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「秋人さん、お風呂沸いてますよー」
風呂場から顔をのぞかせて言う雪白に秋人は近寄って腕を引っ張った。
「秋人さん?」
「一緒に入ろう」
―――
「狭くないですか?」
「へーき」
雪白は湯船に浸かりつつ抱きしめられる。
似たような身長だが、秋人より細身の身体は、腕の中にすっぽり収まった。
「こうやって雪白を抱きしめるの落ち着く」
「のぼせる前に言ってくださいよ?前にやらかしたんですから」
「そういうのは雪白が気づいてくれるから」
「自分で気づいてください!前にのぼせながら鼻歌歌ってたのまだトラウマなんですからっ」
雪白は前に顔を真っ赤にし、頭を「がくがく」と揺らす秋人に悲鳴を上げた記憶を思い出し心配になったのか秋人と向かい合うように移動した。
「昔は、お泊まりに来た典秀君と入ってましたね」
「うん。またやりたいね、お泊り会」
「ほこほこ」と身体が温まるにつれ雪白は秋人を見る。
「機嫌、治りましたか?」
「……うん」
「私は秋人さんの前から絶対にいなくなったり離れる気はないです!」
「分かってる」
「でしょう?」
互いが互いを必要としている。
―――それでも
秋人は無意識に雪白の手を握る。
指先に触れる体温が、確かな現実―――
「秋人さん?」
だが、それでも心配なのだ。
雪白が何故この時代に来たのか。急に帰ってしまうのではないのか。
ある朝、目を覚ましたら隣にいなくなるのかも――
その恐怖は、十年以上経った今も消えない。
秋人は、何も言わないまま、雪白の手を握り直した。
風呂場から顔をのぞかせて言う雪白に秋人は近寄って腕を引っ張った。
「秋人さん?」
「一緒に入ろう」
―――
「狭くないですか?」
「へーき」
雪白は湯船に浸かりつつ抱きしめられる。
似たような身長だが、秋人より細身の身体は、腕の中にすっぽり収まった。
「こうやって雪白を抱きしめるの落ち着く」
「のぼせる前に言ってくださいよ?前にやらかしたんですから」
「そういうのは雪白が気づいてくれるから」
「自分で気づいてください!前にのぼせながら鼻歌歌ってたのまだトラウマなんですからっ」
雪白は前に顔を真っ赤にし、頭を「がくがく」と揺らす秋人に悲鳴を上げた記憶を思い出し心配になったのか秋人と向かい合うように移動した。
「昔は、お泊まりに来た典秀君と入ってましたね」
「うん。またやりたいね、お泊り会」
「ほこほこ」と身体が温まるにつれ雪白は秋人を見る。
「機嫌、治りましたか?」
「……うん」
「私は秋人さんの前から絶対にいなくなったり離れる気はないです!」
「分かってる」
「でしょう?」
互いが互いを必要としている。
―――それでも
秋人は無意識に雪白の手を握る。
指先に触れる体温が、確かな現実―――
「秋人さん?」
だが、それでも心配なのだ。
雪白が何故この時代に来たのか。急に帰ってしまうのではないのか。
ある朝、目を覚ましたら隣にいなくなるのかも――
その恐怖は、十年以上経った今も消えない。
秋人は、何も言わないまま、雪白の手を握り直した。
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