Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳

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第八章

第三話 布面積の少ない水着でレッスンするのは色々と見えそうになる

「あのう、それでどのようなポーズを取ればいいのでしょうか?」

 若干頬を朱に染めながら、エリーザは俺に尋ねる。

 成り行きとはいえ、真夜中に際どい水着でのポージングを指導することになったのだが、どのように指示を出せばいいのだろうか?

 酒場でオルテガと酒を飲んでいたときの記憶を思い出す。

 確か彼は、バニーガールたちに胸を強調するようなポーズを取らせていたな。まさか、あのときのギルドマスターのスケベな行動が役に立つとは思わなかった。

「まずはエリーザが、一番魅力的だと思うようなポーズをとってみてくれないか?」

「わかりました」

 指示を出してみると、彼女は自分の中で一番魅力的だと思う格好をする。両手を丸めて口元にもっていくと、俺を見つめてきた。

 なるほど、これが彼女の中で一番魅力的なポーズなのか。だけど、これでは審査員の心を掴み取ることはできないかもしれない。何よりエリーザは練習にも関わらず、恥じらいをもっているようで顔が赤い。

 まぁ、初めてだから仕方がないだろうな。だけどこれではダメだ。

「確かにそのポーズは可愛い。だけど男性の票を集めようとしたら、可愛いよりもセクシー系のポーズをとったほうがいい」

「どうすればいいのですか?」

「まず、身体を前に倒して両手を膝の上に置き、腕で胸を挟んで強調してみてくれ」

 一応エリーザに指示を出してみるが、正直に言って俺のほうもめちゃくちゃ恥ずかしい。オルテガのやつ、酒が入っていたからと言っても、よくこんなことが平気で言えるよな。俺も年をとってオッサンになれば、平然とエロい発言もできるのだろうか?

「こうですか?」

 エリーザが俺の言う通りに身体を動かし、胸を強調してくる。腕で胸を挟んだことで、水着と胸の間に隙間ができ、もう少しであるものが見えそうになる。

 俺は咄嗟に視線を逸らし、直視できない状態に陥る。

「もう! どうして横を向くのですか! こっちを見てくれないと、これで合っているのか分からないじゃないですか! ちゃんと見てください」

 顔を横に向けて視線を逸らされたのが嫌だったのか、彼女は語気を強めて自分のほうを見るように言う。

 俺だって、今の状態ではダメだとわかっている。俺だって男だ。正直に言えば、見えそうになっている部分もどうにかして見えないかとも思ってしまう。だけど、女性は男性の視線に敏感で、どこを見ているのかが分かってしまうとも言う。

 万が一彼女の胸に視線を向け、際どい水着と胸に隙間ができていることに気づいた場合、恥ずかしさのあまり暴れ出すかもしれない。そうなれば、俺は殴られ、最悪の場合は気絶してしまうかもしれないだろう。

 せっかく上がり始めている好感度を再び下げたくはない。

「もしかして、わたしのこのポーズは、見られないほどダメダメなのですか?」

「いや、そうじゃない。寧ろ逆というか」

 こうなったら仕方がない。なるべく水着の境目に視線を向けないようにして、全体的に彼女を見るようにしよう。

 正面に向き直し、際どい水着でポージングしているエリーザを見る。

 水着の件を差し引いても、これならそれなりに票を集められるかもしれないな。

「うん、問題ない。よし、次のポーズといこう」

「次はどうすれば?」

 えーと、確かオルテガのやつは、胸の次は尻を強調させていたな。

「次は尻をアピールする感じのポーズをとってみようか。俺に背を向けて尻を突き出し、左手で尻を押さえながら俺のほうに視線を向けてくれ」

「こうですわね」

 エリーザは俺の指示に従い、言われた通りにポーズをとる。

 酒場のときにも思ったことだが、やっぱり俺には尻の良さが分からないんだよな。一応彼女に指示を出してみたものの、こんな感じのポーズで、男性審査員が喜ぶのかは定かではない。

 だけど、オルテガのやつが喜んでいたから、それなりに需要があるのだろうか?

