頬を撫でる唇

咲 カヲル

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八話

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寝返りを打ち、ドアの方に背中を向け、眠りが浅くなった時、違和感を感じた。
腰に何かが置かれ、背中に暖かな何かが触れた。

「疲れましたか?」

驚きながら背中の方に、顔を向けると、そこには、山崎さんが、あの悪戯っ子のようで、妖艶な笑みを浮かべていた。

「なに…」

「夜這いです」

「よばっ!!しれっと変な事言わないで!!」

「ダメですか?」

「ダメに決まってるでしょ!!出てってよ!!」

「イヤです」

そう言って、山崎さんは、耳を甘噛みした。

「ふっ…」

耳の裏を舐められ、ゾクゾクと鳥肌が立ち、体が震える。
忘れようとしてた熱が、広がっていく。
呼吸が荒くなりそうで、舌から逃げるように、背中を丸めた。
露になったうなじを噛んで、更に、舌先で撫でる。
首を縮めて、後頭部を押し付けようとしたが、避けられてしまった。
首筋に噛み付かれ、舐められて、また体が震える。

「や…め…」

シャツの上から胸を掴むと、ゆっくりと揉み始め、忘れようとしていた熱が、ふつふつと湧き上がり、更に呼吸が速まる。

「も…やめ…」

顎を持って、上を向かされると、唇に噛み付かれた。
短い声と荒い呼吸が、口の中にこだまする。
ヤバい。
そう思っても、体が震えて、上手く動けない。
肩を引っ張られ、仰向けにされると、山崎さんが乗っかってきた。
全身の力が抜け、触れられた所に、熱が集まる。
その熱に、体中が沸き立ち、抵抗出来ない。
唇が頬を滑り、喉がチクリと痛み、ヌルッとした感覚が、首筋を滑り降りた。
ダメだ。
また元に戻ってしまう。
鎖骨を舐められ、体を捩って、必死に、逃げようとしたが、頭を抱え込まれて、逃げられない。
唇が重なり、舌を絡むと、私は、山崎さんの服を掴んだ。
唇が離れた隙に、視線を反らしたが、喉を撫でられ、体が震えた。
山崎さんの頭に、顎を押し付け、止めさせようとしたが、避けられてしまった。

「んん…ふ…」

何度も音を発てて、舐められ、背中が浮くと、抱き寄せられた。
喉から唇が離れた感覚で、目を開けると、山崎さんは、艶やかに微笑んでいた。
チュッと音を発て、軽いキスをされ、また耳を舐められる。
クチュクチュと、湿った音が、頭の中にこだまする。

「ふ…ぅ…んん…」

背中を撫で下ろされ、体が震えると、素肌に触れられた。

「ぅ…んん…ふ…」

ブラのホックが外され胸元の締め付けが緩み、起き上がろうとしたが、深いキスをされて出来なかった。
乳首を指先で弾かれ、短い声が、口の中で響いた。
先っぽを撫でられると、更に、喘ぎ声が口の中に響く。
指の動きが止まり、唇が離れて、私は、大きく息を吐き出した。

「も…やめ…」

「飽きたりしない」

思考が鈍った頭では、山崎さんの言葉を理解するのに時間が掛かった。

「それ…」

「聞こえた」

「悪趣味…」

「なんとでも。どう言われようが離れない」

「そんなぁ…あ…ふぅ…」

手を動かされ、背中が震え、声も震えた。
シャツのボタンが外されそうになり、山崎さんの腕を掴んで、起き上がろうとしたが、唇が重なり、押し戻された。
ボタンが外され、胸が露になると、唇が頬を撫で下ろした。
胸の下を舌でなぞり、乳首に吸い付く。

「ふ…ぅ…んん…ぅ…ん…」

先っぽを舌先で舐められ、背中を丸めて目を閉じた。

「ぅん…ふ…んん…ん…ぅ…」

舐めるのとは、逆の先っぽを撫でられ、手に力が入る。

「んん…ぅ…ふ…ん…ふぅ…ぅ…」

乳首を同時に、弄られ、息が詰まりそうになった。

「は…ぁ…や…めぇ…ふん…んん…」

手が腰に回され、ジャージを一気に脱がされた。

「やぁめ…や…だ…ぁ…ん…」

内腿に触れた手が、撫でるように動き、体を捩ると、膝に隙間が出来て、膝が割り込んで足が広がった。

「や…ぁ…だ…やめ…」

声を震わせ、そう言うと、乳首から唇が離れ、目の前に山崎さんの顔が出てきた。

「出来ないんじゃない。出来にくいだけ」

「そぉ…れは…」

内腿に触れていた手が、離れたと思うと、下着の上から陰部を掴まれた。

「あ!!」

陰部を握ったり、離したりを繰り返され、勃起していた蕾が擦れた。

「ん…んん…ん…ん…んん…」

目を閉じ、唇を噛んで、喘ぎ声を殺すと、舌先が唇を舐めた。
唇が頬を撫で、頬擦りすると、耳にチュっとキスされた。
グチュグチュと、下着が濡れる音が、部屋に響き、恥ずかしくなった。

