3 / 30
※3
しおりを挟む
「お風呂でゆっくりするんじゃないんですか……」
オレは敬久さんの足の間に座って後ろから抱きしめられるような格好で湯船に浸かっている──ここまでは良いのだけれど、さっきから抱きしめている手がオレの体を優しく撫でたり、首筋や耳に唇を落とされたりと、体が期待してしまいそうで困っていた。
「君とイチャイチャして、ゆっくりしたいなって思っていたんだ」
「あっ……」
敬久さんが首筋を甘噛みしたので体がゾクゾクと震えてしまう。
「イチャイチャはオレもしたかったから良いですけど……どうせならベッドで……その……最後までしませんか?」
今週はお互いに忙しくて触れ合うことが少なかったので、ついねだるような言葉が口をついて出た。
「今日はおねだりを沢山してくれて可愛いね、遥君」
敬久さんの腕がオレの脇の下を通って胸をギュッと抱きしめた。今日の入浴剤は乳白色で少しとろみのあるものなので、肌が擦れ合う感触が普段よりも心地良い。
「僕はね遥君」
「は、はい」
「疲れた時に君といやらしいことがしたいなってよく考えちゃうんだけどさ」
「……その気持ちは、分かりますよ」
一仕事終わった後に疲労を感じつつもそういった欲望が湧き上がって来るのはオレ自身も経験がある。
「……じゃあ、やっぱりベッドで……あ……んッ」
敬久さんの手がオレの胸をさわさわと撫でるので切なそうな声が溢れた。
「ぁ……あの、敬久さん?」
「君を抱きたいなって考えていたんだけど……今日は途中で寝ちゃいそうなんだよね」
「……別に寝ちゃって良いですよ。オレが何とかします」
「何とかって、何をしてくれるの?」
胸の粒に触れるか触れないかの距離を敬久さんの手が揉むように撫でてくる。オレは吐息を漏らして震えた。
(ヤバい……集中出来ない。敬久さんのちょっとゴツゴツした長い指が……入浴剤でヌルヌル滑ってすごく気持ち良い)
気を抜くとはしたなく喘いでしまいそうだ。恋人になってから敬久さんに様々な所を撫でられ続けたので、だいぶ体の色々な部分が敏感になった気がする。
「何をって……色々出来ます」
「遥君に寝込みを襲われたりするの?」
「……ぅ、そういうのが良いんだったら、お望み通り……で、出来ます」
「遥君は頑張り屋さんだなあ」
「あっ……!」
敬久さんの指がお湯の中でピンッとオレの胸の粒を弾いたので更に体が期待し始めた。
「んん……敬久さん、そんなされたら……」
「切なくなって来ちゃったよね。遥君は胸が気持ち良いから」
「ぅう……今日、ベッドでは、しないんですか?」
「遥君は途中で寝て良いって言うけどさ、君を抱いているのに寝るなんて失礼だし」
「失礼なんて……オレは、良いのに……く……ふ……ぁんッ……」
敬久さんが指を滑らせてオレの胸の粒を指で摘むと、クニクニと扱き始めたので電気が走ったように体が仰け反った。
「ぁ、あ、あ……んンッ」
「声が甘くなって来たね」
うなじにキスをして舌を這わせ、耳元で囁かれるともう身も心も委ねたくて堪らなくなっていた。
「はぁ……湯船だったら……僕は途中で眠ったりしないから、君と色々して楽しみたいな。ダメ?」
「あ……あ、あ……ぅゔ、耳……グチュグチュしないでぇ……」
敬久さんが耳の中に舌を入れてくすぐるように舐めてくるので、体が蕩けるような感覚に陥った。
「オレが、あなたにお願いされると……弱いって知ってるくせに……」
「遙君こそ……僕がけっこう狡い男だってもう知っているんだから、お互い様じゃないかなあ」
敬久さんは色っぽく笑って呟いた。オレはベッドに向かうことを諦めると、首を後ろに向けてチュッと彼の唇にキスをした。
オレは敬久さんの足の間に座って後ろから抱きしめられるような格好で湯船に浸かっている──ここまでは良いのだけれど、さっきから抱きしめている手がオレの体を優しく撫でたり、首筋や耳に唇を落とされたりと、体が期待してしまいそうで困っていた。
「君とイチャイチャして、ゆっくりしたいなって思っていたんだ」
「あっ……」
敬久さんが首筋を甘噛みしたので体がゾクゾクと震えてしまう。
「イチャイチャはオレもしたかったから良いですけど……どうせならベッドで……その……最後までしませんか?」
今週はお互いに忙しくて触れ合うことが少なかったので、ついねだるような言葉が口をついて出た。
「今日はおねだりを沢山してくれて可愛いね、遥君」
敬久さんの腕がオレの脇の下を通って胸をギュッと抱きしめた。今日の入浴剤は乳白色で少しとろみのあるものなので、肌が擦れ合う感触が普段よりも心地良い。
「僕はね遥君」
「は、はい」
「疲れた時に君といやらしいことがしたいなってよく考えちゃうんだけどさ」
「……その気持ちは、分かりますよ」
一仕事終わった後に疲労を感じつつもそういった欲望が湧き上がって来るのはオレ自身も経験がある。
「……じゃあ、やっぱりベッドで……あ……んッ」
敬久さんの手がオレの胸をさわさわと撫でるので切なそうな声が溢れた。
「ぁ……あの、敬久さん?」
「君を抱きたいなって考えていたんだけど……今日は途中で寝ちゃいそうなんだよね」
「……別に寝ちゃって良いですよ。オレが何とかします」
「何とかって、何をしてくれるの?」
胸の粒に触れるか触れないかの距離を敬久さんの手が揉むように撫でてくる。オレは吐息を漏らして震えた。
(ヤバい……集中出来ない。敬久さんのちょっとゴツゴツした長い指が……入浴剤でヌルヌル滑ってすごく気持ち良い)
気を抜くとはしたなく喘いでしまいそうだ。恋人になってから敬久さんに様々な所を撫でられ続けたので、だいぶ体の色々な部分が敏感になった気がする。
「何をって……色々出来ます」
「遥君に寝込みを襲われたりするの?」
「……ぅ、そういうのが良いんだったら、お望み通り……で、出来ます」
「遥君は頑張り屋さんだなあ」
「あっ……!」
敬久さんの指がお湯の中でピンッとオレの胸の粒を弾いたので更に体が期待し始めた。
「んん……敬久さん、そんなされたら……」
「切なくなって来ちゃったよね。遥君は胸が気持ち良いから」
「ぅう……今日、ベッドでは、しないんですか?」
「遥君は途中で寝て良いって言うけどさ、君を抱いているのに寝るなんて失礼だし」
「失礼なんて……オレは、良いのに……く……ふ……ぁんッ……」
敬久さんが指を滑らせてオレの胸の粒を指で摘むと、クニクニと扱き始めたので電気が走ったように体が仰け反った。
「ぁ、あ、あ……んンッ」
「声が甘くなって来たね」
うなじにキスをして舌を這わせ、耳元で囁かれるともう身も心も委ねたくて堪らなくなっていた。
「はぁ……湯船だったら……僕は途中で眠ったりしないから、君と色々して楽しみたいな。ダメ?」
「あ……あ、あ……ぅゔ、耳……グチュグチュしないでぇ……」
敬久さんが耳の中に舌を入れてくすぐるように舐めてくるので、体が蕩けるような感覚に陥った。
「オレが、あなたにお願いされると……弱いって知ってるくせに……」
「遙君こそ……僕がけっこう狡い男だってもう知っているんだから、お互い様じゃないかなあ」
敬久さんは色っぽく笑って呟いた。オレはベッドに向かうことを諦めると、首を後ろに向けてチュッと彼の唇にキスをした。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。
片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。
はぴねこ
BL
高校生の頃、片想いの親友に告白した。
彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。
もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。
彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。
そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。
同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。
あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。
そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。
「俺もそろそろ恋愛したい」
親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。
不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる