HEAVENーヘヴンー

フジキフジコ

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【番外編】楽園の果実(3P編)

【5】

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せめてシャワーを浴びさせろと、真理が言った。
最初に馨がすませ、バスルームから出て真理に「次、どうぞ」と言ったあと、「でも、その服、オレが脱がせたかったな。残念」と言う。

ソファに腰掛けて、ビールを飲んできた不破が答えた。
「馨が選んだんだろ、それ。悪くないけど、馨の趣味丸出しだな。オレならもっとセクシーな服を選ぶ。それに真理は臙脂より白が似合う」
「不破の趣味は品がない」
「下品で悪かったな!」

自分について勝手なことを喋る二人を呆れたように見て、真理は黙ってバスルームに向かった。
一人になって、ため息を吐く。
恋人二人がわき合い合いと語り合うのを見るのは、かなり違和感がある。

勿論、かつては同じグループに所属する仲間だったのだから気心が知れているのは当然だし、自分が不破と付き合っていた頃は、不破と馨は親友同士だった。
その仲を裂いたのは自分だ。

不破に裏切られたと誤解し、絶望した自分を慰めた馨は、もしかしたら、はじめは親友の恋人を見過ごせなかっただけなのかもしれない。
けれど、馨は自分を愛し、自分は馨を愛してしまった。
不破を忘れられないまま、馨の優しさも、必要だった。

自分と、不破と馨。
3人の関係は昔と大きく変わってしまった。
そして今また、変化しようとしている。
そんなことを考えながらシャワーのお湯を身体に浴びていると、バスルームの扉が開いた。
不破が全裸で立っている。

「不破…なに」
「待てないから一緒に入る」
「もう出るとこなのに」
シャワーの飛沫の下でせっかちな不破を睨みながら言うと、不破は背後から身体を寄せてきて、一緒にお湯を浴びる。

「出るって、ちゃんと、洗ったのか?…ここも」
後ろから真理の前に手を伸ばし、足の付け根からペニスに触れる。
「バカッ」
「それと、ここも」
今度は尻を撫でて、割れ目にそって指を動かした。
「やめっ」
不破の両手は下から真理の身体の線を辿るように上に向かってくる。
その腕の先は、戸惑う真理の胸の飾りに触れストップした。

「ねえ、さっきの馨のキス、感じた?おまえと馨がキスするの、はじめて見た。すっげえ、妬けた」
真理は何を言ってるんだと、心の中で不破を罵倒した。
そうさせたのは自分たちのくせに!

「でもキスされてるときのおまえの表情には感じた」
言いながら、不破の指は真理の乳首を摘んだり、指で転がしたりして遊んでいる。
髪をかきあげ、首の後ろや肩を舌で舐める。

「た…ける…、やだっ…て」
「こっち向いて…真理、オレにもキスして」
不破の腕に囲われた真理はゆっくり腕の中で振り返り、顔を上げる。
シャワーのお湯に濡れた顔が、意地悪な不破を睨むようにキツイ目をしている。

不破はお構いなしでクスッと笑って、真理の唇にキスしてくる。
すぐに口内で舌を捕まえられて身体の力が抜け、腕を不破の首に回してしがみついた。

もうすっかり真理の全身は敏感になっていて、キスと身体の表面だけを撫でる不破のてのひらにすら感じてしまう。

「…ふっ…あっ…」
「…すげぇ…いい声…真理…可愛い」
真理の反応に、不破も余裕を失ったように夢中で舌を絡める。
舌先と舌先を重ね、押し付け、唾液まで吸い取るような激しいキスになった。
耐え切れず真理が身体で持たれかかってきて、やっと不破は我に返ったように真理を解放する。

「このままじゃ風邪を引いちゃうな。真理、先に出て」
真理は素直に頷いて、先にバスルームを出た。

身体を洗い終わった不破がバスルームから出て髪を拭きながら寝室に行くと、ベッドの上では真っ白なタオル地のバスローブ姿の馨と真理が唇を合わせていた。

暖色系の仄かな照明の部屋の中で、重なって唇を合わせる二人の姿は絵になっていて、ほんの少しだけ不破はその淫らで美しい光景に見惚れた。

シーツの上で絡ませた指と指や、馨の前髪が真理の額に触れているところ、そしてうっとりと瞳を閉じた真理の、開いた唇から覗く赤い舌の濡れてヒクつく様に、ゴクンと生唾を飲み込んだ。

「馨、ずりーぞ」
声をかけられて、真理の上に乗っていた馨が振り向く。
「不破こそ、バスルームで真理に悪戯しただろ」
「ちょこっとだけだよ。オレもまぜろ」
言って、不破もベッドの上に乗る。
ギシッと不破の体重の分、マットが沈む。

「真理、おいで」
ベッドヘッドにふたつあった枕を重ね、それに寄りかかるように座った不破が真理を手招いた。
馨が真理の手を握り、背中を支えて上体を起すのを手伝う。
言われた通り、不破の側にいくと、不破は真理の腰を引き寄せて自分の股の間に座らせ、自分の胸にもたれかけさせた。

「…愉しもうな」
後ろから耳元に囁き、自分の両手で真理の両脚を思いっきり開く。
バスローブの裾がめくれあがり、アンダーウエアをつけていない真理の性器が二人の視線に晒される。

