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第十六話
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他の人たちから見てもらえばわかるとおり、私と花音の姉妹仲はあまり良いとはいえない。
花音はどう思ってるかは知らないが、私から話しかけることはあまりないし、特に接点もないから、基本的に花音には関わらないようにしている。
向こうも、それはわかっているはずだ。
「ねぇ、お姉ちゃん」
めずらしく、花音が私に話しかけてきた。
普段から話しかけてくるような妹ではないんだけど……。
一体、どんな用件だろう。
「どうしたの、花音?」
「うん、実は……」
花音は、何か言おうとして途中で押し黙る。
なんだろう。私には言いづらいことなのかな?
私は、軽くため息を吐いて花音に言った。
「はっきり言ってくれないとわからないよ。なんなのよ?」
「それなら、言わせてもらうけど……。次の日曜日、楓を貸してくれないかな?」
いきなり花音にそう言われ、私は内心で驚いてしまう。
たしかに次の日曜日は、特にデートの予定はないけど。
それにしても『貸して』だなんて……。
楓は、モノじゃないのに。
「え? 楓を? …何でよ?」
それでも、私の彼氏を貸してと言われたら、簡単には貸せないし、万に一つでも貸すとして、その理由の一つくらい聞いておきたいものだ。
花音は、ゆっくりと口を開く。
「実は、次の日曜日に友達と買い物に行く約束をしてて……」
「それが、楓とどんな関係があるのよ? まさか荷物持ちを頼みたいとか?」
「それもあるんだけど……」
言いづらいのか、花音は急にもじもじとしだす。
この露骨な態度は、絶対に何かある。
そう思った私は、真っ直ぐに花音を見つめた。
「まさかとは思うけど、楓にその日の彼氏役を頼みたいなんて言わないわよね?」
「ダメ……かな?」
図星だったのか、花音は上目遣いで私を見てくる。
私にとって花音が可愛い妹なら、このお願いに対してオッケーを出したんだろうけど。
楓のことを軽蔑視していて、なおかつ都合の良い感じで扱っている花音が可愛いと思えるわけがない。
「ダメに決まってるでしょ。花音は、楓のことが嫌いなんだよね? 嫌いな人に彼氏役を頼むこと自体、変なことだと思うわよ」
「それは……。私は、楓のことが嫌いなんじゃなくて──」
「とにかく。荷物持ちをさせるためだけの目的で楓を貸すなんてことは、絶対にしないし。許さないから!」
そういう私も、何を言ってるんだろうか。
楓は、モノじゃないというのに……。
「それなら、いいもん! 楓に直接頼むから──」
花音は、ムッとした表情でそう言うと居間を後にし、そのまま玄関に向かっていく。
私は、すぐに玄関まで追いかける。
「ちょっと待ちなさい。楓だって予定があるんだから──」
そうは言ってみたものの。
花音には、聞こえていないみたいだ。
「………」
最初から、私の返答には期待していなかったんだろう。
花音は、無言で家を後にした。
やっぱり、普通にダメって言っても無理か……。
私は、すぐにスマホを取り出して、楓に連絡をしてみる。
しかしながら、楓からの返信はない。
たしか楓も、忙しかったはずだ。
家にはいると思うけど、今は花音の相手をしている暇はないと思う。
邪魔するのも悪いので、私も敢えて行ってない。
どうしようか。この場合、私も行った方がいいのかな。う~ん……。
──悩んでいても仕方ない。
とりあえず私も行ってみるか。
私は、すぐに自分の家を後にした。
案の定というべきか、楓の家に行くと、花音は楓の腕を掴んでいた。
「お願い。今日一日、私と付き合ってよ。どうせ暇なんでしょ?」
「今日はちょっと……。頼むのなら、兄貴にしてくれないかな」
楓は、申し訳なさそうな表情でそう返す。
しかし、それで花音が諦めるわけもなく、楓に食い下がっていく。
「隆兄ちゃんじゃダメなんだよ! ここは楓じゃないと──」
「何て言われたってダメなものはダメだよ。僕は、花音の彼氏じゃないんだよ」
「そんな……。一回でいいから、一緒に行こうよ」
「何回言ったって、ダメなものはダメだ。それに友達と買い物に行くのなら、僕なんか必要ないだろ?」
「それは……そうだけど……。でも……」
「中学生が見栄を張る必要なんてないんだよ。女の子同士の買い物でも充分じゃないか」
「うん……」
花音のその返事は、納得したってことなのかな。
見た感じ、そんな風には見えないんだけど……。
「それじゃ、僕は忙しいから──」
楓は、そそくさと二階に上がっていってしまった。
ちなみに楓の言う『忙しい』っていうのは、次のライブに向けての個人練習のためだ。
バンドを組んでる身としては、一人の時間というのも大切になることもある。
だからこそ、各々で練習させようと思ったのである。
今回、そう提案したのは、奈緒ちゃんだ。
──なんにせよ、よかった。
もしも楓が花音の誘いに乗ってしまっていたら、私が落ち着かなかったと思う。
花音は、気落ちした様子で楓の家を後にした。
──さて。私はどうしようかな。
とりあえず楓の家にいても意味はないし、自分の家に帰ろうか。
そう思った私は、踵を返し、そのまま楓の家を後にしようとする。しかし──
私が持っているスマホに着信が入った。
誰だろうと思い、画面を見てみると。
メールが着ているではないか。
相手は、楓だ。
『香奈姉ちゃん。今、僕の家にいるよね? よかったら、そのまま僕の部屋に来てくれないかな?』
そんな内容のメールに、私はドキッとなる。
そんなことを言われたら、行かないわけにはいかないじゃない。
私は、メールには返信せずにまっすぐに楓の部屋へと向かうことにする。
またスキンシップでもしたいのかな?
楓の部屋の前にたどり着くと、私は緊張した面持ちでドアをノックする。
すると、ドアの向こうにいる楓から言ってきた。
「香奈姉ちゃんなら、入ってきていいよ」
「それじゃ、失礼するね」
楓のその言葉に甘えて、私はドアを開けて中に入る。
部屋の中は、とても綺麗とは言えない状態だった。めずらしく音楽のノートとたくさんの楽譜の紙でいっぱいだった。それはもう、足の踏み場もないくらいに。
普段から潔癖症気味の楓が、こんなに部屋を散らかしているのは、ホントにめずらしいことだ。
「どうしたの、楓? こんなに散らかして……」
私は、楓の部屋の惨状を見て、ついそう言ってしまっていた。
別に怒っているわけではない。
単純に驚いてしまっただけだ。
まぁ、こんな状態で部屋の中に入るのは、無理かもしれないが。
楓もそれを察してくれたのか、部屋の中を片付け始める。
「ごめん……。散らかすつもりはなかったんだけど……」
「別にいいよ。私も、手伝えばいいだけのことだし」
そう言って私も、楽譜の紙やら音楽のノートを拾っていく。
「ホントにごめん……」
楓は、本当に申し訳なさそうに謝罪してきた。
私を部屋に招くぐらいだから、すぐに片付ける予定だったんだろう。
それを根拠に、お片付け自体はすぐに終わったのだから。
問題なのは、なんの用件で私を呼んだのかっていうことだ。
「それで、私に何か用件でもあったの?」
「あ、うん。一人で練習していたんだけど、途中でどうしても詰まってしまうところがあって……」
「なるほど。その部分を私に聴いてもらおうってことなのかな?」
「そういうことになるかな。香奈姉ちゃんに予定があるのなら、無理にとは言わないけど……」
「他に予定があるんだったら、楓の部屋には来ないよ。ちょうど暇だったから、来たんだよ」
私は、笑顔でそう言った。
すると楓は、とても嬉しそうに微笑を浮かべる。
「ありがとう」
お礼の言葉は囁くように言っていたので、危うく聞き逃すところだった。
楓が自分の部屋で練習しているところを見ると、隆一さんは別室にいるのかな。
どうでもいいことだけど。
花音はどう思ってるかは知らないが、私から話しかけることはあまりないし、特に接点もないから、基本的に花音には関わらないようにしている。
向こうも、それはわかっているはずだ。
「ねぇ、お姉ちゃん」
めずらしく、花音が私に話しかけてきた。
普段から話しかけてくるような妹ではないんだけど……。
一体、どんな用件だろう。
「どうしたの、花音?」
「うん、実は……」
花音は、何か言おうとして途中で押し黙る。
なんだろう。私には言いづらいことなのかな?
