81 / 200
【第9部】無人島サバイバル編 ~悪役令嬢、無人島に漂着す。大自然が相手なら、島ごと「整地」させていただきますわ~
第081話 【無人島編完結】出立:家ごと引っ越し(物理)。漆黒の魔導要塞(元イカダ)で、いざ極東の国へ!
しおりを挟む
――漂着、10日目。
――建造、6日目。
クラーケン討伐から数日。
島の入り江には、クラーケンの強化骨格とダンジョンの廃材、そして古代樹を組み合わせて建造した、巨大な「イカダ」が浮かんでいた。
イカダというか、見た目は完全に魔導戦艦だ。動力にはダンジョンの魔導タービンを搭載している(冷蔵庫ごと引っこ抜いてきた)。
だが、まだ完成ではない。わたしには、最後の仕上げが残っていた。
「うわぁ、真っ黒……。でもこれ、塗料に使うにはさすがに臭くない? 生臭いよぉ……」
アリスが鼻をつまんで顔をしかめる。
浜辺には、解体したクラーケンから丁寧に取り出した、巨大な墨袋が置かれていた。中には大量の魔力を含んだ墨が入っている。
「失礼ね。これは勝利の証よ。……それに、ただ捨てるなんて『獣の穴』の流儀に反するわ」
わたしはニヤリと笑い、島の火山地帯を指差した。
「この墨をベースに、火山の近くで見つけた黒曜石と、地層に埋まっていた炭化木を混ぜ合わせるの。……ミリア、調合比率は任せたわよ」
「はい! 接着剤代わりの松脂と、防腐効果のある薬草も加えましょう! お料理と同じですね!」
わたしは巨大な岩の窪みを「すり鉢」代わりにして、黒曜石と炭化木を放り込んだ。
「硬い素材を粉末にするには、これが一番よ」
ズドン!! バキバキバキッ!!! ゴリュォッゴリュォッゴリュォッ!!!
わたしは『漆黒の玉座』を杵のように振り下ろし、鉱石を物理的に粉砕・微粒子化していく。
そこへ、アリスが涙目で魔法をかける。
「くっさぁ~! ほんともう臭いのだけは勘弁してよね! 『浄化』! ……あ、なんか光が墨に吸い込まれていく?」
アリスの聖なる光による浄化と、わたしの魔力を帯びた玉座による物理撹拌。
そしてクラーケンの墨に含まれる強力な魔力が化学反応を起こし、窪みの中の液体は「闇よりも深い、星空のように輝く黒い液体」へと変貌した。
「ミリア! 『眼鏡』でチェックして!」
「はいッ! 装着!」
ミリアが『賢者アスケンの眼鏡』を装着し、出来上がった液体を凝視する。
すると、彼女の顔色がサァーッと青ざめ、次いで紅潮した。
「す、すごいです……! 表示された成分表が文字化けしていますけど……かろうじて読める効果だけでもとんでもないです!」
ミリアは震える声で読み上げた。
「名称『深淵の防汚塗料』……。効果:物理耐性(極大)、魔法耐性(極大)、自動修復機能……そして、『威圧感補正+500%』!? ちなみに食用は『不可』だそうです!!」
「上出来ね。さあ、イカダをこの『黒』で染め上げるわよ!」
――数時間後。
完成した巨大イカダは、不気味なほど艶やかな漆黒に塗り固められていた。
しかし、その上には何も乗っていない。今はまだ、ただの広い甲板だ。
浜辺では、増築を重ねて要塞化し、さらにダンジョンの遺物で近代化改修されたログハウス「ヴィータヴェン城(DX改)」の前で、ミリアが柱にすがりついて泣いていた。
「……うっ、ううっ……」
「なにをしんみりしているのよ? ようやく脱出できるっていうのに湿気るわねぇ」
わたしが声をかけると、ミリアは涙目で振り返った。
「だってレヴィーネ様! イカダが完成したら、この島とも、いよいよお別れなんですよね……」
ミリアは愛おしそうに、システムキッチンや、手作りの燻製小屋を撫でる。
「ここまで快適にしたヴィータヴェン城の寝室も、リビングも、キッチンも……あとキッチンとも、それにキッチンとも! お別れになっちゃうんですよぉ? この『三口コンロ』ともお別れなんて……私の青春がぁ……!」
「キッチンへの未練が重すぎるよミリアちゃん!」
アリスがツッコむが、ミリアの嘆きは止まらない。
わたしはきょとんとした後、呆れたように、しかし不敵に笑った。
「……は? 何を言っているの、あなた」
わたしはドレスの裾をまくり、手袋をキュッと締め直した。
「あらやだ、言ってなかったわね。作ったもの、奪ったもの、拾ったもの。――全部持っていくわよ?」
「……え?」
ミリアとアリスが固まる中、わたしはヴィータヴェン城の土台(基礎部分)に手をかけ、深く腰を落とした。
身体強化フルパワー。筋肉全開。
「ふんッ!!!」
ズゴゴゴゴゴ……ッ!!!
