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第2章.野外露出風紀委員【緑川楓】
第13話.後部座席でつかまえて
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一応は平静を取り戻した様子の円香と共に、緑川楓攻略作戦に出向くため、俺たちは手配していたタクシーに乗り込んだ。
「お願いしまーす」
『あいよ。お!えらい”べっぴんさん”だね~♡』
話し好きそうな、気さくなオジサンの運転手だった。
顔つきからして、おそらくはとんでもないスケベオヤジだろう。
「えへへ、よく言われます///」
ウチの妹は人一倍美人であることは間違いないが、そのかわり人の三倍はアタマが”アレ”である。
『これぞ正に”美女と野獣”ってヤツだな』
「それもよく言われますね」
このオヤジ、客商売には残念ながら向いてなさそうだ。
目的地の廃ビル周辺の適当なアパレルショップの住所を伝えると、タクシーが走り出した。
『お二人はカップルかい?』
早速、お喋りな運転手が俺たちに語りかけてきた。
「そんなわけないじゃないですかw、兄妹ですよ、兄妹。こんなさえない男が私みたいなスーパー美少女と付き合える世界線だったら、運転手さんの奥さんは今頃ハリウッド女優ですよw」
『ははっ、俺が金髪の女優さんと結婚かぁ、そりゃ凄い世界だ!』
意味もオチも無いクソつまらん会話を聞き流しながら、隣に座る円香の胸部に視線を送る。
既に薄暗い車内ではあったが、シートベルトによって左右にくっきりと分断されたその乳房は、個々の存在をより明確に際立たせていた。
これこそ正に、”パイスラッシュ”そのものである。
ただでさえ縦縞黒ニットの密着具合により”乳袋”感が強まっていたのに、パイスラまで加勢した今、彼女のおっぱいは”アニメ乳”と表現したくなるような形状になっていた。
うひょひょ、コレは”楽しみお乳”ですぞ~♡♡♡
着エロ界隈に乳袋旋風を巻き起こしそうなほど魅力的なその胸部を、特等席で独占できるとはなんと幸福なのだろうか。
良かった、既に日が傾いていて。
車内がまだ明るい時間帯だったら、このいかにもスケベそうな運転手が、後部座席の絶景に気を取られ事故を起こしていたかもしれない。
『おじさんにも君たちと同じぐらいの歳の息子がいるんだけど、君らも高校生かい?』
「はい、私たち2人とも、江口杉学園の生徒です」
『あ~、4,5年前まで元女子校だった私立高校か。未だに女子生徒の比率が高いし、その上美人も多いからって、息子も最初は進学したがってたなぁ』
当然、俺はその”美人が多いから”という動機で入学を決めている。
アニナエル抗体が必要となった今現在、そのキャリアである性力の達人の条件が”特殊性癖女子”と限定的であることを思えば、美人な生徒が多いという点に関しては素直にラッキーだったと思う。
『美人が多いって噂を聞くだけあって、お嬢ちゃんも噂に違わぬ美人さんだね~♡』
「ありがとうございます///ちなみに、自慢じゃないですけど、私、学園イチの美少女なんですよ!」
えっへん、とドヤ顔でふんぞり返る妹。
「ほ~、そりゃあお目にかかれて光栄だ♡帰ったら息子に自慢してやろう!」
···ん?学園イチ?
なに寝ぼけたこと言ってんだコイツ、アタマ沸いてんのか?
”学年イチ”ならまだしも、ウチの3年には緑川も桃瀬もいるんだぞ。
身内贔屓を加味しても、円香はよくて6番目ぐらいだろう。
『お嬢ちゃん、そんだけ可愛いとモテモテだろ』
「そうですね、モテ過ぎで困っちゃいますよ~」
そうなのか?
「毎日10人ぐらいから告白されて大変なんですよね~」
だいぶ盛ってるな···
「この前も私を巡って野球部vsサッカー部で抗争が勃発しちゃって~」
めちゃくちゃ適当な嘘言ってる···
しかもなんで部活単位の団体戦なんだよ。
勝った方の部活内で輪姦されるのか?
『んで、そんなお嬢ちゃんは彼氏はいないのかい?』
「はい、いないですね」
『お嬢ちゃんに釣り合うほどの男はそうそういないか、ははは』
「それもあるんですけど、手のかかる愚兄がいるので、今はそれで手一杯なんですよね~」
『はは、良かったなぁ兄ちゃん、こんな可愛い妹ちゃんに相手してもらえて。コレなら彼女がいない高校生活でも楽しめるだろ!』
···彼女がいないことを前提に話すの、やめてもらっていいですか。
『それで、今日は兄妹でデートかい?仲良しだね~』
「そうなんですよ~♡今私たち2人暮らしですし」
『お父さんとお母さんはどうしたの?』
「仕事でしばらくの間不在なんですよ。当分は帰ってこないみたいですね」
『そうかい、そりゃあ寂しいね~』
「いや~、むしろお兄ちゃんと2人きりでイチャイチャやりたい放題できてラッキーなぐらいですよ」
『はは、お熱いね~、羨ましいな~』
確かに、ここ最近の俺たちの姿を両親に見られるわけにはいかねぇよな···
『ちなみに、ご両親はどんな仕事をしてるんだい?』
「宇宙飛行士です。今は400km上空の宇宙ステーションに滞在してるそうですよ」
「···えっ!?ウチの親、宇宙飛行士なのっ!?マジでっ!?」
数年前まで、一般的な会社の一社員だったはずでは!?
「2人一緒に転職して、宇宙飛行士になったんだよ。お兄ちゃん知らなかったの?」
「そんなの聞かされてねーぞ!」
高校生の兄妹2人が戸建て一軒家に2人暮らしをしている理由が、まさかそのようなものだったとは。
400km上空か···通りで2人とも長期間帰ってこないわけだ。
車窓から、夜に姿を変えつつある深い紺色の空を見上げ、その彼方で任務に勤しむ父と母の姿を懐かしんでいたら、左隣から何やら小さな”音”が漏れ聞こえてきた。
「んっ///んっ///あっ///」
まさか···
いや、まさかな···
イヤな予感を感じつつ、チラッと、妹の方へと目を向ける。
「んっ♡ん゙っ♡おっ♡おほっ♡」
左手で捲り上げたロングスカートの中に、右手を差し込んでいる妹。
コイツ、なんちゅうタイミングでおっ始めやがるんだ!
アヘ顔一歩寸前の妹に顔を近づけて、できる限りの小声で囁く。
「おいっ、バカ野郎、なにをおっ始めとるんだお前はっ!」
「だ、だって、さっきおあずけくらっちゃったし///胸元からお兄ちゃんのザーメン臭が漂ってくるし///もう我慢できなくて♡」
妹よ、ムラムラが抑えられないその気持ちは理解できるが、所構わず致すのはヤメてくれよ。
「とにかく、タクシー内ではヤメとけ!前のスケベオヤジにバレたらどうする!」
「でも、お兄ちゃん、右手が止まんないよ、どうしよう♡んっ♡あっ♡あんっ♡」
耳をすませば、股間からクチュクチュとした湿った粘膜音まで聞こえてきやがる。
···しかたねー、こうなりゃ物理的に俺が止めるしかねーか。
俺は、左手で円香の右腕を掴み取り、ロングスカートの中から引き抜いた。
そして、彼女の右手の掌を、すかさず左手で握りしめる。
ギュッ。
どうだ円香、コレで致せなくなったぞ。
再び我慢を強いられたのだ、さぞや不満が顔に表れているだろうと思い、彼女の顔を覗き込む。
「···///」
彼女は、意外にも”恋する乙女”の照れ顔で俯いていた。
「こうやって手を繋いでるとさ···私たち、恋人になったみたいだね///」
···ヤメてくれよ、円香。
手を繋いでる今この状態で、その表情は反則だろ。
そんな顔されたら、胸がキュンキュンしてしまうじゃねーか///
この雰囲気の恥ずかしさに耐えかね、思わず力を緩めてしまった俺の左手を、今度は円香の方から改めて掴み直してくる。
ギュッ。
指と指が絡まる、俗に言う”恋人繋ぎ”。
握りしめてくる彼女の人差し指と中指は、先ほどの愛液の名残りで少しベタついてはいたが、程なくして俺の手汗に溶け込んでいった。
彼女の想いに少しでも応えたくて、俺からも改めて強めに握り返す。
ギュッ。
···
熱い静寂に、胸が焼かれそうだ···
この高鳴る心臓の鼓動が、前に座るスケベオヤジに聞こえはしないか心配しつつも、俺たち2人はしばしの間、仮初めの恋人繋ぎで結ばれていたのであった。
程なくして、タクシーが目的地に到着した。
「ありがとうございまーす」
と、発情モードが治まった様子の円香は、スルリと素早くタクシーから降車した。
「あ、おい!支払い全部俺持ちかよ!」
「後で”オカズ”を提供してあげるから、それでチャラってことで、ヨロシク♡」
『オカズ提供···?』
スケベオヤジが不思議そうな反応をみせる。
「あ、いや、妹は惣菜屋さんでバイトしているので、僕が大好きな”肉じゃが”をよく貰ってきてくれるんですよ~、ははは···」
とりあえず適当な嘘で誤魔化しつつ支払いを済ませ、タクシーから降りようとしたところで呼び止められる。
『兄ちゃん、コレ、よかったら、要らないかもだけど』
タクシー会社の広告が封入された、ポケットティッシュを差し出された。
「ありがとうございます。頂きます」
年頃の童貞男子にとって、ティッシュが要らないなんてことは、あるはずもなかった。
走り出したタクシーを見送り、少し歩いた先にある目的の廃ビルの前で円香と合流した。
両手で手を合わせ、”ゴメンね”と小憎たらしいジェスチャーする彼女。
その縦縞黒ニット越しの胸の谷間の寄り具合が眼福だったので、この件に関してはとりあえず不問にすることとした。
なにより、この着エロおっぱいの見物料としては、先ほどのタクシー代など割安もいいところであろう。
廃ビル、あえて名付けるなら”西横インホテル横ビル”がよく見える物陰で、2人でしばらく待機することにした。
円香の縦縞黒ニットFカップを眺めながら待つこと十数分。
···来たっ!
あの美貌,あのプロポーションを見間違えるはずもない。
隣の”自称学園ナンバーワン美少女(笑)”とは格が違う、本物の学園ナンバーワン美少女。
俺たちのターゲット、緑川楓のお出ましだ。
「お兄ちゃん、来た来た!来たよ!」
円香のヤツ、やる気満々のようだな。
「あー!だめっ!行く、行くっ、行っちゃうよー!私、もう行きたいっ!早く行きたいっ!お兄ちゃんと一緒に行きたいっ!行かせてっ!行かせてよ、お兄ちゃんっ!早く来てお兄ちゃん!来てっ!ねぇ来てよっ!行こっ!行こうよ!一緒に行っちゃおっ!行くっ!行くっ!行っちゃうー!!!」
···円香さん、俺のヤる気を呼び起こすの、やめてもらっていいですか。
「お願いしまーす」
『あいよ。お!えらい”べっぴんさん”だね~♡』
話し好きそうな、気さくなオジサンの運転手だった。
顔つきからして、おそらくはとんでもないスケベオヤジだろう。
「えへへ、よく言われます///」
ウチの妹は人一倍美人であることは間違いないが、そのかわり人の三倍はアタマが”アレ”である。
『これぞ正に”美女と野獣”ってヤツだな』
「それもよく言われますね」
このオヤジ、客商売には残念ながら向いてなさそうだ。
目的地の廃ビル周辺の適当なアパレルショップの住所を伝えると、タクシーが走り出した。
『お二人はカップルかい?』
早速、お喋りな運転手が俺たちに語りかけてきた。
「そんなわけないじゃないですかw、兄妹ですよ、兄妹。こんなさえない男が私みたいなスーパー美少女と付き合える世界線だったら、運転手さんの奥さんは今頃ハリウッド女優ですよw」
『ははっ、俺が金髪の女優さんと結婚かぁ、そりゃ凄い世界だ!』
意味もオチも無いクソつまらん会話を聞き流しながら、隣に座る円香の胸部に視線を送る。
既に薄暗い車内ではあったが、シートベルトによって左右にくっきりと分断されたその乳房は、個々の存在をより明確に際立たせていた。
これこそ正に、”パイスラッシュ”そのものである。
ただでさえ縦縞黒ニットの密着具合により”乳袋”感が強まっていたのに、パイスラまで加勢した今、彼女のおっぱいは”アニメ乳”と表現したくなるような形状になっていた。
うひょひょ、コレは”楽しみお乳”ですぞ~♡♡♡
着エロ界隈に乳袋旋風を巻き起こしそうなほど魅力的なその胸部を、特等席で独占できるとはなんと幸福なのだろうか。
良かった、既に日が傾いていて。
車内がまだ明るい時間帯だったら、このいかにもスケベそうな運転手が、後部座席の絶景に気を取られ事故を起こしていたかもしれない。
『おじさんにも君たちと同じぐらいの歳の息子がいるんだけど、君らも高校生かい?』
「はい、私たち2人とも、江口杉学園の生徒です」
『あ~、4,5年前まで元女子校だった私立高校か。未だに女子生徒の比率が高いし、その上美人も多いからって、息子も最初は進学したがってたなぁ』
当然、俺はその”美人が多いから”という動機で入学を決めている。
アニナエル抗体が必要となった今現在、そのキャリアである性力の達人の条件が”特殊性癖女子”と限定的であることを思えば、美人な生徒が多いという点に関しては素直にラッキーだったと思う。
『美人が多いって噂を聞くだけあって、お嬢ちゃんも噂に違わぬ美人さんだね~♡』
「ありがとうございます///ちなみに、自慢じゃないですけど、私、学園イチの美少女なんですよ!」
えっへん、とドヤ顔でふんぞり返る妹。
「ほ~、そりゃあお目にかかれて光栄だ♡帰ったら息子に自慢してやろう!」
···ん?学園イチ?
なに寝ぼけたこと言ってんだコイツ、アタマ沸いてんのか?
”学年イチ”ならまだしも、ウチの3年には緑川も桃瀬もいるんだぞ。
身内贔屓を加味しても、円香はよくて6番目ぐらいだろう。
『お嬢ちゃん、そんだけ可愛いとモテモテだろ』
「そうですね、モテ過ぎで困っちゃいますよ~」
そうなのか?
「毎日10人ぐらいから告白されて大変なんですよね~」
だいぶ盛ってるな···
「この前も私を巡って野球部vsサッカー部で抗争が勃発しちゃって~」
めちゃくちゃ適当な嘘言ってる···
しかもなんで部活単位の団体戦なんだよ。
勝った方の部活内で輪姦されるのか?
『んで、そんなお嬢ちゃんは彼氏はいないのかい?』
「はい、いないですね」
『お嬢ちゃんに釣り合うほどの男はそうそういないか、ははは』
「それもあるんですけど、手のかかる愚兄がいるので、今はそれで手一杯なんですよね~」
『はは、良かったなぁ兄ちゃん、こんな可愛い妹ちゃんに相手してもらえて。コレなら彼女がいない高校生活でも楽しめるだろ!』
···彼女がいないことを前提に話すの、やめてもらっていいですか。
『それで、今日は兄妹でデートかい?仲良しだね~』
「そうなんですよ~♡今私たち2人暮らしですし」
『お父さんとお母さんはどうしたの?』
「仕事でしばらくの間不在なんですよ。当分は帰ってこないみたいですね」
『そうかい、そりゃあ寂しいね~』
「いや~、むしろお兄ちゃんと2人きりでイチャイチャやりたい放題できてラッキーなぐらいですよ」
『はは、お熱いね~、羨ましいな~』
確かに、ここ最近の俺たちの姿を両親に見られるわけにはいかねぇよな···
『ちなみに、ご両親はどんな仕事をしてるんだい?』
「宇宙飛行士です。今は400km上空の宇宙ステーションに滞在してるそうですよ」
「···えっ!?ウチの親、宇宙飛行士なのっ!?マジでっ!?」
数年前まで、一般的な会社の一社員だったはずでは!?
「2人一緒に転職して、宇宙飛行士になったんだよ。お兄ちゃん知らなかったの?」
「そんなの聞かされてねーぞ!」
高校生の兄妹2人が戸建て一軒家に2人暮らしをしている理由が、まさかそのようなものだったとは。
400km上空か···通りで2人とも長期間帰ってこないわけだ。
車窓から、夜に姿を変えつつある深い紺色の空を見上げ、その彼方で任務に勤しむ父と母の姿を懐かしんでいたら、左隣から何やら小さな”音”が漏れ聞こえてきた。
「んっ///んっ///あっ///」
まさか···
いや、まさかな···
イヤな予感を感じつつ、チラッと、妹の方へと目を向ける。
「んっ♡ん゙っ♡おっ♡おほっ♡」
左手で捲り上げたロングスカートの中に、右手を差し込んでいる妹。
コイツ、なんちゅうタイミングでおっ始めやがるんだ!
