悪役令嬢の兇器はドス黒い鈍器《パイプ椅子》です ~前世は病弱、今世は物理最強。魔法もチートも私には勝てません~

みやもと春九堂@月館望男

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【外伝】それぞれのそのとき・それから

【外伝】境界の守り人アリス -2-

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 タタン、トトン。タタン、トトン。

 私はアリス。
 元はこの世界に転生してきて聖女扱いされていた存在だったんだけど、今は……人よりずいぶんと長生きすることが確定されている――大世界樹の眷属だ。
 一部の人達からは生き神あつかいされているけれど、世界を緑で満たして、お腹が空いて泣いている子が少しでも減るように、今日も私は旅をしている。

 レヴィちゃんと一緒に道路を切り開いて、鉄道が敷かれてから、もう数十年。私が今揺られている高速鉄道は、一路エルフの里へと向かっている。

「それにしても……時代は、変わったなぁ」

 私はタブレットのニュースフィードを指で弾いた。
 画面には、現在の皇帝陛下――レオン・ヴィータヴェン・ガルディアの特集記事が表示されている。

『美食帝レオン、即位二十周年記念式典にて新作スイーツ「究極のプリン」を発表』
『皇妃殿下、第三子をご出産。母子ともに健康(壁の修理費は過去最高額を更新)』

 レヴィちゃんの娘、エレノアノアちゃんが退位し、その息子のレオンくんが即位してから、もう二十年が経つのか。
 レオンくんの戴冠式も、結婚式も、皇妃さまの出産も、昨日のことのように思い出せる。
 かつては「偉大すぎる祖母と強すぎる母」の影で自信を持てずにいた心優しい料理少年が、今や大陸全土の食文化を牽引する名君だなんて、感慨深いものがあるね。

「ふふ。……レヴィちゃんがこの写真見たら、『あら、随分と丸くなりましたわね。鍛錬が足りないのでは?』とか言って笑いそうだなぁ」

 私はクスリと笑い、広げた駅弁の包みを解いた。
 今日のランチは、アクシス中央駅限定販売『レオン帝監修・秋の味覚満載! 特製キノコとサーモンの炊き込みご飯弁当』だ。
 蓋を開けると、ふわりと出汁の香りが広がる。

「いただきまーす!」

 箸を割ろうとした、その時だった。

 ピロリロリン♪

 テーブルの上に置いていた私のスマートフォン――相棒のAIデメテルさんが宿る端末が、聞き慣れない着信音を鳴らした。

「あれ? デメテルさん、誰から?」

 私は画面を覗き込んだ。
 イリスちゃんやデメテルさんとリンクしている私のスマホは、世界最高峰のセキュリティで守られている。迷惑電話なんて絶対にかかってこないはずなのに。

 画面に表示されていたのは、見たこともない文字列だった。

【着信:Unknown ID (管理権限外・最上位レイヤー)】

「……え?」

 管理権限外? 最上位?
 イリスちゃんやデメテルさんより上の権限なんて、この世界に存在しないはずじゃ……。
 まさか、バグ? それとも、新しい敵?

 一瞬、背筋が凍るような緊張感が走る。
 レヴィちゃんなら「あら、面白そう」って即座に出るだろうけど、私は慎重派なんだよ。
 でも、無視するわけにもいかない。

 私は恐る恐る、通話ボタンを押した。

「……はい、もしもし? アリスですけど……どちら様ですか?」

 警戒心丸出しの声で尋ねる。
 すると、スピーカーの向こうから、ノイズ混じりの、しかし妙にクリアな「男の声」が聞こえてきた。

『やあ。……元気そうで何よりだね、聖女様』

「――っ!?」

 心臓が跳ねた。
 聞き覚えがある。いや、忘れるはずがない。
 数十年前、皇都アクシスのリングの上で、レヴィちゃんにジャーマン・スープレックスで投げ飛ばされた、あの人の声だ。

『あの時はどうも。強烈な目潰しフラッシュと、試合後の美味しい乳製品の差し入れ、感謝しているよ』

 声からは、底知れない威厳……ではなく、果てしない残業に疲れ切った、くたびれた中年サラリーマンのような哀愁が漂っていた。

 私の脳裏に浮かんだのは、ヨレヨレのスーツを着て、ワイシャツの裾が少しはみ出し、目の下に深いクマを刻み込んだ、どこにでもいそうな男性の姿。
「社畜」とか「中間管理職の悲哀」なんて言葉を煮詰めて人の形にしたような、あの人。