地響きと共に、巨大なログハウスが一軒まるごと、ズズズと持ち上がった。
「「えええええええええええっ!!??」」
「物理的な『引っ越し』だコレ!!」
アリスの絶叫をBGMに、わたしはヴィータヴェン城(DX改)を担いで浜辺を歩き、そのまま海に浮かぶ巨大イカダの上へと設置した。
ドズゥゥゥン!!!
イカダが大きく沈み込み、そして安定する。完璧なサイズ感だ。
「よし。これで『船室』の完成ね」
さらにわたしは影魔法「暗闇の間」を全開にしながら、わたしの「影」を島中に広げた。
この十日間、この狭い孤島でわたしが足を踏み入れなかった場所などない。
――ここにも、そこにも、どこにでも。『わたしは、いる』。
「あ、あのヤシの木、日除けにいいわね」
ズボッ。(引っこ抜く)
「温泉が湧いてた岩場、露天風呂として持っていきましょう」
バキィッ。(岩盤ごと切り取る)
「ダンジョンの入り口の石像、魔除けにいいかしら」
ヒョイッ。(回収)
島のめぼしいものを次々と「収納」し、あるいはイカダに積んでいく。
「レヴィちゃん……それ、出航っていうか……『領土の強奪』だよ……」
アリスが遠い目で呟く。
かくして――。
漆黒に塗られ、家を乗せ、完全に「動く島」と化した船の上で、わたしたちは優雅にティータイムを始めた。
潮風が心地よいテラス(元・家のベランダ)で、冷えたトロピカルジュースを飲む。
「快適ね。……さて、目指すは東。黄金の国よ」
いざ出航。
わたしが魔導タービン(動力)に魔力を流し込んだ、その瞬間だった。
『ヌゥォオオオォォォォォォォォォォォォォォン…………』
船のどこかから、腹の底に響くような、地獄の釜の蓋が開いたような、重苦しくも禍々しい「音」が鳴り響いた。
汽笛などつけていない。
それは、塗料に含まれたクラーケンの魔力と、船の構造体が共鳴して生まれた、魂の叫びのような音だった。
「ひぃぃぃッ!? なに今の音!? 船が唸った!?」
アリスが腰を抜かす。
「す、凄まじい重低音……! お腹に響きます!」
ミリアもリュックを抱きしめて震えている。
だが、わたしはフッと笑った。
「……いい産声じゃない」
わたしは黒い鉄扇を開き、高らかに宣言した。
「野郎ども、聞きなさい! この声こそが、我らが進撃の合図よ! 邪魔するものは、幽霊だろうが海賊だろうが、その悲鳴で道を空けさせなさい!!」
『ヌゥォオオオォォォォォン…………!!』
もはや怪獣映画の登場シーンのような威圧感を撒き散らしながら、漆黒の要塞ヴィータヴェン号は、東の海へと滑り出した。
最強の悪役令嬢は、家ごと、そして禍々しい「黒船」と共に旅をする。
目指す舞台は、極東の島国。
彼らがこの船を見てどんな顔をするのか、今から楽しみで仕方がない。
* * *
無人島?
いいえ、資材置き場でした!
ログハウスを建て、温泉を掘り、古代遺跡の家電を略奪し……最後は島ごと引っ越し!?
サバイバルとは「環境に適応すること」ではなく「環境を自分好みに変えること」だと証明されましたね。
この規格外の生活力に笑ってしまった方は、ぜひ【24hポイント】や【お気に入り登録】をお願いします!
▼次回のレヴィーネ様は?
第10部「神国トヨノクニ・開国編」。
鎖国?