私は、軽くため息を吐いて花音に言った。
「はっきり言ってくれないとわからないよ。なんなのよ?」
「それなら、言わせてもらうけど……。次の日曜日、楓を貸してくれないかな?」
いきなり花音にそう言われ、私は内心で驚いてしまう。
たしかに次の日曜日は、特にデートの予定はないけど。
それにしても『貸して』だなんて……。
楓は、モノじゃないのに。
「え? 楓を? …何でよ?」
それでも、私の彼氏を貸してと言われたら、簡単には貸せないし、万に一つでも貸すとして、その理由の一つくらい聞いておきたいものだ。
花音は、ゆっくりと口を開く。
「実は、次の日曜日に友達と買い物に行く約束をしてて……」
「それが、楓とどんな関係があるのよ? まさか荷物持ちを頼みたいとか?」
「それもあるんだけど……」
言いづらいのか、花音は急にもじもじとしだす。
この露骨な態度は、絶対に何かある。
そう思った私は、真っ直ぐに花音を見つめた。
「まさかとは思うけど、楓にその日の彼氏役を頼みたいなんて言わないわよね?」
「ダメ……かな?」
図星だったのか、花音は上目遣いで私を見てくる。
私にとって花音が可愛い妹なら、このお願いに対してオッケーを出したんだろうけど。
楓のことを軽蔑視していて、なおかつ都合の良い感じで扱っている花音が可愛いと思えるわけがない。
「ダメに決まってるでしょ。花音は、楓のことが嫌いなんだよね? 嫌いな人に彼氏役を頼むこと自体、変なことだと思うわよ」
「それは……。私は、楓のことが嫌いなんじゃなくて──」
「とにかく。荷物持ちをさせるためだけの目的で楓を貸すなんてことは、絶対にしないし。許さないから!」
そういう私も、何を言ってるんだろうか。
楓は、モノじゃないというのに……。
「それなら、いいもん! 楓に直接頼むから──」
花音は、ムッとした表情でそう言うと居間を後にし、そのまま玄関に向かっていく。
私は、すぐに玄関まで追いかける。
「ちょっと待ちなさい。楓だって予定があるんだから──」
そうは言ってみたものの。
花音には、聞こえていないみたいだ。
「………」
最初から、私の返答には期待していなかったんだろう。
花音は、無言で家を後にした。
やっぱり、普通にダメって言っても無理か……。
私は、すぐにスマホを取り出して、楓に連絡をしてみる。
しかしながら、楓からの返信はない。
たしか楓も、忙しかったはずだ。
家にはいると思うけど、今は花音の相手をしている暇はないと思う。
邪魔するのも悪いので、私も敢えて行ってない。
どうしようか。この場合、私も行った方がいいのかな。う~ん……。
──悩んでいても仕方ない。
とりあえず私も行ってみるか。
私は、すぐに自分の家を後にした。
案の定というべきか、楓の家に行くと、花音は楓の腕を掴んでいた。
「お願い。今日一日、私と付き合ってよ。どうせ暇なんでしょ?」
「今日はちょっと……。頼むのなら、兄貴にしてくれないかな」
楓は、申し訳なさそうな表情でそう返す。
しかし、それで花音が諦めるわけもなく、楓に食い下がっていく。
「隆兄ちゃんじゃダメなんだよ! ここは楓じゃないと──」
「何て言われたってダメなものはダメだよ。僕は、花音の彼氏じゃないんだよ」
「そんな……。一回でいいから、一緒に行こうよ」
「何回言ったって、ダメなものはダメだ。それに友達と買い物に行くのなら、僕なんか必要ないだろ?」
「それは……そうだけど……。でも……」
「中学生が見栄を張る必要なんてないんだよ。女の子同士の買い物でも充分じゃないか」
「うん……」
花音のその返事は、納得したってことなのかな。
見た感じ、そんな風には見えないんだけど……。
「それじゃ、僕は忙しいから──」
楓は、そそくさと二階に上がっていってしまった。
ちなみに楓の言う『忙しい』っていうのは、次のライブに向けての個人練習のためだ。
バンドを組んでる身としては、一人の時間というのも大切になることもある。
だからこそ、各々で練習させようと思ったのである。
今回、そう提案したのは、奈緒ちゃんだ。
──なんにせよ、よかった。
もしも楓が花音の誘いに乗ってしまっていたら、私が落ち着かなかったと思う。
花音は、気落ちした様子で楓の家を後にした。
──さて。私はどうしようかな。
とりあえず楓の家にいても意味はないし、自分の家に帰ろうか。
そう思った私は、踵を返し、そのまま楓の家を後にしようとする。しかし──
私が持っているスマホに着信が入った。
誰だろうと思い、画面を見てみると。
メールが着ているではないか。
相手は、楓だ。
『香奈姉ちゃん。今、僕の家にいるよね? よかったら、そのまま僕の部屋に来てくれないかな?』
そんな内容のメールに、私はドキッとなる。
そんなことを言われたら、行かないわけにはいかないじゃない。
私は、メールには返信せずにまっすぐに楓の部屋へと向かうことにする。
またスキンシップでもしたいのかな?
楓の部屋の前にたどり着くと、私は緊張した面持ちでドアをノックする。
すると、ドアの向こうにいる楓から言ってきた。
「香奈姉ちゃんなら、入ってきていいよ」
「それじゃ、失礼するね」
楓のその言葉に甘えて、私はドアを開けて中に入る。
部屋の中は、とても綺麗とは言えない状態だった。めずらしく音楽のノートとたくさんの楽譜の紙でいっぱいだった。それはもう、足の踏み場もないくらいに。
普段から潔癖症気味の楓が、こんなに部屋を散らかしているのは、ホントにめずらしいことだ。
「どうしたの、楓? こんなに散らかして……」
私は、楓の部屋の惨状を見て、ついそう言ってしまっていた。
別に怒っているわけではない。
単純に驚いてしまっただけだ。
まぁ、こんな状態で部屋の中に入るのは、無理かもしれないが。
楓もそれを察してくれたのか、部屋の中を片付け始める。
「ごめん……。散らかすつもりはなかったんだけど……」
「別にいいよ。私も、手伝えばいいだけのことだし」
そう言って私も、楽譜の紙やら音楽のノートを拾っていく。
「ホントにごめん……」
楓は、本当に申し訳なさそうに謝罪してきた。
私を部屋に招くぐらいだから、すぐに片付ける予定だったんだろう。
それを根拠に、お片付け自体はすぐに終わったのだから。
問題なのは、なんの用件で私を呼んだのかっていうことだ。
「それで、私に何か用件でもあったの?」
「あ、うん。一人で練習していたんだけど、途中でどうしても詰まってしまうところがあって……」
「なるほど。その部分を私に聴いてもらおうってことなのかな?」
「そういうことになるかな。香奈姉ちゃんに予定があるのなら、無理にとは言わないけど……」
「他に予定があるんだったら、楓の部屋には来ないよ。ちょうど暇だったから、来たんだよ」
私は、笑顔でそう言った。
すると楓は、とても嬉しそうに微笑を浮かべる。
「ありがとう」
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