「んっ!!」

下着越しに蕾を弾かれ、大きな声が出てしまった。
蕾を強く擦られ、腰が浮いていく。
腕に力が入り、山崎さんの腕を引き寄せ、背中を反らした。
体は素直だ。
熱に浮かされ、痺れるような感覚を追い求め、自ら動く。
それでも、ちっぽけな理性で、意識を引き止めた。

「やぁ…め…ん…だぁめ…はぁ…んん…」

「我慢しないで」

耳に息を吹き掛けられ、首を縮め、肩にオデコを寄せると、下着をずらし、直接、蕾に触れられ、撫で回される。

「あや…だ…んん…ふぁ…ぁあ…」

オデコを離し、枕に後頭部を押し付けて、壁に顔を向けようとしたが、肩を押さえ付けるようにされ、動きが封じられた。
背中が熱い。
体が痺れる。

「やぁ…ま…あ…ぁん…んん…ふ…ぅ…」

蕾の指が、膣(ナカ)に入ると、掻き回すように、動かされ、グチュグチュと、湿った音が響く。

「ふぁ…ひ…あ…ん…んん…ぁあ!!」

膣を掻き回す指が、快楽のツボを掠め、大きな声が出ると、ツボに指を立て、強く押しながら擦られ、蕾も指の付け根で擦られた。
体を捩ろうとしたが、肩に回された腕に、動きが封じられ、動けなかった。

「はな…ぁ…あ…ひぃ…てぇ…」

「イヤだ」

膣の指が動かされたまま、頬を唇で撫でられ、荒い鼻息が頬に当たる。
それだけでも、体が震え、無意識に、腕を引き寄せていた。
やっと、手が止まったと思うと、下着が引き下ろされた。
至近距離で、呼吸を荒くしたまま、見つめると、山崎さんは、布団を頭から被った。

「やま…ざ…ひぃ!!」

乳首に、ヌルッと、舌の感覚がすると、腕から手が外れた。
行き場を失った手を彷徨わせた。
舌が谷間を滑り、下腹部に向かって、撫で下ろされると、背中を反らした。
顎のしたまで、引き上げられた布団が邪魔で、山崎さんが見えない。
目を閉じてる時と違って、山崎さんの熱に包まれ、私の熱も上がり、喘ぎが大きくなる。
無意識に、掛け布団を強く掴んで体を捩った。
舌の感触が下がり、脇腹に吸い付かれると、体が痺れて震える。
山崎さんの舌の感触に悶え、荒い呼吸と共に声を漏らす。
唇を噛んで、耐えようとするが、下腹部を舐めたり、吸ったりするを繰り返され、耐えられなかった。
山崎さんの手が、膝に移動すると、押し広げられた。
もう、私に理性は無い。
されるがままに、足を広げると、下腹部から内腿に向かって移動し、太ももの付け根を丹念に舐められた。
その感覚で、腰が浮く。
無意識に、シーツの上を滑らせるように足を立て、少しでも、刺激を拾おうとした。
山崎さんも、それに応えるように内腿へと、舌を滑らせる。

「んん!!」

一瞬、舌先の感覚が途切れると、陰部に顔が埋められ、勃起した蕾に吸い付かれた。

「あぁ…ぁ…ふぁ…あ…ぁん…ぅ…」

初めての感覚に、だらしなく口を開き、大きな喘ぎ声を漏らし、腰を浮かせた。
膣に指が入ってきて、ツボを押すように、掻き回されながら、蕾を舐めたり、吸われたりするのに体が震えた。

「あ…だめ…あぁーーーー!!っふ…」

内腿で、山崎さんの顔を挟むように、膝を閉じ、背中が丸まり、膣に力が入る。
どうしようもない、絶頂の余波で体が震える。
膣から指が抜かれ、蕾から唇が離れると、膝をこじ開けて、体が捩じ込まれた。
やっと、布団の中から山崎さんが出てきたと思えば、抱き寄せられた。
頬に唇を寄せて、撫でるように動かすと、チュっと音を発てた。

