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3章 高校だよ! 勇者さま
17話 戦闘終了 やったよ勇者さま
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消えかけだった悪魔が、他の悪魔の力を取り込み一番大きな個体として復活した。
神(しん)は、蹴りを繰り出した直後であったため、悪魔は易々と復活したが、神(しん)は悠然と立ち上がり、レッグ武装を解除した。
「ふむ、次の必殺技は何にすべきか?」
そんな呟きを神(しん)が溢していると、復活した悪魔が叫び、力を溜め始めた。
悪魔は、6本になった腕をボディビルのポージングで黒色のオーラを纏い始め、明らかに力が増していくのが見て執れた。
神(しん)は、神羅の武装には無い、新たな武装が子供たちにウケるだろうと考えた。
そして、それはドラゴンの力を纏うのが面白そうだと思った。
神(しん)が叫ぶ
「ドラゴンフォーム!!」
神(しん)は、自分を中心に半径1メートル地点に、武装として装着するプラチナ色の武装パーツを創造する。
次の瞬間、各パーツが順次、神(しん)の体に装着されていき、龍を貌どる鎧へと変貌する。
それを見た子供たちは「「見たこと無い武装だー!!スゲー!!」」と大喜びした。
しかし、大人達は、現実離れした現象に更に唖然となっていた。
神(しん)の両手の籠手はそれぞれ、龍の上顎と下顎を模しており、両手を上下に合わせることで龍の頭部を形作る。
神(しん)は、おもむろに両手を上下に合わせ、片足を後方に下げ、腰を落とす。
籠手の龍の頭部の目が赤く光ったところで、全身に黒色のオーラを纏う悪魔が「glaaa!!」咆哮をあげた。
悪魔の後方が爆ぜ、一瞬にして神(しん)の目前に悪魔が移動する。
「ドラゴンブレス」
神(しん)が言葉を発した瞬間、龍の顎門から赤色の光が迸り、悪魔を押し退けていく。
神(しん)が構えた龍の顎門は若干上方を向いており、悪魔を光の奔流が押し上げ、悪魔が障壁に当たると障壁の一部が崩壊し、押し留めていた悪魔が更に空に向かって押し上げていく。
悪魔の体が光の奔流に餐まれて崩壊し、光の筋は宇宙へと放たれていった。
この時、某国の隠し衛星が消し飛んでしまい、某国の管理センターは阿鼻叫喚の渦に飲まれたのは余談である。
「神羅が勝ったー!!」
観戦していた子供たちは称賛乱舞していた。
神(しん)は、悪意の力が拡散するのを確認すると、「怪我はないか?君たち」と変声された声で子供たちに声をかけた。
「「「うん、怪我はないよ」」」
子供たちは嬉しそうに大声で答えた。
神(しん)は、「そうか、じゃあな!」と答えたところで校舎の屋上へと転移し、学生の姿へと幻想を解除し、屋上の端に移動し、先程まで悪魔との戦いが行われていた場所に目を向け、障壁を解除した。
障壁に囲まれていた敷地は更地となっており、舗装されていた校内の一角に円形の更地を作り出すことになっていた。
「あちゃー、変に更地のところが出来ちゃってるな。まあ、戦いの名残りとして、魔法で直すのは辞めておくか。」
「学校が整備し直すだろう」
神(しん)は、そう呟くと踵を返して、階段へと向かった。
子供たちは、ヒーローである神羅が登場し、TV番組宜しく、目前での戦闘シーンを観戦したことから、興奮し、更に、神羅が忽然と姿を消したことから、興奮して話し出していた。
「スゲェ、神羅が助けに来てくれた。」
「かっこよかった」
「神羅って、マジでいたんだね」
「最後に知らない姿に変身したね」
「あれって神羅の新しい武装じゃね?」
「だよね~!」
と、子供たちは今、起きた現象を素直に受け止めていたが、大人達は違った。
「なんなのだ!さっきの悪魔と変身した男は!」
「神羅高校の制服を着てたぞ!」
「悪魔が顕現するのは、古文書に書かれていた数百年前以来だぞ。」
「我々以外に妖怪や魔物を討伐する存在がいたなんて聞いてないぞ!」
と阿鼻叫喚の状態になっていた。
生徒会員達は、完全武装状態で出て来たはいいが、出番がなく、呆然とすることとなった。
「ハッ!」
そんな中で、生徒会長の金剛院は、いち早く正気に戻り、驚異が去ったことに安堵し、周りの生徒会員達に
「武装を解除します。速やかに撤収しますよ。」と指示を出し、生徒会室に戻っていった。
しかし、金剛院の心情は混乱しており
