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7.雌鶏、鳥小屋を仕切る
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青い雌鶏亭ではサリーが決意を固めて待ち構えていた。
デーティアが言っていた。
「誰かが悪者にならなきゃおさまらない」
青い雌鶏亭で悪者役ができるのはサリーだけだ。
元の青い雌鶏亭をとりもどす!
メグがエディを従えて青い雌鶏亭に帰った日、サリーは二人を待ち構えていた。
サリーはメグのバッグを取り上げると、財布を取り出した。中には大金貨二枚と残金の銀貨が少々が入っていた。
「これはあんたが遣っていいもんじゃないよ」
サリーの厳しい声にメグは鼻声を出して反論した。
「なんで大金貨を取り上げるのよ!お姑さんはあたしがそんなに嫌いなの!?」
「ああ、嫌いだね。今のあんたは大嫌いさ」
顔を真っ赤にして怒るメグに、静かな中に頑なに厳しい顔でサリーは言う。
「この大金貨はハンナばあさんの猫の代金だよ。あんたには触る資格もないよ」
「そうだ。メグ、どうしちゃったんだよ?」
エディがメグに問いかける。
「どうかしちゃったのはエディでしょ!?二言目にはデーティア、デーティアって!そんなにあの人が好きなの!?」
「デーティアさんは姉ちゃんか伯母さんみたいなものだって言っただろう?」
「あんたより若い姉さんや伯母さんがいてたまるもんですか!」
「メグ、再三言ってたけどね、デーティアさんはハンナばあさんよりずっと年上だよ。百二十歳は超えている」
「まさか」
「嘘なものかね。この町中の人が知ってることなのに、なんだってあんたは認めないんだい?」
「嘘にきまっているもの!あんな小娘!!」
サリーはため息を吐く。
「あんたの自慢は若さだけじゃないか。見ない聞かない知らないばかりだ。見ててごらん。あんたが得意の鼻をひけらかしている若さとやらに、あたしは勝ってやるから」
キッとメグを睨みつけるサリー。
「それにね、この青い雌鶏亭はマークが店主だ。どんな料理を作ってどんな材料を使うかはマーク次第さ」
オロオロとするマーク。
「あんたもしっかりしなよ!あんな値段が高いばかりで質の悪いものを使って、青い雌鶏亭はどうなった?雌鶏じゃなく閑古鳥が鳴いているじゃないか」
「俺は…俺は…」
オロオロするばかりのマークにサリーは業を煮やした。
デーティアさんが言っていた
「雌鶏が時を告げれば国は亡びる」
とはメグの好き勝手にさせるなと言うことで
「雄鶏に時を告げるように勧めるのも雌鶏の役目」
とは、気の弱いマークの尻をひっぱたいてでも、しゃっきりさせることだ。
サリーは腹に力をぐっと入れた。
「明日から、デーティアさんのハーブとスパイス、今までの店で仕入れた材料で、今までの料理で仕切り直すよ!」
サリーはメグを見て仕切った。
「メグ、あんたは店に出ても出なくてもいい。看板娘だって浮かれてるけどね、あたしだってまだまだあんたにゃ負けないからね」
翌日、青い雌鶏亭はいつものように開店した。
家族の朝食を作って並べるのはサリーの役目だ。
ハンナから教わったレシピのキノコとチーズ入りのオムレツ、ソーセージ、豆と野菜のスープに、町のパン屋プランプルのパン。
プランプルのプラム入りのパンはデーティアさんの好物だったね。落ち着いたら持って行って詫びよう。いや感謝になるといいけど。
朝食の席に着いた青い雌鶏亭の人々は目を瞠った。
サリーは輝くように美しかった。
結い上げられた蜂蜜色の髪は艶深く、美しい刺繍の刺されたスカーフからのぞいている。マークはスカーフを取って髪に触れたくなった。
薄化粧を施した顔ははち切れんばかりの元気な美しさだ。
糊の効いた清潔な木綿と麻の機能的な服は、彼女の健康的な美しさを挽き立てていた。エプロンの縁にはボビンレースが縫い付けてある。
まだ19歳のメグの所謂王都風の濃い化粧と、無駄なほど飾り立てたドレスが霞む。
朝食後、サリーは元気に
「じゃあ、材料の注文をしておくよ。宣伝もしておくから仕込みをよろしくね」
と出かけて行った。
サリーは若い頃は町で評判の美人で元気で愛嬌もあり、結婚相手は引く手数多だった。
四十歳半ばを過ぎた今では、あの頃の若さはないものの、成熟した魅力に溢れていた。
いつもは簡単にひっつめていた髪を、今日はデーティアの最高級の髪油で艶をだしてふっくら結い上げている。
顔を洗ってからデーティア自慢の薔薇水で調え、薄く白粉をはたいた頬はふんわりやわらかそうだし、淡い色の紅を引いた唇は朝露に濡れたベリーのようだ。
サリーは行く先々で笑顔と共に店の宣伝をした。
「迷惑かけちゃったけど、また元のように料理を出すよ。あんたの店の肉とデーティアさんの調味料でね」
この調子で、ニコニコ笑って他の仕入れ先の店や道で会う人々に告げる。
その日の昼に、青い雌鶏亭に恐る恐るやってきた人々は多くはなかったが、その人達から
「青い雌鶏亭の味が戻った」
と聞かされた町の人々は、久しぶりにハンナ直伝の料理にありつこうと、夜は行列をなした。
メグが来てから機嫌を窺って裏方に回っていたサリーは、以前のように元気に注文を取り給仕をし、朗らかに客と言葉を交わし合った。
メグの影はすっかり薄れてしまった。
「青い雌鶏亭はこうじゃなくちゃ」
「サリーはまだまだ美人だね」
「ぽっと出の田舎孔雀より町雌鶏だよ」
客の軽口はメグの耳にも届いた。
田舎孔雀が自分で、町雌鶏がサリーだと言いたいのはわかった。
あたしはこんなに若くて王都の最新流行のドレスなのに!
その王都の最新流行のドレスとやらは店ですっかり乗せられて買ったのだが、実は型遅れの店晒しのものだとメグは気づいていない。
よく王都にも買い付けに行くエディはそれにも、メグが仕入れようと言う材料の値段の高さや品質の悪さにも気づいていたが黙っていた。メグが素朴で無邪気な気のいい娘であることを知っているので、一刻も早く自分から目を覚まして欲しいと思っていたのだ。
日ごとにサリーは持て囃され、若い看板娘と一時は持て囃されたメグは脇に追いやられる。
メグはすっかり不機嫌でふくれかえった。
青い雌鶏亭は日ごとに活気を取り戻したが、逆にメグはどんどんふさぎ込み、エディとの喧嘩が増えた。
エディはメグと言い争ったり宥めたりしたが、メグは頑なだった。
サリーはそれを横目で見て、知らない振りをした。
マークは間に入るべきか悩んでオロオロしたが
「あの娘も目が覚めていいころだよ。嫁いだっていうのはどういうことか、自覚するのにいい時期だよ」
と夫を制した。
一ヶ月が終わる頃、メグは店に出なくなった。
デーティアが言っていた。
「誰かが悪者にならなきゃおさまらない」
青い雌鶏亭で悪者役ができるのはサリーだけだ。
元の青い雌鶏亭をとりもどす!
メグがエディを従えて青い雌鶏亭に帰った日、サリーは二人を待ち構えていた。
サリーはメグのバッグを取り上げると、財布を取り出した。中には大金貨二枚と残金の銀貨が少々が入っていた。
「これはあんたが遣っていいもんじゃないよ」
サリーの厳しい声にメグは鼻声を出して反論した。
「なんで大金貨を取り上げるのよ!お姑さんはあたしがそんなに嫌いなの!?」
「ああ、嫌いだね。今のあんたは大嫌いさ」
顔を真っ赤にして怒るメグに、静かな中に頑なに厳しい顔でサリーは言う。
「この大金貨はハンナばあさんの猫の代金だよ。あんたには触る資格もないよ」
「そうだ。メグ、どうしちゃったんだよ?」
エディがメグに問いかける。
「どうかしちゃったのはエディでしょ!?二言目にはデーティア、デーティアって!そんなにあの人が好きなの!?」
「デーティアさんは姉ちゃんか伯母さんみたいなものだって言っただろう?」
「あんたより若い姉さんや伯母さんがいてたまるもんですか!」
「メグ、再三言ってたけどね、デーティアさんはハンナばあさんよりずっと年上だよ。百二十歳は超えている」
「まさか」
「嘘なものかね。この町中の人が知ってることなのに、なんだってあんたは認めないんだい?」
「嘘にきまっているもの!あんな小娘!!」
サリーはため息を吐く。
「あんたの自慢は若さだけじゃないか。見ない聞かない知らないばかりだ。見ててごらん。あんたが得意の鼻をひけらかしている若さとやらに、あたしは勝ってやるから」
キッとメグを睨みつけるサリー。
「それにね、この青い雌鶏亭はマークが店主だ。どんな料理を作ってどんな材料を使うかはマーク次第さ」
オロオロとするマーク。
「あんたもしっかりしなよ!あんな値段が高いばかりで質の悪いものを使って、青い雌鶏亭はどうなった?雌鶏じゃなく閑古鳥が鳴いているじゃないか」
「俺は…俺は…」
オロオロするばかりのマークにサリーは業を煮やした。
デーティアさんが言っていた
「雌鶏が時を告げれば国は亡びる」
とはメグの好き勝手にさせるなと言うことで
「雄鶏に時を告げるように勧めるのも雌鶏の役目」
とは、気の弱いマークの尻をひっぱたいてでも、しゃっきりさせることだ。
サリーは腹に力をぐっと入れた。
「明日から、デーティアさんのハーブとスパイス、今までの店で仕入れた材料で、今までの料理で仕切り直すよ!」
サリーはメグを見て仕切った。
