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二人しか知らない秘密・前編(柊山視点)
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遥君の『慰める』がどういうことなのか、とても気になったので詳細を聞きたかったけれど、グッと飲み込んだ。
「その……僕は……落ち着いたら、眠ってしまいそうだから……君に少しだけ触っても良いかな……?」
僕の計画では、今日は遥君に触るのを我慢して彼には先に寝てもらい、速やかに執筆作業を終わらせてから彼の隣に潜り込み、並んで穏やかに眠ろうと考えていた。それなのに早速その計画は音を立てて崩れた。
「君の温かい体に触れたいなって……そんなに激しいことはしないから……」
遥君に色々したくなっていたのは事実だったので、言い訳がましいことを付け足した。『激しいことはしない』と自分に言い聞かせる意味合いもあった。
「そういうので良いんですか? オレが……奉仕させてもらおうかと思っていたんですが……」
「いや、そこまでしてもらうのは……」
「オレは、かまわないですからね……?」
「はぁ……」
遥君の健気さには毎回参ってしまう。理性の糸が引き千切れないように呼吸を整えると、彼をソファにそっと押し倒した。
「ぁ……ぅむ……んんっ」
覆い被さるような体勢になり、彼の唇に自分の唇を重ね合わせた。
キスをするのは先週以来だったので、柔らかい唇の感触を堪能した。彼も僕の背中に腕を回して、ねだるように唇を合わせてくる。メガネをかけたままだったので、唇を合わせる度にカチャリという音がした。
「はぁ……気持ち良いな……」
「……オレも、気持ち良いです……もっと、キスして欲しい……」
「うん……」
チュッと音を立てて唇を吸ったり、柔らかく食んだりすると、心が満たされていくようだった。
――あんまり、激しくはしないって言ったけれど……気を抜くと危ないなあ……
やりすぎると体が反応してしまいそうになるので、何とか耐えた。
「ん……はぁ……好き…………好きです……敬久さん」
「僕も、君が好きだ……」
「はぁ……嬉しい……」
遥君の潤んだ瞳からは、今にも涙が零れそうだった。溜まった涙を吸い取るように目の端に唇を落とした。
「……ぁ……んっ」
「君の目はキレイだな……」
遥君が僕の背中をスリスリと撫でてくるので、熱い息を吐き出してしまう。
「体も、触って良い……?」
「……好きにしてもらって、良いですから……」
舌も入れたかったけれど、そこまですると止まらなくなりそうだったので唇を離した。遥君は僕の背中から手を離して、息を整えている。
「直接は触らないから……少しだけ撫でさせてね……」
「えっ、ぁ、あっ!」
直接触ると遥君も体が切なくなってしまうかなと思い、上体を起こして彼に跨るような格好になり、布越しに胸を撫でるように触った。彼は顔や首筋が赤くなっており、生身の肌を撫で回したくなってくる。開いた襟からは鎖骨が覗いており、そこに舌を這わす想像をして、息が荒くなってしまった。
「ぅ……んんっ……」
先端を触らないように胸を撫でると、ビクッと遥君の体が震えた。そのまま柔らかく揉むように撫でると熱い息を吐いた。
「胸……オレ、揉むほどはないですよ……」
「そうかなあ……程よく柔らかさがあって、気持ち良いけれど……」
「じゃあ、直接……触りますか? 激しくしないのでしたら……吸っても良いですよ……」
遥君は僕の手をそっと押しのけて、パジャマの上の方のボタンだけ外して開いた。そして僕の両手を持つと、自分の胸に直接当てさせた。
「はぁ……直接触った方が……温かいと思いますから……あっ、あっ……」
――遥君……これは……善意でやっているのかな……? ……だいぶ、いやらしい光景なんだけれど……