『なんなの、あの悪魔は。なんなの、あの変身スーツは。なんなの、あの戦いは。』
と、泣きそうな顔で、足早に生徒会室に向かって行ったのであった。
神(しん)は、蹴りを繰り出した直後であったため、悪魔は易々と復活したが、神(しん)は悠然と立ち上がり、レッグ武装を解除した。
「ふむ、次の必殺技は何にすべきか?」
そんな呟きを神(しん)が溢していると、復活した悪魔が叫び、力を溜め始めた。
悪魔は、6本になった腕をボディビルのポージングで黒色のオーラを纏い始め、明らかに力が増していくのが見て執れた。
神(しん)は、神羅の武装には無い、新たな武装が子供たちにウケるだろうと考えた。
そして、それはドラゴンの力を纏うのが面白そうだと思った。
神(しん)が叫ぶ
「ドラゴンフォーム!!」
神(しん)は、自分を中心に半径1メートル地点に、武装として装着するプラチナ色の武装パーツを創造する。
次の瞬間、各パーツが順次、神(しん)の体に装着されていき、龍を貌どる鎧へと変貌する。
それを見た子供たちは「「見たこと無い武装だー!!スゲー!!」」と大喜びした。
しかし、大人達は、現実離れした現象に更に唖然となっていた。
神(しん)の両手の籠手はそれぞれ、龍の上顎と下顎を模しており、両手を上下に合わせることで龍の頭部を形作る。
神(しん)は、おもむろに両手を上下に合わせ、片足を後方に下げ、腰を落とす。
籠手の龍の頭部の目が赤く光ったところで、全身に黒色のオーラを纏う悪魔が「glaaa!!」咆哮をあげた。
悪魔の後方が爆ぜ、一瞬にして神(しん)の目前に悪魔が移動する。
「ドラゴンブレス」
神(しん)が言葉を発した瞬間、龍の顎門から赤色の光が迸り、悪魔を押し退けていく。
神(しん)が構えた龍の顎門は若干上方を向いており、悪魔を光の奔流が押し上げ、悪魔が障壁に当たると障壁の一部が崩壊し、押し留めていた悪魔が更に空に向かって押し上げていく。
悪魔の体が光の奔流に餐まれて崩壊し、光の筋は宇宙へと放たれていった。
この時、某国の隠し衛星が消し飛んでしまい、某国の管理センターは阿鼻叫喚の渦に飲まれたのは余談である。
「神羅が勝ったー!!」
観戦していた子供たちは称賛乱舞していた。
神(しん)は、悪意の力が拡散するのを確認すると、「怪我はないか?君たち」と変声された声で子供たちに声をかけた。
「「「うん、怪我はないよ」」」
子供たちは嬉しそうに大声で答えた。
神(しん)は、「そうか、じゃあな!」と答えたところで校舎の屋上へと転移し、学生の姿へと幻想を解除し、屋上の端に移動し、先程まで悪魔との戦いが行われていた場所に目を向け、障壁を解除した。
障壁に囲まれていた敷地は更地となっており、舗装されていた校内の一角に円形の更地を作り出すことになっていた。
「あちゃー、変に更地のところが出来ちゃってるな。まあ、戦いの名残りとして、魔法で直すのは辞めておくか。」
「学校が整備し直すだろう」
神(しん)は、そう呟くと踵を返して、階段へと向かった。
子供たちは、ヒーローである神羅が登場し、TV番組宜しく、目前での戦闘シーンを観戦したことから、興奮し、更に、神羅が忽然と姿を消したことから、興奮して話し出していた。
「スゲェ、神羅が助けに来てくれた。」
「かっこよかった」
「神羅って、マジでいたんだね」
「最後に知らない姿に変身したね」
「あれって神羅の新しい武装じゃね?」
「だよね~!」
と、子供たちは今、起きた現象を素直に受け止めていたが、大人達は違った。
「なんなのだ!さっきの悪魔と変身した男は!」
「神羅高校の制服を着てたぞ!」
「悪魔が顕現するのは、古文書に書かれていた数百年前以来だぞ。」
「我々以外に妖怪や魔物を討伐する存在がいたなんて聞いてないぞ!」
と阿鼻叫喚の状態になっていた。
生徒会員達は、完全武装状態で出て来たはいいが、出番がなく、呆然とすることとなった。
「ハッ!」
そんな中で、生徒会長の金剛院は、いち早く正気に戻り、驚異が去ったことに安堵し、周りの生徒会員達に
「武装を解除します。速やかに撤収しますよ。」と指示を出し、生徒会室に戻っていった。
しかし、金剛院の心情は混乱しており
『なんなの、あの悪魔は。なんなの、あの変身スーツは。なんなの、あの戦いは。』
と、泣きそうな顔で、足早に生徒会室に向かって行ったのであった。
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