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第3章.バイブレーション茶道部【桃瀬春子】
第28話.ダメヒロインが多すぎる!
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キーンコーンカーンコーン♪
はぁ、やっと終わってくれたか……
緑川との一件で、朝から盛大な遅刻をかまし出鼻をくじかれたりはしたものの、気怠い午前中の授業を乗り越えて、なんとか昼休みに辿り着いた。
……よし、緑川のピンクおパンティーの脳内鮮度が良好な今の内に、トイレで1発抜いておくとするか。
昼休みの時間帯であれば、やはり旧校舎3階の1番奥のトイレが最も利用者の少ないトイレであろうか。
つまりは、ソコが今の俺にとっての最良の”シコりスポット”ということになる。
”学園内トイレオナニー”の実施場所選定において、利用者の少なさは最も重要視されるポイントだ。
こちらが気持ち良く扱いている途中に、隣から野郎の排泄音が聞こえてくるのは勘弁願いたいからな……
それじゃあ、旧校舎へ向かうとするか。
既にイキり勃つ股間を誤魔化しながら前屈みに席を立とうとしたところで、ポケットからRINEの通知音が鳴った。
ピロン♪
誰からだ?と思いながら椅子に座り直し、スマホ画面を確認する。
まさかとは思ったが、意外なことに緑川からメッセージが送られてきていた。
******
『あなたのせいで、今朝は遅刻しちゃったじゃない、バカ!』
『そうはいってもよ、パンツを気が済むまで好きなだけ見てもいいって言ったのはお前だろ』
『普通に考えて、あの流れで30分間もじっくり観賞されるとは予想できないわよ!』
俺だって、まさか黙って30分間観賞させてもらえるとは予想外だったぞ。
正直、5分経ったぐらいからは、お前のツッコミ待ちの”ボケ”のつもりだったのだが……
俺が根負けして音を上げるまでの30分間、緑川は健気にずっとスカートをたくし上げ続けていた。
真面目というか、天然というか。
いや、もしかしたらシンプルにアホなだけかもしれないが。
『俺に責任を擦り付けようとしているようだが、お前自身、通学途中に自らスカートをたくし上げてパンツを丸出しにしているという行為の背徳感に、少なからず興奮していたんじゃあないのか?そこんとこ、どうなんだよ』
『それは……確かに、その感情がゼロでは無かった事は認めざるおえないわ』
いや、ゼロじゃないんかい!!!
冗談のつもりで適当にカマをかけてみたのだが、マジでこの女、とんでもねームッツリスケベじゃねーか!
『それにしたって、今回の件は全面的にあなたの非が大きい事に変わりはないわ。次からは気をつけなさいよ!』
お前のパンツを眺めるイベントに、”次”の機会なんて果たしてあるのか?
『わかったよ。だけどお前こそ、思春期男子に向けての不用意な発言には気をつけろよな』
『わかったわ。次からは私も気をつけるわ』
だから、今後”次”のイベントが発生する可能性があるのか?
……そんな事言われたら、期待しちまうじゃねーかよ。
そういうのが、不用意な発言だって言ってんだけどな……
******
「な~に、ニヤけながらスマホ眺めて、イヤらしい~wエッチな画像でも見てるのかなw?」
委員長が、ニマニマとした表情で俺に近づいてきた
「あ、いや……まぁ、そんなところだ」
弁明を試みようかとも思ったが、緑川と連絡をとっていたなんて説明できるわけもなく、甘んじて云われのない誹りを受け入れる。
てゆうか俺、緑川とRINEでやり取りしていただけで、そんなにニヤけてたのか?
まんま思春期の恋する中高生じゃねーか!
