悪役令嬢の兇器はドス黒い鈍器《パイプ椅子》です ~前世は病弱、今世は物理最強。魔法もチートも私には勝てません~

みやもと春九堂@月館望男

文字の大きさ
144 / 200
【第13部】天を衝く悪役令嬢編 ~空に道がないなら、番人をへし折って「お迎え」にすればよろしいのです~

第144話 天空の入国審査(リドル):合格? 誤差? ……なら、貴方が「タクシー」になりなさい!

しおりを挟む
 タネガシマの上空を塞ぐ、全長600メートルはあろうかという巨体。
 その赤い複眼が、豆粒のようなわたしたちを捕捉した瞬間だった。

『――警告。排除対象を捕捉』

 カッ! と目が光った。
 直後、凄まじい「重力」が島全体を襲った。

 ズズンッ……!!

 物理的な攻撃ではない。ただの「視線スキャン」だ。
 だが、その眼圧だけで、わたしたちが立っていた岬の地面が数メートル陥没し、周囲の海面が爆ぜた。

「きゃあああ!? なにこれ、体が潰れちゃうよぉぉ!!」

 アリスが悲鳴を上げながら、慌てて杖を掲げる。
 金色の魔力が瞬時に広がり、彼女と、その隣にいたミリアを包み込む。

「アリス、ミリアとあなただけに結界を集中させて耐えなさい。わたしは大丈夫だから!」

 わたしの言葉に、アリスは驚愕の表情を浮かべた。

「ええっ!? でもレヴィちゃん、生身でこれを受けたら――」

「言ったでしょう? 心配いりませんわ」

 わたしは結界の範囲から悠然と一歩踏み出し、機械龍の視線のド真ん中に立った。
 全身の筋肉を硬化させ、骨格を魔力で補強し、重力波を「物理的に」受け流す。
 足元の岩盤がミシミシと砕けていくが、わたしの背筋は一本の鋼鉄のように真っ直ぐに伸びたまま、涼しい顔で上空を見上げた。

 改めて見れば、現れたのは生物ではなかった。
 その偉容は、生命の姿から大きく逸脱している。
 流体金属のような滑らかな装甲。背中から噴出する幾何学的な光の翼。
 それは、神話に語られる『機械龍』――あるいは『機神』と呼ぶべき、圧倒的な威圧感の塊だった。

「……あら、随分と手荒な『視線』ですこと。挨拶もなしにジロジロ見るなんて、躾がなっていなくてよ?」

『……? 圧力耐性、閾値を突破。……思考プロセス変更。問おう』

 機械龍がわずかに降下し、その巨大な顔を岬の先端に立つわたしたちへ近づけてきた。
 物理的な排除から、対話による「審判」へと切り替えたのだ。

『問う。何故、空を望む? 空を制すれば、地上のあらゆる場所へ攻撃が可能となる。汝もまた、高みからの「支配」を望むか?』

「支配? ……ハッ、くだらない!」

 わたしは鉄扇で重圧を払い退け、鼻で笑った。
 そんな陳腐な野望と一緒にされるのは心外だ。

 これの前に、わたしは自分の中にあった疑問と解釈を、この機械のような存在にぶつけることにした。

「そもそも、空にある『天蓋の揺り籠』とやらは、地上が住めなくなった場合のための避難施設なのでしょう? だからこそ、『一切の対地武装をしない』ことを条件に、浮上を許された。かつての文明が犯した過ち。その制約こそが、この静止軌道のことわりだわ」

 わたしの指摘に、機械龍は無機質な音声を返した。

『肯定。……天上の観測衛星アルゴスが許容されているのも同じ理由。我は開発者創造神によって作られた、空を守る番人にして監視者。天蓋や衛星より地上への攻撃がなされた場合、それを無力化し、破壊するのが役割だ』

 機械龍の言葉に、わたしは頷いた。
 やはり、そうだ。こいつはただの怪物ではない。この世界の「安全装置システム」なのだ。

「あなたが警戒しているのは、高高度爆撃や大陸間弾道ミサイルといった、種を絶滅させかねない『破滅的な技術』の進歩。……開発者創造神とやらは、好奇心や開拓者精神そのものを否定しているわけではないはずよ。鳥人族の飛翔や魔法による飛行を制限していないのがその証拠だわ」

