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タケノコのため時速50キロと白鳥さんちの竹藪
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『今回の旬は!シャキッとした歯ごたえの山菜、タケノコ!』
『いいですね、私も大好きです』
「タケノコかー……」
テレビを見ながら夕飯の献立を考える。
「普通に買うと高いんですよねえ……」
今日のチラシを眺める。
1本1000円超えの高い物しかなく雪白はため息をつく。
「あー、でもタケノコのお口になっちゃいました……行きましょうかね久しぶりに」
「よいしょー」と勢いよく立ち上がると雪白は腕まくりをした。
―――
「いい天気ですね」
交番の前で1人お巡りさん鈴木達也は背伸びをする。
「それより早く書類書いちまえ。この後巡回するんだから」
「分かってます―――よ??」
鈴木が交番の中へ戻ろうとしたその時「ととととと」と尋常じゃないほどのテンポの音が近づいてきた。
「なに来ます先輩っ!」
「あー、アイツか」
慌てる鈴木に対し「のそり」と交番から出て音のする方を見る先輩お巡りさん。
「おーい、雪白ー」
「あっ典秀君!お久しぶりですー!」
「キキー」と人が止まる音じゃないブレーキ音と共に雪白は止まると先輩お巡りさん、典秀に元気よく手を上げ挨拶をする。
「ここは人通り多いから避けられる程度での速度で走れ」
「じゃあ、時速50キロくらいで行きます!」
「馬鹿野郎、車の速度出してんじゃね……」
典秀が言い終わる前に走り去る雪白に重いため息を吐きながら「聞く耳持たねえな、相変わらず」と「ガシガシ」と頭をかきながら交番に戻っていく。
「ちょっ、先輩誰っですか?知り合いですか?!後藤先輩っ」
騒ぐ後輩に「めんどくせえなあ」と言うと、黙々と書類に目をやる。
ちなみに「先輩コール」は典秀がゲンコツを食らわせるまで続くのだった。
―――
「白鳥さーん!お久しぶりです!」
あっという間に着いたのは東京のある竹藪。
その手前の畑で手を振るお婆さんの姿が見えた。
「あらー!雪白ちゃーん!」
「きゃっきゃ」とまるで卒業以来の友人と会うようなテンションでお互いの手を取る雪白と白鳥。
「この前はありがとうねえ、あのままだったら危なかったってお医者さんに言われたのよー」
「本当にびっくりしましたよ!炎天下の中倒れてるんですもん」
この2人の出会いは熱中症で倒れた白鳥をたまたま通りかかった雪白が助けた事からの縁なのだ。
「その格好で助けられたものだから幻覚見てるのかなって意識朦朧の中焦ったのはいい思い出よお!」
「申し訳ないです!ですが、これが私の普段着ですから!」
キメ顔で言う雪白に「ニコニコ」と微笑む白鳥。
「ところで今日はどうしたの?」
「そうでした!」と本題を忘れかけていた雪白は少し申し訳なさそうに言う。
「お宅の竹藪でタケノコ採ってもいいでしょうか?」
「そんなの全然いいわよ!その代わり、私の分も採って来てくれると助かるわあ」
「了解です!」
「じゃ、またー」と飛ぶように竹藪に走っていく雪白に白鳥は手を振って見送った。
『いいですね、私も大好きです』
「タケノコかー……」
テレビを見ながら夕飯の献立を考える。
「普通に買うと高いんですよねえ……」
今日のチラシを眺める。
1本1000円超えの高い物しかなく雪白はため息をつく。
「あー、でもタケノコのお口になっちゃいました……行きましょうかね久しぶりに」
「よいしょー」と勢いよく立ち上がると雪白は腕まくりをした。
―――
「いい天気ですね」
交番の前で1人お巡りさん鈴木達也は背伸びをする。
「それより早く書類書いちまえ。この後巡回するんだから」
「分かってます―――よ??」
鈴木が交番の中へ戻ろうとしたその時「ととととと」と尋常じゃないほどのテンポの音が近づいてきた。
「なに来ます先輩っ!」
「あー、アイツか」
慌てる鈴木に対し「のそり」と交番から出て音のする方を見る先輩お巡りさん。
「おーい、雪白ー」
「あっ典秀君!お久しぶりですー!」
「キキー」と人が止まる音じゃないブレーキ音と共に雪白は止まると先輩お巡りさん、典秀に元気よく手を上げ挨拶をする。
「ここは人通り多いから避けられる程度での速度で走れ」
「じゃあ、時速50キロくらいで行きます!」
「馬鹿野郎、車の速度出してんじゃね……」
典秀が言い終わる前に走り去る雪白に重いため息を吐きながら「聞く耳持たねえな、相変わらず」と「ガシガシ」と頭をかきながら交番に戻っていく。
「ちょっ、先輩誰っですか?知り合いですか?!後藤先輩っ」
騒ぐ後輩に「めんどくせえなあ」と言うと、黙々と書類に目をやる。
ちなみに「先輩コール」は典秀がゲンコツを食らわせるまで続くのだった。
―――
「白鳥さーん!お久しぶりです!」
あっという間に着いたのは東京のある竹藪。
その手前の畑で手を振るお婆さんの姿が見えた。
「あらー!雪白ちゃーん!」
「きゃっきゃ」とまるで卒業以来の友人と会うようなテンションでお互いの手を取る雪白と白鳥。
「この前はありがとうねえ、あのままだったら危なかったってお医者さんに言われたのよー」
「本当にびっくりしましたよ!炎天下の中倒れてるんですもん」
この2人の出会いは熱中症で倒れた白鳥をたまたま通りかかった雪白が助けた事からの縁なのだ。
「その格好で助けられたものだから幻覚見てるのかなって意識朦朧の中焦ったのはいい思い出よお!」
「申し訳ないです!ですが、これが私の普段着ですから!」
キメ顔で言う雪白に「ニコニコ」と微笑む白鳥。
「ところで今日はどうしたの?」
「そうでした!」と本題を忘れかけていた雪白は少し申し訳なさそうに言う。
「お宅の竹藪でタケノコ採ってもいいでしょうか?」
「そんなの全然いいわよ!その代わり、私の分も採って来てくれると助かるわあ」
「了解です!」
「じゃ、またー」と飛ぶように竹藪に走っていく雪白に白鳥は手を振って見送った。
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