そんな姿を円香に目撃されようもんなら、浮気だなんだと騒ぎ立てられ、最悪の場合またあの凶悪なスタンガンの餌食に……
うーん、今後はもう少し気を引き締めていかないとな。
「昼間っからお盛んだね~wそれでさ、昨日の夜の件なんだけど、私の仕事はあんな感じで良かったのかな?」
「お、おう、委員長のおかげで上手く行ったよ。助かったぜ、ありがとな」
「なんのなんの、あれぐらいお安い御用だよ」
彼女の協力無しでは、今回の緑川攻略も成し得ることは叶わなかっただろう。
コチラの事情を詮索することなく協力してもらえたのは、本当に助かった。
「と、そうだ、その件のお礼として、俺から委員長にプレゼントがあるんだ」
「プレゼント?」
「ココで渡すのもなんだし、ちょっと場所を変えようか」
******
俺たち3年生の教室が連なる3階の廊下の端にある、実質空き教室の【多目的室】に移動した俺と委員長。
「ふふ、青山君からのプレゼントか~。何だろう、全然予想できないよ~」
委員長のその表情からは、ワクワクとした感情が透けて見える。
が、残念ながら、その可愛らしいフェイスはこれから、俺に対する嫌悪の表情へと変貌する事になるだろう。
「委員長、コレが俺からのプレゼントだ」
俺は、委員長へ少し膨らんだ形状の茶封筒を手渡した。
「わ~、ありがとう!ねぇ、コレ、早速中を確認させてもらってもいいかな?」
「もちろん、是非とも確認してくれ」
「何かな?何かな?」
ガサガサ。
茶封筒の中から、委員長はその”プレゼント”を取り出す。
「こ、コレって……」
委員長が手に取ったのは、ブルーハワイ色の布製品。
「そう、俺からのプレゼントは、そのTバックのパンツだ!」
説明しよう!
なぜ俺がこのようなプレゼントをチョイスしたのかというと、当然だが彼女の好感度を上げようと策を講じた結果というわけでは無い。
むしろその逆。
彼女とのフラグを自らへし折る事を目的に、Tバックの下着をプレゼントしたのである。
ではなぜ俺がそのような”逆フラグ管理”に走る必要があったのかというと、それは当然、俺が白河望美に危うく恋しかけているからである。
ここ最近の彼女との接触を経て、彼女の魅力的な”人となり”を目の当たりにした結果、俺はもうぶっちゃけ”白河望美ガチ恋勢”に片足を突っ込んでしまっているのだ。
そんなわけで、そのガチ恋の熱を冷ます為にも、いっそのこと彼女に嫌われてしまおうというのが今回のプレゼントの目的なのである。
つまりは、
【委員長のことが好きだ♡】
↓
【でも、嫌われてるし、脈無しだよな……】
↓
【だから、恋をするのはやめておこう】
という流れが、俺の思い描くストーリーだ。
昨夜協力してもらった恩を、早速仇で返す形になってしまったのは申し訳ないが、俺のこのはち切れそうな恋心を静める為には止むを得ないんだ……
さぁ、委員長、特別親しくもない男子からいきなり下着をプレゼントされるというキモキモイベントに対して、君はどのようなリアクションを取ってくれるのかな?
気持ち悪いと罵るか、はたまたショックで逃げ惑うか……
さぁ、その”応え”はいかに!
「うわー!なにこの可愛い色とデザイン!超私好みじゃん!」
……あれ?
「青山君、私がTバック派だってよくわかったね!私、前に青山君にそんな話してたっけ?」
「あ~、いや、なんとなく、男の勘でそうなのかなって直感が……」
「凄いじゃん!女心わかってるね~」
いや、ごめん、妹の目撃情報で事前に認知してただけなんだ。
それに、僕は現状の白河さんの”女心”とやらは全然理解できてません……
「前々からこの系統の水色のモノが欲しいとは思ってたんだけど、私に似合うか自信がなくてずっと保留にしてたんだよね~。青山君がこの色をプレゼントにチョイスしてくれたってことは、私に似合うと思って選んだってことだよね!」
「あ、ああ、もちろんだとも……」
「うれしー!ありがとう、青山君!」
それはそうなんだけど、正直、どうせ渡すなら俺の好みの色の下着を渡したいという願望のウエイトが大きかったので、委員長もこの色が偶然にもお好みだったのはラッキーだったかもしれない……
って、いや、待て待て待て!
”ラッキー”じゃねーよ!
え!?何この状況!?
委員長は何で俺からTバックをプレゼントされて喜んじゃってるの!?
「いや~、にしてもこの完璧なプレゼントチョイス……もしかして、青山君って相性抜群な私の良き理解者なのかも///」
いや、俺は全然あなたを理解できていませんよ白河さん。
今だって、頭の中は?だらけだ。
「私にとっての”スパダリ”がこんな身近にいたなんて、完全に油断してたよ……///」
俺も、委員長がこんな”チョロイン”かつ狂った恋愛脳だったとは知らずに、完全に油断してたよ……
「青山君の考え、私、わかるよ///なんで、ブラとショーツの下着上下セットじゃなくて、Tバックだけを私にプレゼントしてくれたのか……///」
「え?」
「……私と、”ノーブラTバック散歩デート”がしたいって事だよね///」
……んなわけねーだろ!!!
「ふふ、青山君のエッチで単純な思考回路なんて、私にはお見通しなんだからね///」
まったくもって見通せてねーよ!!!
的外れにも程があるぞ!
「でも私、楓みたいにおっぱい大きくないからな~。ぴっちりした薄手の服に、肩掛けバッグでパイスラッシュを加えて、できるだけ乳首の突起と乳袋感を強調していくべきだよね……となると、肩紐部分が金属チェーンになってるバッグを用意しといた方がいいかな……」
「……あの~、白河さん?」
「それに、意味もなく歩道橋の階段を駆け下りたり、歩行者用信号機が青点滅になってるタイミングで横断歩道をダッシュで渡ったりして、ノーブラ散歩だからこその乳揺れアピールも積極的に取り入れた方がいいよね……」
委員長は、俺の男心は何一つわかっちゃいないが、ノーブラ散歩に関しては十分に”わかり手”のようだ。
「青山君、ノーブラ散歩デートの件だけど、私の方で少し準備が必要だから、執行猶予期間を設けてもらえないかな」
「あ、あぁ……俺は別に構わんぞ……」
もうソレが実施されること自体は、彼女の中で確定事項らしい。
俺の心情としては、呆れと期待と不安が、丁度きれいに3等分ってかんじだ。
「あっ!もうこんな時間!ゴメン青山君、私、他の娘と一緒にお昼ご飯を食べる先約があるから、これでもう行くね!プレゼントありがと、大切に履かせてもらうよ!///それじゃあ!」
そう言い残し、委員長は颯爽と多目的室から立ち去った。
白河さん、君はこの作品において唯一の”まとも枠”なのではないかとかなり期待していた分、俺は今とても残念な気分だよ……
まぁお陰様で、白河望美ガチ恋勢としての熱もある程度冷めたので、結果オーライだったと言えばそうなのかもしれないが。
******
緑川といい委員長といい、コッチの予想の斜め上にぶっ飛んでいくもんだから、流石に俺も調子が狂っちまうぜ……
ぐぅ~。
はぁ~、今日はツッコミばかりでカロリーを過剰に消費したせいか、いつにも増して腹が減ってきたな。
疲労感で重たく感じる頭を抱えながら多目的室を退室した俺は、その足で1階にある売店へと向かう。
今日は弁当を用意していなかったので、パンでも買ってこの空腹を満たす事にしよう。
委員長と話をしていたこともあり、流石にこれだけ出遅れたら、江口杉学園名物の焼きそばパンはもう売り切れてるだろうなぁ。
とか考えながら廊下を歩いていたら、馴染みのないとある女子生徒に声を掛けられた。
「先輩、円香ちゃんのお兄さんですよね?」
その口ぶりから察するに、どうやら1年生の円香の友人らしい。
あんなアホにもちゃんと友人がいるもんなんだなぁと、兄として少しホッと安堵してしまう。
「そうだけど、どうかしたのか?」
「円香ちゃん、アタマは大丈夫なんですか?」
!?
友人かと勝手に予想していたが、もしかしたら”被害者”の方なのかもしれない……
そして、その質問に対する答えは、残念ながらNOだ。
「あの~、もしかしなくても、うちの円香が何かお嬢さんにご迷惑をおかけしたとか……」
もしそうだとしたら、あのアホに代わって、血縁者として誠意ある対応をとらねばならないが……
「迷惑だなんてとんでもないです!円香ちゃんには、勉強を教えてもらったり、恋愛相談にのってもらったり、ファッションやメイクのアドバイスをもらったり、いつも助けられてますよ!」
!?
「顔はカワイイし、スタイルも抜群だし、頭も良いし、運動もできる。誰にでもフレンドリーで友達も多いし、優しくて面白くて頼りになる。円香ちゃんはウチらのクラスの女子たち自慢の”スター”ですよ!」
……それは、本当に俺の妹の話なのだろうか。
同姓同名の、中身が違うドッペルゲンガーの可能性はないか?
まぁ、その真偽は今は不問として……
「んで、その円香がどうかしたのか?」
「どうもこうも、円香ちゃん、今日は頭が痛いからって学校を休んでるじゃないですか。円香ちゃんが学校を休むの、コレが始めてだから、私ちょっと心配で……」
「円香が休んでる?」
「はい。って、お兄さん、円香ちゃんがお休みなの知らなかったんですか?」
「あ、ああ」
円香のヤツ、朝からどうも様子がおかしいと思っていたが、まさか体調不良を隠していたのか?
もしかして、その頭痛とやらもアニナエル抗体の副作用だったりして……
原因はどうあれ、心配なのは確かだ。
俺に連絡が無いことから推察するに、余り大事では無いとは思いたいが……
******
俺は、売店へ向かうのを止め、その足で直ぐに職員室へと向かった。担任の神北教諭に妹の体調不良の件を説明し、俺は今日はこれで学校を早退することにした。
少し”兄バカ”気味にも思えたが、一応は2人暮らしだし、昨日の”あの件”のこともあったので、過剰に反応してしまうのも致し方なかろう。
下校途中、少し遠回りにはなったが、物資を補給しようとドラッグストアに立ち寄った。
いつもなら、使うあても無いのに意味もなくコンドームコーナーを物色したりもするのだが、今日は急ぎのためそのルーチンはカットする。
市販の解熱剤と頭痛薬,スポーツドリンク,ブロック状とゼリー状の栄養補助食品,それに加え、エチエチフーズの今川焼を購入し、妹が伏しているであろう自宅へ足早に向かった。
******
帰宅した俺は、買い物袋を左手に携えたまま、円香の部屋の前へと向かった。
そして、以前指摘を受けたその反省を踏まえて、ノックをしてから部屋に立ち入ろうかと考えたが、彼女はもしかしたら寝ているかもしれないと思い、ノックの音で起こしてしまうのも忍びなかったので、俺は音を出さないようにゆっっくりとドアを開けた。
スーッ。
…… …… ……
ドサッ。
思わず力の抜けた左手から離れた買い物袋が、廊下の床に落下して鈍い音を響かせた。
が、そんな些細な事は、今の俺にはどうだってよかった。
絶句した。
言葉を失った。
「あっ♡あんっ♡んあっ♡んんっ♡んおっ♡ヤバっ♡いいっ♡オマンコっ♡オマンコぎもぢいぃっっっ!!!♡♡♡」
ベッドの上で仰向けになり、大きく股を開く彼女。
腰とお尻を浮かせ、ヴァギナと両足の裏を天井に向け突き出すような体勢。
しいて言うなら”エアー種付プレス”状態の彼女。
右手に握りしめた、男根の形状を模した性玩具を、自らの膣に挿し込み高速で抜き挿ししているマイシスター。
グポポッ、ヌププッ、グプッ、グヌポッ、ジュプッ、ズププッ。