 この世界を作った、創造主――『神様(ミスターX)』だ。

「えっと……ミスターX、というか、神様ですか……?」

 私は思わず立ち上がりかけ、周りの乗客に変な目で見られて慌てて座り直した。

『ああ、そうそう。覚えていてくれて嬉しいよ。……ちょっと、君たちの世界が羨ましくてね。休憩時間に覗きに来たんだ』

「の、覗きに来たって……」

『君の端末にいるデメテルや、ラノリアにいるイリスの回線を少し借りてね。……いやあ、いい世界になったね。私のモニター越しに見るよりも、ずっと鮮やかで、美味しそうだ』

 神様の声は、本気で羨ましそうだった。

 そこからしばし、私たちは雑談を交わした。
 神様相手に雑談なんて不敬かもしれないけど、彼の口調があまりにも「近所の疲れたおじさん」すぎて、つい気を許してしまう。

「世界は平和ですよ。レオンくんの代になってから、大きな争いもないですし」

『ああ、見ているよ。……私が管理している他の世界じゃ、勇者が魔王を倒した後に内輪揉めを始めたり、資源が尽きて滅んだり、ロクなことにならないんだが……。君たちの世界は、どうだい? エラーログは出ていないかい?』

「バグとかエラーは全然ないですね。むしろ……」

 私は苦笑した。

「経済の発展が著しすぎて、イリスちゃんやミリアちゃんの子孫たちが『計算が追いつかない!』って悲鳴を上げてるくらいです。嬉しい悲鳴ですけどね」

『ハハッ! それは健全だ。……計算リソース不足による悲鳴か。私の胃痛の種とは大違いだね』

 神様が、ふっと笑った気配がした。
 五万年。たった一人で、星々の管理を続けてきた彼にとって、私たちが紡いだこの騒がしい世界は、眩しいものなのかもしれない。

『君たち「黄金のトライアングル」が機能している限り、この星は安泰だろう。……アリス君。君が「境界の存在」になることを選んだ時、私は少し心配したんだよ。永遠という時間は、人の心には毒になり得るからね』

「……はい」

『だが、君は「孤独な管理者」ではなく、「永遠の隣人」になることを選んだ。……それは、私でさえ選べなかった道だ』

 神様の声に、少しだけ寂しさが混じる。
 自らが作り出した管理者たちや、一部の古代文明の生き残りの古代知性体人工知能くらいしか話し相手がいない孤独な残業生活。
 彼にとって、今のこの通話も、貴重な息抜きなのかもしれない。

『……さて。おしゃべりが過ぎたね。休憩時間が終わってしまう』

 神様の声が、少し改まった。

『実はね、今日はちょっと……お願い事があって連絡したんだ』

「お願い事、ですか?」

 世界の危機? どこかで魔王でも出現した?
 私が身構えると、神様は言いにくそうに切り出した。

『その……アリス君。君の今の旅の行先は、どこだい?』

「え? あ、はい。今は西へ向かっていて……エルフの里へ行く途中ですけど」

『ビンゴだ!』

 受話器の向こうで、神様がガッツポーズをした気配がした。

『エルフの里! ということは、大世界樹のメンテナンスをしてくれるんだよね?!』

「はあ……まあ、そのつもりですけど」

 急にテンションが上がった神様に、私はちょっと気後れしながら答える。

『そうかそうか! いやあ、助かるよ! それでね……』

 神様は一度言葉を切り、モジモジと言い淀んだ。

『その、メンテナンスの時にだね……君がポータルを開くタイミングで、大世界樹の回線が一瞬だけ管理室私の領域と直結するんだよ』

「はあ」

『だから、その……できる範囲で構わないから、その……』

「……なんですか?」

 もごもごとはっきりしない神様に、私はだいたい内容の予想がついた。
 これは、あれだ。レヴィちゃんにおねだりする時のノブナガさんやガロン王と同じ空気だ。
 私は、少しからかうような口調で続きを促した。

「神様~? ハッキリ言わないと、トンネルに入って電波切れちゃいますよぉ?」

『あ、ああ! すまない! つまりだね!』

 神様は意を決したように叫んだ。

『そのタイミングで……差し入れをしてもらえないかな、と!!』

「……ぷっ!」

 私は思わず吹き出してしまった。
 やっぱり。予想通りすぎる。

「差し入れって……ご飯のことですか?」

『そ、そうとも! 君も知っているだろう!? 今のトヨノクニやアクシス連邦皇国の食文化の発展ぶりを!』

 神様の声が熱を帯びる。

『レヴィーネさんが切り拓いた荒野に、君が作物を実らせ、ミリアさんが流通させた。そこまではいい。だが、あのレオン君! 彼が即位してからの十数年、食の多様性は爆発的だ!』

 神様は早口でまくし立てた。

『新種米「タカノホマレ」のつやつや新米の塩むすびと具だくさんおにぎり三種セット! 品種改良された「黄金桃」のタルトやムースやケーキ! 屋台で売られている「V&C秘伝味噌ダレ漬け魔獣肉の串焼き」! 極めつけは、先週発表された「究極のプリン」だ! あれをモニター越しに見せられる私の身にもなってくれたまえ! 匂いデータだけ解析できても、食べられないなんて拷問だよ!』

 ああ、想像に難くない。
 かつてレヴィちゃんをスカウトするために降臨した時、あれほど屋台の食べ歩きを楽しんでいた神様だ。
 ここ数十年、モニターの向こう側から、指をくわえて羨望の眼差しを送っていたに違いない。
 特にレオンくんは「美食帝」なんて呼ばれて、執務の合間を縫って厨房にこもったり、研究と称して屋台街に出向いて食べ歩きするような人だから、開発される新メニューの破壊力は凄まじいものがある。

『君が「アイテムバッグ」に大量の食料を保存していることは知っているんだ。……頼む! ほんの少し、ほんの少しだけでいいからお裾分けを願えないだろうか!』

 世界の創造主が、一人の元人間に頭を下げている(声の感じからして、多分デスクで土下座してる)。
 その姿がおかしくて、愛おしくて、私は笑いが止まらなかった。

「あはは! もう、わかりましたよ神様」

『ほ、本当かい!?』

「ええ、いいですよ。でも、私のアイテムバッグに入る分で、お持ち帰り用の『駅弁』とか『保存食』になっちゃいますけど、いいですか?」

『十分だ! いや、それがいい!「駅弁」! なんと甘美な響きだろう! あの紐を引くと温まる機能、あれは魔法と科学の奇跡だよ!』

 大喜びする神様。
 なんだか、親戚のおじさんに「お土産買っていくね」って言った時みたいな反応だ。

「じゃあ、エルフの里に着いたら、大世界樹の根元にお供えしておきますね。……あ、そうだ」

 私はふと思いつき、悪戯っぽく付け加えた。

「ただであげるのも癪ですねぇ。……お礼、期待してもいいですか?」

『お礼? もちろんとも! 何がいい? 新しいスキルか? それともレアなアイテムデータか?』

「うーん、そういうのはもう十分足りてるので……」

 私は窓の外、西の方角を見やった。

「西部の緑化エリア、最近ちょっと降水量が足りてないんですよね。……今年の雨季、なんとかなりません?」

 私のリクエストに、神様は拍子抜けしたような声を出した。

『……え? そんなことでいいのかい?』

「そんなことって、大事なことですよ。雨が降れば、緑が育って、また美味しい作物が採れますから」

『ははっ、君らしいな。……お安い御用だ。その程度なら環境微調整のレベルだから、世界への介入にもならない。……任せてくれ、最高にいい雨を降らせよう。でも本当にそれだけでいいのかい?』

「ふふ。じゃあ、あとは『貸し』にしといてください」

『承知した。……本当にありがとう、アリス君。君は本当に、最高の「友人」だ』

 プツン。
 通話が切れた。
 画面には「通話終了」の文字。

「……友人、か」

 私はスマホを握りしめ、温かい気持ちで呟いた。
 創造神と、境界の守り人。
 立場は違うけれど、同じ「美味しい世界」を愛する者同士。
 これって、案外悪くない関係かもしれない。

「さてと!」

 私は残りの駅弁をかきこみ、気合を入れた。
 次の駅に着いたら、買い出しだ。
 神様へのお土産は、何がいいかな。
 レオンくんの新作プリンは外せないし、トヨノクニの銘菓「まじゅう饅頭」も喜ぶかな。神様、結構甘党みたいだしね。
 それと、やっぱりレヴィちゃんが好きだった「赤味噌スタミナちゃんこ」のレトルトパックも入れておこう。神様の部屋は魔導コンロとかお鍋使えるのかな……?

「忙しくなるぞぉ~!」

 列車の窓から見える空は、どこまでも高く、青く澄み渡っていた。
 その向こうで、くたびれたスーツのおじさんが、よだれを垂らして待っている姿を想像して、私はまた少し笑った。


◆◆◆


 ――こうして、「境界の守り人」アリスと、「創造神」ミスターXとの、奇妙で、そして美味しい友情が始まったのだった。


【本日の業務報告】
現在地:大陸横断鉄道・車内
通話相手:創造神(ミスターX)
通話内容:食糧支援要請の受諾、および気象操作の取引成立、神様に『貸し』一つ!
備考:神様は「駅弁」がお好き。次回は「加熱式牛タン弁当」を調達予定。
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