8 / 15
トラック4
Our society is run by insane people for insane objectives. 前奏
しおりを挟む「あれ……俺、」
医務室で目を覚ました悠久。例のカプセル内のソファに座らされている。リクライニング式らしく、ほとんど仰向けの状態だ。
「……っ」
体を起こす悠久。全身に痺れるような痛みが走った。
「悠久くん、素晴らしいです! アーネウが完全に適合したようです!」
目覚めた悠久に気付き、アレディヴが早足で近寄ってくる。随分と興奮した様子だ。その少し後ろで、愛利が心配そうに様子を窺っている。
「みんなは……? みんなはどこにいるんですか?!」
周囲を見回し、顔面蒼白になる悠久。脳裏をよぎる惨状。
「みんな無事だよ! 佳乃ちゃんはちょっと大変だったけど、今は元気。もう三日経つからね」
「そっかよかった……!! やっぱアフトラガの医療はすごいね」
愛利の返答に胸を撫で下ろす悠久。アレディヴは悠久の足元に屈み込み、アーネウを入念に確認している。
「てか俺、またそんなに寝てたんだ」
悠久は目を瞬かせながら天井を見上げた。赤みがかった星雲が淡く光を放っている。見ていると、吸い込まれそうだ。
「いや~予想以上です……まさか変異するとは。研究のしがいがありますねぇイヒヒ……ハッ! 失礼しました。感覚はどうですか? 何か違和感は?」
悠久を見上げるアレディヴ。好奇心に目が輝いている。
「あ、え……」
自らの体を確認し、目を見張る悠久。半裸の状態だ。そして――
肋骨あたりまで、アーネウに覆われていた。
「こっこここれ大丈夫なんですか?!?!」 思わず取り乱す悠久。
「多分大丈夫です。臓器には影響ありませんから。表皮が置き換わったようなものです。多分」
「多分はやめてくれません?!」
「嘘になりますが、よろしいでしょうか」
「よろしくないです!!」
悠久とアレディヴが押し問答をしていると、慌ただしい足音が近付いてくる。
「悠久ー! 生き返ったかー?!」
勢いよく扉が開き、佳乃が入室する。少し遅れて雅仁と蜜花も続く。
「すっげ、かっけえ!!」
悠久の体を見て、沸き立つ雅仁。悠久は急に恥ずかしくなり、上着を探したが見当たらなかった。
「俺も適合してぇ~! ……ん、ちょっと待てよ。それ下半身どうなってんだ。排泄は?」
「あっそれは……なんか、うまくよけてる、ぽい」
「うっは! それはだせえ!!!」
打って変わって爆笑する雅仁。佳乃も吹き出す。愛利と蜜花は曖昧に笑った。悠久は深く傷付いた。
「俺、帰る……」
よろめきながらカプセルから出る悠久。悲壮感が漂っている。
「ちょっと待って! サプラ~イズ!! 聞いて?」
出口へと向かう悠久の前に、佳乃が立ちはだかる。迷惑そうに眉をひそめる悠久。
「なんと! あのREYAMSのフリーライブがっ今夜開催!!」「ケム様やっぱ生きてた~!! 拠点奪還のお祝いで来日してくれんだって! ダメ元で言ってみたら先生がオファーしてくれて、まさかのオーケー!!」
早口でまくし立てられ、面食らう悠久。
「あ、奪還できたんだ……」
「しかも!! うち今日ライブスタッフとして参戦できんの! やばくね?! 悠久もよかったなぁ~ギリ目ぇ覚めて!」
「あーうん。ウレシイ」
温度差が激しい二人。雅仁がやれやれとばかりに両手を上げる。
「モルディブも来るよな?!」
加乃がアレディヴを見やる。アレディヴは口角を上げた。
「そうですね、地表文化を学ぶ良い機会になりそうです」
「いやそこスルーかよ!!」
雅仁が芸人ばりの瞬発力を見せる。が、それもスルー。
「でも悠久くん、大丈夫? まだ具合悪いんじゃない?」
蜜花が悠久の体調を気遣う。悠久はお腹あたりをさすっている。