『……然り。汝らが望む先に、根絶やしレベルの大陸間戦争が起こるのであれば、本末転倒。ならばと制約として我を置いた。……故に問う。汝が空を望む理由は何か。その力で、何を成す?』

 機械龍の複眼が、わたしを射抜く。
 ここからが本番だ。魂の質を問う「試問リドル」。

「事情は色々とございますけれど、簡潔にまとめれば……『食事』のためですわ」

『……食事? 栄養摂取のことか?』

 機械龍がわずかに首を傾げたように見えた。
 わたしは鉄扇をパチンと鳴らし、眼下に広がる地上の「既得権益」を指差した。

「ええ。つい先日のことですわ。地上の浅ましい商人たちが、わたくしの船を止めようと、理不尽な規約で道を塞いできましたの。海も、陸も、小賢しい理屈や手垢にまみれて狭すぎるのです。だから、空を望むのよ」

 思い出しても腹が立つ。あのロックウェルとかいう狸の顔が脳裏をよぎり、わたしはギリリと鉄扇を握りしめた。

「空なら、誰にも邪魔をされずに、世界中の美味を最速で求めることができる……なにか間違っていて? 既得権益も、国境も、関税もない。馬鹿どもが手の届かない高さにある、最速で、最短で、真っ直ぐな『わたくしだけの道』。それを切り拓きたい。ただそれだけですわ!」

『……解析。地上の経済摩擦および腐敗した社会システムからの「離脱エスケープ」。……極めて利己的だが、「地上の支配」とは対極にある』

 機械龍の瞳の明滅速度が変わる。第一段階はクリアしたようだ。
 だが、すぐに次の問いが飛んでくる。

『問う。……汝が力を持てば、争いは生まれる。戦となれば、空からの武力を行使するか?』

「まさか。そんな無粋な真似、いたしませんわ」

 わたしは自分の拳を握りしめ、不敵に笑った。

「そんなもの、私一人でなんとかしますわ。……わたしが最大の戦力であり、最小の戦力ですもの。わざわざ空から爆撃などせずとも、直接乗り込んでへし折った方が、よほど早くて確実ですわよ?」

 一人で完結する武力。それはシステム側からすれば、最も管理しやすい「誤差」の範疇に見えたのかもしれない。

『……個への武力集約。戦略兵器の否定。……では問う。その力、未来永劫に渡り管理できるか? 汝の子孫が空を悪用せぬ保証は?』

 機械龍は、わたしの未来を透かそうとするかのように視線を強める。

「今のところ結婚は考えていませんわ!」

 わたしは即答した。
 色恋沙汰より、今は美味しいご飯と冒険の方が大事だ。

『……生殖本能の欠如、あるいは保留。理解不能だが、リスク評価は低下した。……問う。随伴個体らよ。汝らもまた、この「特異者イレギュラー」と共に、世界の理から外れる覚悟があるか?』

 機械龍の問いに、ミリアがアリスの結界の中から身を乗り出し、眼鏡の奥の瞳で機械龍を睨み返した。

「レヴィーネ様の覚悟が、私の覚悟です! この方が切り拓く未来こそが、私の投資すべき全てですから!」

 ミリアの言葉に続き、アリスも杖を掲げて叫んだ。

「私もだよ! 世界中の子どもたちに笑顔と温もりを届けるのが、私の覚悟だよ! そのためなら、どんな理不尽だって踏み越えていくよ!」

 二人の言葉を聞き、わたしは満足げに頷いた。
 迷いのない、共犯者たちの声。

「聞いたかしら? それに……『消滅させる』ですって? やれるものならやってみなさい。その思い上がり、叩き潰してあげますわ」

『……その傲慢さに、後悔はないか?』

「傲慢でなくて、悪役ヒールはつとまりませんわ!!」

 わたしの啖呵が、タネガシマの空に響き渡った。
 数秒の沈黙。
 やがて、機械龍の赤い複眼が、鮮やかな青色へと変化した。

『――認証アクセス完了グランテッド

 機械龍の周囲に展開されていた重力場が霧散した。
 システム音声が、事務的に告げる。

『合格。認定カテゴリ:「開拓者パイオニア」。……空域封鎖、解除。対象に対し、高度制限の撤廃、および座標ポイント「天蓋の揺り籠」への接近を許可する』

「……は?」

 あまりのあっけなさに、わたしは拍子抜けした。
 機械龍は「許可」を告げると、興味を失ったように高度を上げ、再び雲の中へ帰ろうとしている。
 まるで、検問でパスポートを確認した警備兵が、「通ってよし」と手を振るような素っ気なさだ。

「……ちょっと、待ちなさい」

 わたしは慌てて声を張り上げた。
 このまま行かせるわけにはいかない。

「待ちなさいと言っていますの! ……『許可』は分かりましたけれど、わたくしの『足』を奪っておいて、どの面下げて帰るつもりですの!?」

 そう。コイツは登場と同時に、せっかくビーコンで呼び出した「お迎え」を塵一つ残さず消滅させているのだ。

『照会。……当該機は、未確認対象への警告射撃により消去した。当機の管轄は「空域防衛」のみであり、「輸送」および「損害賠償」は管轄外だ。自力で向かうか、再度ビーコンで呼び直すがいい。……開発者は開拓者の歓迎を受けるが、個人の移動コストなど、我が監視システムにおいては「誤差」に過ぎん』

 あまりにも官僚的な答え。
 わたしはピキリとこめかみを引きつらせた。

「誤差……ですって? 人の『足』を奪っておいて、よくそんな台詞が吐けますわね?」

『……事実だ。汝らの武勇も意志も、この惑星規模の監視機構においては数値化すら不要な、微細な揺らぎに過ぎない。……待機空間へ帰還する』

 機械龍はそれだけ告げると、再び巨体を翻した。

 ブチッ。

 わたしの中で、理性の糸が完全に弾けた。

「……誰が『行ってよし』と言いましたの? 新しく呼び直すまでもありませんわ。――ここに大きな『足』があるじゃありませんの?」

 わたしは、自身の足元――影が伸びる岩肌へと視線を落とした。
 淑女の笑みを捨て、悪役ヒールの顔で。

 わたしは右手を、自身の影の中へとゆっくりと沈めていく。
 ズブブ……と、底なし沼のような感触。
 その奥底、「暗闇の間」の最深部に鎮座する、絶対的な質量と冷たさを鷲掴みにする。

「責任、取っていただきますわよ!!」

 わたしの怒声に、上昇しかけていた機械龍がピタリと止まった。
 そして、わたしは影から「相棒」を――一気に引き抜いた。

 ズヌゥッ……!

 重苦しい、何かが空間を擦るような音と共に引きずり出されたのは、光さえも吸い込む深淵の黒。
 ガチャリ、と重厚な駆動音を立てて展開したそれは、ドワーフのロストテクノロジー『黒鋼クロムアダマン』で構成された鈍器――『漆黒の玉座オリジン』だ。

 ドォォン!!

 わたしが岬の岩盤に「玉座」を据えると、地面がその質量に耐えかねて派手な音を立てて沈み込んだ。
 『漆黒の玉座オリジン』を携えたわたしは、上空の巨大な頭部を睨みつける。

 ゴゥゥゥン……。

 巨大な質量が、再びゆっくりと降下してきた。
 雲を払い、600メートルの巨躯を蛇のように曲げ、その巨大な頭部を、わたしの目の前――触れんばかりの至近距離まで近づけてきたのだ。

『…………』

 赤い複眼が、わたしと、わたしの横に鎮座する黒い鉄塊を、じろじろと捕捉しスキャンする。
 値踏み。品定め。
 数秒の沈黙の後、機械龍は排気口からプシューッという音を漏らした。

『……解析。材質、高密度質量体――黒鋼クロムアダマンか。……だが、無意味だ。その物体を含めたとしても、貴様の存在になど何の影響力もない。所詮は「誤差」だ』

 丁寧に確認し、その武器が希少金属の塊であることすら見抜いた上で、それでもなお「ゴミ」だと断じたのだ。
 完全なる侮蔑。絶対強者の余裕。

「……へぇ。これを含めても誤差、ですか。……そうですか」

 全身の筋肉が軋みを上げ、魔力が沸騰する。
 わたしは笑った。獰猛に、凶悪に。
 二度の生を駆け抜け、この世界で積み上げてきた全てを今、この一瞬に集束させる。

「だったら――その『誤差』の痛みを、骨の髄まで教えてあげますわッッッ!!!!」

 ドォォンッ!!!

