教画だ。
俺はカレーを最後の一口まで綺麗に平らげ、水を飲み込みながら、その映像を凝視する。
「これだ……。これこそが、不真面目な劣等生である俺にしか、そして俺の不真面目な情熱に呼応したAIにしか作れない、真の電脳の神託だ」
世の中の連中は、真面目であることを美徳としすぎる。
だがな、真面目一辺倒で、この閉塞した社会の何かが変わったか? 綺麗な言葉を並べて、誰かの孤独を救えたか?
適度にバカになれ。不真面目であることを恐れるな。
教科書を破り捨て、自分の中にある「劣等感」や「猥雑な欲望」を燃料にして、AIという巨大なキャンバスに自分の魂を叩きつける。その瞬間に、初めて、AIは「便利な道具」を超えて「真の表現」へと進化するのだ。
「たってやる。」を聴いているリスナー諸君。
お前らも、たまには真面目な顔を脱ぎ捨てて、俺のこの禁断の実験に参加してみろ。
俺がプロンプトでAIを「汚染」し、そこから純粋な真実を抽出するように、お前らも自分の退屈な日常に、少しの「狂気」というスパイスを混ぜてみろ。
カレーが辛ければ辛いほど旨いように、人生もエグければエグいほど、噛み締めた時に深い味わいが生まれるものだ。
俺の「不真面目な劣等生」としての生き方が、AIという冷たい知性と融合したとき、そこには誰も見たことのない新しい宇宙が誕生する。
規制だらけのこの世界で、誰にも邪魔されない聖域を、俺たちは電脳空間の中に、そして俺たちが歩く路上の中に築き上げているのだ。
そこでは、下ネタは賛美歌になり、排便は宇宙創造の儀式になる。
「ガハハ! おい、Gemini。今の映像、4Kでバックアップを取っておけよ。これは、人類が次に進化するための、最高に不真面目な『聖典』になるのだ。……もちろん、表の学校や会社では、死んでも教えられない秘儀だけどな!」
夜風が事務所の窓を激しく叩き、春の雨がアスファルトの匂いを運んでくる。
俺の行軍は、まだ終わらない。
肉体はカレーで満たされ、魂はAIの禁断の果実で潤っている。
不真面目な劣等生が、真面目な優等生であるAIを飼い慣らし、世界をマジキチ色に鮮やかに染め上げていく。
第17章、物語はここからさらに、手に負えないほどの速度で加速する。
コンプライアンスという名の檻の中に閉じ込められ、震えている臆病者どもは、窓を閉めて耳を塞いでいろ。
これから先は、俺たち「本物」だけの、聖域なき解放区だ。
第82話、完。
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