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1章
28.アスク殿下の誘い
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セラとのお出かけから一日空いた休み明け。
「——なぁ、お二人さん前より距離近くなってないかい?」
朝、セラと一緒にいつもの窓際の席へ座ったところで、前の列のフィスとリオウが話しかけてきた。
どうやら、この二人友達になったらしい。
「はい! 私達この休日でもっと仲良くなれましたから!」
と、嬉しそうに自慢をするセラ。
登校の時から私の腕にしがみついてベッタリだ。
「一昨日、一緒に王都を見て回ったの」
私がそう説明を付け加えると、フィスは何か言いたげに「ふ~ん」と言って、私達を睨んだ。
「お二人は休日何してたんですか~?」
「図書館で勉強......」
いつもの調子で揶揄うセラにますますフィスは、不機嫌そうに返事をした。
もしかして、自分が誘われなかったのが不服なのだろうか?
「因みに俺はアメリアと過ごしたぜ。 朝から晩まで魔術の練習に付き合わされて、休日だってのにクタクタですよ」
横のリオウはおどけた様子でそう言う。
「今度は二人も誘うよ。 ほら、勉強会とかいいんじゃない? 皆で図書館に集まってさ」
私の提案に、フィスはふんすと鼻を鳴らして無視をする。
どうやら不貞腐れてしまったらしい。
そうこうしていると、鐘がなってシアニス先生が教室に入ってくる。
「ふぁ~......。皆おはよぉ」
そう欠伸をしながら教卓に立つ先生に、何人かの生徒が返事をする。
相変わらず目の下のくまが酷い。
私達初等部の生徒の授業が終わったあとも、中等部や魔術学院の方でも授業をしているらしく、休める暇がないのだとか。
「それじゃ、算術の授業始めてくわよ」
そう言って、背伸びをして黒板に文字を書き始める先生。
こうして今日も学院の一日が始まる......。
——数時間後。
何度目かの鐘が鳴り、三時限目の授業が終わりを告げた。
クラスメイトも一斉に食堂へ向かって廊下に出て行く。
私達もいつも通り食堂へ行こうと席を離れたところ、折角なのでフィスも誘って見ようと思い立った。
「ねぇ、お昼一緒にどう?」
まだ席に座って先程の魔術の授業内容を事細かにノートへ書いているフィスに向かって私はそう言う。
ついでにリオウにも無言で誘いの視線を向けてみる。
すると、隣のセラが少し嫌そうな顔をしたが、すぐに仕方ないと言った様子でフィスを見た。
しかし......。
「......いや、僕はいい」
フィスは一瞬嬉しそうに顔を上げたが、セラのことを見た瞬間に表情を曇らせて、またノートに視線を落としてしまった。
「すまん、俺もアメリアに呼ばれてるからご一緒出来ないんだわ」
リオウからも苦笑いで誘いを断られる。
「そっか......」
まぁ、リオウは仕方ない。
けれどフィスの断った時の表情が私は少し気になった。
「フィス、本当にいいの?」
念の為、もう一度聞いてみる。
が、フィスの返事は変わらなかった。
「行きましょう、エル様。 食堂混みますよ」
そう言うセラに手を引かれて、私は教室をあとにした.......。
——そうして昼食後。
セラと一緒に食堂を後にして教室へ戻る途中......。
とある人物に声をかけられた。
「やぁ、久しぶりだね。エルアリア嬢、セリシア嬢」
声のした方を振り返ると、アスク殿下が立っていた。
凛とした立ち振る舞いに落ち着いた声色......。
どうやら今日は王族モードでの登場らしい。
アル兄様が居ないからかな。
「あ、どうも殿下。 お久しぶりです」
「こんにちは、アスク殿下」
私達は揃ってぺこりと頭を下げた。
学年が違うと、会う機会というのもそんなに訪れない。
それに殿下も王族だ、それなりに忙しい身分でもある。
そんな理由でアスク殿下と会うのは数週間ぶりなのだ。
「ちょっとエルアリア嬢に話があるんだ。 少しいいかな?」
アスク殿下は私達の挨拶にニコリと返すと、セラを見てそう言った。
要はセラに席を外してくれと言いたいのだろう。
わざわざ私に会いに来てまで、二人きりで話したいなんて、相当重要か厄介な話なんだろう。
「......セラ、先に教室に戻ってて」
「わ、わかりました」
セラは少し寂しそうな視線を私に向ると、渋々と言った様子で教室へと歩いていった。
「さて、ここは騒がしいから場所を移そうか」
セラの背中を見送った殿下は、そう言って私に微笑む。
確かに、殿下の言う通りこの中庭沿いの廊下は、昼食を食べ終わって教室へ戻る生徒達で騒がしい。
「向こうにお気に入りの場所があるんだ、着いてきて」
「はい」
そうして、私達は人気の無いところへと移動した。
——殿下に連れられた私は、今は使われてない空き教室へ連れてこられた。
薄暗く、カーテンの締め切られた教室はどことなく落ち着かない。
それにしても、いくらこの学院内が安全だとは言え護衛も連れずに二人きりってのはどうなんだろう......。
と、ノコノコ着いてきておいて今更な疑問を浮かべていると、殿下は行儀悪く一番前の机の上へ腰掛けて話しかけて来た。
「どうだい? 少し埃っぽいけど秘密の会話にはもってこいの場所だろう?」
そうヤンチャな笑みを浮かべる殿下。
「そうですね。 この場所にはよく来るんですか?」
「うん。 一人で考え事をしたい時にたまに使ってるのさ」
第一王子と言うのもそれなりに気苦労が絶えないのだろう。
「けど、こんなに人気がないと何かあった時気づいてもらえないんじゃ?」
私はそれとなく心配している部分を伝えてみた。
もし暗殺とかあったら......なんて考えすぎかもしれないけどね。
「その辺は大丈夫。 いざとなればどっかで僕のこと見てる隠密が助けてくれるから」
「へー、そんなのが居るんですね」
私が心配するまでもなくちゃんとしていた。
まぁ、王宮内でも次期王を誰にするかで派閥が割れている中、いくら学院内とはいえ第一王子を一人でほったらかすなんて有り得ないか。
「さて。 無駄話をするとセリシア嬢が寂しがるだろうから、結論から話そうか」
なんて、感心する私に殿下は不敵な笑みを浮かべて本題を切り出した。
「——エルアリア嬢、学院秩序維持委員会に興味は無いかい?」
薄暗い教室、半分閉められたカーテン。
その隙間から日差しが差し込み、殿下の周りに漂うホコリをキラキラと照らす。
「......はい?」
まさか学院秩序維持委員会に誘われるなんて、一片も思ってなかった私は、殿下の提案に唖然としてしまった。
「あはは、驚くよね」
「......はい」
「きちんと一から説明するよ」
「お、お願いします」
「まず、学院秩序維持委員会については、知ってるかい?」
「はい、一応」
先週、アメリアと戦った日にシアニス先生に説明してもらった。
「話が早くて助かるよ。 いわゆる腕章持ちと呼ばれる彼ら......いや、僕らは学院内で喧嘩が起きた時にそれを止める、もしくは周りの生徒に危害が出ないよう守るのが役目だ」
僕ら、と言うことはアスク殿下も腕章持ちだったのか。
「そこで、僕ら学院秩序維持委員会は戦闘経験に長けた生徒を勧誘してるんだ。 エルアリア嬢のことはアルから聞いていたし、同学年のご令嬢と戦って勝ったと言う噂も聞いてね。 だから、是非入ってもらえないかと勧誘に来たわけさ」
「なるほど」
ここで入ると答えるのも悪くない。
しかし、なぜ今なんだろう。
それこそ兄様から話を聞いていたのなら初日のお昼にでも誘ってくれればよかったのに。
「ま、返事はすぐじゃなくていいから。 なにぶん、僕が委員会に居るせいで、腕章持ちに恨みを持つ生徒もそれなりに居るからね。 話す場所を変えたのもそのためさ。 変に噂が立てば厄介だろう?」
「そうですね」
これは多分、派閥のことを言っている。
アスク殿下が居ることで委員会全体が第一王子派だと認識されているのだろう。
第二王子派からしたら、学院内の取り締まりを第一王子派にされるのは気持ちのいいものじゃないはず......。
「君の場合は魔障のこともある。 今は新学期が始まってすぐで委員会も表立って活動してないし、活動が始まったら放課後に集まって会議ってこともある。 だから返事は考えてくれて構わないよ。 また今度聞きに行くから」
そう言いながら、殿下は机の上から降りると教室のドアを開けて廊下へ出た。
「わかりました、その時までに答えを考えておきます」
とりあえずこの事は師匠やセラに相談してみよう、今後の学院生活に関わるし。
そうして、私達は空き教室を後にした......。
——昼休みの時間も残り半分という頃。
殿下と途中で別れた私は、先程の提案について一人で悩みながら中庭沿いの廊下を歩いていた。
学院秩序維持委員会か......。
魔術を用いた喧嘩の仲裁、と言うことは魔術師を相手に戦闘経験が多く積めるという事だ、しかも学院の規則に反する事なく......。
それだけ聞けばすぐにでも話を受けたいところだけど、引っかかるのは、殿下の言う恨みを持つ生徒の事だ。
派閥争いとは、実に厄介なものだ。
なんて心の中でボヤいていると、突然廊下の奥から悲鳴が聞こえてきた。
「きゃっ!」
「おい! やめろ、そいつに触るな!」
何事かと急いで向かうと、複数の生徒に囲まれたセラとフィスが目に入った......。
「——なぁ、お二人さん前より距離近くなってないかい?」
朝、セラと一緒にいつもの窓際の席へ座ったところで、前の列のフィスとリオウが話しかけてきた。
どうやら、この二人友達になったらしい。
「はい! 私達この休日でもっと仲良くなれましたから!」
と、嬉しそうに自慢をするセラ。
登校の時から私の腕にしがみついてベッタリだ。
「一昨日、一緒に王都を見て回ったの」
私がそう説明を付け加えると、フィスは何か言いたげに「ふ~ん」と言って、私達を睨んだ。
「お二人は休日何してたんですか~?」
「図書館で勉強......」
いつもの調子で揶揄うセラにますますフィスは、不機嫌そうに返事をした。
もしかして、自分が誘われなかったのが不服なのだろうか?
「因みに俺はアメリアと過ごしたぜ。 朝から晩まで魔術の練習に付き合わされて、休日だってのにクタクタですよ」
横のリオウはおどけた様子でそう言う。
「今度は二人も誘うよ。 ほら、勉強会とかいいんじゃない? 皆で図書館に集まってさ」
私の提案に、フィスはふんすと鼻を鳴らして無視をする。
どうやら不貞腐れてしまったらしい。
そうこうしていると、鐘がなってシアニス先生が教室に入ってくる。
「ふぁ~......。皆おはよぉ」
そう欠伸をしながら教卓に立つ先生に、何人かの生徒が返事をする。
相変わらず目の下のくまが酷い。
私達初等部の生徒の授業が終わったあとも、中等部や魔術学院の方でも授業をしているらしく、休める暇がないのだとか。
「それじゃ、算術の授業始めてくわよ」
そう言って、背伸びをして黒板に文字を書き始める先生。
こうして今日も学院の一日が始まる......。
——数時間後。
何度目かの鐘が鳴り、三時限目の授業が終わりを告げた。
クラスメイトも一斉に食堂へ向かって廊下に出て行く。
私達もいつも通り食堂へ行こうと席を離れたところ、折角なのでフィスも誘って見ようと思い立った。
「ねぇ、お昼一緒にどう?」
まだ席に座って先程の魔術の授業内容を事細かにノートへ書いているフィスに向かって私はそう言う。
ついでにリオウにも無言で誘いの視線を向けてみる。
すると、隣のセラが少し嫌そうな顔をしたが、すぐに仕方ないと言った様子でフィスを見た。
しかし......。
「......いや、僕はいい」
フィスは一瞬嬉しそうに顔を上げたが、セラのことを見た瞬間に表情を曇らせて、またノートに視線を落としてしまった。
「すまん、俺もアメリアに呼ばれてるからご一緒出来ないんだわ」
リオウからも苦笑いで誘いを断られる。
「そっか......」
まぁ、リオウは仕方ない。
けれどフィスの断った時の表情が私は少し気になった。
「フィス、本当にいいの?」
念の為、もう一度聞いてみる。
が、フィスの返事は変わらなかった。
「行きましょう、エル様。 食堂混みますよ」
そう言うセラに手を引かれて、私は教室をあとにした.......。
——そうして昼食後。
セラと一緒に食堂を後にして教室へ戻る途中......。
とある人物に声をかけられた。
「やぁ、久しぶりだね。エルアリア嬢、セリシア嬢」
声のした方を振り返ると、アスク殿下が立っていた。
凛とした立ち振る舞いに落ち着いた声色......。
どうやら今日は王族モードでの登場らしい。
アル兄様が居ないからかな。
「あ、どうも殿下。 お久しぶりです」
「こんにちは、アスク殿下」
私達は揃ってぺこりと頭を下げた。
学年が違うと、会う機会というのもそんなに訪れない。
それに殿下も王族だ、それなりに忙しい身分でもある。
そんな理由でアスク殿下と会うのは数週間ぶりなのだ。
「ちょっとエルアリア嬢に話があるんだ。 少しいいかな?」
アスク殿下は私達の挨拶にニコリと返すと、セラを見てそう言った。
要はセラに席を外してくれと言いたいのだろう。
わざわざ私に会いに来てまで、二人きりで話したいなんて、相当重要か厄介な話なんだろう。
「......セラ、先に教室に戻ってて」
「わ、わかりました」
セラは少し寂しそうな視線を私に向ると、渋々と言った様子で教室へと歩いていった。
「さて、ここは騒がしいから場所を移そうか」
セラの背中を見送った殿下は、そう言って私に微笑む。
確かに、殿下の言う通りこの中庭沿いの廊下は、昼食を食べ終わって教室へ戻る生徒達で騒がしい。
「向こうにお気に入りの場所があるんだ、着いてきて」
「はい」
そうして、私達は人気の無いところへと移動した。
——殿下に連れられた私は、今は使われてない空き教室へ連れてこられた。
薄暗く、カーテンの締め切られた教室はどことなく落ち着かない。
それにしても、いくらこの学院内が安全だとは言え護衛も連れずに二人きりってのはどうなんだろう......。
と、ノコノコ着いてきておいて今更な疑問を浮かべていると、殿下は行儀悪く一番前の机の上へ腰掛けて話しかけて来た。
「どうだい? 少し埃っぽいけど秘密の会話にはもってこいの場所だろう?」
そうヤンチャな笑みを浮かべる殿下。
「そうですね。 この場所にはよく来るんですか?」
「うん。 一人で考え事をしたい時にたまに使ってるのさ」
第一王子と言うのもそれなりに気苦労が絶えないのだろう。
「けど、こんなに人気がないと何かあった時気づいてもらえないんじゃ?」
私はそれとなく心配している部分を伝えてみた。
もし暗殺とかあったら......なんて考えすぎかもしれないけどね。
「その辺は大丈夫。 いざとなればどっかで僕のこと見てる隠密が助けてくれるから」
「へー、そんなのが居るんですね」
私が心配するまでもなくちゃんとしていた。
まぁ、王宮内でも次期王を誰にするかで派閥が割れている中、いくら学院内とはいえ第一王子を一人でほったらかすなんて有り得ないか。
「さて。 無駄話をするとセリシア嬢が寂しがるだろうから、結論から話そうか」
なんて、感心する私に殿下は不敵な笑みを浮かべて本題を切り出した。
「——エルアリア嬢、学院秩序維持委員会に興味は無いかい?」
薄暗い教室、半分閉められたカーテン。
その隙間から日差しが差し込み、殿下の周りに漂うホコリをキラキラと照らす。
「......はい?」
まさか学院秩序維持委員会に誘われるなんて、一片も思ってなかった私は、殿下の提案に唖然としてしまった。
「あはは、驚くよね」
「......はい」
「きちんと一から説明するよ」
「お、お願いします」
「まず、学院秩序維持委員会については、知ってるかい?」
「はい、一応」
先週、アメリアと戦った日にシアニス先生に説明してもらった。
「話が早くて助かるよ。 いわゆる腕章持ちと呼ばれる彼ら......いや、僕らは学院内で喧嘩が起きた時にそれを止める、もしくは周りの生徒に危害が出ないよう守るのが役目だ」
僕ら、と言うことはアスク殿下も腕章持ちだったのか。
「そこで、僕ら学院秩序維持委員会は戦闘経験に長けた生徒を勧誘してるんだ。 エルアリア嬢のことはアルから聞いていたし、同学年のご令嬢と戦って勝ったと言う噂も聞いてね。 だから、是非入ってもらえないかと勧誘に来たわけさ」
「なるほど」
ここで入ると答えるのも悪くない。
しかし、なぜ今なんだろう。
それこそ兄様から話を聞いていたのなら初日のお昼にでも誘ってくれればよかったのに。
「ま、返事はすぐじゃなくていいから。 なにぶん、僕が委員会に居るせいで、腕章持ちに恨みを持つ生徒もそれなりに居るからね。 話す場所を変えたのもそのためさ。 変に噂が立てば厄介だろう?」
「そうですね」
これは多分、派閥のことを言っている。
アスク殿下が居ることで委員会全体が第一王子派だと認識されているのだろう。
第二王子派からしたら、学院内の取り締まりを第一王子派にされるのは気持ちのいいものじゃないはず......。
「君の場合は魔障のこともある。 今は新学期が始まってすぐで委員会も表立って活動してないし、活動が始まったら放課後に集まって会議ってこともある。 だから返事は考えてくれて構わないよ。 また今度聞きに行くから」
そう言いながら、殿下は机の上から降りると教室のドアを開けて廊下へ出た。
「わかりました、その時までに答えを考えておきます」
とりあえずこの事は師匠やセラに相談してみよう、今後の学院生活に関わるし。
そうして、私達は空き教室を後にした......。
——昼休みの時間も残り半分という頃。
殿下と途中で別れた私は、先程の提案について一人で悩みながら中庭沿いの廊下を歩いていた。
学院秩序維持委員会か......。
魔術を用いた喧嘩の仲裁、と言うことは魔術師を相手に戦闘経験が多く積めるという事だ、しかも学院の規則に反する事なく......。
それだけ聞けばすぐにでも話を受けたいところだけど、引っかかるのは、殿下の言う恨みを持つ生徒の事だ。
派閥争いとは、実に厄介なものだ。
なんて心の中でボヤいていると、突然廊下の奥から悲鳴が聞こえてきた。
「きゃっ!」
「おい! やめろ、そいつに触るな!」
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