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第3章.バイブレーション茶道部【桃瀬春子】
第27話.めくり、めくられ、みて、みられ
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「じゃあ円香、俺は先に行くからな!」
「うん、いってらっしゃ~い」
『私はちょっと野暮用で、今日は遅れて出発するから、お兄ちゃんは1人で先に登校して』と円香に告げられたので、俺は1人先行して自宅を跡にする。
円香が江口杉学園に入学して以来、俺1人での登校は今日が始めてだったりする。
そんな彼女のいつもと違った様子に少し違和感を感じつつも、俺は探りを入れる事は控えておいた。
アニナエル抗体の副作用がきっかけとはいえ、昨夜俺たち兄妹は遂”に一線”を越えてしまったのだ。
近親相姦という”血のタブー”に触れてしまった事に、もしかしたら円香だって少なからず罪悪感を感じているのかもしれない。
だからこそ今だって、とりあえずは俺と物理的に距離を置き、彼女なりに冷静さを取り戻そうとしていたりするのかも……
というのは、俺の考え過ぎなのだろうか。
しかし正直なところ、今は1人になれるのは俺としても助かった。
俺だって一度、改めてアタマを冷やす時間が欲しかったからだ。
円香が言っていた通り、妹と”関係”を持ったからといって、”童貞を卒業した”と大見得きって調子に乗るわけにもいかないし、ましてや”彼氏面”なんてのはもっての他だ。
俺はなんにしたって”円香の兄”という存在であり、現状の最優先事項は”アニナエル抗体の獲得”に他ならない。
その事実を見誤らないように、今はとにかく冷静になる事が俺には必要であった。
冷静になるには、素数を数えるのが効果的だと聞いた事がある。
1、3、5、7、11、13、17、19……
ダメだ、この程度の気晴らしでは、今の俺にはちと物足りない。
あと、ぶっちゃけコレ以降の素数を諳んじる自信も無い。
妹に対する欲情を抑え込む為には、やはり”アレ”にすがるしかなさそうだ。
”エロ”を打ち消す為には、より上等の”エロ”で上書きするしかない。
”童貞卒業”に唯一対抗しうるキラーコンテンツ。
そう、それは、緑川楓のあの下品なデカ乳輪である。
俺は、緑川のあのドスケベなデカ乳輪をアタマに思い浮かべる。
ほわほわほわ~。
デカ乳輪♪デカ乳輪♪大きなピンクのデカ乳輪♪
でゅふ♡でゅふでゅふ♡
楓ちゃんの乳輪はドスケベだね~♡
……よしよし、徐々にではあるが、確実に円香に対して”発情”の治まりを感じる。
ふぅ、やはりこの”緑川楓式デカ乳輪上書き法”は、対エロコンテンツにおいては最強の”ジョーカー”のようだ。
ありがとう、緑川。
お前のおかげで、俺は”円香の兄”に戻ることができそうだ。
君こそ、ズリネタ人間国宝に相応しいと、俺は切にそう思うよ。
……ただ、この方法を活用した場合の副作用として、無性に今川焼が食べたくなるという重大な欠点があるわけなのだが……
「おはよう、青山君……」
後方から声を掛けられたので振り返る。
「おう、今川焼……じゃなくて緑川、おはよう」
噂をすればなんとやらだな。
「……私、なんで今、今川焼と名前を間違えられたの?」
「ああ、気にしないでくれ、コッチの話だ」
「正直結構気にはなるのだけど……まぁいいわ。青山君、ちょっと話があるんだけど、いいかしら?」
「いいけど、円香なら今日は少し遅れてくるみたいだぞ」
「大丈夫よ。私はあなたに話があるのよ、青山君」
「俺に?」
緑川に促されるまま、通学路から少し逸れて、人目につきにくい薄暗い裏路地へと入る。
「んで、俺にいったい何の用があるんだ緑川?」
「……昨日のことよ///」
「昨日?……あぁ、お前が廃ビルの屋上で露出オナニーをしていた件についてか?」
「そうだけど、そんなストレートに言わないでよ!///バカ!アホ!スケベ!///」
「はいはい、俺が悪かったから朝っぱらからそんなデカい声で罵倒するのは止めてくれ、興奮しちまうだろ。んで、それが何だって言うんだ?」
「昨日は混乱していてアタマが回ってなかったから、そこまで考えが及んでなかったんだけど……あなた達、私の”アレ”を見てたのよね///」
「あぁ、お前より先回りして屋上で待機してたから、最初から最後までバッチリ見てたぞ」
「やっぱり、そうなのね……///」
「で、それがどうかしたのか?」
「……忘れてくれ、とは言わないわ。そもそも今回の件において悪いのは私自身だし……だけど、コレだけはお願いさせて。あの件については、誰にも他言しないで、黙っていて欲しいの……」
「昨日も言ったけど、俺は誰にも言うつもりなんてねーよ。俺だって事を荒立てたくは無いし、なにより、お前には”恩”があるって言ったろ」
「そんな、私本人が自覚していない”恩”を持ち出されても、私の立場としては納得はできないのだけど……」
「んで、納得できない真面目な緑川さんは、要するに何が言いたいんだ?」
「だから、その……///黙っている代わりに、あなたは私に何か”要求”したい事があるんじゃないかって話よ!///」
「あ~、なるほどね……」
要するにコイツは、”貸し”を作ったからには”借り”があるのだろうと考えたわけだ。
まぁ、確かに、SSS級美少女の致命的な弱みを握ったのだから、思春期の男子がソレを活用しないわけないよね、って考えに至るは至極自然な推察なのかもしれない。
しかし俺の場合、一般論とは少し事情が異なる。
自分の性欲を満たす目的よりも優先すべき事が、”青山円香の兄”にはあるのだ。
「俺としては、円香の為に、今後のアニナエル抗体を集める活動に協力してくれればそれでいいよ」
「それは、円香に対しての交換条件であって、あなたに対してじゃないでしょ」
「いや、別に俺も引っ括めてソレで構わんのだが」
なんなら、ケツ穴のシワの数を数えさせてもらった件と、”乳輪VS今川焼”の世紀の一戦を間近で拝ませてもらった件で、十二分にギブアンドテイクは成立していると思われたが、まぁこの件については黙っておいた方がよさそうだ。
「とにかく!ソレじゃあ私が納得できなくてモヤモヤするのよ!あなた程のスケベ男子が女子に対して”何もしない”なんておかしいじゃない!///」
「真面目だね~」
どうやらコイツとしては、何かしらの明確な”解答”がないと納得はできないようだ。
はてさて、いったいどうしたものか……
「……ふむ、では、せっかくなんでその”プレミアムチケット”を早速使わせてもらいましょうかね♡」
そう言って俺は、目の前に立つ彼女の方へ一歩踏み出し、そして、しゃがみ込んだと同時に眼前のプリーツスカートを勢いよくめぐり上げた。
バサッ。
姿を現したのは、淡いピンク色の可愛らしいエチエチおパンティー。
ふーん、エッチじゃん♡
「ちょっと!///いきなり何すんのよ、エッチ!///」
ボゴッ!!!
「ぐえぇぇー!!!」
正面から顔面に容赦のないケリをくらい、吹き飛ばされる俺。
裏路地の薄汚れたアスファルトに全身を強打した後、痛みを堪えながらなんとか身体を起こして立ち上がる。
「いてててて、相変わらずお前の一撃はエグいな……」
「あっ、ご、ごめんなさい、つい、いつものクセで……///」
「いや、お前はそれでいいんだよ。急にしおらしくなられても、コッチの調子が狂っちまうからな……さて、”良いモノ”を拝ませてもらったことだし、コレで正式に”貸し借り”は無しだ」
「え?」
「これからは、俺たちは対等な仲間だ。円香の命を救う為の同志として、アニナエル抗体集めに協力して欲しい。宜しく頼む」
俺は、緑川に向けて深々と頭を下げた。
この学園内において、コイツの風紀委員という肩書と、教師陣からの人望の厚さ、そしてなにより、その美貌による圧倒的なまでの知名度と人気の高さは、今後の活動において必ず強力な武器になるはずだ。
緑川楓という存在は、俺たち兄妹のアニナエル抗体集めには必要不可欠なピースなのだ。
だからこそ、円香だって最初の攻略対象として彼女を選出したのだと思うし、俺もそれはいい判断であったと思う。
「や、やめてよ。頭を上げなさい。私たちはもう仲間なんでしょ。そういう堅苦しいのはお互いナシで行きましょう」
「……そうだな」
俺は頭を上げ、緑川と改めて向き合う。
「緑川、仲間だとは言っても、学園内での俺とお前の不用意な接触は避けよう。人目のある所では、基本的に会話もNGだ」
「え?どうして?」
「本来、学園ナンバーワン美少女のお前さんと、さえないブサメンの俺に、接点などあるはずもないんだ。”ねじれの位置”に存在する2人が急に接近するなんて、周りから見たら明らかにおかしいだろ。そんな些細な”異常”を発端に、お前の”秘密”がバレたりでもしたらマズい……だから、学園内では俺との接触は極力避けた方が無難だ。そうだろ?」
「え、ええ、あなたがそう言うなら、とりあえず分かったわ……」
少し不思議そうな表情ではあったが、とりあえず俺の話を飲み込んでくれた彼女。
コイツ、自分という存在がどれだけ注目を集める対象か、余り自覚がないのか?
「でも、それなら、連絡手段は確保しておいた方がいいわよね……」
「ん?」
「あなたのRINE、教えなさいよ」
「俺の?何か連絡があれば、円香を通して伝えてくれれば」
「いちいちそんな事してたらまどろっこしいでしょ!口ごたえはいいから、ほら、スマホ出しなさいよ!」
「しかしだなぁ……」
「女々しいわね!連絡先の交換ぐらいでグチグチ言わないでよ!」
緑川楓の連絡先を俺が知っているという事がいかに”異常”な事であるか、残念ながらこのお嬢さんは考えが至ってはないようだ。
コイツは、自身が”高嶺の花”であるという自覚がどうも欠如しているらしい。
結局、彼女に押し切られる形で、俺たちはRINEの連絡先をお互いに登録した。
とりあえず、他の奴らにバレないように気をつけなくてはな……
「んじゃ、こんなところを見られでもしたら、あらぬ噂が立つかもしれんし、俺はこれで先に行くぞ」
そう言って、踵を返そうとしたところで、彼女が口を開いた。
「あっ、ま、待ちなさいよっ!///」
「ん?まだ何かあるのか?」
「えっと……///その……///」
目の前の彼女は少し俯きがちで、どことなく頬が赤いように見受けられた。
モジモジとしたその様はまるで、校舎裏で告白でもするかのような、そんな挙動。
「な、なんだよ///」
その雰囲気にアテられて、なんだかコッチまで恥ずかしさを覚えてしまう。
「だからね……さっきの”貸し借り”の話なんだけど///」
「ん?その件はもう解決しただろ」
「いや、ほら、さっきは私が咄嗟に蹴っちゃったから、中途半端な状態で終わったじゃない///アレじゃあ流石にあなたとしても不完全燃焼だったと思うし、そんな感じで切り上げてしまったのは、私としても不本意で納得はしてないわ……///だから……だから、その……///」
「?」
「これは、ケジメとして///今日だけ///今回だけ特別に……///」
緑川は、俯きがちに目を逸らしながら、自らのプリーツスカートを両手で大胆にめくり上げた。
バサッ。
再び俺の前に姿を現した、魅惑のデルタ地帯。
薄ピンクが可愛らしい、ドスケベ生おパンティー。
「あなたの気が済むまで、私のパンツを好きに観賞することを許可するわ///」
「緑川、お前……///」
……こうして俺たちは、2人揃って盛大な遅刻をかまし、生徒指導の先生にこっ酷く叱られる事になったのであった。
「うん、いってらっしゃ~い」
『私はちょっと野暮用で、今日は遅れて出発するから、お兄ちゃんは1人で先に登校して』と円香に告げられたので、俺は1人先行して自宅を跡にする。
円香が江口杉学園に入学して以来、俺1人での登校は今日が始めてだったりする。
そんな彼女のいつもと違った様子に少し違和感を感じつつも、俺は探りを入れる事は控えておいた。
アニナエル抗体の副作用がきっかけとはいえ、昨夜俺たち兄妹は遂”に一線”を越えてしまったのだ。
近親相姦という”血のタブー”に触れてしまった事に、もしかしたら円香だって少なからず罪悪感を感じているのかもしれない。
だからこそ今だって、とりあえずは俺と物理的に距離を置き、彼女なりに冷静さを取り戻そうとしていたりするのかも……
というのは、俺の考え過ぎなのだろうか。
しかし正直なところ、今は1人になれるのは俺としても助かった。
俺だって一度、改めてアタマを冷やす時間が欲しかったからだ。
円香が言っていた通り、妹と”関係”を持ったからといって、”童貞を卒業した”と大見得きって調子に乗るわけにもいかないし、ましてや”彼氏面”なんてのはもっての他だ。
俺はなんにしたって”円香の兄”という存在であり、現状の最優先事項は”アニナエル抗体の獲得”に他ならない。
その事実を見誤らないように、今はとにかく冷静になる事が俺には必要であった。
冷静になるには、素数を数えるのが効果的だと聞いた事がある。
1、3、5、7、11、13、17、19……
ダメだ、この程度の気晴らしでは、今の俺にはちと物足りない。
あと、ぶっちゃけコレ以降の素数を諳んじる自信も無い。
妹に対する欲情を抑え込む為には、やはり”アレ”にすがるしかなさそうだ。
”エロ”を打ち消す為には、より上等の”エロ”で上書きするしかない。
”童貞卒業”に唯一対抗しうるキラーコンテンツ。
そう、それは、緑川楓のあの下品なデカ乳輪である。
俺は、緑川のあのドスケベなデカ乳輪をアタマに思い浮かべる。
ほわほわほわ~。
デカ乳輪♪デカ乳輪♪大きなピンクのデカ乳輪♪
でゅふ♡でゅふでゅふ♡
楓ちゃんの乳輪はドスケベだね~♡
……よしよし、徐々にではあるが、確実に円香に対して”発情”の治まりを感じる。
ふぅ、やはりこの”緑川楓式デカ乳輪上書き法”は、対エロコンテンツにおいては最強の”ジョーカー”のようだ。
ありがとう、緑川。
お前のおかげで、俺は”円香の兄”に戻ることができそうだ。
君こそ、ズリネタ人間国宝に相応しいと、俺は切にそう思うよ。
……ただ、この方法を活用した場合の副作用として、無性に今川焼が食べたくなるという重大な欠点があるわけなのだが……
「おはよう、青山君……」
後方から声を掛けられたので振り返る。
「おう、今川焼……じゃなくて緑川、おはよう」
噂をすればなんとやらだな。
「……私、なんで今、今川焼と名前を間違えられたの?」
「ああ、気にしないでくれ、コッチの話だ」
「正直結構気にはなるのだけど……まぁいいわ。青山君、ちょっと話があるんだけど、いいかしら?」
「いいけど、円香なら今日は少し遅れてくるみたいだぞ」
「大丈夫よ。私はあなたに話があるのよ、青山君」
「俺に?」
緑川に促されるまま、通学路から少し逸れて、人目につきにくい薄暗い裏路地へと入る。
「んで、俺にいったい何の用があるんだ緑川?」
「……昨日のことよ///」
「昨日?……あぁ、お前が廃ビルの屋上で露出オナニーをしていた件についてか?」
「そうだけど、そんなストレートに言わないでよ!///バカ!アホ!スケベ!///」
「はいはい、俺が悪かったから朝っぱらからそんなデカい声で罵倒するのは止めてくれ、興奮しちまうだろ。んで、それが何だって言うんだ?」
「昨日は混乱していてアタマが回ってなかったから、そこまで考えが及んでなかったんだけど……あなた達、私の”アレ”を見てたのよね///」
「あぁ、お前より先回りして屋上で待機してたから、最初から最後までバッチリ見てたぞ」
「やっぱり、そうなのね……///」
「で、それがどうかしたのか?」
「……忘れてくれ、とは言わないわ。そもそも今回の件において悪いのは私自身だし……だけど、コレだけはお願いさせて。あの件については、誰にも他言しないで、黙っていて欲しいの……」
「昨日も言ったけど、俺は誰にも言うつもりなんてねーよ。俺だって事を荒立てたくは無いし、なにより、お前には”恩”があるって言ったろ」
「そんな、私本人が自覚していない”恩”を持ち出されても、私の立場としては納得はできないのだけど……」
「んで、納得できない真面目な緑川さんは、要するに何が言いたいんだ?」
「だから、その……///黙っている代わりに、あなたは私に何か”要求”したい事があるんじゃないかって話よ!///」
「あ~、なるほどね……」
要するにコイツは、”貸し”を作ったからには”借り”があるのだろうと考えたわけだ。
まぁ、確かに、SSS級美少女の致命的な弱みを握ったのだから、思春期の男子がソレを活用しないわけないよね、って考えに至るは至極自然な推察なのかもしれない。
しかし俺の場合、一般論とは少し事情が異なる。
自分の性欲を満たす目的よりも優先すべき事が、”青山円香の兄”にはあるのだ。
「俺としては、円香の為に、今後のアニナエル抗体を集める活動に協力してくれればそれでいいよ」
「それは、円香に対しての交換条件であって、あなたに対してじゃないでしょ」
「いや、別に俺も引っ括めてソレで構わんのだが」
なんなら、ケツ穴のシワの数を数えさせてもらった件と、”乳輪VS今川焼”の世紀の一戦を間近で拝ませてもらった件で、十二分にギブアンドテイクは成立していると思われたが、まぁこの件については黙っておいた方がよさそうだ。
「とにかく!ソレじゃあ私が納得できなくてモヤモヤするのよ!あなた程のスケベ男子が女子に対して”何もしない”なんておかしいじゃない!///」
「真面目だね~」
どうやらコイツとしては、何かしらの明確な”解答”がないと納得はできないようだ。
はてさて、いったいどうしたものか……
「……ふむ、では、せっかくなんでその”プレミアムチケット”を早速使わせてもらいましょうかね♡」
そう言って俺は、目の前に立つ彼女の方へ一歩踏み出し、そして、しゃがみ込んだと同時に眼前のプリーツスカートを勢いよくめぐり上げた。
バサッ。
姿を現したのは、淡いピンク色の可愛らしいエチエチおパンティー。
ふーん、エッチじゃん♡
「ちょっと!///いきなり何すんのよ、エッチ!///」
ボゴッ!!!
「ぐえぇぇー!!!」
正面から顔面に容赦のないケリをくらい、吹き飛ばされる俺。
裏路地の薄汚れたアスファルトに全身を強打した後、痛みを堪えながらなんとか身体を起こして立ち上がる。
「いてててて、相変わらずお前の一撃はエグいな……」
「あっ、ご、ごめんなさい、つい、いつものクセで……///」
「いや、お前はそれでいいんだよ。急にしおらしくなられても、コッチの調子が狂っちまうからな……さて、”良いモノ”を拝ませてもらったことだし、コレで正式に”貸し借り”は無しだ」
「え?」
「これからは、俺たちは対等な仲間だ。円香の命を救う為の同志として、アニナエル抗体集めに協力して欲しい。宜しく頼む」
俺は、緑川に向けて深々と頭を下げた。
この学園内において、コイツの風紀委員という肩書と、教師陣からの人望の厚さ、そしてなにより、その美貌による圧倒的なまでの知名度と人気の高さは、今後の活動において必ず強力な武器になるはずだ。
緑川楓という存在は、俺たち兄妹のアニナエル抗体集めには必要不可欠なピースなのだ。
だからこそ、円香だって最初の攻略対象として彼女を選出したのだと思うし、俺もそれはいい判断であったと思う。
「や、やめてよ。頭を上げなさい。私たちはもう仲間なんでしょ。そういう堅苦しいのはお互いナシで行きましょう」
「……そうだな」
俺は頭を上げ、緑川と改めて向き合う。
「緑川、仲間だとは言っても、学園内での俺とお前の不用意な接触は避けよう。人目のある所では、基本的に会話もNGだ」
「え?どうして?」
「本来、学園ナンバーワン美少女のお前さんと、さえないブサメンの俺に、接点などあるはずもないんだ。”ねじれの位置”に存在する2人が急に接近するなんて、周りから見たら明らかにおかしいだろ。そんな些細な”異常”を発端に、お前の”秘密”がバレたりでもしたらマズい……だから、学園内では俺との接触は極力避けた方が無難だ。そうだろ?」
「え、ええ、あなたがそう言うなら、とりあえず分かったわ……」
少し不思議そうな表情ではあったが、とりあえず俺の話を飲み込んでくれた彼女。
コイツ、自分という存在がどれだけ注目を集める対象か、余り自覚がないのか?
「でも、それなら、連絡手段は確保しておいた方がいいわよね……」
「ん?」
「あなたのRINE、教えなさいよ」
「俺の?何か連絡があれば、円香を通して伝えてくれれば」
「いちいちそんな事してたらまどろっこしいでしょ!口ごたえはいいから、ほら、スマホ出しなさいよ!」
「しかしだなぁ……」
「女々しいわね!連絡先の交換ぐらいでグチグチ言わないでよ!」
緑川楓の連絡先を俺が知っているという事がいかに”異常”な事であるか、残念ながらこのお嬢さんは考えが至ってはないようだ。
コイツは、自身が”高嶺の花”であるという自覚がどうも欠如しているらしい。
結局、彼女に押し切られる形で、俺たちはRINEの連絡先をお互いに登録した。
とりあえず、他の奴らにバレないように気をつけなくてはな……
「んじゃ、こんなところを見られでもしたら、あらぬ噂が立つかもしれんし、俺はこれで先に行くぞ」
そう言って、踵を返そうとしたところで、彼女が口を開いた。
「あっ、ま、待ちなさいよっ!///」
「ん?まだ何かあるのか?」
「えっと……///その……///」
目の前の彼女は少し俯きがちで、どことなく頬が赤いように見受けられた。
モジモジとしたその様はまるで、校舎裏で告白でもするかのような、そんな挙動。
「な、なんだよ///」
その雰囲気にアテられて、なんだかコッチまで恥ずかしさを覚えてしまう。
「だからね……さっきの”貸し借り”の話なんだけど///」
「ん?その件はもう解決しただろ」
「いや、ほら、さっきは私が咄嗟に蹴っちゃったから、中途半端な状態で終わったじゃない///アレじゃあ流石にあなたとしても不完全燃焼だったと思うし、そんな感じで切り上げてしまったのは、私としても不本意で納得はしてないわ……///だから……だから、その……///」
「?」
「これは、ケジメとして///今日だけ///今回だけ特別に……///」
緑川は、俯きがちに目を逸らしながら、自らのプリーツスカートを両手で大胆にめくり上げた。
バサッ。
再び俺の前に姿を現した、魅惑のデルタ地帯。
薄ピンクが可愛らしい、ドスケベ生おパンティー。
「あなたの気が済むまで、私のパンツを好きに観賞することを許可するわ///」
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