「大丈夫?」

肩で息をしながら、小さく頷くと、山崎さんは、体を起こして、服を脱ぎ捨てた。

「な…に…して…」

「暑い」

上半身だけ裸になり、素肌が触れ合うと、さっきとは違う感覚に、体が震えた。

「はな…れ…て…」

「なんで?」

震える声で、絞り出した言葉を艶やかな微笑みで、叩き落とされ、余裕な山崎さんに、腹が立つのと、余裕がないのに、恥ずかしくなって、腕で顔を隠した。

「なんで…そんな…余裕なのよ」

「そう見える?」

少しだけ腕をずらし、山崎さんを見上げると、艶やかに微笑んだまま、首を傾げていた。
小さく頷くと、山崎さんは、口角を上げた。
顔を隠していた腕が、枕の上まで引き上げられ、顔が露になり、唇に噛み付かれ、深いキスに目を閉じた。
キスされるだけで、落ち着き始めた呼吸が、また荒くなる。
腕を片手で押さえ付けられ、カチャと音がして、布が肌を掠めた。
山崎さんの肩が、左右に揺れ、下腹部に硬い物が触れた。
唇が離されると、下腹部に硬い物が押し付けられた。

「やめ…」

「余裕なんてないよ」

腕から手が離され、山崎さんを押し返そうとしたが、力が入らない。
膝が持ち上げられ、耳に息が吹き掛けられて、体が震えた。
山崎さんの肩に、オデコを押し付け、膣に力が入り、背中が丸まった。

「やめ…やめ…ひぃあ!!」

山崎さんの肉棒の先が、蕾を掠め、変な声が漏れ、顔を上げると、山崎さんの唇が、頬を撫で下ろした。

「や…めて…」

「イヤだ」

蕾を滑り落ちた肉棒の頭が、膣に刺さった。

「あ…ゃあ…っつ~…」

ゆっくりと、膣に押し入ってくる肉棒に息が詰まる。

「力抜いて」

首を振っても、押し進む感覚は止まらない。
肉棒が入り、腰を押し付けて、左右に揺らされると、蕾が擦れ、背中を反らした。
山崎さんの体が重なり、唇を私の耳に着け、腰を前後に動かし始め、膣に肉棒が出し入れする。

「ぁや!!ぁ!!ふぁ!!ぁひ!!」

膣が擦れ、山崎さんの荒い鼻息が、耳に当たり、喘ぎながらも、顔を反らした。

「こっち…向いて」

荒い息遣いで呟き、肩と腰を掴む手に、力が込められて、私は、必死に目を閉じ、口を閉ざして、頭に声を響かせた。
おかしくなる。
そう思っていると、山崎さんが、腰の動きを速め、膣を擦る肉棒の動きが激しくなった。

「はぁ!!まぁ!!ってぇえ!!」

顔を天上に向け、目を開けると、山崎さんの顔が目の前にあった。
肉棒は、膣に入ったままだが、腰の動きが止まった。

「くる…し…」

「私も」

「ぬ…いて…」

「イヤだ」

「な…ん…」

「気持ちいいから」

唇で頬を撫でられた。

「マコトの膣(ナカ)、熱くて気持ちいいから」

「ふざ…あ!!あぁ!!」

腰を左右に動かされ、蕾が擦れる。
山崎さんから視線を反らし、頭を枕に押し付け、上を向くと、喉に唇を寄せられ、触れてきた。

「こうすると…キュッてなる」

「も…ぉ…いわ…ないでぇ…んん!!」

腰が前後に動かされ、膣を肉棒が擦り、体が震えた。
口を閉ざし、頭に声を響かせ、肉棒が奥にぶつかり、体が震えた。
首を振って、突き上げられる肉棒から、逃げるように、シーツを足裏で蹴ったが、体を引き寄せられ、逃げられない。

「ふぁ…あぁーーー!!」

上半身を起こし、腰を押し上げて、肉棒の先で、ツボを突き上げられた。
体の震えが止まらない。

「や!!めぇ!!」

体を捩りながら喘ぎ、そう言っても、山崎さんは、腰を振って、何度も、肉棒でツボを突き上げた。
熱い。
苦しい。
息が出来ない。
山崎さんの腰の動きが速くなり、ツボを強く刺激され、膣に力が入りそうになったが、腰の動きが止められた。

「も…ぃや…」

「ちゃんと言って」

意地悪な笑みの山崎さんを見つめ、唇を噛んだ。
ゆっくりとツボが刺激され、体が、物足りないと訴えた。

「…か…せて…」

「ちゃんと」

少しだけ、腰の動きを速められ、刺激が増して、体が震える。

「イカ…せ…て…」

また少しだけ、腰の動きが速くなり、無意識に叫んだ。

「イカせて!!」

ニヤリと笑って、ツボを強く突き上げられ、体が満たされていく。

「…っつ…」

「あ!!ぁ…っふ…」

膣に力が入り、山崎さんの肩にオデコを擦り付け、その重みに、安心感を覚えた。
肉棒が小さく上下する感覚で、膣(ナカ)に射精(ダ)されたのを理解し、初めて、自分から求めたことに動揺した。

「重…」

「でも、気持ち良かったですよね?」

力が抜け、手を布団の上に投げ出して、自分の肩に頬を着けた。

「あほ…」

「はい」

「ばか…」

「はいはい」

頬に唇を寄せ、撫でるように、動かされると、チュっと音がした。

「うそつき…」

「何がですか?」

「…余裕ないって…言ったくせに」

あまりにも優しい声色に、ちょっと、ドキッとして、憎まれ口になっても、山崎さんの声色は、変わらなかった。

「ないよ。言われなかったらアウト」

横目で見上げた山崎さんは、そんな風に見えなかった。

「…うそつき」

ぶっ垂れながら、視線を反らして、そう言うと、山崎さんが、クスクスと笑ってから、耳に唇を寄せてきた。

「可愛い」

「…殴るよ」

拳を作って見せたが、山崎さんは、上半身を起こし、涼しい顔をした。

「出来るなら」

「ひぅ!!」

腰が動かされ、蕾が擦れ、変な声が出て、腕に力が入らなくなった。
艶やかに微笑む山崎さんを睨んだが、ツボが刺激され、体が震える。

「や…ぁ…」

「出来る?」

「わか…た…からぁ…や…めぇ…」

腰が動きを止まり、鼻先で、鼻を撫でられた。

「なん…で…」

「若いから」

「…根に持ってるんん!!」

腰が揺らされ、強く蕾を擦られ、枕の端を掴んだ。

「好き」

「いま…い…わぁな…く…ても…」

「好きだよ」

「ば…ぁ!!あぁーーー!!」

急に、激しく腰を前後に動かされ、肉棒が、何度も奥にぶつかる。
騒ぐように悶え、山崎さんの肩を掴んだ。

「だぁめ!!だめぇ!!うぉごいちゃ!!いぃや!!」

動きが止まり、太ももを掴まれた。

「なんで?」

「お…か…し…なる…」

口角を上げ、山崎さんは、いきなり、腰を突き上げた。

「っ!!ん!!あぁ~!!ん!っつ~!!」

「いいよ…おかしくなれば」

何度も強く、突き上げられ、必死に唇を噛み締め、声を堪えた。

「一緒に…おかしくなろ?」

首を激しく振り回し、山崎さんを見つめた。

「可愛い」

噛み締める唇に吸い付かれ、歯茎を舐めながら、腰を動かされて、口の中に声が響いた。
唇が離れると、ヨダレが糸を引く。

「やっ!!だぁ!!やぁあ!!」

「ダ~メ」

「い!!やぁ!!あぁ~!!」

腰を押し付けられ、背中を反らすと、太ももを掴んでいた手が、腰に回され、震える体が、フワリと浮いて、山崎さんの上に、股がるように座らせられた。
膝裏に腕が回され、ゆっくり持ち上げると、一気に下ろされた。
さっきよりも深く、肉棒が突き刺さる。

「あぁーーー!!」

山崎さんは、何度も、同じように、持ち上げては下ろした。
無意識に、山崎さんの肩に抱き付き、唇を噛んだ。

「もっと…声…聞かせて」

小さく首を振り、声を殺した。
それでも、荒い鼻息だけは、山崎さんの肩を掠めた。
それだけでも、山崎さんの欲望が、掻き立てられたようで、膝を抱えたまま、布団に寝かされ、ツボを刺激された。
背中を反らすと、乳首に吸い付かれ、背中を丸めると、乳首が伸びて、チュッと音を発てた。
背中を反らしたくて、腰を浮かせると、山崎さんは、上半身を起こした。
山崎さんの肩に、膝が乗せられると、太ももが引っ張られ、ツボが突き上げられ、枕の端を掴んで、背中を反らした。

「んんーー!!っつ~!!」

膝を舐められ、舌の感触に悶え、体を捩った。
膝を舐めながら、腰を突き上げられると、体が震え、腰が浮いていく。
太ももを掴んでいた手が離れ、足が滑り落ち、山崎さんの足に絡ませた。
何度も突き上げられ、膣が痺れて声が漏れた。

「も!!やぁ!!だぁあ!!ぁあ!!ぁん!!」

声が部屋に響くと、山崎さんの腰の動きが速くなった。

「やぁ!!あ!!ぁあ~!!だめ!!だぁめぇ~!!」

「…っつ…」

「んん~~~!!っふ…」

膣に力が入ると、奥深くに、肉棒を押し付けられ、山崎さんの肉棒が、ビクビクと動き、奥に射精されるのを受け止めた。
その熱さに、枕を引き寄せて、体を震わせると、枕ごと頭を抱き寄せられた。
山崎さんにすがり付くように、頬に頭を擦り付けた。
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