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第一章
18 碧
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何回季節が回ったかわからないほど、ここでの生活は楽しかった。いい友達にも恵まれ、学校にも自分の居場所ができた。それは、彩人兄も同じだと思っていた。でも、それは、違った。気づいたときには…。元々表情を顔に出さない人だったが。いつの間にか、自分で意図的に出さないようにしているみたいだ。彩人兄は、僕と話すときは、少し昔みたいな顔をする。でも、他の人と話すのを見たとき。どうして気づかなかったのだろう。と自分を責めたりもした。その代わり、彩人兄が、少しでも頼れる場所を。と思うようになった。その成果なのか、色んな話をしてくれるようになった。でも、話してくれないこともある。それは、なんで苦しんでいるのか。悲しんでいるのか。そして、それは、誰のせいなのかということだ。
聞きたい。聞いちゃだめだ。知りたい。だめだ。………。
どうして…。どうし‥て。
恩返しがしたい。頼って欲しい。
ねぇ、‥彩人兄………。
そんなに僕って
頼りない?
信頼できない?
僕が辛いときにそばにいてくれた。
だから、僕もそうしたい。
そのためには、知りたいんだよ。
苦しいときに、寄り添う。
泣きたいときに、一緒に泣く。
辛いときには、一緒に立ち向かう。…。
それが、できるのは、家族や親友…。
そして、その人を本当に大切に思う人。
だけだよ。
って教えてくれたのは、彩人兄だよ。
でも、彩人兄が、心をひらいてくれるまで…。
話してもらえるまで…。
静かに待つよ。
でもね。
これから、新しく彩人兄が、傷つけられるのを見たら、そのときは、守らせてね。
『大切な人を守りたいから。』
きっと、そう思ってるのは、僕だけじゃないよ。
僕も、唯菜先生も、児童施設のみんなだって、思ってるよ。
今まで、支えてもらってきた。
多分、わかってないけど。
いつか。彩人兄の笑顔が見たいな。
聞きたい。聞いちゃだめだ。知りたい。だめだ。………。
どうして…。どうし‥て。
恩返しがしたい。頼って欲しい。
ねぇ、‥彩人兄………。
そんなに僕って
頼りない?
信頼できない?
僕が辛いときにそばにいてくれた。
だから、僕もそうしたい。
そのためには、知りたいんだよ。
苦しいときに、寄り添う。
泣きたいときに、一緒に泣く。
辛いときには、一緒に立ち向かう。…。
それが、できるのは、家族や親友…。
そして、その人を本当に大切に思う人。
だけだよ。
って教えてくれたのは、彩人兄だよ。
でも、彩人兄が、心をひらいてくれるまで…。
話してもらえるまで…。
静かに待つよ。
でもね。
これから、新しく彩人兄が、傷つけられるのを見たら、そのときは、守らせてね。
『大切な人を守りたいから。』
きっと、そう思ってるのは、僕だけじゃないよ。
僕も、唯菜先生も、児童施設のみんなだって、思ってるよ。
今まで、支えてもらってきた。
多分、わかってないけど。
いつか。彩人兄の笑顔が見たいな。
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