「うん、問題はないと思う。とりあえず今日のポージング練習はこんなものでいいんじゃないのか?」

「わかりました。ありがとうございます。ああ、慣れないポーズをとっていたから身体が痛いですわ。シロウさん、よろしければストレッチを手伝ってくれませんか?」

「え!」

 ストレッチを手伝って欲しいと要求してくる彼女に、俺は困ってしまう。別に普段の俺ならそれぐらいお安い御用だ。だけど今は難しい。

 水着の隙間からアレが見えそうになったとき、思わず俺のムスコが反応してしまったのだ。このまま布団を剥げば、俺が興奮していたことがバレてしまう。

 だけど、断ればよくない方向に進んでしまいそうな気がしてならない。

「分かった。それじゃあ、背中を押すから、俺に背を向けて座ってくれ」

「わかりました」

 エリーザは俺に背を向けると、その場に座り込んだ。

 これなら俺のムスコの状態を彼女にみられることはないだろう。

「それじゃあ背中をゆっくり押すから、上体を曲げてくれ」

 今から始めることを告げ、俺はエリーザの背中に手を置く。

「ひゃん!」

 俺の手が触れた瞬間、彼女は艶っぽい声を出した。

「おい、変な声を出すなよ」

「だって、シロウさんの手、とても冷たいのですもの」

 声を出した理由を、エリーザは語る。

 そんなに冷たいのだろうか? 俺からしたら普通のような気がするのだが。

「とにかく押すぞ。いいな」

「優しくお願いしますわ」

「分かっている」

 ゆっくりと力を入れると、彼女は上体を前に倒し、ストレッチを始めた。

「あ、ダメ、わたし、もう限界です」

「我慢してくれ、あともう少し、あともう少しで当たるところなんだ」

「シロウさんのいじわる。でもそれがあなたの望むことであれば。わたしは受け入れますわ」

 俺は再びエリーザの背中を押す。先ほどから何度かやってはいるが、中々彼女の指が足の爪先に触れられないのだ。

 背中を押してやってこの状態ということは、彼女は相当身体が硬いということになる。

 身体の柔らかさは美しさにも影響を及ぼす。ガチガチな身体を少しでも解す必要があるだろう。

「エリーザ、ちょっとベッドに寝てくれ」

「今からベッドですの! ちょっと待ってください。まだ心の準備ができていませんわ」

 心の準備? どうしてベッドで横になるだけで心の準備がいるんだ? まぁいい、それで先に進めるのであれば、いくらでも待とう。

「あのう、どんな体制でするのです?」

「そんなのうつ伏せに決まっているだろう?」

「バックでしますの! そんなマニアックな! 最初は正面からが普通ではないのですか?」

「いやいや、正面でどうやってする? そっちの方がマニアックすぎるぞ」

「わかりましたわ。でも、わたし初めてなので優しくしてください」

「なるべく優しくはするけど、最初は痛いと思うぞ」

「そうですわね。でも、その痛みも大人への第一歩ですもの。頑張りますわ」

 会話をしている間に心の準備ができたようだ。エリーザはベッドの上で四つん這いになると、尻を突き出してきた。

 急にポージングを初めてどうしたのだろうか?

「そんな体制じゃあ、背中のツボを押してマッサージしてやれないだろう? 早くうつ伏せになってくれよ」

「マ、マッサージだったですの!」

 突然エリーザが声を上げ出した。

 マッサージぐらいでそんなに驚くようなことでもないだろうに? もしかして何かと勘違いをしていたのか?

「なぁ? もしかして何かと勘違いしていたのか?」

「な、なんでもないですわ! うう」

 どうやら図星を突かれたようだ。彼女は俺の枕に顔を埋め、耳まで赤くしていた。

 いったい何と勘違いをしていたのだろう? まぁいいか。取り敢えず始めるとしよう。

「とにかく始めるからな」

 俺は親指を突き立てると、エリーザの背中にあるツボを押し、彼女の身体に刺激を与えていく。

「あ、ああーん」

 ツボを押した途端に、エリーザは艶めいた声を出す。

「お、おい! なんて声を出しやがる」

「だって、シロウさん中々テクニシャンでとても気持ちよかったですもの。声を我慢するのが難しいですわ」

 とても嬉しいことを言ってくれるが、あまり声が大き過ぎると他の部屋の人たちの迷惑になる。可能な限り我慢してもらわなければ。

「頼むからできるだけ声を出さないようにしてくれ」

「はい。やってみます……ん、あん、うん、ん、あん」

 彼女なりに我慢してくれているようだが、俺が指圧する度に、エリーザの声が口から漏れる。

 エロいことは何一つしてはいないはずなのに、妙に性欲が刺激されそうになったのであった。










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