悶々とした思いがあったので、しばらく夢中になって生身の胸を揉みしだいてしまった。ハッと我に返って手を止めると、遥君が口元に手を当てて、切なそうな甘い声で喘いでいた。硬くなった胸の先端に手が当たり、欲望が這い上がってくるのを感じた。
「ごめん。少し、夢中になってしまって……」
「……ぁ、あんまり、激しいと……オレも……体が、期待しちゃうので……」
「うん……ごめんね……もう、しないから……」
遥君の胸から手を離してメガネを外すと、机の上に置いた。そのまま覆い被さり、彼の胸の先端を優しく口に含んだ。
「……あ」
遥君が小さく声を上げたので、舌先で刺激したり甘噛みしたかったけれど、優しく食むように吸いついた。適度に硬くなったそこを口に含むのは、口寂しさが満たされるようで気分が良かった。
「……ん……ははっ……くすぐったい……」
遥君は可笑しそうに言い、僕の頭をスリスリと撫でてくれる。
「……これ、妙に安心するんですよね……何でだろう……あなたが……オレのすぐ側にいるのが分かるからかなぁ……」
遥君は愛しそうにそう言うと、僕を引き寄せた。ソファの背もたれと彼の体に挟まれているような体勢になり、僕の頭を胸に抱きしめた。
「このまま仮眠しますか……?十五分くらいしたら、起こしますよ」
心惹かれる提案をされたので悩んでしまった。彼の好意に甘えて、こんなことをしてしまって良いのかという葛藤が少なからずある。
「……うん……どうしようかな」
「あ、ちょ、ちょっと……そのまま喋らないでくださっ……んっ」
遥君の焦ったような甘い声が心地良くて、瞼が重くなってくる。僕の頭を撫でる手が優しくて、湯上がりの彼の体温や、ボディソープの匂いや心臓の音が、全てがとても優しくて、心地良かった。
「……じゃあ、十五分……お願いしても良いかな……」
口を少し離して、遥君の胸に頭を抱かれたまま返事をした。彼には見せられない顔をしている気がする。
「分かりました。あ……延長希望の場合は、言ってくださいね?」
クスクスと笑いながらそう言った。遥君がどんどん小悪魔になっていくなあと思いながら瞼を閉じた。
「その……僕は……落ち着いたら、眠ってしまいそうだから……君に少しだけ触っても良いかな……?」
僕の計画では、今日は遥君に触るのを我慢して彼には先に寝てもらい、速やかに執筆作業を終わらせてから彼の隣に潜り込み、並んで穏やかに眠ろうと考えていた。それなのに早速その計画は音を立てて崩れた。
「君の温かい体に触れたいなって……そんなに激しいことはしないから……」
遥君に色々したくなっていたのは事実だったので、言い訳がましいことを付け足した。『激しいことはしない』と自分に言い聞かせる意味合いもあった。
「そういうので良いんですか? オレが……奉仕させてもらおうかと思っていたんですが……」
「いや、そこまでしてもらうのは……」
「オレは、かまわないですからね……?」
「はぁ……」
遥君の健気さには毎回参ってしまう。理性の糸が引き千切れないように呼吸を整えると、彼をソファにそっと押し倒した。
「ぁ……ぅむ……んんっ」
覆い被さるような体勢になり、彼の唇に自分の唇を重ね合わせた。
キスをするのは先週以来だったので、柔らかい唇の感触を堪能した。彼も僕の背中に腕を回して、ねだるように唇を合わせてくる。メガネをかけたままだったので、唇を合わせる度にカチャリという音がした。
「はぁ……気持ち良いな……」
「……オレも、気持ち良いです……もっと、キスして欲しい……」
「うん……」
チュッと音を立てて唇を吸ったり、柔らかく食んだりすると、心が満たされていくようだった。
――あんまり、激しくはしないって言ったけれど……気を抜くと危ないなあ……
やりすぎると体が反応してしまいそうになるので、何とか耐えた。
「ん……はぁ……好き…………好きです……敬久さん」
「僕も、君が好きだ……」
「はぁ……嬉しい……」
遥君の潤んだ瞳からは、今にも涙が零れそうだった。溜まった涙を吸い取るように目の端に唇を落とした。
「……ぁ……んっ」
「君の目はキレイだな……」
遥君が僕の背中をスリスリと撫でてくるので、熱い息を吐き出してしまう。
「体も、触って良い……?」
「……好きにしてもらって、良いですから……」
舌も入れたかったけれど、そこまですると止まらなくなりそうだったので唇を離した。遥君は僕の背中から手を離して、息を整えている。
「直接は触らないから……少しだけ撫でさせてね……」
「えっ、ぁ、あっ!」
直接触ると遥君も体が切なくなってしまうかなと思い、上体を起こして彼に跨るような格好になり、布越しに胸を撫でるように触った。彼は顔や首筋が赤くなっており、生身の肌を撫で回したくなってくる。開いた襟からは鎖骨が覗いており、そこに舌を這わす想像をして、息が荒くなってしまった。
「ぅ……んんっ……」
先端を触らないように胸を撫でると、ビクッと遥君の体が震えた。そのまま柔らかく揉むように撫でると熱い息を吐いた。
「胸……オレ、揉むほどはないですよ……」
「そうかなあ……程よく柔らかさがあって、気持ち良いけれど……」
「じゃあ、直接……触りますか? 激しくしないのでしたら……吸っても良いですよ……」
遥君は僕の手をそっと押しのけて、パジャマの上の方のボタンだけ外して開いた。そして僕の両手を持つと、自分の胸に直接当てさせた。
「はぁ……直接触った方が……温かいと思いますから……あっ、あっ……」
――遥君……これは……善意でやっているのかな……? ……だいぶ、いやらしい光景なんだけれど……
悶々とした思いがあったので、しばらく夢中になって生身の胸を揉みしだいてしまった。ハッと我に返って手を止めると、遥君が口元に手を当てて、切なそうな甘い声で喘いでいた。硬くなった胸の先端に手が当たり、欲望が這い上がってくるのを感じた。
「ごめん。少し、夢中になってしまって……」
「……ぁ、あんまり、激しいと……オレも……体が、期待しちゃうので……」
「うん……ごめんね……もう、しないから……」
遥君の胸から手を離してメガネを外すと、机の上に置いた。そのまま覆い被さり、彼の胸の先端を優しく口に含んだ。
「……あ」
遥君が小さく声を上げたので、舌先で刺激したり甘噛みしたかったけれど、優しく食むように吸いついた。適度に硬くなったそこを口に含むのは、口寂しさが満たされるようで気分が良かった。
「……ん……ははっ……くすぐったい……」
遥君は可笑しそうに言い、僕の頭をスリスリと撫でてくれる。
「……これ、妙に安心するんですよね……何でだろう……あなたが……オレのすぐ側にいるのが分かるからかなぁ……」
遥君は愛しそうにそう言うと、僕を引き寄せた。ソファの背もたれと彼の体に挟まれているような体勢になり、僕の頭を胸に抱きしめた。
「このまま仮眠しますか……?十五分くらいしたら、起こしますよ」
心惹かれる提案をされたので悩んでしまった。彼の好意に甘えて、こんなことをしてしまって良いのかという葛藤が少なからずある。
「……うん……どうしようかな」
「あ、ちょ、ちょっと……そのまま喋らないでくださっ……んっ」
遥君の焦ったような甘い声が心地良くて、瞼が重くなってくる。僕の頭を撫でる手が優しくて、湯上がりの彼の体温や、ボディソープの匂いや心臓の音が、全てがとても優しくて、心地良かった。
「……じゃあ、十五分……お願いしても良いかな……」
口を少し離して、遥君の胸に頭を抱かれたまま返事をした。彼には見せられない顔をしている気がする。
「分かりました。あ……延長希望の場合は、言ってくださいね?」
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