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クラス転移と外れスキル
01 プロローグと言う名の自分語り
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やあ。
突然だが、名乗らせてもらおう。
俺の名前は佐藤巧。
どこにでもいる高校生。
――で、あればよかったんだけどね。
え?
妙にガタイがいいこと以外は、その辺によくいる高校生男児と変わらないだって?
ああ仰らないで。
話せば長くなるが、これにはマリアナ海溝よりも深い理由があるのよ。
……結論から言えば、俺は異世界の魔王の生まれ変わりらしい。
うーん単刀直入。シンプルイズベスト。
分かりやすいイレギュラーですよね。
うん?
そんなわけない?
頭を冷やせ?
えぇ、もちろん俺も最初はそう思いましたよ。
でもよく分からん異世界に召喚されてしまったらもう……受け入れるしかないよね?
次代の真なる魔王を決める争いと言うのに巻き込まれて、もう死ぬかと思ったよ。
ってかほぼ死んだよ。
魔王の生まれ変わりとしての力があるとは言え、俺はズブのド素人。
生き残れたのが本当に奇跡だ。
……と、これが高校1年の春休みのときに起きたこと。
1回目の異世界召喚ね。
この言い方からも分かる通り、なんと俺の異世界召喚はこれで終わりではないのだ。
2回目の異世界召喚はそう……高校2年の夏休みのとき。
突然魔法陣が現れたかと思えば次の瞬間には……。
「どうしたの? 急に難しい顔してさ」
「……ああ、別になんでもないよ」
「ふーん」
うむ。少し話は逸れるが、紹介しておこう。
たった今、俺の視界に飛び込んできた超絶可愛い白ロリは佐藤エルシーだ。
美しい白髪ロングや紅い瞳、名前からも分かる通りハーフである。
……わけでは、当然ない。
ついでに言うと、彼女の姓が俺と同じ「佐藤」なのも決して偶然ではない。
なんとびっくり。
彼女は別世界の俺との婚約者らしい。
どういうこと?
と、俺も最初は思った。
けど彼女の話を聞く限り、それが嘘ではないと分かるのにそう時間はかからなかった。
なんせ、俺しか知らないであろう情報がこれでもかと飛び出てくるのだ。
恐怖。
恐ろしいまでの恐ろしさだった。
彼女が口を開くたびに、背中から嫌な汗が垂れるのを感じた。
しかしだ。しかしである。
別世界の俺とは言え、彼女と佐藤巧は両想い。
そして俺もまた、超絶可愛い彼女のことを好いている。
なら、もはや問題はないじゃないか。
はっきり言っておこう。
俺は俺に好意を抱いている女の子が好きだ。大好きだ。
だから、正直言って別世界の俺には感謝をしている!
こんなに可愛い子と関係を持っていてくれてありがとう!!
というか、それを抜きにしてもよ。
何度目かに召喚された異世界で彼女と出会った時、あれだけ泣きじゃくりながら安堵の表情を浮かべていたんだ……。
放ってなんか、おけないよな。
……なんて、妙にカッコつけていたところ、教室の扉が開いて教師が入ってきた。
そろそろホームルームの時間だ。
――キーンコーンカーンコーン
「じゃあホームルーム始めるから、スマホしまえー」
今日もまた、いつも通りの日常が始まる。
異世界召喚に慣れてしまった今の俺にとっては刺激の少ない退屈な日々だが、それでも平和なのが一番。
最初の頃みたいな命の危機が毎日エブリデイなのはやはりこう……精神によくない。
何か大事なものがすり減って、荒んでいく気がするのだ。
「出席とるぞー……うおっ!? なんだ!?」
……?
出席を取ろうとしていた教師が突如として荒ぶり始めた。
なんだ、ご乱心なさったか?
それともゴキでも出たか?
あっいや、違う。
この白い光には覚えが……。
――ピカアァァァァッン
おあぁぁぁぁ。
身に覚えしかない真っ白な光が瞬く間に教室中を染め上げていく。
となると、次の光景は大体予想が付くぜ。
「勇者様。よくぞ召喚に応じてくださいました」
……でしょうね。
声の主はザ・西洋ファンタジーって感じの服装をした巫女らしき女性だ。
おそらく彼女が俺たちをクラスごと転移させたんだろう。
ふーむ、異世界召喚はそこそこやってきたがクラス転移は初めてだな。
いやいや、別にワクワクとかはしてないからね?
むしろ「また異世界召喚かよー」っていうね。
いやまあ、普通はそう思うほど異世界召喚されないって言ったらそれはそうなんですけども。
「ここ、何処だ……?」
「私たち、学校にいたわよね……?」
おぉ。
見てくれ、これこそが本来異世界に召喚された時の反応ってものだ。
間違っても「あー今回はクラス転移かー。そういや初めてだなー」とか思ったりするものじゃありませんよ。
「困惑されるのも仕方ありません。あなた方は別の世界へと召喚されたのですから」
「別の世界……? いや、そんなことがあるはずないでしょうよ科学的に考えて」
「そ、そうよね……? ねえ、ドッキリか何かなんでしょ?」
「ははっ、ちげえねぇ……。こんなこと、あり得るわけないしな」
「いえ、これはドッキリでもなければ作り物でもございません。正真正銘、あなた方は勇者として異世界へと……『アヴァロンヘイム』へと召喚されたのです」
「……」
巫女さんがあまりにも本気でマジなアトモスフィアを醸し出しているからか、皆は黙り込んでしまった。
「そ、そうだ! こういう時こそ大人が……あれ、待って……先生は?」
あ、そう言えば。
さっきから声がしない。
「嘘だろ……気絶してる」
声がした方を見ると、完全に意識を失っているであろう教師の姿が目に入った。
だらりと垂れ落ちた手に、重力に負けて形を変えたデカ乳。
駄目だこりゃ。
年長者でしょあなた。何やってんのよもう。
あーた、そんなんだからね。影で「ドスケベムチムティーチャー」とか呼ばれるのよ。
確かにむちむちではあるけども、生徒にそんな呼ばれ方したら終わりよあーた。
……いやでも、実はこの場における年長者って多分エルシーなんだよね。
彼女、ざっと数千歳はいってるらしいし。
つまり合法ロリだ。
「そんな、私たちどうしたら……」
おっと不味いな。
年長者があのザマなせいで雰囲気が最悪だ。
このままだと発狂と暴動が起きかねんぞ。
仕方ない、ここは経験者の俺が人肌脱ぐ必要が……。
「なあ……!! さっき、俺たちを召喚したって言ったよな。じゃあ、戻せるんだろ!? 勝手に呼び出されて、勇者だとかなんとか言われても分かんねえんだよ! さっさと俺たちを元の場所に戻してくれよ!!」
……間に合わなかったね。てへぺろ。
うわきしょ、誰が男のてへぺろなんか欲しがるねん死ねやカスゥ。
「申し訳ありません。召喚魔法はあくまで召喚するだけの魔法。元の世界に帰るためには魔王を倒し、帰還条件を満たさねばならないのです」
あー……そう言う。
これもまあ、あるあるだよね。
そうでもないと召喚する意味ないだろうし。
けど、そうなると大変だぜ?
「はぁ!? ふっざけんなよ! 勝手に呼び出しといて帰れないってさぁ!!」
「わ、私たち帰れないの……!? いやだ、そんな……!」
ほらもう、大荒れ。
こうなると思ったよ。
「ですので、魔王を倒せば帰ることができると……」
「魔王!? 倒せるわけねえじゃん俺たちただの学生なんだからさぁ!!」
ごもっとも。
実際、どう考えたって何の力も持たない現代人が魔法の世界で魔王に勝つなんてムリムリカタツムリだ。
けど、ここは異世界。
ならあるんだろう……アレが。
「ご心配なさらず、戦うための力は既にあなた方に宿っているはずです」
来ちゃぁぁ!!
スキル!
ギフト!
異能!
まぁ、俺は過去に外れスキルを貰っている身。
流石にここでも外れスキルを引くなんてことないだろうけどね(2敗)。
「勇者様は皆、魔王との戦いに役立つスキルを所持して召喚されるのです。『ステータス』と心の中で念じれば確認することができるでしょう」
「……うわ、なんか出た!?」
「えっ、うそ私も……!」
皆、早速ステータスを確認しているらしい。
驚いているのが表情と声で丸わかりだ。
よし、いっちょ俺も確認してみるか。
いっそのこと、めちゃくちゃ強いスキルをくれちゃってもいいのよ?