ならば玄関(関所)を物理的にこじ開けて入国審査パスです!
待望の「お米」と、あの「第六天魔王」が登場します!
和風ファンタジー世界もパイプ椅子で無双します!
――建造、6日目。
クラーケン討伐から数日。
島の入り江には、クラーケンの強化骨格とダンジョンの廃材、そして古代樹を組み合わせて建造した、巨大な「イカダ」が浮かんでいた。
イカダというか、見た目は完全に魔導戦艦だ。動力にはダンジョンの魔導タービンを搭載している(冷蔵庫ごと引っこ抜いてきた)。
だが、まだ完成ではない。わたしには、最後の仕上げが残っていた。
「うわぁ、真っ黒……。でもこれ、塗料に使うにはさすがに臭くない? 生臭いよぉ……」
アリスが鼻をつまんで顔をしかめる。
浜辺には、解体したクラーケンから丁寧に取り出した、巨大な墨袋が置かれていた。中には大量の魔力を含んだ墨が入っている。
「失礼ね。これは勝利の証よ。……それに、ただ捨てるなんて『獣の穴』の流儀に反するわ」
わたしはニヤリと笑い、島の火山地帯を指差した。
「この墨をベースに、火山の近くで見つけた黒曜石と、地層に埋まっていた炭化木を混ぜ合わせるの。……ミリア、調合比率は任せたわよ」
「はい! 接着剤代わりの松脂と、防腐効果のある薬草も加えましょう! お料理と同じですね!」
わたしは巨大な岩の窪みを「すり鉢」代わりにして、黒曜石と炭化木を放り込んだ。
「硬い素材を粉末にするには、これが一番よ」
ズドン!! バキバキバキッ!!! ゴリュォッゴリュォッゴリュォッ!!!
わたしは『漆黒の玉座』を杵のように振り下ろし、鉱石を物理的に粉砕・微粒子化していく。
そこへ、アリスが涙目で魔法をかける。
「くっさぁ~! ほんともう臭いのだけは勘弁してよね! 『浄化』! ……あ、なんか光が墨に吸い込まれていく?」
アリスの聖なる光による浄化と、わたしの魔力を帯びた玉座による物理撹拌。
そしてクラーケンの墨に含まれる強力な魔力が化学反応を起こし、窪みの中の液体は「闇よりも深い、星空のように輝く黒い液体」へと変貌した。
「ミリア! 『眼鏡』でチェックして!」
「はいッ! 装着!」
ミリアが『賢者アスケンの眼鏡』を装着し、出来上がった液体を凝視する。
すると、彼女の顔色がサァーッと青ざめ、次いで紅潮した。
「す、すごいです……! 表示された成分表が文字化けしていますけど……かろうじて読める効果だけでもとんでもないです!」
ミリアは震える声で読み上げた。
「名称『深淵の防汚塗料』……。効果:物理耐性(極大)、魔法耐性(極大)、自動修復機能……そして、『威圧感補正+500%』!? ちなみに食用は『不可』だそうです!!」
「上出来ね。さあ、イカダをこの『黒』で染め上げるわよ!」
――数時間後。
完成した巨大イカダは、不気味なほど艶やかな漆黒に塗り固められていた。
しかし、その上には何も乗っていない。今はまだ、ただの広い甲板だ。
浜辺では、増築を重ねて要塞化し、さらにダンジョンの遺物で近代化改修されたログハウス「ヴィータヴェン城(DX改)」の前で、ミリアが柱にすがりついて泣いていた。
「……うっ、ううっ……」
「なにをしんみりしているのよ? ようやく脱出できるっていうのに湿気るわねぇ」
わたしが声をかけると、ミリアは涙目で振り返った。
「だってレヴィーネ様! イカダが完成したら、この島とも、いよいよお別れなんですよね……」
ミリアは愛おしそうに、システムキッチンや、手作りの燻製小屋を撫でる。
「ここまで快適にしたヴィータヴェン城の寝室も、リビングも、キッチンも……あとキッチンとも、それにキッチンとも! お別れになっちゃうんですよぉ? この『三口コンロ』ともお別れなんて……私の青春がぁ……!」
「キッチンへの未練が重すぎるよミリアちゃん!」
アリスがツッコむが、ミリアの嘆きは止まらない。
わたしはきょとんとした後、呆れたように、しかし不敵に笑った。
「……は? 何を言っているの、あなた」
わたしはドレスの裾をまくり、手袋をキュッと締め直した。
「あらやだ、言ってなかったわね。作ったもの、奪ったもの、拾ったもの。――全部持っていくわよ?」
「……え?」
ミリアとアリスが固まる中、わたしはヴィータヴェン城の土台(基礎部分)に手をかけ、深く腰を落とした。
身体強化フルパワー。筋肉全開。
「ふんッ!!!」
ズゴゴゴゴゴ……ッ!!!
地響きと共に、巨大なログハウスが一軒まるごと、ズズズと持ち上がった。
「「えええええええええええっ!!??」」
「物理的な『引っ越し』だコレ!!」
アリスの絶叫をBGMに、わたしはヴィータヴェン城(DX改)を担いで浜辺を歩き、そのまま海に浮かぶ巨大イカダの上へと設置した。
ドズゥゥゥン!!!
イカダが大きく沈み込み、そして安定する。完璧なサイズ感だ。
「よし。これで『船室』の完成ね」
さらにわたしは影魔法「暗闇の間」を全開にしながら、わたしの「影」を島中に広げた。
この十日間、この狭い孤島でわたしが足を踏み入れなかった場所などない。
――ここにも、そこにも、どこにでも。『わたしは、いる』。
「あ、あのヤシの木、日除けにいいわね」
ズボッ。(引っこ抜く)
「温泉が湧いてた岩場、露天風呂として持っていきましょう」
バキィッ。(岩盤ごと切り取る)
「ダンジョンの入り口の石像、魔除けにいいかしら」
ヒョイッ。(回収)
島のめぼしいものを次々と「収納」し、あるいはイカダに積んでいく。
「レヴィちゃん……それ、出航っていうか……『領土の強奪』だよ……」
アリスが遠い目で呟く。
かくして――。
漆黒に塗られ、家を乗せ、完全に「動く島」と化した船の上で、わたしたちは優雅にティータイムを始めた。
潮風が心地よいテラス(元・家のベランダ)で、冷えたトロピカルジュースを飲む。
「快適ね。……さて、目指すは東。黄金の国よ」
いざ出航。
わたしが魔導タービン(動力)に魔力を流し込んだ、その瞬間だった。
『ヌゥォオオオォォォォォォォォォォォォォォン…………』
船のどこかから、腹の底に響くような、地獄の釜の蓋が開いたような、重苦しくも禍々しい「音」が鳴り響いた。
汽笛などつけていない。
それは、塗料に含まれたクラーケンの魔力と、船の構造体が共鳴して生まれた、魂の叫びのような音だった。
「ひぃぃぃッ!? なに今の音!? 船が唸った!?」
アリスが腰を抜かす。
「す、凄まじい重低音……! お腹に響きます!」
ミリアもリュックを抱きしめて震えている。
だが、わたしはフッと笑った。
「……いい産声じゃない」
わたしは黒い鉄扇を開き、高らかに宣言した。
「野郎ども、聞きなさい! この声こそが、我らが進撃の合図よ! 邪魔するものは、幽霊だろうが海賊だろうが、その悲鳴で道を空けさせなさい!!」
『ヌゥォオオオォォォォォン…………!!』
もはや怪獣映画の登場シーンのような威圧感を撒き散らしながら、漆黒の要塞ヴィータヴェン号は、東の海へと滑り出した。
最強の悪役令嬢は、家ごと、そして禍々しい「黒船」と共に旅をする。
目指す舞台は、極東の島国。
彼らがこの船を見てどんな顔をするのか、今から楽しみで仕方がない。
* * *
無人島?
いいえ、資材置き場でした!
ログハウスを建て、温泉を掘り、古代遺跡の家電を略奪し……最後は島ごと引っ越し!?
サバイバルとは「環境に適応すること」ではなく「環境を自分好みに変えること」だと証明されましたね。
この規格外の生活力に笑ってしまった方は、ぜひ【24hポイント】や【お気に入り登録】をお願いします!
▼次回のレヴィーネ様は?
第10部「神国トヨノクニ・開国編」。
鎖国?
ならば玄関(関所)を物理的にこじ開けて入国審査パスです!
待望の「お米」と、あの「第六天魔王」が登場します!
和風ファンタジー世界もパイプ椅子で無双します!
20
あなたにおすすめの小説
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
【完結】異世界で幽霊やってます!?
かずきりり
ファンタジー
目が覚めたら、豪華絢爛な寝室……に、浮かぶ俺。
死んだ……?
まさかの幽霊……?
誰にも認識されず、悲しみと孤独が襲う中で、繰り広げられそうな修羅場。
せめて幽霊になるなら異世界とか止めてくれ!!
何故か部屋から逃げる事も出来ず……と思えば、悪役令嬢らしき女の子から離れる事が出来ない!?
どうやら前世ハマっていたゲームの世界に転生したようだけど、既にシナリオとは違う事が起きている……。
そして何と!悪役令嬢は転生者!
俺は……転……死?幽霊……?
どうなる!?悪役令嬢!
ってか、どうなるの俺!?
---------------------
※こちらの作品はカクヨムにも掲載しています。
前世ブラックOLの私が転生したら悪役令嬢でした
タマ マコト
ファンタジー
過労で倒れたブラック企業勤めのOLは、目を覚ますと公爵令嬢アーデルハイトとして転生していた。しかも立場は“断罪予定の悪役令嬢”。だが彼女は恋愛や王子の愛を選ばず、社交界を「市場」と見抜く。王家の財政が危ういことを察知し、家の莫大な資産と金融知識を武器に“期限付き融資”という刃を突きつける。理想主義の王太子と衝突しながらも、彼女は決意する――破滅を回避するためではない。国家の金脈を握り、国そのものを立て直すために。悪役令嬢の経済戦争が、静かに幕を開ける。
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
王女殿下のモラトリアム
あとさん♪
恋愛
「君は彼の気持ちを弄んで、どういうつもりなんだ?!この悪女が!」
突然、怒鳴られたの。
見知らぬ男子生徒から。
それが余りにも突然で反応できなかったの。
この方、まさかと思うけど、わたくしに言ってるの?
わたくし、アンネローゼ・フォン・ローリンゲン。花も恥じらう16歳。この国の王女よ。
先日、学園内で突然無礼者に絡まれたの。
お義姉様が仰るに、学園には色んな人が来るから、何が起こるか分からないんですって!
婚約者も居ない、この先どうなるのか未定の王女などつまらないと思っていたけれど、それ以来、俄然楽しみが増したわ♪
お義姉様が仰るにはピンクブロンドのライバルが現れるそうなのだけど。
え? 違うの?
ライバルって縦ロールなの?
世間というものは、なかなか複雑で一筋縄ではいかない物なのですね。
わたくしの婚約者も学園で捕まえる事が出来るかしら?
この話は、自分は平凡な人間だと思っている王女が、自分のしたい事や好きな人を見つける迄のお話。
※設定はゆるんゆるん
※ざまぁは無いけど、水戸○門的なモノはある。
※明るいラブコメが書きたくて。
※シャティエル王国シリーズ3作目!
※過去拙作『相互理解は難しい(略)』の12年後、
『王宮勤めにも色々ありまして』の10年後の話になります。
上記未読でも話は分かるとは思いますが、お読みいただくともっと面白いかも。
※ちょいちょい修正が入ると思います。誤字撲滅!
※小説家になろうにも投稿しました。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
【完】相手が宜しくないヤツだから、とりあえず婚約破棄したい(切実)
桜 鴬
恋愛
私は公爵家令嬢のエリザベート。弟と妹がおりますわ。嫡男の弟には隣国の姫君。妹には侯爵子息。私には皇太子様の婚約者がおります。勿論、政略結婚です。でもこればかりは仕方が有りません。貴族としての義務ですから。ですから私は私なりに、婚約者様の良い所を見つけようと努力をして参りました。尊敬し寄り添える様にと努力を重ねたのです。でも無理!ムリ!絶対に嫌!あからさまな変態加減。更には引きこもりの妹から明かされる真実?もう開いた口が塞がらない。
ヒロインに隠しキャラ?妹も私も悪役令嬢?ならそちらから婚約破棄して下さい。私だけなら国外追放喜んで!なのに何故か執着されてる。
ヒロイン!死ぬ気で攻略しろ!
勿論、やられたら倍返ししますけど。
(異世界転生者が登場しますが、主人公は異世界転生者では有りません。)
続編として【まだまだ宜しくないヤツだけど、とりあえず婚約破棄しない。】があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる