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懲りずに新しい恋を探しちゃいけませんか?
1. 俺特製のパンケーキ①
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「...ふ、ふふふ。くすぐったいから、チビ。こら、やめなさい」
「.....誰が“チビ“だって?」
「....へ?」
ふわふわの毛皮を撫でていたら、急に目の前の“チビ“のタルンと柔らかそうな口から男の人の低い声が聞こえた。
「夢でも見てんのか?....おい、八重。そろそろ戻ってこい」
と、今度は私の両肩に可愛らしい肉球をむきゅっと当てて、ゆさゆささと身体を揺すり始めた。小さな見た目にそぐわぬ力強さだ。
「....やーえ。起きろ?.....八重の好きなパンケーキ焼いてやったぞ。ほれ」
おかしな行動におかしな発言。
私の頭ははてなマークでいっぱいになった時ーーふわんと鼻腔をくすぐる甘い香りが漂ってくる。
「....パン、ケーキ?」
無意識に頬がゆるんで、よだれが出そうになる。その顔を見て“チビ“が長い口をパカッと開いて、赤い舌をべろんと垂れた。
「....くっ、くくく。そ。お前の好きな、俺特製のふわふわパンケーキ」
「....おれ、特製の」
そこまで聞いて、やっと意識が浮上した私はーー。
「お。やっとお目覚めですか?お嬢様」
「いっ、せー....?」
「ん。....おはよ」
ぱちぱちとゆっくり瞬きを繰り返して、寝ぼけ眼のはっきりしない頭で、目の前の光景をぼんやり認識する。
(眩しい....)
朝日に照らされた頬にくっついた後れ毛が、大きな手でするりと耳にかけられた。
「.....え?」
徐々に覚醒してきて、気づいた時には一生の綺麗な顔が私の目と鼻の先にあった。
「な、何で?...というか、ここって」
「俺の部屋」
キョロキョロ見回せば、黒と白を基調にした室内。
きちんと片付けられてスッキリしているが、無造作に置かれているものもあって。きっちりしすぎない所が一生らしい。
「覚えてないのか?昨日のこと」
「昨日....?」
頭をフル回転させる。
そういえば昨日...磯村さんのお店を出た記憶がない。
「八重、店でそのまま寝入って。八重ママに連絡してから、俺のマンション連れてきたんだよ。....あんな状態で帰ったら心配するだろ」
「うっ。....ありがとう」
「俺と一緒だって知ったら、安心してたから大丈夫だと思うぞ」
「うん」
私の母は優しい。泣いてぐちゃぐちゃになった顔も、お酒に酔っているのも。見たらきっと気にしていただろう。異性だけれど幼馴染だけあって、一生は両親にすごく信頼されていた。
「.....とりあえず、頭。離してくれるか?』
「え?....あっ、ご、ごご、ごめん!」
と、一生の呆れた声。
見ると、私はなぜか一生の頭を両手でわしゃわしゃする体勢で停止しているではないか。心なしか乱れた彼の髪の毛をチラ見する。....嫌な予感しかない。
「うわ、髪の毛すごいな」
「....もしかして、私....何かやらかした?」
「ん?昨日?」
「昨日もだけど....今も」
手を落ち着きなくうねうねする。一瞬きょとりと静止した一生は、すぐにニッと笑った。
「....俺の髪の毛、そんなにチビの毛皮と似てたか?」
「うう、ごめんなさい....」
.....やっぱり。予想通りやらかしていた。
「ははっ、いいって。それより時間大丈夫か?」
「あ.....」
白い壁にかけた犬形の時計は長い針がちょうどてっぺんを指していて、朝の7:00を知らせていた。
「.....誰が“チビ“だって?」
「....へ?」
ふわふわの毛皮を撫でていたら、急に目の前の“チビ“のタルンと柔らかそうな口から男の人の低い声が聞こえた。
「夢でも見てんのか?....おい、八重。そろそろ戻ってこい」
と、今度は私の両肩に可愛らしい肉球をむきゅっと当てて、ゆさゆささと身体を揺すり始めた。小さな見た目にそぐわぬ力強さだ。
「....やーえ。起きろ?.....八重の好きなパンケーキ焼いてやったぞ。ほれ」
おかしな行動におかしな発言。
私の頭ははてなマークでいっぱいになった時ーーふわんと鼻腔をくすぐる甘い香りが漂ってくる。
「....パン、ケーキ?」
無意識に頬がゆるんで、よだれが出そうになる。その顔を見て“チビ“が長い口をパカッと開いて、赤い舌をべろんと垂れた。
「....くっ、くくく。そ。お前の好きな、俺特製のふわふわパンケーキ」
「....おれ、特製の」
そこまで聞いて、やっと意識が浮上した私はーー。
「お。やっとお目覚めですか?お嬢様」
「いっ、せー....?」
「ん。....おはよ」
ぱちぱちとゆっくり瞬きを繰り返して、寝ぼけ眼のはっきりしない頭で、目の前の光景をぼんやり認識する。
(眩しい....)
朝日に照らされた頬にくっついた後れ毛が、大きな手でするりと耳にかけられた。
「.....え?」
徐々に覚醒してきて、気づいた時には一生の綺麗な顔が私の目と鼻の先にあった。
「な、何で?...というか、ここって」
「俺の部屋」
キョロキョロ見回せば、黒と白を基調にした室内。
きちんと片付けられてスッキリしているが、無造作に置かれているものもあって。きっちりしすぎない所が一生らしい。
「覚えてないのか?昨日のこと」
「昨日....?」
頭をフル回転させる。
そういえば昨日...磯村さんのお店を出た記憶がない。
「八重、店でそのまま寝入って。八重ママに連絡してから、俺のマンション連れてきたんだよ。....あんな状態で帰ったら心配するだろ」
「うっ。....ありがとう」
「俺と一緒だって知ったら、安心してたから大丈夫だと思うぞ」
「うん」
私の母は優しい。泣いてぐちゃぐちゃになった顔も、お酒に酔っているのも。見たらきっと気にしていただろう。異性だけれど幼馴染だけあって、一生は両親にすごく信頼されていた。
「.....とりあえず、頭。離してくれるか?』
「え?....あっ、ご、ごご、ごめん!」
と、一生の呆れた声。
見ると、私はなぜか一生の頭を両手でわしゃわしゃする体勢で停止しているではないか。心なしか乱れた彼の髪の毛をチラ見する。....嫌な予感しかない。
「うわ、髪の毛すごいな」
「....もしかして、私....何かやらかした?」
「ん?昨日?」
「昨日もだけど....今も」
手を落ち着きなくうねうねする。一瞬きょとりと静止した一生は、すぐにニッと笑った。
「....俺の髪の毛、そんなにチビの毛皮と似てたか?」
「うう、ごめんなさい....」
.....やっぱり。予想通りやらかしていた。
「ははっ、いいって。それより時間大丈夫か?」
「あ.....」
白い壁にかけた犬形の時計は長い針がちょうどてっぺんを指していて、朝の7:00を知らせていた。
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