 わたしは地面を力強く蹴り、跳躍した。
 身体強化の爆発力を足場に、空を蹴り、嘲笑う機械龍の鼻先へと肉薄する。

『――明確な敵意を確認。……無駄なコストだ』

 機械龍の周囲に、対・塵埃用の自動防御障壁パッシブ・シールドが展開される。
 蚊が止まった程度の認識。
 だが、わたしの相棒は、その瞬間に未知の輝きを放った。

 ゴォォォォォ……!!

 わたしの底なしの魔力が、パイプ椅子の黒いフレームへと吸い込まれていく。
 限界という概念を力尽くで書き換えるような、かつてない高密度の身体強化。
 鋼を凌駕する筋繊維が、黒鋼の椅子を「質量そのもの」へと変貌させる。

「うおおおおおおおおおッッ!!!」

 渾身のスイング。

 ガギィィィッ……!!

 激突した椅子が、機械龍のパッシブバリアに阻まれる。
 だが、止まらない。

 ギシギシ……ミシミシッ……!!

 力場と鉄塊が激突し、火花を散らしながら、空間そのものを削り取るような異音を上げる。
 数秒、いや数分にも感じられる拮抗。
 わたしの全身の血管が、魔力の奔流で焼き切れそうになる。

「貫けぇぇぇッ!!!!」

 わたしの絶叫が爆発した。

 バキィィィィンッ!!!

 絶対防御であるはずの障壁が、ついに耐えきれず、鏡のように砕け散った。
 勢いそのままに、パイプ椅子の先端が、機械龍の白銀の装甲へと深々とめり込む。

 ドゴォオオオオオオオオオオオンッッ!!!!

 600メートルの巨躯が、一人の少女の打撃によって、わずかに、けれど確実に「のけぞった」。
 衝撃波が雲海を割り、遥か彼方の水平線まで海面を切り裂いていく。

「ああっ! かなりの確率でやるとは思っていましたけど!」
「許可もらったのに! レヴィちゃんのおばかー! 戦闘民族! 悪役ヒール令嬢!」

 下方から聞こえる二人の悲鳴交じりのツッコミを背に受けながら、わたしは着地した。

「……はぁ、……はぁ、……ッ」

 足元が揺らぐ。
 魔力も気力も、全てを使い果たした一撃。
 膝が笑い、視界がチカチカと明滅する。今にもフラつきそうになる身体を、わたしは悪役ヒールの矜持だけで繋ぎ止めた。
 震えそうになる足に、残った全気力で「立て」と命じる。
 一歩も退かず、一点の曇りもない傲慢な笑みを湛えたまま、わたしはのけぞった機神を見上げた。

「……言ったはずよ。わたしが、最大の戦力だと。……測定外? 誤差? 笑わせないでくださる?」

 わたしは椅子を担ぎ直し、凹んだ機械龍の鼻先をコツコツと叩いた。

「さあ、責任を取っていただきますわよ」

 不敵に睨みつけるわたしの渾身の一撃。これまでの敵なら例外なく消滅していたはずの一撃だ。
 だが、機械龍は――傷つきはしたものの、依然として圧倒的な威容を保ったまま、静かにこちらを見下ろしていた。
 一撃を入れさせることはできても、倒すことなど遥か彼方。
 それが、開発者が用意した「監視者」という存在の、絶望的なまでの強大さだった。

『……照会。脅威判定……個の武勇。……「誤差」の範疇を逸脱。測定不能なイレギュラーとして新規認定』

 機械龍の瞳が、激しく明滅する。
 それは機械的な処理落ちではなく、AIが初めて「未知」に遭遇した際の、強烈な演算の嵐。

『……興味深い。開拓者レヴィーネ・ヴィータヴェン。汝の行動は、論理的予測を全て破壊した。……要求を受諾する。被害を最小限に抑えるための最適解を選択』

 プシュウゥゥゥ……。

 機械龍の背中の装甲が重厚な音を立ててスライドし、巨大な格納庫へのハッチが開いた。

「……ふん。物わかりがよろしくて大変結構ですわね?」

 わたしは満足げに頷き、下方にある結界の中で待つアリスたちに手を振った。
 立っているのがやっとだが、声だけは堂々と響かせる。

「行きましょう、アリス、ミリア! ……新しい『タクシー』の到着よ!」

 こうして。
 空の番人を物理的に「屈服」させ、あまつさえ移動手段『足』にしたわたしたちは、ついに天蓋の揺り籠へと向かうことになったのだった。



 * * *

 神話級の番人だろうが、世界のシステムだろうが関係ありません。

 道がなければ物理でこじ開ける、これぞレヴィーネ流の「空の旅」です!

 規格外すぎる解決法に笑ってしまった方、ドラゴンの鼻先をへし折る一撃にスカッとした方は、ぜひ【24hポイント】や【お気に入り登録】で、彼女たちの旅を応援してください!

 皆様のポイントが、レヴィーネの「燃料(カロリー)」になります!

 さあ、タクシー(ドラゴン)に乗っていざ天空へ!

▼次回のレヴィーネは?

 第14部「天空の箱舟・物理ハッキング編」。

 空飛ぶ古代都市は、お宝の山……と思いきや、まさかの「巨大冷蔵庫」!?

 古代のセキュリティ? もちろん物理で「開錠(破壊)」して、中身を美味しくいただきます!

 お楽しみに!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました

鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」 そう言ったのは、王太子アレス。 そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。 外交も財政も軍備も―― すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。 けれど功績はすべて王太子のもの。 感謝も敬意も、ただの一度もない。 そして迎えた舞踏会の夜。 「便利だったが、飾りには向かん」 公開婚約破棄。 それならば、とレイナは微笑む。 「では業務も終了でよろしいですね?」 王太子が望んだ通り、 彼女は“確認”をやめた。 保証を外し、責任を返し、 そして最後に―― 「ご確認を」と差し出した書類に、 彼は何も読まずに署名した。 国は契約で成り立っている。 確認しない者に、王の資格はない。 働きたくない公爵令嬢と、 責任を理解しなかった王太子。 静かな契約ざまぁ劇、開幕。 ---

前世ブラックOLの私が転生したら悪役令嬢でした

タマ マコト
ファンタジー
過労で倒れたブラック企業勤めのOLは、目を覚ますと公爵令嬢アーデルハイトとして転生していた。しかも立場は“断罪予定の悪役令嬢”。だが彼女は恋愛や王子の愛を選ばず、社交界を「市場」と見抜く。王家の財政が危ういことを察知し、家の莫大な資産と金融知識を武器に“期限付き融資”という刃を突きつける。理想主義の王太子と衝突しながらも、彼女は決意する――破滅を回避するためではない。国家の金脈を握り、国そのものを立て直すために。悪役令嬢の経済戦争が、静かに幕を開ける。

【完結】異世界で幽霊やってます!?

かずきりり
ファンタジー
目が覚めたら、豪華絢爛な寝室……に、浮かぶ俺。 死んだ……? まさかの幽霊……? 誰にも認識されず、悲しみと孤独が襲う中で、繰り広げられそうな修羅場。 せめて幽霊になるなら異世界とか止めてくれ!! 何故か部屋から逃げる事も出来ず……と思えば、悪役令嬢らしき女の子から離れる事が出来ない!? どうやら前世ハマっていたゲームの世界に転生したようだけど、既にシナリオとは違う事が起きている……。 そして何と!悪役令嬢は転生者! 俺は……転……死?幽霊……? どうなる!?悪役令嬢! ってか、どうなるの俺!? --------------------- ※こちらの作品はカクヨムにも掲載しています。

断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます

山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。 でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。 それを証明すれば断罪回避できるはず。 幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。 チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。 処刑5秒前だから、今すぐに!

悪役令嬢はモブ化した

F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。 しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す! 領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。 「……なんなのこれは。意味がわからないわ」 乙女ゲームのシナリオはこわい。 *注*誰にも前世の記憶はありません。 ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。 性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。 作者の趣味100%でダンジョンが出ました。

【完結】無能と婚約破棄された令嬢、辺境で最強魔導士として覚醒しました

東野あさひ
ファンタジー
無能の烙印、婚約破棄、そして辺境追放――。でもそれ、全部“勘違い”でした。 王国随一の名門貴族令嬢ノクティア・エルヴァーンは、魔力がないと断定され、婚約を破棄されて辺境へと追放された。 だが、誰も知らなかった――彼女が「古代魔術」の適性を持つ唯一の魔導士であることを。 行き着いた先は魔物の脅威に晒されるグランツ砦。 冷徹な司令官カイラスとの出会いをきっかけに、彼女の眠っていた力が次第に目を覚まし始める。 無能令嬢と嘲笑された少女が、辺境で覚醒し、最強へと駆け上がる――! 王都の者たちよ、見ていなさい。今度は私が、あなたたちを見下ろす番です。 これは、“追放令嬢”が辺境から世界を変える、痛快ざまぁ×覚醒ファンタジー。

王女殿下のモラトリアム

あとさん♪
恋愛
「君は彼の気持ちを弄んで、どういうつもりなんだ?!この悪女が!」 突然、怒鳴られたの。 見知らぬ男子生徒から。 それが余りにも突然で反応できなかったの。 この方、まさかと思うけど、わたくしに言ってるの? わたくし、アンネローゼ・フォン・ローリンゲン。花も恥じらう16歳。この国の王女よ。 先日、学園内で突然無礼者に絡まれたの。 お義姉様が仰るに、学園には色んな人が来るから、何が起こるか分からないんですって! 婚約者も居ない、この先どうなるのか未定の王女などつまらないと思っていたけれど、それ以来、俄然楽しみが増したわ♪ お義姉様が仰るにはピンクブロンドのライバルが現れるそうなのだけど。 え? 違うの? ライバルって縦ロールなの? 世間というものは、なかなか複雑で一筋縄ではいかない物なのですね。 わたくしの婚約者も学園で捕まえる事が出来るかしら? この話は、自分は平凡な人間だと思っている王女が、自分のしたい事や好きな人を見つける迄のお話。 ※設定はゆるんゆるん ※ざまぁは無いけど、水戸○門的なモノはある。 ※明るいラブコメが書きたくて。 ※シャティエル王国シリーズ3作目! ※過去拙作『相互理解は難しい(略)』の12年後、 『王宮勤めにも色々ありまして』の10年後の話になります。 上記未読でも話は分かるとは思いますが、お読みいただくともっと面白いかも。 ※ちょいちょい修正が入ると思います。誤字撲滅! ※小説家になろうにも投稿しました。

【完】相手が宜しくないヤツだから、とりあえず婚約破棄したい(切実)

桜 鴬
恋愛
私は公爵家令嬢のエリザベート。弟と妹がおりますわ。嫡男の弟には隣国の姫君。妹には侯爵子息。私には皇太子様の婚約者がおります。勿論、政略結婚です。でもこればかりは仕方が有りません。貴族としての義務ですから。ですから私は私なりに、婚約者様の良い所を見つけようと努力をして参りました。尊敬し寄り添える様にと努力を重ねたのです。でも無理!ムリ!絶対に嫌!あからさまな変態加減。更には引きこもりの妹から明かされる真実?もう開いた口が塞がらない。 ヒロインに隠しキャラ?妹も私も悪役令嬢?ならそちらから婚約破棄して下さい。私だけなら国外追放喜んで!なのに何故か執着されてる。 ヒロイン!死ぬ気で攻略しろ! 勿論、やられたら倍返ししますけど。 (異世界転生者が登場しますが、主人公は異世界転生者では有りません。) 続編として【まだまだ宜しくないヤツだけど、とりあえず婚約破棄しない。】があります。

処理中です...