「いやREYAMSのライブはそういう時こそ行くべき! マジ元気出るから!!」
佳乃に割り込まれ、困り顔になる蜜花。一方、悠久は爽やかに微笑んだ。
「そうだね。ライブ見るくらいなら大丈夫そうだし、息抜きに良いかも。行けたら行くわ」
「いやそれもう絶対来ないやつ~! 逆に来たらちょっと引くやつ~!」
雅仁が大きく声を張り上げる。が、全員スルー。
「じゃ」と部屋を出ていく悠久。雅仁は遠い目で、ひたすら壁を見つめていた。
暗闇の中、照らし出されるステージ。その背景となっている大きなディスプレイに、REYAMSのロゴが映し出されている。ダブルピースするキャラクターがあしらわれた、遊び心のあるデザインだ。高揚する人々の波。蒸すような暑さ。
「すご……思ったより本格的」
中央塔の一室に入るなり、悠久はそう呟いた。スタンディングライブのようだ。後方には座席も用意されている。何も知らなければ本物のライブハウスと見紛うだろう。それほど設備が整っている。
人混みの後ろの方に立っている雅仁を見つけ、駆け寄る悠久。愛利と蜜花も一緒だ。
「おぉ? 来たのか、マジか。もう大丈夫なのか?」
逆に来てしまった悠久に、やはりちょっと引いている雅仁。
「悠久せーふ! まだ始まってないよ! あっ見て見て! 出てきたっ」
愛利がステージ上を指差す。三人の男性が登場するところだった。
「あれがケム、様……」 目をこらす悠久。
ステージの中心に立った、ボーカルらしき黒髪の男性。腰まで届くほどの長い直毛が美しい。白いワンピースを身に纏っている。他の二人よりは背が小さく、顔付きも中性的だ。少年のような凛々しさと、少女のような可憐さを持ち合わせている。
ギターを片手に右に立つ男性。タンクトップ姿で、肩から腕にかけての筋肉が逞しい。無造作に毛先がはねた、短髪のシルバーヘアー。薄く青みがかっている。交差させた黒いバンドで両目が覆われており、表情がわかりにくい。
左側で参加者に手を振る男性。既にベースのストラップを肩にかけ、準備万端だ。黒いストライプスーツを着こなしている。オールバックのミディアムヘアー。紫みのある銀髪だ。ギターの男性と同様、バンドを顔に巻き付けている。まるでバツ印が貼り付けられたかのようだ。
みな肌が透けるように白い。そしてなにより、只者ではないオーラを発している。流石はアメリカの大人気ロックバンドだ。
「おお、一曲目は日本語バージョンだってよ。粋だね~」
雅仁に話しかけられ、我に返る悠久。いつのまにかケムが英語で話している。
「……440 not remembered」
ケムがタイトルを呟き、伴奏が始まる。ドラマーはいないがドラムの音が聞こえている。電子楽器だろうか。
♪ 揺らぎ押し寄せかき消していく――泡立つ思考――消滅する自己――
ケムの歌声が響き渡る。声は意外にも男らしい。艶のある中低音。荒々しい曲調だが、歌詞が染み渡るように頭に入ってくる。
「日本語うま」 驚く悠久。
高まる熱気、歓声。最前列で一際激しく跳ねる人影、佳乃だ。ライブスタッフの仕事は終わったのだろうか。
♪ 過去は吹き飛び――強烈な今しかない――細胞が誰かを模倣する――
「すごい盛り上がってるね。特にファンってわけでもないだろうに。佳乃ちゃん以外」
そう言いながらも、ステージから目を離せないでいる悠久。
「悪くねえな」
リズムに合わせ、体を揺らす雅仁。
「ケムさま~……っ」
愛利は手を組み、見惚れている。
「えっ愛利ちゃんってああいうのがタイプなの?」 動揺する悠久。
「あ~やきもちぃ?」 嬉しそうな愛利。
「や、ちが、えっと……」
「安心してっお父さんみたいでいいなって思っただけ!」
「え、お父さんに似てるの?」
~~!