「んひっ♡んほっ♡ん゙お゙お゙っ♡お兄ちゃんっ♡お兄ちゃんっ♡おぉぉ♡あ゙ぁ゙ぁ゙っ!♡しゅきっ!♡だいしゅきっ!♡お兄ちゃんっ!♡お兄ちゃんもっ!♡お兄ちゃんのおちんぽもっ!♡円香、だいしゅきっ!!!♡♡♡」
…… …… ……
俺は、廊下に留まったまま、彼女の部屋のドアをそっと閉じ、大きな溜息をついた。
そして、思う。
さっきドラッグストアで、頭痛薬を買っておいて本当に良かったと……
はぁ、やっと終わってくれたか……
緑川との一件で、朝から盛大な遅刻をかまし出鼻をくじかれたりはしたものの、気怠い午前中の授業を乗り越えて、なんとか昼休みに辿り着いた。
……よし、緑川のピンクおパンティーの脳内鮮度が良好な今の内に、トイレで1発抜いておくとするか。
昼休みの時間帯であれば、やはり旧校舎3階の1番奥のトイレが最も利用者の少ないトイレであろうか。
つまりは、ソコが今の俺にとっての最良の”シコりスポット”ということになる。
”学園内トイレオナニー”の実施場所選定において、利用者の少なさは最も重要視されるポイントだ。
こちらが気持ち良く扱いている途中に、隣から野郎の排泄音が聞こえてくるのは勘弁願いたいからな……
それじゃあ、旧校舎へ向かうとするか。
既にイキり勃つ股間を誤魔化しながら前屈みに席を立とうとしたところで、ポケットからRINEの通知音が鳴った。
ピロン♪
誰からだ?と思いながら椅子に座り直し、スマホ画面を確認する。
まさかとは思ったが、意外なことに緑川からメッセージが送られてきていた。
******
『あなたのせいで、今朝は遅刻しちゃったじゃない、バカ!』
『そうはいってもよ、パンツを気が済むまで好きなだけ見てもいいって言ったのはお前だろ』
『普通に考えて、あの流れで30分間もじっくり観賞されるとは予想できないわよ!』
俺だって、まさか黙って30分間観賞させてもらえるとは予想外だったぞ。
正直、5分経ったぐらいからは、お前のツッコミ待ちの”ボケ”のつもりだったのだが……
俺が根負けして音を上げるまでの30分間、緑川は健気にずっとスカートをたくし上げ続けていた。
真面目というか、天然というか。
いや、もしかしたらシンプルにアホなだけかもしれないが。
『俺に責任を擦り付けようとしているようだが、お前自身、通学途中に自らスカートをたくし上げてパンツを丸出しにしているという行為の背徳感に、少なからず興奮していたんじゃあないのか?そこんとこ、どうなんだよ』
『それは……確かに、その感情がゼロでは無かった事は認めざるおえないわ』
いや、ゼロじゃないんかい!!!
冗談のつもりで適当にカマをかけてみたのだが、マジでこの女、とんでもねームッツリスケベじゃねーか!
『それにしたって、今回の件は全面的にあなたの非が大きい事に変わりはないわ。次からは気をつけなさいよ!』
お前のパンツを眺めるイベントに、”次”の機会なんて果たしてあるのか?
『わかったよ。だけどお前こそ、思春期男子に向けての不用意な発言には気をつけろよな』
『わかったわ。次からは私も気をつけるわ』
だから、今後”次”のイベントが発生する可能性があるのか?
……そんな事言われたら、期待しちまうじゃねーかよ。
そういうのが、不用意な発言だって言ってんだけどな……
******
「な~に、ニヤけながらスマホ眺めて、イヤらしい~wエッチな画像でも見てるのかなw?」
委員長が、ニマニマとした表情で俺に近づいてきた
「あ、いや……まぁ、そんなところだ」
弁明を試みようかとも思ったが、緑川と連絡をとっていたなんて説明できるわけもなく、甘んじて云われのない誹りを受け入れる。
てゆうか俺、緑川とRINEでやり取りしていただけで、そんなにニヤけてたのか?
まんま思春期の恋する中高生じゃねーか!
そんな姿を円香に目撃されようもんなら、浮気だなんだと騒ぎ立てられ、最悪の場合またあの凶悪なスタンガンの餌食に……
うーん、今後はもう少し気を引き締めていかないとな。
「昼間っからお盛んだね~wそれでさ、昨日の夜の件なんだけど、私の仕事はあんな感じで良かったのかな?」
「お、おう、委員長のおかげで上手く行ったよ。助かったぜ、ありがとな」
「なんのなんの、あれぐらいお安い御用だよ」
彼女の協力無しでは、今回の緑川攻略も成し得ることは叶わなかっただろう。
コチラの事情を詮索することなく協力してもらえたのは、本当に助かった。
「と、そうだ、その件のお礼として、俺から委員長にプレゼントがあるんだ」
「プレゼント?」
「ココで渡すのもなんだし、ちょっと場所を変えようか」
******
俺たち3年生の教室が連なる3階の廊下の端にある、実質空き教室の【多目的室】に移動した俺と委員長。
「ふふ、青山君からのプレゼントか~。何だろう、全然予想できないよ~」
委員長のその表情からは、ワクワクとした感情が透けて見える。
が、残念ながら、その可愛らしいフェイスはこれから、俺に対する嫌悪の表情へと変貌する事になるだろう。
「委員長、コレが俺からのプレゼントだ」
俺は、委員長へ少し膨らんだ形状の茶封筒を手渡した。
「わ~、ありがとう!ねぇ、コレ、早速中を確認させてもらってもいいかな?」
「もちろん、是非とも確認してくれ」
「何かな?何かな?」
ガサガサ。
茶封筒の中から、委員長はその”プレゼント”を取り出す。
「こ、コレって……」
委員長が手に取ったのは、ブルーハワイ色の布製品。
「そう、俺からのプレゼントは、そのTバックのパンツだ!」
説明しよう!
なぜ俺がこのようなプレゼントをチョイスしたのかというと、当然だが彼女の好感度を上げようと策を講じた結果というわけでは無い。
むしろその逆。
彼女とのフラグを自らへし折る事を目的に、Tバックの下着をプレゼントしたのである。
ではなぜ俺がそのような”逆フラグ管理”に走る必要があったのかというと、それは当然、俺が白河望美に危うく恋しかけているからである。
ここ最近の彼女との接触を経て、彼女の魅力的な”人となり”を目の当たりにした結果、俺はもうぶっちゃけ”白河望美ガチ恋勢”に片足を突っ込んでしまっているのだ。
そんなわけで、そのガチ恋の熱を冷ます為にも、いっそのこと彼女に嫌われてしまおうというのが今回のプレゼントの目的なのである。
つまりは、
【委員長のことが好きだ♡】
↓
【でも、嫌われてるし、脈無しだよな……】
↓
【だから、恋をするのはやめておこう】
という流れが、俺の思い描くストーリーだ。
昨夜協力してもらった恩を、早速仇で返す形になってしまったのは申し訳ないが、俺のこのはち切れそうな恋心を静める為には止むを得ないんだ……
さぁ、委員長、特別親しくもない男子からいきなり下着をプレゼントされるというキモキモイベントに対して、君はどのようなリアクションを取ってくれるのかな?
気持ち悪いと罵るか、はたまたショックで逃げ惑うか……
さぁ、その”応え”はいかに!
「うわー!なにこの可愛い色とデザイン!超私好みじゃん!」
……あれ?
「青山君、私がTバック派だってよくわかったね!私、前に青山君にそんな話してたっけ?」
「あ~、いや、なんとなく、男の勘でそうなのかなって直感が……」
「凄いじゃん!女心わかってるね~」
いや、ごめん、妹の目撃情報で事前に認知してただけなんだ。
それに、僕は現状の白河さんの”女心”とやらは全然理解できてません……
「前々からこの系統の水色のモノが欲しいとは思ってたんだけど、私に似合うか自信がなくてずっと保留にしてたんだよね~。青山君がこの色をプレゼントにチョイスしてくれたってことは、私に似合うと思って選んだってことだよね!」
「あ、ああ、もちろんだとも……」
「うれしー!ありがとう、青山君!」
それはそうなんだけど、正直、どうせ渡すなら俺の好みの色の下着を渡したいという願望のウエイトが大きかったので、委員長もこの色が偶然にもお好みだったのはラッキーだったかもしれない……
って、いや、待て待て待て!
”ラッキー”じゃねーよ!
え!?何この状況!?
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今だって、頭の中は?だらけだ。
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「え?」
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……んなわけねーだろ!!!
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まったくもって見通せてねーよ!!!
的外れにも程があるぞ!
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「……あの~、白河さん?」
「それに、意味もなく歩道橋の階段を駆け下りたり、歩行者用信号機が青点滅になってるタイミングで横断歩道をダッシュで渡ったりして、ノーブラ散歩だからこその乳揺れアピールも積極的に取り入れた方がいいよね……」
委員長は、俺の男心は何一つわかっちゃいないが、ノーブラ散歩に関しては十分に”わかり手”のようだ。
「青山君、ノーブラ散歩デートの件だけど、私の方で少し準備が必要だから、執行猶予期間を設けてもらえないかな」
「あ、あぁ……俺は別に構わんぞ……」
もうソレが実施されること自体は、彼女の中で確定事項らしい。
俺の心情としては、呆れと期待と不安が、丁度きれいに3等分ってかんじだ。
「あっ!もうこんな時間!ゴメン青山君、私、他の娘と一緒にお昼ご飯を食べる先約があるから、これでもう行くね!プレゼントありがと、大切に履かせてもらうよ!///それじゃあ!」
そう言い残し、委員長は颯爽と多目的室から立ち去った。
白河さん、君はこの作品において唯一の”まとも枠”なのではないかとかなり期待していた分、俺は今とても残念な気分だよ……
まぁお陰様で、白河望美ガチ恋勢としての熱もある程度冷めたので、結果オーライだったと言えばそうなのかもしれないが。
******
緑川といい委員長といい、コッチの予想の斜め上にぶっ飛んでいくもんだから、流石に俺も調子が狂っちまうぜ……
ぐぅ~。
はぁ~、今日はツッコミばかりでカロリーを過剰に消費したせいか、いつにも増して腹が減ってきたな。
疲労感で重たく感じる頭を抱えながら多目的室を退室した俺は、その足で1階にある売店へと向かう。
今日は弁当を用意していなかったので、パンでも買ってこの空腹を満たす事にしよう。
委員長と話をしていたこともあり、流石にこれだけ出遅れたら、江口杉学園名物の焼きそばパンはもう売り切れてるだろうなぁ。
とか考えながら廊下を歩いていたら、馴染みのないとある女子生徒に声を掛けられた。
「先輩、円香ちゃんのお兄さんですよね?」
その口ぶりから察するに、どうやら1年生の円香の友人らしい。
あんなアホにもちゃんと友人がいるもんなんだなぁと、兄として少しホッと安堵してしまう。
「そうだけど、どうかしたのか?」
「円香ちゃん、アタマは大丈夫なんですか?」
!?
友人かと勝手に予想していたが、もしかしたら”被害者”の方なのかもしれない……
そして、その質問に対する答えは、残念ながらNOだ。
「あの~、もしかしなくても、うちの円香が何かお嬢さんにご迷惑をおかけしたとか……」
もしそうだとしたら、あのアホに代わって、血縁者として誠意ある対応をとらねばならないが……
「迷惑だなんてとんでもないです!円香ちゃんには、勉強を教えてもらったり、恋愛相談にのってもらったり、ファッションやメイクのアドバイスをもらったり、いつも助けられてますよ!」
!?
「顔はカワイイし、スタイルも抜群だし、頭も良いし、運動もできる。誰にでもフレンドリーで友達も多いし、優しくて面白くて頼りになる。円香ちゃんはウチらのクラスの女子たち自慢の”スター”ですよ!」
……それは、本当に俺の妹の話なのだろうか。
同姓同名の、中身が違うドッペルゲンガーの可能性はないか?
まぁ、その真偽は今は不問として……
「んで、その円香がどうかしたのか?」
「どうもこうも、円香ちゃん、今日は頭が痛いからって学校を休んでるじゃないですか。円香ちゃんが学校を休むの、コレが始めてだから、私ちょっと心配で……」
「円香が休んでる?」
「はい。って、お兄さん、円香ちゃんがお休みなの知らなかったんですか?」
「あ、ああ」
円香のヤツ、朝からどうも様子がおかしいと思っていたが、まさか体調不良を隠していたのか?
もしかして、その頭痛とやらもアニナエル抗体の副作用だったりして……
原因はどうあれ、心配なのは確かだ。
俺に連絡が無いことから推察するに、余り大事では無いとは思いたいが……
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俺は、売店へ向かうのを止め、その足で直ぐに職員室へと向かった。担任の神北教諭に妹の体調不良の件を説明し、俺は今日はこれで学校を早退することにした。
少し”兄バカ”気味にも思えたが、一応は2人暮らしだし、昨日の”あの件”のこともあったので、過剰に反応してしまうのも致し方なかろう。
下校途中、少し遠回りにはなったが、物資を補給しようとドラッグストアに立ち寄った。
いつもなら、使うあても無いのに意味もなくコンドームコーナーを物色したりもするのだが、今日は急ぎのためそのルーチンはカットする。
市販の解熱剤と頭痛薬,スポーツドリンク,ブロック状とゼリー状の栄養補助食品,それに加え、エチエチフーズの今川焼を購入し、妹が伏しているであろう自宅へ足早に向かった。
******
帰宅した俺は、買い物袋を左手に携えたまま、円香の部屋の前へと向かった。
そして、以前指摘を受けたその反省を踏まえて、ノックをしてから部屋に立ち入ろうかと考えたが、彼女はもしかしたら寝ているかもしれないと思い、ノックの音で起こしてしまうのも忍びなかったので、俺は音を出さないようにゆっっくりとドアを開けた。
スーッ。
…… …… ……
ドサッ。
思わず力の抜けた左手から離れた買い物袋が、廊下の床に落下して鈍い音を響かせた。
が、そんな些細な事は、今の俺にはどうだってよかった。
絶句した。
言葉を失った。
「あっ♡あんっ♡んあっ♡んんっ♡んおっ♡ヤバっ♡いいっ♡オマンコっ♡オマンコぎもぢいぃっっっ!!!♡♡♡」
ベッドの上で仰向けになり、大きく股を開く彼女。
腰とお尻を浮かせ、ヴァギナと両足の裏を天井に向け突き出すような体勢。
しいて言うなら”エアー種付プレス”状態の彼女。
右手に握りしめた、男根の形状を模した性玩具を、自らの膣に挿し込み高速で抜き挿ししているマイシスター。
グポポッ、ヌププッ、グプッ、グヌポッ、ジュプッ、ズププッ。
「んひっ♡んほっ♡ん゙お゙お゙っ♡お兄ちゃんっ♡お兄ちゃんっ♡おぉぉ♡あ゙ぁ゙ぁ゙っ!♡しゅきっ!♡だいしゅきっ!♡お兄ちゃんっ!♡お兄ちゃんもっ!♡お兄ちゃんのおちんぽもっ!♡円香、だいしゅきっ!!!♡♡♡」
…… …… ……
俺は、廊下に留まったまま、彼女の部屋のドアをそっと閉じ、大きな溜息をついた。
そして、思う。
さっきドラッグストアで、頭痛薬を買っておいて本当に良かったと……
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疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
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