「メグ、あんたは店に出ても出なくてもいい。看板娘だって浮かれてるけどね、あたしだってまだまだあんたにゃ負けないからね」
翌日、青い雌鶏亭はいつものように開店した。
家族の朝食を作って並べるのはサリーの役目だ。
ハンナから教わったレシピのキノコとチーズ入りのオムレツ、ソーセージ、豆と野菜のスープに、町のパン屋プランプルのパン。
プランプルのプラム入りのパンはデーティアさんの好物だったね。落ち着いたら持って行って詫びよう。いや感謝になるといいけど。
朝食の席に着いた青い雌鶏亭の人々は目を瞠った。
サリーは輝くように美しかった。
結い上げられた蜂蜜色の髪は艶深く、美しい刺繍の刺されたスカーフからのぞいている。マークはスカーフを取って髪に触れたくなった。
薄化粧を施した顔ははち切れんばかりの元気な美しさだ。
糊の効いた清潔な木綿と麻の機能的な服は、彼女の健康的な美しさを挽き立てていた。エプロンの縁にはボビンレースが縫い付けてある。
まだ19歳のメグの所謂王都風の濃い化粧と、無駄なほど飾り立てたドレスが霞む。
朝食後、サリーは元気に
「じゃあ、材料の注文をしておくよ。宣伝もしておくから仕込みをよろしくね」
と出かけて行った。
サリーは若い頃は町で評判の美人で元気で愛嬌もあり、結婚相手は引く手数多だった。
四十歳半ばを過ぎた今では、あの頃の若さはないものの、成熟した魅力に溢れていた。
いつもは簡単にひっつめていた髪を、今日はデーティアの最高級の髪油で艶をだしてふっくら結い上げている。
顔を洗ってからデーティア自慢の薔薇水で調え、薄く白粉をはたいた頬はふんわりやわらかそうだし、淡い色の紅を引いた唇は朝露に濡れたベリーのようだ。
サリーは行く先々で笑顔と共に店の宣伝をした。
「迷惑かけちゃったけど、また元のように料理を出すよ。あんたの店の肉とデーティアさんの調味料でね」
この調子で、ニコニコ笑って他の仕入れ先の店や道で会う人々に告げる。
その日の昼に、青い雌鶏亭に恐る恐るやってきた人々は多くはなかったが、その人達から
「青い雌鶏亭の味が戻った」
と聞かされた町の人々は、久しぶりにハンナ直伝の料理にありつこうと、夜は行列をなした。
メグが来てから機嫌を窺って裏方に回っていたサリーは、以前のように元気に注文を取り給仕をし、朗らかに客と言葉を交わし合った。
メグの影はすっかり薄れてしまった。
「青い雌鶏亭はこうじゃなくちゃ」
「サリーはまだまだ美人だね」
「ぽっと出の田舎孔雀より町雌鶏だよ」
客の軽口はメグの耳にも届いた。
田舎孔雀が自分で、町雌鶏がサリーだと言いたいのはわかった。
あたしはこんなに若くて王都の最新流行のドレスなのに!
その王都の最新流行のドレスとやらは店ですっかり乗せられて買ったのだが、実は型遅れの店晒しのものだとメグは気づいていない。
よく王都にも買い付けに行くエディはそれにも、メグが仕入れようと言う材料の値段の高さや品質の悪さにも気づいていたが黙っていた。メグが素朴で無邪気な気のいい娘であることを知っているので、一刻も早く自分から目を覚まして欲しいと思っていたのだ。
日ごとにサリーは持て囃され、若い看板娘と一時は持て囃されたメグは脇に追いやられる。
メグはすっかり不機嫌でふくれかえった。
青い雌鶏亭は日ごとに活気を取り戻したが、逆にメグはどんどんふさぎ込み、エディとの喧嘩が増えた。
エディはメグと言い争ったり宥めたりしたが、メグは頑なだった。
サリーはそれを横目で見て、知らない振りをした。
マークは間に入るべきか悩んでオロオロしたが
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