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「遥君、お帰り」
「た、ただいま、です」
浴室を出るとオレのベッドに腰掛けた敬久さんが話しかけて来た。湯上がりのオレは乾かしたばかりの髪の毛をいじくりながら、何気ない風を装って隣に腰掛けた。
(敬久さんがオレの家で、オレの服を着て、オレのベッドにいる姿はいつ見ても感動する……)
「明日は何時に起きる?」
携帯電話を手に持ったまま、オレを抱き寄せてコロンとベッドに寝転がった。
「平日だし、仕事だよね。7時くらいで大丈夫かな?」
アラームを設定する画面をこちらに見せながら尋ねて来る。オレはもうだいぶ夢心地でされるがままになっていた。
「はい……」
「ふふ、もう眠そう。今日は会えて良かったよ」
「オレもです」
「そう、嬉しいな」
彼はオレの頭に顔を寄せると、額に唇を落とした。
(敬久さんも時間を作って会いに来てくれて、オレもすごく嬉しい。好き……敬久さんが、すごく好きだ)
敬久さんの顔をジッと見ていると、不思議そうな顔で見つめ返された。照れくさくなったので目をそらすと顔が近づいて来た。
「何か言いたいことがあるって顔してない?」
「……大丈夫です。幸せを噛み締めていたので」
「何それ」
笑いながら顔を離すとサイドボードに携帯電話を置き、布団をオレにかけて自分もモゾモゾと潜り込んだ。
「僕といると幸せって思うんだ?」
「はい……」
「僕もだよ」
「あ……ぅ……う、嬉しい。嬉しいです」
寝転がる敬久さんの胸に体を寄せると、抱きかかえるような態勢になって背中を撫でてくれた。
「遥君はいつも素直だけど、お酒が入ると更に素直になるね」
ふっと息をついて「そういう所も好きだよ」と呟いた。
「ね、もう、僕の所に来たら良いんじゃないかな?」
「……それは、すごく、行きたいんです。でもオレは……今のオレは……」
「うん……遥君はちゃんと考えたいんだよね。ごめんね、僕がせっかちで」
敬久さんは少しだけ気まずそうに言うと顔を近づけて来てチュッと軽くキスをした。
「もっとしたいけど、あんまりするとお互いに眠れなくなりそうだね」
背中を撫でる手が熱くなった気がした。オレはアルコールが入っているせいもあってか心地良くてうとうとし始めた。
「このまま連れ去れたら良いのになぁ」
ボソリと呟き、彼はオレの髪の毛に唇を落とした。
「遥君、おやすみ」
「おやすみなさい、敬久さん……」
敬久さんも様々な葛藤があるのだろう。傍にいて彼を支えて――オレが敬久さんの傍で感じる安らぎを与えられるようになりたい――温かな腕の中でお互いの息遣いを聞きながらオレは眠りに落ちた。
「た、ただいま、です」
浴室を出るとオレのベッドに腰掛けた敬久さんが話しかけて来た。湯上がりのオレは乾かしたばかりの髪の毛をいじくりながら、何気ない風を装って隣に腰掛けた。
(敬久さんがオレの家で、オレの服を着て、オレのベッドにいる姿はいつ見ても感動する……)
「明日は何時に起きる?」
携帯電話を手に持ったまま、オレを抱き寄せてコロンとベッドに寝転がった。
「平日だし、仕事だよね。7時くらいで大丈夫かな?」
アラームを設定する画面をこちらに見せながら尋ねて来る。オレはもうだいぶ夢心地でされるがままになっていた。
「はい……」
「ふふ、もう眠そう。今日は会えて良かったよ」
「オレもです」
「そう、嬉しいな」
彼はオレの頭に顔を寄せると、額に唇を落とした。
(敬久さんも時間を作って会いに来てくれて、オレもすごく嬉しい。好き……敬久さんが、すごく好きだ)
敬久さんの顔をジッと見ていると、不思議そうな顔で見つめ返された。照れくさくなったので目をそらすと顔が近づいて来た。
「何か言いたいことがあるって顔してない?」
「……大丈夫です。幸せを噛み締めていたので」
「何それ」
笑いながら顔を離すとサイドボードに携帯電話を置き、布団をオレにかけて自分もモゾモゾと潜り込んだ。
「僕といると幸せって思うんだ?」
「はい……」
「僕もだよ」
「あ……ぅ……う、嬉しい。嬉しいです」
寝転がる敬久さんの胸に体を寄せると、抱きかかえるような態勢になって背中を撫でてくれた。
「遥君はいつも素直だけど、お酒が入ると更に素直になるね」
ふっと息をついて「そういう所も好きだよ」と呟いた。
「ね、もう、僕の所に来たら良いんじゃないかな?」
「……それは、すごく、行きたいんです。でもオレは……今のオレは……」
「うん……遥君はちゃんと考えたいんだよね。ごめんね、僕がせっかちで」
敬久さんは少しだけ気まずそうに言うと顔を近づけて来てチュッと軽くキスをした。
「もっとしたいけど、あんまりするとお互いに眠れなくなりそうだね」
背中を撫でる手が熱くなった気がした。オレはアルコールが入っているせいもあってか心地良くてうとうとし始めた。
「このまま連れ去れたら良いのになぁ」
ボソリと呟き、彼はオレの髪の毛に唇を落とした。
「遥君、おやすみ」
「おやすみなさい、敬久さん……」
敬久さんも様々な葛藤があるのだろう。傍にいて彼を支えて――オレが敬久さんの傍で感じる安らぎを与えられるようになりたい――温かな腕の中でお互いの息遣いを聞きながらオレは眠りに落ちた。
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