「ごめん聞こえないーっ!」 愛利が頭を振る。
音が大きく激しくなり、会話が途切れた。サビに入ったようだ。
♪ 叫べ――底なしの激情の渦に身を任せ――本能のままに狂い求める――
絶叫するケム。明滅するスポットライト。熱狂する人々。唸りを上げるギター、かき鳴らされるベース。
ケムがスピーカーに片足をかけ、観客を見下ろす。殺到する人波。人々は完全に魅了されている。
ケムが一際大きく目を見開いた。赤紫の瞳。佳乃と同じ色だ。ケムもカラーコンタクトを入れているのだろうか。
♪ 壊せ――抑えていた獣が目覚める――継ぎ接ぎの正義――瓦礫を築く――
悠久は、立ち尽くしていた。頭の奥が痺れる。言葉が何重にも反響する。
目が回るようだ。今ここがどこで、いつで、自分が誰なのかさえ不確かに思えてくる。
やがて、ケムの視線が後方へと移り、悠久を捉える――。
「悠久っ大丈夫?!」
突然、しゃがみ込んだ悠久に愛利が声をかける。
「あれ、どうしたんだろ俺」
戸惑う悠久。ケムと目が合う寸前に、体が勝手に動いたらしい。
「無理しない方がいいよ。私、部屋まで送る」
そう言って悠久の手を引く蜜花。有無を言わさない眼差し。
「あ、うん。そうしようかな」
「え~まだ始まったばっかりなのにぃ」 愛利が口を尖らせる。
「雅仁くん、愛利ちゃんをお願い」
立ち上がって愛利の頭を軽く叩く悠久。愛利が頬を膨らませる。
「おー任せろ」
不服そうな愛利を雅仁に託し、二人は会場を出た。
ライブは大盛況だ。ケムは天を見上げ、目を閉じる。
♪ 愛しい君すら忘れ――忘れ――鮮紅の罪に染まる――
「っはぁ。良い空気……ふふ、助かっちゃった」
廊下に出たところで、大きく伸びをする蜜花。
壁一枚の隔たりのはずだが、室外には全く音が漏れていない。防音技術も発展しているのだろうか。
「助かったって何が?」
「うん。悠久くんを理由にしちゃったけど、実はああいうのちょっと苦手で。部屋に戻りたかったんだよね。悠久くんも限界だったんでしょ?」
「あーうん、そんな感じ……」
思わず聴き入ってたなんて言えない、と悠久は思った。
居住エリアに足を踏み入れる二人。みなライブに出払っているのか、閑散としている。
「でも息抜きにはなったよ。地上を思い出せて。まぁあんなライブ行ったことないけど」
そう言って何度か深呼吸をする悠久。まるで夢から現実に戻ってきたような感覚。不安を覚えるほど懐かしい、過去そのもの。そんな空気感があの場所にはあった。
「……悠久くん、ありがとね。愛ちゃんから聞いたよ。私達が倒れた後、悠久くんが一人で戦って、守ってくれたんだよね。おかげでまだ、私はここにいられる」
「いやそんな、俺もあんまり覚えてなくて」
個室のある廊下に辿り着く。蜜花は自室の前で立ち止まり、迷うように視線を泳がせた。不思議そうに目を向ける悠久。
「……私、男の人ってなんか怖くて苦手なんだけど……悠久くんみたいな人とだったら、良いかも」
「へ~…………えっ!何が?!」
「ふふっみたいな、だよ? みたいな、人! 悠久くんには愛ちゃんがいるもんね。わかってるから」
頬を赤らめ、笑う蜜花。心なしか切なげに目を伏せる。
「あっみたいな! みたいなね! いや愛利ちゃんはあれだけどね! 妹みたいな! ミタイナ!」
悠久は混乱している。蜜花は小さく手を振り、部屋に入っていった。
「ミタイナ……ミタイナ……」
そう呟き続ける妖怪を残して。
――どこだ……? 明るくて、暖かい。視界がぼやけていて、輪郭しかわからない。誰か、いる。子供?
「だから何回やっても同じだっての! お前は俺には敵わないんだよ!」
――そんなこと、やってみなきゃわからない。
「俺にはわかる。お前に◯◯◯◯は無理だ。確かに○力はあるかもしれないけどな。なによりも強靭な肉体、それが第一条件だ」
――嫌な奴。でも、嫌いじゃない。不器用な優しさが、伝わってくるから。
『こらっ意地悪言わない! 最近の◯◯◯◯は雑用ばっかだから、鍛える必要ないでしょ。平和なんだから』
――胸が締め付けられる。甘く響く声。
「そんなものいつ崩れたっておかしくない。いいか? 平和ってのは常に綱渡りだ。少しでも間違いが起きれば、それが連鎖して……」
『じゃあわたしも鍛えないとだね。強靭、じゃないでしょ?』
「そっ?! それはやめておけ! その感じで鍛えたら……み、見た目的にきついもんがあるだろっ」
『はん?』
――微笑ましくて、泣きたくなる。
『……私思うの。命って、自由になる為に生まれてくるんだって。意思を持つってことは、自由でしかいられなくなるってことでしょ。こうしたい、ああしたいって気持ちは誰にも……自分にだって制限できないから。
意思から生まれる言動や行動だって、抑えることは難しい。命は自然と、自由になってしまう。そうあるべくして生まれたから。
だから向いてるとか向いてないとかで判断するのは不自然だと思う、もったいないと思う。やりたいことをやっていい、
なりたいものになろうとしていいんだよ』
「っじゃあ俺が○○○の邪魔するのだって、自由だろ?」
『他者の自由を侵害してはいけませんっ! ○○法、基本でしょ? ってか邪魔って言っちゃってるし』
「あ……」
――ぱっと笑顔が咲く。僕にはもったいないほど、眩しくて。
――初めての感情を、大切に抱きしめたんだ。
「ンクンンンイ……ンクノイジアプ……」
飛び起きる悠久。目の前には、
Aリバーサー。
「っなんでここに……っ」
ベッドから半ば崩れ落ち、アーネウのスイッチを入れようともがく悠久。寝起きで手足がおぼつかない。
「オウアチスノプ……エチンチト……」
迫るAリバーサー。純白な空間を汚すように、闇を振りまいている。総毛立つ悠久。
――ここがバレたのか? この前の復讐に? みんなは? ライブは終わったのか? 思考が追いつかない。
悠久はアーネウの起動を諦め、床に背中を擦りながら後ずさる。
「やめろ……っ来るな!!」
半狂乱でAリバーサーを蹴り飛ばす悠久。されるがまま、倒れ込むAリバーサー。弱々しく蠢いている。
――!
鋭い耳鳴りに、悠久は額を押さえた。強く瞑目する。
「いったーい……っ」
聞き慣れた声。ハッとして体を起こす悠久。
愛利が、倒れている。足が痛むのか、脛をしきりにさすっている。Aリバーサーの姿はない。
「ごっごめん!! 俺っ」
慌てて愛利に駆け寄り、怪我の状態を確認する悠久。局所的に赤くなっている。
「医務室行こう! 立てる?!」
「うん……それよりどうしたの? 寝ぼけてた?」
「あ、うん。なんか……愛利ちゃんがリバーサーに見えて。変な夢見てた気するから多分その影響。ほんとにごめん……っ」
愛利を助け起こしながら謝る悠久。愛利は小さく首を振った。ツインテールがしなやかに揺れ動く。
「わたしの方こそ、疲れてるのに起こしちゃってごめんね。うなされてるみたいだったから……ただの夢なら問題なさそうだけど、一応、先生に相談しといた方がいいかも」
「そうだね、ありがとう。ごめんね」
悠久の同意に安堵した様子の愛利。軽く足を引きずりながら、悠久の肩に腕を回し、体を預ける。
悠久は深く息を吐く。静かに這い寄るような、底知れぬ不安を払拭する為に――。
アレディヴによると、悠久の不調はアーネウが完全適合した反動らしい。悪夢を見たり、情緒不安定になる場合があるそうだ。
いつもより念入りに健康診断を受けた悠久。その後は夢を見ること自体が少なくなり、精神的にも安定したのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
恋愛リベンジャーズ
廣瀬純七
SF
拓也は、かつての恋人・純への後悔を抱えたまま生きてきた。ある日、過去へ戻れる不思議なアプリを手に入れるが戻った先で彼を待っていたのは、若き日の純ではなく――純そのものになってしまった自分自身だった。かつての恋人とやり直すはずが、過去の自分を相手に恋をするという奇妙で切ない関係が始まっていく。時間と心が交差する、不思議な男女入れ替わりストーリー。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる