【完結/R18】恋人として君と過ごす日々

テルマ江

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二人しか知らない秘密・後編(柊山視点)

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 痕をつけると遥君が僕を引っ張って起こし、ギュッと抱きしめてくれた。

「敬久さん……オレ……もう……欲しいです……」

 片手を離すと僕のものをズボンの布越しに触り、甘ったるい声で遥君が囁いた。僕は自分の昂ぶったものが刺激され、荒い息を吐き出した。

「僕も……もう、余裕……ないかな……」
「中、広げてて……すぐ入りますから……挿れてください、敬久さん」
「遥君……」

 僕は枕の下に入れて置いた潤滑剤とコンドームを取り出した。潤滑剤の中身を手に出すと、彼の腰を浮かせて下着の裾から手を入れ、窄まりに塗りつけるように指を沈めた。

「ぅ、ぁ……冷た……」

 遥君がビクリと身を震わせた。切羽詰まっていたせいか、潤滑剤を手の温度に馴染ませるのを忘れてしまっていた。

「ごめん……! 大丈夫、遥君」

 僕は慌てて沈めていた指を引き抜くと、遥君が「ひっ」と小さな悲鳴を上げた。

「ぁ……きゅ、急に……指、抜いちゃ……ダメです……」

 遥君は、はぁはぁと浅く喘ぎながら僕を見た。

「ごめん……」
「……敬久さんが狼狽えるのって、珍しいですね……」
「僕、けっこう、普段から狼狽えたりしているよ……」
「そう、なんですね……ふふっ」

 遥君は熱っぽい息を吐いて、微笑んでくれた。

「オレは大丈夫です……すぐ、敬久さんので熱くなりますし……」

 そう言うと唇をそっと重ねられた。僕は堪らなくなってしまったので彼をグイッと押し倒した。

「あ……ぅ……」

 遥君をうつ伏せにさせると、彼はベッドに手をつきながら僕の方を見た。

「敬久さん……あの……下、脱ぎますよ……?」
「ごめん……ちょっと、本当に……余裕がないみたいだ……僕……」

 遥君の普段見ることができない姿を目の当たりにしたせいか、自分の理性の糸が何本か千切れている気がする。
 着ているTシャツを脱ぎ、ベッドに転がしていたコンドームの袋を破いた。そしてズボンと下着をずらして自分の昂ぶったものに着けた。

「はぁ……」
「あっ!? ゔぅッ……た、敬久さんっ……ぁ……」

 僕は遥君の背中に覆い被さり、彼の腰を少しだけ持ち上げた。そのまま遥君の下着の裾をずらして、自分のものをズクズクと中に侵入させた。

「あっ、ぁあッ……そ、そんな所から……脱ぎますからッ……ま、待って……あっ!」

 遥君は焦った声を出して懇願するように言った。

「……このまま……中にいたいな。遥君、ダメかな……」
「ぅ、うぅ……」

 自分でも衝動を抑えられずに、彼の耳元で囁いた。また遥君に『お願い』をしてしまった。

「……も、もぅ……良いですからッ……あなたの好きにしてください……」
「ありがとう……遥君……」
「ぁ……ひッ……あっ……!」

 組み敷いた遥君に腰を打ちつけて、彼の内部をグリグリと擦った。入口は潤滑剤でヌルヌルとして、彼の中に侵入する度に卑猥な音を立てた。遥君は腰を少しだけ浮かせていたので、隙間に手を入れると彼はもがいた。

「あっ、ダメッ……前はダメッ……!」
「すごい……ビショビショだね……」

 遥君の下着の中に手を滑らせると、彼のものは先走りでぐっしょりと濡れてしまっている。

「下着も、こんな……濡れて……」
「ゃ、ダメッ……汚れるから、触っちゃダメです……ぁんッ……」

 下着の中で彼の硬くなったものを擦りながら、抽挿を繰り返した。遥君は泣きそうな声を出していたけれど、攻め立てるのをやめられなかった。

「あっ、あっ、あっ! ……ゃあッ……ダメッ……シーツ……濡らしちゃいますからぁっ……」

 遥君は自分の体液がシーツに着くのを気にして、狼狽えながら言った。僕のせいで彼のものにコンドームを着けないままうつ伏せにさせたので、濡らしてしまわないか気になるのだろう。いつもタオルをシーツの上に敷いてはいたけれど、遥君は汚すこと自体が好きではないようだった。