それこそ剣聖とか、賢者とかね。
どれどれ……うん?
盾磨き……?
しかも星一。最低グレードだ。
五つあるらしいグレードの中でも最低よ最低。
……とは言え、正直これが強いのか弱いのかはまだ分からん。
この世界の基準とか知らんし。
「うおぉ! 俺、剣聖だってよ! なんか強そうじゃね!?」
「わ、私……賢者って書いてあるんだけど……」
「えへん! あーし、聖女らしいよ!」
あー……うん。
盾磨き、弱い気がしてきたな。
いやでも、まだ可能性はあるから。
前の異世界召喚で貰った『タワシ生成術』とかよりかはまだ使えそうだし!
能力の強さは相対値!
まだ俺未満もいるかもしれんからね。
下を見て安心しようね!
……なんて、希望的観測はすべて無意味であった。
他の人のスキルは基本的に戦闘か支援に特化したものばかり。
一番下っぽそうなやつでも「低級鈍器使い」や「初級補助魔法」で、盾磨きよりも一つ上のグレードだった。
は?
舐めてんの?
俺、これで三度目の外れスキルなんだが?
「ねえ、巧のスキルはなんだったの?」
「ふっふっふ、聞いて驚け。盾磨き」
「盾磨き……?」
待って、そんな顔をしないでエルシーちゃん。
確かになんか明らかに外れ感が凄いスキルだけどさ。
その、ほら。
何かに使えるかもしれないじゃん……?
「大丈夫、心配しないで。僕は星五の剣豪スキルだったから、巧の分まで戦えるよ」
「うぅ、ありがとうエルシーちゃん」
うおぉん。なんて慈悲深いんだエルシーちゃん。
ありがとう、それしか言う言葉が見つからない。
……ま、俺には魔王の力と今までの異世界召喚で手に入れた持ち込みの力があるんですケドね。
エルシーちゃんもそれ分かってるはずなんだけど……この状況を楽しんでいるのかな?
ただ、どういうわけかステータスにはその分の能力は表示されていなかった。
もしかしたらこの世界由来のものしか表示されないのかもしれないな。
ちなみにそれら持ち込み分を除いた俺の能力値は端的に言ってカスでした。
エルシーのと比べたらもう月とスッポンでしたわ。
「皆様、各々のスキルや能力値は確認できましたか?」
「あぁ! 俺がめちゃんこ強えってことが分かったぜぇ! なんせ剣聖だからな! それに能力値だってクラスでトップだ!! っしゃあ! 死にたくねぇ奴は俺について来い!!」
あっ。今この瞬間、この世界における俺たちのリーダー枠が決まった気がする。
普段はヤンチャで若干ゃ不良気質な小林だけど、今は前向きな切り込み隊長だ。
見ろ、皆が目に見えて安心感のある表情をしている。
こういう時に引っ張ってくれる人がいてくれるとありがたいもんね。
ね。聞いてますか、ムチムティーチャーさん。
「それでは皆様。まずはスキルのグレードごとにグループを分けていただきたいと思います」
……なぬ?
それはまことにござるか?
いや困るよそれ。
最低グレードのスキル持ち、俺一人しかいないんだけど。
マジで?
異世界に来て即刻、強制ボッチっすか?
ないわー。
「本当はこのようなことをしたくはないのですが、私たちも切羽詰まった状況ですので。グレードごとに待遇を変えざるを得ないことをどうかお許しください」
巫女さんはそう言って頭を下げる。
その際にスリットからこう……まろびでそうなデカ乳の横乳が顔をこんにちはさせた。
んまぁね。
切羽詰まってるから俺たち召喚されたんだろうし?
許してあげないこともないかなーなんて……。
「巧?」
「はいなんでしょう」
しまった。
今はエルシーちゃんがすぐそこにいるんだった。
ええっと、このジト目は……あれだな。
嫉妬がすごいときのやつだ。
「今、あの人の胸……見てたよね」
「はい」
こういうときは素直に言うのが一番なんすわ。
下手に取り繕うとロクなことになりませんよ。
「ふーん。やっぱり巧は、大きいほうがよかったりする?」
――もにゅっ
「ッ!!」
右手から伝わる柔らかな感触。
紛れもなく、エルシーの柔らか控えめおちち!
「いえ、滅相もない。拙者、エルシー殿のちっぱいを愛する者にござりて。義によって助太刀いたす」
「えへへっ、そうだよね。巧、僕のこと大好きだもんね❤ もちろん、僕も巧のこと大好きだよ❤」
ああ、心晴れやかなり。
俺のこと大好きな女の子が胸を触らせてくるなんてシチュ、興奮しねえわけがねえよなぁ!!
――ビキィィン
うおぉ俺のアソコが天をも穿つ!
こんなときにフル勃起してんじゃねえ!!
「エルシーさん、君は確か星五スキルの剣豪持ちだったよね。俺たちのグループはもう集まってるから、君も来てくれるかな」
おっと、名残惜しいがエルシーとは一旦ここで別行動だな。
ってか俺のフル勃起見られてないよな?
「悪いけど、僕は巧とグループを組むから」
……え?
あの、エルシーちゃん。
これはそう言うんじゃ……いや、待て。
彼女が意味もなしにこういうことをするとは思えない。
例えばそう、そもそもグループ分けなんて言っておきながら、最初から巫女さんは星五グループの勇者しか眼中にない……とかね。
だとすればその他のグループは追放。
俺とエルシーは離れ離れ……なんて、流石に誇大妄想が過ぎるか。
「巧と……だって? 巧くん、一応聞くけど、君のスキルは? もし星五なら君も一緒に……」
「盾磨き。最低グレードの星一だよ」
食い気味で答える。
どうせ隠してもなんにもならないだろうし。
「……星一だって? それならなおのこと、エルシーさんは俺たちと組むべきだ」
「だよなぁ。はっはっはっ! なんだよおい、巧ぃ……お前星一スキルなのか。残念だったなぁ。いつもべったりなエルシーと一緒じゃなくてよぉ」
俺が星一スキル持ちだと知った瞬間、小林が絡んできた。
流石に露骨過ぎるだろ……。
いやまあ、エルシーちゃんはロリ体型とは言えその美しさはまさに芸術品のそれ。
そんな彼女が俺にべったりって状況に、男女問わずあまりいい思いはしていなかったのかもしれない。
要は俺が独り占めしていたわけなのだから。
別にいいだろ!
別世界の俺経由とは言え、彼女は俺の彼女なんだから!
「まあ、安心しろって。俺が剣聖の力でちゃあんとエルシーは守ってやるからよぉ。そのあとでちょ~っとお礼を貰ったところで、誰も文句は言えねえってもんよ」
「妙なことをしてみろ。お前の首が飛ぶことになるぞ」
……おっと、いけない。
「あぁ? お前みてぇな最低グレード持ちに何ができるってんだ。能力値だって俺とお前じゃ天と地ほどの差があんだよ。分かってんのか?」
「ま、まあまあ……これから一緒に戦っていくんだし、喧嘩は……」
いや、本当ごめんなさいね。
ついカッとなって……ね?
だってエルシーちゃんの身に何かあったらさ。
俺……本当に魔王にでもなっちまうよ。
「もう、何をやってるの!」
「あぁ……面倒なのが来たな」
小林が「面倒なの」と言ったのはこのクラスの学級委員にして、クラスのマドンナだった柊さんだ。
過去形なのはあれよ。
エルシーが謎パワーで俺のクラスに転入してきたから、彼女はナンバー2になってしまったわけよね。
あれだけ整った顔にボンキュッボンな見事なスタイルを持っていても、エルシーには負けてしまうのだ。
エルシー……恐ろしい娘。
と、そんな彼女がこちらに向かって来ているのが見えた。
「はぁ……とりあえず、今はこのくらいにしてやる。いいか、ここじゃ俺が一番なんだ。せいぜい自分の立場をわきまえるんだな」
捨てゼリフ!
捨てゼリフですよそれ。気付いて!
「佐藤くん、大丈夫だった?」
「はい、俺はなんとも」
「そう……よかった。彼、自分が一番強いんだって知って好き放題しようとしてるみたいなの。だから君も気をつけてね」
「ええ、柊さんもお気をつけて。……と、言う事だから。エルシーも今はひとまず星五のグループに行ってくれないか」
「むー……仕方ない。巧がそう言うなら従うしかないね」
そう言うとエルシーは柊さんたちの後を追って星五グループの方へと向かっていった。
ふぅ……これで、正真正銘ぼっちになってしまったわけだな俺は。
はてさて、このさきどうなりますことやら。
突然だが、名乗らせてもらおう。
俺の名前は佐藤巧。
どこにでもいる高校生。
――で、あればよかったんだけどね。
え?
妙にガタイがいいこと以外は、その辺によくいる高校生男児と変わらないだって?
ああ仰らないで。
話せば長くなるが、これにはマリアナ海溝よりも深い理由があるのよ。
……結論から言えば、俺は異世界の魔王の生まれ変わりらしい。
うーん単刀直入。シンプルイズベスト。
分かりやすいイレギュラーですよね。
うん?
そんなわけない?
頭を冷やせ?
えぇ、もちろん俺も最初はそう思いましたよ。
でもよく分からん異世界に召喚されてしまったらもう……受け入れるしかないよね?
次代の真なる魔王を決める争いと言うのに巻き込まれて、もう死ぬかと思ったよ。
ってかほぼ死んだよ。
魔王の生まれ変わりとしての力があるとは言え、俺はズブのド素人。
生き残れたのが本当に奇跡だ。
……と、これが高校1年の春休みのときに起きたこと。
1回目の異世界召喚ね。
この言い方からも分かる通り、なんと俺の異世界召喚はこれで終わりではないのだ。
2回目の異世界召喚はそう……高校2年の夏休みのとき。
突然魔法陣が現れたかと思えば次の瞬間には……。
「どうしたの? 急に難しい顔してさ」
「……ああ、別になんでもないよ」
「ふーん」
うむ。少し話は逸れるが、紹介しておこう。
たった今、俺の視界に飛び込んできた超絶可愛い白ロリは佐藤エルシーだ。
美しい白髪ロングや紅い瞳、名前からも分かる通りハーフである。
……わけでは、当然ない。
ついでに言うと、彼女の姓が俺と同じ「佐藤」なのも決して偶然ではない。
なんとびっくり。
彼女は別世界の俺との婚約者らしい。
どういうこと?
と、俺も最初は思った。
けど彼女の話を聞く限り、それが嘘ではないと分かるのにそう時間はかからなかった。
なんせ、俺しか知らないであろう情報がこれでもかと飛び出てくるのだ。
恐怖。
恐ろしいまでの恐ろしさだった。
彼女が口を開くたびに、背中から嫌な汗が垂れるのを感じた。
しかしだ。しかしである。
別世界の俺とは言え、彼女と佐藤巧は両想い。
そして俺もまた、超絶可愛い彼女のことを好いている。
なら、もはや問題はないじゃないか。
はっきり言っておこう。
俺は俺に好意を抱いている女の子が好きだ。大好きだ。
だから、正直言って別世界の俺には感謝をしている!
こんなに可愛い子と関係を持っていてくれてありがとう!!
というか、それを抜きにしてもよ。
何度目かに召喚された異世界で彼女と出会った時、あれだけ泣きじゃくりながら安堵の表情を浮かべていたんだ……。
放ってなんか、おけないよな。
……なんて、妙にカッコつけていたところ、教室の扉が開いて教師が入ってきた。
そろそろホームルームの時間だ。
――キーンコーンカーンコーン
「じゃあホームルーム始めるから、スマホしまえー」
今日もまた、いつも通りの日常が始まる。
異世界召喚に慣れてしまった今の俺にとっては刺激の少ない退屈な日々だが、それでも平和なのが一番。
最初の頃みたいな命の危機が毎日エブリデイなのはやはりこう……精神によくない。
何か大事なものがすり減って、荒んでいく気がするのだ。
「出席とるぞー……うおっ!? なんだ!?」
……?
出席を取ろうとしていた教師が突如として荒ぶり始めた。
なんだ、ご乱心なさったか?
それともゴキでも出たか?
あっいや、違う。
この白い光には覚えが……。
――ピカアァァァァッン
おあぁぁぁぁ。
身に覚えしかない真っ白な光が瞬く間に教室中を染め上げていく。
となると、次の光景は大体予想が付くぜ。
「勇者様。よくぞ召喚に応じてくださいました」
……でしょうね。
声の主はザ・西洋ファンタジーって感じの服装をした巫女らしき女性だ。
おそらく彼女が俺たちをクラスごと転移させたんだろう。
ふーむ、異世界召喚はそこそこやってきたがクラス転移は初めてだな。
いやいや、別にワクワクとかはしてないからね?