アヘ顔一歩寸前の妹に顔を近づけて、できる限りの小声で囁く。
「おいっ、バカ野郎、なにをおっ始めとるんだお前はっ!」
「だ、だって、さっきおあずけくらっちゃったし///胸元からお兄ちゃんのザーメン臭が漂ってくるし///もう我慢できなくて♡」
妹よ、ムラムラが抑えられないその気持ちは理解できるが、所構わず致すのはヤメてくれよ。
「とにかく、タクシー内ではヤメとけ!前のスケベオヤジにバレたらどうする!」
「でも、お兄ちゃん、右手が止まんないよ、どうしよう♡んっ♡あっ♡あんっ♡」
耳をすませば、股間からクチュクチュとした湿った粘膜音まで聞こえてきやがる。
···しかたねー、こうなりゃ物理的に俺が止めるしかねーか。
俺は、左手で円香の右腕を掴み取り、ロングスカートの中から引き抜いた。
そして、彼女の右手の掌を、すかさず左手で握りしめる。
ギュッ。
どうだ円香、コレで致せなくなったぞ。
再び我慢を強いられたのだ、さぞや不満が顔に表れているだろうと思い、彼女の顔を覗き込む。
「···///」
彼女は、意外にも”恋する乙女”の照れ顔で俯いていた。
「こうやって手を繋いでるとさ···私たち、恋人になったみたいだね///」
···ヤメてくれよ、円香。
手を繋いでる今この状態で、その表情は反則だろ。
そんな顔されたら、胸がキュンキュンしてしまうじゃねーか///
この雰囲気の恥ずかしさに耐えかね、思わず力を緩めてしまった俺の左手を、今度は円香の方から改めて掴み直してくる。
ギュッ。
指と指が絡まる、俗に言う”恋人繋ぎ”。
握りしめてくる彼女の人差し指と中指は、先ほどの愛液の名残りで少しベタついてはいたが、程なくして俺の手汗に溶け込んでいった。
彼女の想いに少しでも応えたくて、俺からも改めて強めに握り返す。
ギュッ。
···
熱い静寂に、胸が焼かれそうだ···
この高鳴る心臓の鼓動が、前に座るスケベオヤジに聞こえはしないか心配しつつも、俺たち2人はしばしの間、仮初めの恋人繋ぎで結ばれていたのであった。
程なくして、タクシーが目的地に到着した。
「ありがとうございまーす」
と、発情モードが治まった様子の円香は、スルリと素早くタクシーから降車した。
「あ、おい!支払い全部俺持ちかよ!」
「後で”オカズ”を提供してあげるから、それでチャラってことで、ヨロシク♡」
『オカズ提供···?』
スケベオヤジが不思議そうな反応をみせる。
「あ、いや、妹は惣菜屋さんでバイトしているので、僕が大好きな”肉じゃが”をよく貰ってきてくれるんですよ~、ははは···」
とりあえず適当な嘘で誤魔化しつつ支払いを済ませ、タクシーから降りようとしたところで呼び止められる。
『兄ちゃん、コレ、よかったら、要らないかもだけど』
タクシー会社の広告が封入された、ポケットティッシュを差し出された。
「ありがとうございます。頂きます」
年頃の童貞男子にとって、ティッシュが要らないなんてことは、あるはずもなかった。
走り出したタクシーを見送り、少し歩いた先にある目的の廃ビルの前で円香と合流した。
両手で手を合わせ、”ゴメンね”と小憎たらしいジェスチャーする彼女。
その縦縞黒ニット越しの胸の谷間の寄り具合が眼福だったので、この件に関してはとりあえず不問にすることとした。
なにより、この着エロおっぱいの見物料としては、先ほどのタクシー代など割安もいいところであろう。
廃ビル、あえて名付けるなら”西横インホテル横ビル”がよく見える物陰で、2人でしばらく待機することにした。
円香の縦縞黒ニットFカップを眺めながら待つこと十数分。
···来たっ!
あの美貌,あのプロポーションを見間違えるはずもない。
隣の”自称学園ナンバーワン美少女(笑)”とは格が違う、本物の学園ナンバーワン美少女。
俺たちのターゲット、緑川楓のお出ましだ。
「お兄ちゃん、来た来た!来たよ!」
円香のヤツ、やる気満々のようだな。
「あー!だめっ!行く、行くっ、行っちゃうよー!私、もう行きたいっ!早く行きたいっ!お兄ちゃんと一緒に行きたいっ!行かせてっ!行かせてよ、お兄ちゃんっ!早く来てお兄ちゃん!来てっ!ねぇ来てよっ!行こっ!行こうよ!一緒に行っちゃおっ!行くっ!行くっ!行っちゃうー!!!」
···円香さん、俺のヤる気を呼び起こすの、やめてもらっていいですか。
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