「あぁ……そっかあ……じゃあ、ちょっと、体勢、変えようか」
「ぇ、あッ……」

 遥君の中から自分のものが抜けないように、彼の腰を浮かせながら膝立ちになった。そして遥君の両方の腕をグイッと引っ張った。

「ひッ! ……ゔぅッ!」

 遥君は足を開いたまま膝立ちになり、両腕を後ろで掴まれているので前のめり気味になっていた。僕は更に腕を引き寄せ、遥君が前に倒れないようにグッと力を込めた。彼の腕の自由を奪っているのは分かっていたけれど、離したくなくなっていた。

「た、敬久さん……あの……あっ、あッ!」

 遥君が初めての体勢に戸惑っているのか、震える声で尋ねてきた。体も震えてしまっていて、繋がっている部分がヒクヒクと僕を締め付けてくる。

「はぁ……これだと……遥君、シーツ、濡らさなくて、済むかなって……」
「ふ、ぅ、あッ、あっ! ゃあッ……深いっ……」

 そのまま腕を掴んで抽挿を続けた。下着のずらしている部分から、彼の中を穿っているのが見えて酷く卑猥だ。遥君は最初は身をよじっていたけれど、諦めたのか腕の力を抜いてされるがままになっている。

「ぁ、あっ、あっ! ぁんッ……ゃ……ひっ」

 内側の膨らんでいる部分を擦ると、遥君の声が高くなった。体勢のせいかいつもと違う部分に当たっている気がする。彼はビクビクと震えながらも、健気に腰を揺らして僕に応えてくれた。

「あっ、あっ、あっ、んンッ……」
「はぁ……狭くて……すごく気持ち良い……」
「ゔッ……ゃ、あっ!」

 グリグリと奥の方まで擦ると、遥君は切なげに喘いだ。

「……ぅう……た、敬久さん……オレ、もっと……あなたの近くが良い……お願い……」
「ッ……うん……」

 遥君にそんな切なそうな声で『お願い』と言われると、急に罪悪感が押し寄せて来た。

――……いけない……手酷い抱き方をしてしまった……遥君があまりにいやらしくて……理性が弾け飛んでしまっていたのかな……

 僕は熱に浮かされていた頭が少しだけ冷静になったので、呼吸を整えた。
 遥君の腕を引き寄せ、前のめりだった彼の上体を起こした。お互い膝立ちで後ろから挿入しているような状態になると、遥君の腕を自由にした。彼はどこかホッしたように息を吐いた。

「やり過ぎたよ……ごめん……遥君」
「ぅ、良いですから……ギュッてしてください……あ……」

 僕は遥君の腰に腕を回して体を密着させた。遥君は自由になった手を後ろに回して、僕の頭をそっと撫でた。

「敬久さん……このまま……続き、して欲しいです」
「うん……」

 僕は先程よりじっくりと遥君の中に自分のものを埋めた。遥君も抽挿に合わせて腰をねだるように動かし、僕を受け止めてくれている。

「……ぁ、う……そんな、じっくりされたらッ……」
「さっき、酷くしちゃったから……」
「で、でも、オレ、もう、イキそう……あっ!」
「本当だ、前、すごく震えているね……」

 腰に回した手を彼の下着の中に入れ、先走りに濡れた彼のものを扱いた。

「ゃあッ、あっ、あっ……!」
「僕ももう、限界だから……今日は遥君、こっちでイこうか……」

 僕は彼の奥まで自分のものを出し入れし、内壁に昂りを擦りつけた。遥君が首を後ろに向けて来たので唇を合わせると、前を強めに扱いた。

「……ぁむっ、あぁっ……ダメッ! 気持ち良いッ……んんっ……も……無理ぃ……イッちゃうぅ……」

 彼はビクッと震えて下着の中に精を吐き出した。入口が痙攣して内側を締め付けるので、僕も彼の中をグリグリと擦りながら果てた。

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