むしろ「また異世界召喚かよー」っていうね。
いやまあ、普通はそう思うほど異世界召喚されないって言ったらそれはそうなんですけども。
「ここ、何処だ……?」
「私たち、学校にいたわよね……?」
おぉ。
見てくれ、これこそが本来異世界に召喚された時の反応ってものだ。
間違っても「あー今回はクラス転移かー。そういや初めてだなー」とか思ったりするものじゃありませんよ。
「困惑されるのも仕方ありません。あなた方は別の世界へと召喚されたのですから」
「別の世界……? いや、そんなことがあるはずないでしょうよ科学的に考えて」
「そ、そうよね……? ねえ、ドッキリか何かなんでしょ?」
「ははっ、ちげえねぇ……。こんなこと、あり得るわけないしな」
「いえ、これはドッキリでもなければ作り物でもございません。正真正銘、あなた方は勇者として異世界へと……『アヴァロンヘイム』へと召喚されたのです」
「……」
巫女さんがあまりにも本気でマジなアトモスフィアを醸し出しているからか、皆は黙り込んでしまった。
「そ、そうだ! こういう時こそ大人が……あれ、待って……先生は?」
あ、そう言えば。
さっきから声がしない。
「嘘だろ……気絶してる」
声がした方を見ると、完全に意識を失っているであろう教師の姿が目に入った。
だらりと垂れ落ちた手に、重力に負けて形を変えたデカ乳。
駄目だこりゃ。
年長者でしょあなた。何やってんのよもう。
あーた、そんなんだからね。影で「ドスケベムチムティーチャー」とか呼ばれるのよ。
確かにむちむちではあるけども、生徒にそんな呼ばれ方したら終わりよあーた。
……いやでも、実はこの場における年長者って多分エルシーなんだよね。
彼女、ざっと数千歳はいってるらしいし。
つまり合法ロリだ。
「そんな、私たちどうしたら……」
おっと不味いな。
年長者があのザマなせいで雰囲気が最悪だ。
このままだと発狂と暴動が起きかねんぞ。
仕方ない、ここは経験者の俺が人肌脱ぐ必要が……。
「なあ……!! さっき、俺たちを召喚したって言ったよな。じゃあ、戻せるんだろ!? 勝手に呼び出されて、勇者だとかなんとか言われても分かんねえんだよ! さっさと俺たちを元の場所に戻してくれよ!!」
……間に合わなかったね。てへぺろ。
うわきしょ、誰が男のてへぺろなんか欲しがるねん死ねやカスゥ。
「申し訳ありません。召喚魔法はあくまで召喚するだけの魔法。元の世界に帰るためには魔王を倒し、帰還条件を満たさねばならないのです」
あー……そう言う。
これもまあ、あるあるだよね。
そうでもないと召喚する意味ないだろうし。
けど、そうなると大変だぜ?
「はぁ!? ふっざけんなよ! 勝手に呼び出しといて帰れないってさぁ!!」
「わ、私たち帰れないの……!? いやだ、そんな……!」
ほらもう、大荒れ。
こうなると思ったよ。
「ですので、魔王を倒せば帰ることができると……」
「魔王!? 倒せるわけねえじゃん俺たちただの学生なんだからさぁ!!」
ごもっとも。
実際、どう考えたって何の力も持たない現代人が魔法の世界で魔王に勝つなんてムリムリカタツムリだ。
けど、ここは異世界。
ならあるんだろう……アレが。
「ご心配なさらず、戦うための力は既にあなた方に宿っているはずです」
来ちゃぁぁ!!
スキル!
ギフト!
異能!
まぁ、俺は過去に外れスキルを貰っている身。
流石にここでも外れスキルを引くなんてことないだろうけどね(2敗)。
「勇者様は皆、魔王との戦いに役立つスキルを所持して召喚されるのです。『ステータス』と心の中で念じれば確認することができるでしょう」
「……うわ、なんか出た!?」
「えっ、うそ私も……!」
皆、早速ステータスを確認しているらしい。
驚いているのが表情と声で丸わかりだ。
よし、いっちょ俺も確認してみるか。
いっそのこと、めちゃくちゃ強いスキルをくれちゃってもいいのよ?
それこそ剣聖とか、賢者とかね。
どれどれ……うん?
盾磨き……?
しかも星一。最低グレードだ。
五つあるらしいグレードの中でも最低よ最低。
……とは言え、正直これが強いのか弱いのかはまだ分からん。
この世界の基準とか知らんし。
「うおぉ! 俺、剣聖だってよ! なんか強そうじゃね!?」
「わ、私……賢者って書いてあるんだけど……」
「えへん! あーし、聖女らしいよ!」
あー……うん。
盾磨き、弱い気がしてきたな。
いやでも、まだ可能性はあるから。
前の異世界召喚で貰った『タワシ生成術』とかよりかはまだ使えそうだし!
能力の強さは相対値!
まだ俺未満もいるかもしれんからね。
下を見て安心しようね!
……なんて、希望的観測はすべて無意味であった。
他の人のスキルは基本的に戦闘か支援に特化したものばかり。
一番下っぽそうなやつでも「低級鈍器使い」や「初級補助魔法」で、盾磨きよりも一つ上のグレードだった。
は?
舐めてんの?
俺、これで三度目の外れスキルなんだが?
「ねえ、巧のスキルはなんだったの?」
「ふっふっふ、聞いて驚け。盾磨き」
「盾磨き……?」
待って、そんな顔をしないでエルシーちゃん。
確かになんか明らかに外れ感が凄いスキルだけどさ。
その、ほら。
何かに使えるかもしれないじゃん……?
「大丈夫、心配しないで。僕は星五の剣豪スキルだったから、巧の分まで戦えるよ」
「うぅ、ありがとうエルシーちゃん」
うおぉん。なんて慈悲深いんだエルシーちゃん。
ありがとう、それしか言う言葉が見つからない。
……ま、俺には魔王の力と今までの異世界召喚で手に入れた持ち込みの力があるんですケドね。
エルシーちゃんもそれ分かってるはずなんだけど……この状況を楽しんでいるのかな?
ただ、どういうわけかステータスにはその分の能力は表示されていなかった。
もしかしたらこの世界由来のものしか表示されないのかもしれないな。
ちなみにそれら持ち込み分を除いた俺の能力値は端的に言ってカスでした。
エルシーのと比べたらもう月とスッポンでしたわ。
「皆様、各々のスキルや能力値は確認できましたか?」
「あぁ! 俺がめちゃんこ強えってことが分かったぜぇ! なんせ剣聖だからな! それに能力値だってクラスでトップだ!! っしゃあ! 死にたくねぇ奴は俺について来い!!」
あっ。今この瞬間、この世界における俺たちのリーダー枠が決まった気がする。
普段はヤンチャで若干ゃ不良気質な小林だけど、今は前向きな切り込み隊長だ。
見ろ、皆が目に見えて安心感のある表情をしている。
こういう時に引っ張ってくれる人がいてくれるとありがたいもんね。
ね。聞いてますか、ムチムティーチャーさん。
「それでは皆様。まずはスキルのグレードごとにグループを分けていただきたいと思います」
……なぬ?
それはまことにござるか?
いや困るよそれ。
最低グレードのスキル持ち、俺一人しかいないんだけど。
マジで?
異世界に来て即刻、強制ボッチっすか?
ないわー。
「本当はこのようなことをしたくはないのですが、私たちも切羽詰まった状況ですので。グレードごとに待遇を変えざるを得ないことをどうかお許しください」
巫女さんはそう言って頭を下げる。
その際にスリットからこう……まろびでそうなデカ乳の横乳が顔をこんにちはさせた。
んまぁね。
切羽詰まってるから俺たち召喚されたんだろうし?
許してあげないこともないかなーなんて……。
「巧?」
「はいなんでしょう」
しまった。
今はエルシーちゃんがすぐそこにいるんだった。
ええっと、このジト目は……あれだな。
嫉妬がすごいときのやつだ。
「今、あの人の胸……見てたよね」
「はい」
こういうときは素直に言うのが一番なんすわ。
下手に取り繕うとロクなことになりませんよ。
「ふーん。やっぱり巧は、大きいほうがよかったりする?」
――もにゅっ
「ッ!!」
右手から伝わる柔らかな感触。
紛れもなく、エルシーの柔らか控えめおちち!
「いえ、滅相もない。拙者、エルシー殿のちっぱいを愛する者にござりて。義によって助太刀いたす」
「えへへっ、そうだよね。巧、僕のこと大好きだもんね❤ もちろん、僕も巧のこと大好きだよ❤」
ああ、心晴れやかなり。
俺のこと大好きな女の子が胸を触らせてくるなんてシチュ、興奮しねえわけがねえよなぁ!!
――ビキィィン
うおぉ俺のアソコが天をも穿つ!
こんなときにフル勃起してんじゃねえ!!
「エルシーさん、君は確か星五スキルの剣豪持ちだったよね。俺たちのグループはもう集まってるから、君も来てくれるかな」
おっと、名残惜しいがエルシーとは一旦ここで別行動だな。
ってか俺のフル勃起見られてないよな?
「悪いけど、僕は巧とグループを組むから」
……え?
あの、エルシーちゃん。
これはそう言うんじゃ……いや、待て。
彼女が意味もなしにこういうことをするとは思えない。
例えばそう、そもそもグループ分けなんて言っておきながら、最初から巫女さんは星五グループの勇者しか眼中にない……とかね。
だとすればその他のグループは追放。
俺とエルシーは離れ離れ……なんて、流石に誇大妄想が過ぎるか。
「巧と……だって? 巧くん、一応聞くけど、君のスキルは? もし星五なら君も一緒に……」
「盾磨き。最低グレードの星一だよ」
食い気味で答える。
どうせ隠してもなんにもならないだろうし。
「……星一だって? それならなおのこと、エルシーさんは俺たちと組むべきだ」
「だよなぁ。はっはっはっ! なんだよおい、巧ぃ……お前星一スキルなのか。残念だったなぁ。いつもべったりなエルシーと一緒じゃなくてよぉ」
俺が星一スキル持ちだと知った瞬間、小林が絡んできた。
流石に露骨過ぎるだろ……。
いやまあ、エルシーちゃんはロリ体型とは言えその美しさはまさに芸術品のそれ。
そんな彼女が俺にべったりって状況に、男女問わずあまりいい思いはしていなかったのかもしれない。
要は俺が独り占めしていたわけなのだから。
別にいいだろ!
別世界の俺経由とは言え、彼女は俺の彼女なんだから!
「まあ、安心しろって。俺が剣聖の力でちゃあんとエルシーは守ってやるからよぉ。そのあとでちょ~っとお礼を貰ったところで、誰も文句は言えねえってもんよ」
「妙なことをしてみろ。お前の首が飛ぶことになるぞ」
……おっと、いけない。
「あぁ? お前みてぇな最低グレード持ちに何ができるってんだ。能力値だって俺とお前じゃ天と地ほどの差があんだよ。分かってんのか?」
「ま、まあまあ……これから一緒に戦っていくんだし、喧嘩は……」
いや、本当ごめんなさいね。
ついカッとなって……ね?
だってエルシーちゃんの身に何かあったらさ。
俺……本当に魔王にでもなっちまうよ。
「もう、何をやってるの!」
「あぁ……面倒なのが来たな」
小林が「面倒なの」と言ったのはこのクラスの学級委員にして、クラスのマドンナだった柊さんだ。
過去形なのはあれよ。
エルシーが謎パワーで俺のクラスに転入してきたから、彼女はナンバー2になってしまったわけよね。
あれだけ整った顔にボンキュッボンな見事なスタイルを持っていても、エルシーには負けてしまうのだ。
エルシー……恐ろしい娘。
と、そんな彼女がこちらに向かって来ているのが見えた。
「はぁ……とりあえず、今はこのくらいにしてやる。いいか、ここじゃ俺が一番なんだ。せいぜい自分の立場をわきまえるんだな」
捨てゼリフ!
捨てゼリフですよそれ。気付いて!
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「はい、俺はなんとも」
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「ええ、柊さんもお気をつけて。……と、言う事だから。エルシーも今はひとまず星五のグループに行ってくれないか」
「むー……仕方ない。巧がそう言うなら従うしかないね」
そう言うとエルシーは柊さんたちの後を追って星五グループの方へと向かっていった。
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はてさて、このさきどうなりますことやら。
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