「やだっ…尊っ、なにを…」
「馨に、イイとこ舐めてもらおうか」
「嫌だっ!」
「だって、もうここ、感じちゃってるよ。真理のここは、舐めて欲しいって」

そう言って、肘で脚を押さえながら半勃している真理のペニスに軽く触れる。
「あっ…やぁ…」
「ほら、触っただけで身体が跳ねてる」
「真理、恥ずかしがらないで」

馨までそう言って、真理を追い詰める。
真理は泣きそうな目で、目の前の馨を睨んだ。
「馨の馬鹿!」
真理の言葉に不破が吹き出した。

「馬鹿だって。馨、真理が可愛い口でそんな悪態吐けないようにしてやったら」
馨は苦笑して、真理の開かれた脚の間に蹲った。
まず、手で柔らかな内腿を撫でて、その部分に舌で触れた。

「あっ!やっ……」
ビクンと跳ねる身体は不破に押さえられている。
「大人しくして…真理」
日に焼けることのない真っ白な真理の内腿は、軽く吸っただけで、薔薇の花弁のような愛撫の跡が残る。

馨は両手で真理の膝をさらに開かせるように押さえて、白い肌に花弁を散らしながらすこしずつ唇を真理の核心に近づけていく。

「…あん…はぁ…ん、い…やっ」
充分に焦らされてからやっと、馨の舌が、すっかり勃起したペニスの裏側を掠める。
「ふ…っ」
待ちに待った刺激だったのに、表面を撫でるだけの軽い触れ方に、それでは足りないというように真理の腰がかすかに揺れる。

「真理…腰が揺れてるよ」
「うっ…」
不破に指摘されて、必死に快楽を押さえこもうとしても我慢が出来ない。
馨の舌はただ唾液を塗りつけるように上から下に、下から上にと往復するだけで、決して絡まってこない。

「…おるっ…やぁ…やだぁ…ん…」
もっと、と言いそうになる唇を噛む。
不破に聞かれているという思いがほんの少し残った理性に訴える。

「馨は意地悪だな。真理は、口の中に入れて欲しいのにね」
不破は真理の耳元にそう吹き込んで、背後から手を回してバスローブの下の真理の乳首を弄る。

「いやぁ…あっ…はぁ、ん…うっ…」
そう言う不破だって充分意地悪だ。
そこが弱いことを知っていて、指で摘んだり引っ張ったり気まぐれに弄り回す。
真理は、助けを求めるように喘いだ。

「…もっと…強く…おねが…い」
「馨、咥えてしゃぶってやれよ。オレは唇を貰うから」
馨は一瞬顔をあげて不破を睨んで「いいけど、オレが先に真理に挿れるからな」と言った。
「マジで?てめえ、ズルいよなあ。わかったよ。だけど口で一回真理をイカせたらな」

今この状況でそんな相談をするな!
真理は心の中で二人を罵ったが、すぐに馨の温かい口腔に包まれて、快楽の壺に引きずりこまれる。

「ああっ!うっ…はあ…」
期待していた通りの熱い刺激に、真理の唇からは甘い嬌声が止まない。
「真理、こっち向いて」
顔を後ろに向けられ、不破が唇を重ねてくる。
バスルームで交わったときの続きのように、はじめから口を開かされ、強い力で舌を吸われた。
熱くて粘りつくような濃厚なディープキスに頭がクラクラする。
しかもペニスは同じように熱くて湿り気のある部分に包まれ、強弱をつけて吸われている。
下半身からも唇からも粘膜が擦れるピチャピチャという厭らしい音がしている。
どうにかなりそうだった。

ふと、舌を絡めたままの状態で、不破が真理の両脚の膝の下に手を入れて、大きく広げたまま、ベッドから浮かせるように持ち上げた。
「不破!やだっ」
まるで小さな子供が親にオシッコをさせてもらうような格好で、真理は抵抗して身を捩る。

「後ろも解さないと、馨のデカいの、挿らないだろ?」
言われてハッとする。
その格好だと、馨の目の前に後ろの穴が丸見えになる。
脚を開かされているので、なおさらだ。

「やっ!やめて、下ろして」
「大丈夫だよ、真理。真理のここ、綺麗だから」
そう言って馨が穴の周りを指で撫でる。
「ひっ!やっ!!」

馨の口で奉仕されたペニスから出た先走りの液と馨の唾液がそこまで達していて、その部分はすでに濡れ光っている。

「真理のここ、女の子みたいに濡れてる。でもこのままじゃ、まだ足りないよね」
入り口を撫でていた指をどけ、馨はその部分に舌で触れた。
「あっ!!馨!やだ、そんなとこ舐めちゃ、やだっ」

馨は襞を確かめるように丁寧に舐め、快感に緩んでヒクヒクする穴の中に舌先を押し込む。
「いやあ!やだっ…も、やっ!」
中を舐められて、あまりの刺激に真理の身体は不破の腕の中で弓なりに反る。頭を不破の肩に押し付けて、天を仰いで絶叫した。

「…真理…真理」
不破は真理の名前を囁きながら、宥めるようにこめかみや耳にキスを落とす。
「綺麗だよ…真理」
馨は真理の中を舐めながら、開いた手でペニスを強く扱いた。

「イク!もういっちゃう!いやっ!いやっん!馨!尊!」
二人の名前を叫びながら、真理はペニスから欲望の証を吐き出した。


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