色づく世界の端っこで

第一章

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お弁当を食べ終わって休憩しているとスマホのタイマーが鳴った。

あっ。放送しにいかないと。

「碧。お昼も楽しんで…。僕行くから。」

「うん。頑張って！」


「じゃあ、先に失礼します。」


「放送頑張ってくださいね。」


放送するテントに入ると知らない生徒がいた。
基本的に僕は、周りに興味がないが、一応部活や委員会、クラスメートの名前ぐらいは、知っている。
でもいま、僕の前にいる生徒は面識がない。


関係ないか。と放送の準備確認をしようとしたとき、放送担当の室田むろた先生に

「あっ。星井くんきた。待ってたよ。」

待ってた？！深い意味があるような。
気のせいだよ…ね。

「実は、この子転校生なんだけど知ってるよね。」


知ってるよね。ってどうゆうことなんだろう。クラスは、違うはずだけど。


「知りません。」

すると、びっくりしたように目を見開いて

「えっ！知らないの？」

「はい。」

「そ、そうなんだ。」

「はい。」


「まあ、いいや、こっち来て。」

室田先生に言われた子が近づいてくる。
黒く短い髪で前髪をちょんまげ風にゆっている元気そうだな。

それが第一印象だった。


「この子が、新しく放送委員に入った緑風　南登りょくふう　みなとくんだよ。自己紹介して。」


「はじめまして！一年一組、緑風南登です。委員会のこと教えてね。よろしく！」

握手するように手を出されたが、僕は、それに応じなかった。


それが、気に触ったのか。キッとした目で睨まれた。


「じゃ、次星井くんね。」

「一年四組、星井彩人です。」

淡々とそう言った。


変な空気がそこに漂う。


「室田先生。放送しないといけないので。」

「そうだね。」











「連絡します。…。」