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本編
15.【精神科医】青山覚再び
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ふあああああ。
左隣から何度目かの欠伸が漏れ聞こえて、覚は鼻白んだようにチラッと横目で欠伸の主を見る。
サングラスを外してもいないところを見ると、どうやらはじめから映画を見るつもりはないらしい。
それも当然と言えば当然かもしれない。
どんな流行り物の映画でさえ興味のない晶に、こんなB級の、しかもイタリア映画を見せようとする方が間違っている。
覚にしてみれば久しぶりに夕方から時間が空いて、以前から見たいと思っていた映画を今日こそ見に行こうと思っていたところに晶から「遊ばない?」という誘いの電話があったので連れてきただけで、晶を楽しませてやる義理も、楽しませてあげようというサービス精神もないので、晶がつまらなそうに欠伸を繰り返していても一向に気にはならなかったのだが。
けれど退屈そうな晶の横顔を見ていて不意に悪戯心が沸いた。
待ち合わせ場所に現われたときから、今日の晶はいやに不機嫌だった。
聞けば雅治が急にCM撮影のためハワイに行ってしまったのだと言う。
それなら自分もついていくと言ったら、珍しく雅治に「ダメだ」と言われたらしく、それで不貞腐れているのだ。
会ってからずっと雅治への悪態を吐きまくる晶に、覚がお愛想で「雅治ってそういう冷たいとこ、あるよね」と同意したら「雅治のこと悪く言うな、馬鹿」と、それまでとうって変わった態度で言われ、そのとき覚は心中で密かに復讐を誓った。
そのことを思い出して覚はほくそ笑んだ。
覚は視線をスクリーンに向けたまま、左手を肘掛けの上越しに、何気なく晶の太ももの上に置いた。
晶はすぐに反応して覚の方を見た。
「どうかした?」
晶の視線を煩わしそうに覚は聞く。
いかにも映画に熱中しているのを邪魔するなと言うような迷惑そうな口調だった。
「別にっ」
言って晶はまたそっぽを向く。
まだはじまって20分程しか立ってないが、映画はもうとっくに意味がわからなくなっていたので、覚に背中を向ける態勢で寝に入るつもりだった。
サングラスを外して上着のポケットにしまい、目を閉じた瞬間、太ももの上に置かれた覚の手がさっと内側に滑った。
晶は閉じた瞼を薄く開く。
けど、どうせ覚に何か言ってもまた邪険にされるだけだと思い、とりあえず好きにさせておく。
覚の左手は晶の太ももの内側をゆっくり撫で回している。
その手は段々と大胆になって、敏感な箇所に向かって移動してきた。
覚の指の付け根がとうとう股間に触れる段になって、やっと晶は焦りはじめた。
「おいっ、覚!」
押し殺した声で抗議するが、覚は涼しい顔でまだスクリーンを見ている。
「やめろよ、見られるだろ」
いくらモラルなどないに等しい晶でも、さすがに人目のあるところでする気にはならない。
「大丈夫、誰も見てないよ」
晶の耳元に唇を寄せて、囁くように覚は言った。
「見てないって……」
さりげなく後ろの席を覗くと、自分たちより後ろに人が座っているのは、通路を挟んだ中央の席よりさらにもう一つ通路を挟んだ左側の列だけで、右側のこの列には後ろには一人も座っていない。
前にはポツンポツンと人影があるにはあるが、比較的背もたれの高い座席で、頭のてっぺんが見えるくらいである。
よく見れば確かに薄暗い館内はガラガラで、二人の秘密に気づきそうな者はどこにもいなかった。
「…けど」
「ちょっとした悪戯だよ。最後までするわけじゃないし」
そう言ってる間も覚の左手はいやらしく動いて、与えられる刺激に従順な晶の身体は素直な反応を示しはじめている。
てのひらに伝わる、硬い布の下の、柔らかくて張りのある弾力を愉しんで、覚は唇を寄せたついでに晶の耳朶を舐めた。
「……あ」
晶の方はジーンズの上から触れられる刺激が緩慢すぎて、もう物足りなくなっている。
そんな晶の事情にお構いなしに、覚は、映画を楽しみながら、気まぐれのように布越しの愛撫を続けた。
緩い刺激に我慢出来ない昌は気がつけば、もじもじと尻を動かして、強い刺激を求めるように覚の手に自分の股間を押し付けている。
覚は自然な所作で晶のジーンズのボタンを外しファスナーを下ろした。
心のどこかでそうされるのを望んでいたけれど、さすがに晶も一瞬ぎょっとした。
けれど行き過ぎた行為を止めるだけの理性はもう、ない。
すっかり昂ぶったものが外気に触れて晶は息を飲む。
ここが映画館という公共の場だということが、いつもと違う興奮を呼び起こしているのは間違いなかった。
いつ、誰に見られるかわからないところで、勃起したペニスを露にしている。
見られたくないという恥ずかしい気持ちと、イヤらしい自分を見て欲しいという相反する気持ちでドキドキする。
覚の指が期待に震えるそれに絡まるように直に触れてきて、晶の唇からはどこか安堵のようなため息がこぼれた。
覚の指は狭い場所でも巧みに動いて晶を翻弄する。
全体を撫でたり、親指の腹で柔らかい先端だけを刺激されたりして、晶の呼吸はどんどん荒くなる。
意識が快感を生み出す箇所に集中して、スピーカーから聞こえるイタリア語は高くて遠い場所から聞こえている。
いくら押さえようと我慢しても熱い吐息や甘い声が漏れてしまう。
晶は自分の漏らす声が誰かに聞こえてしまうのではないかと気が気ではない。
それなのに相変わらず覚の視線は、ワケのわからないイタリア映画の方を向いている。
自分だけが淫らな行為に息を乱していることに、晶の少しばかり持ち合わせのある羞恥心は砕けそうだった。
悔しそうに唇を噛んで、覚のジャケットを引っ張る。
「さとるっ…も、…もう、やめて…ゆるして…やめて」
泣きそうな顔で懇願されて、覚は満足そうに笑った。
「出ようか」
そう言うと覚は今にも弾けそうな勃起した晶のそれをジーンズの中に無理やり押し込んで、力が抜けてぐったりしている晶の身体を支えるようにして映画館から連れ出した。
「辛い?ちょっと我慢してね」
外に出てタクシーを拾い、行き先を告げる。
覚が口にしたのは歩いてでも行けそうな距離のホテルだった。
「ちょっとお客さん、困りますよ。目と鼻の先じゃないですか」
難色を示す運転手に覚は万札を渡した。
「お釣りはいいから、うんと遠回りして」
「わかりました!」
充分な金を受け取った運転手は愛想よく返事をする。
晶はぐったりとシートに座り、覚に身体を擦りつけるように体重を預けた。
「晶、大丈夫?」
覚の問いに首を振って、濡れた視線で上目遣いに見つめてくる。
「覚……」
しなだれかかるように覚の手を持って、晶は自分の股間に導いた。
「早く触って…」
「その目、色っぽくてたまんないね」
覚は誘われるままに、晶に覆いかぶさって唇を重ねる。
「お客さーん、着きましたよ」
「悪いけど、もう一周してくれる」
「へいへい、二周でも三周でもしますんで、すんだら言ってくださいや」
ネオンが満点の星のように輝く夜の都心の街を、タクシーは心地よく揺れながら走る。
覚はシートの上に晶の上半身を倒し、その上に重なるように唇を合わせた。
左手は晶の下肢でもう一度ボタンを外しファスナーを下げる手順を辿った。
「晶、ホテルに着くまで、イッちゃダメだよ」
晶の顔にキスを散らしながら、覚は耳元でクギをさす。
そう言いながらも覚は下肢を弄る手は緩めない。
イクなと言うくせに、加える愛撫には容赦がなかった。
「…いやぁ…さと…るぅ、いっちゃう…いっちゃうよ」
「ダメだよ、ここどこだと思ってるの。タクシーの中だよ」
「うっ………!」
晶は今にも達してしまいそうな快感を身体を震わせて耐えている。
思わず目尻からはハラハラと涙がこぼれた。
「あ、泣いちゃった。ほんとに可愛いんだから、晶は」
チュッと晶の涙を唇で吸い取って、覚は手の中の晶のそれを更に激しく扱いた。
「あっ!」
その瞬間に、晶は覚の手と、覚の手の中に入りきらずに零れた液で自分の服を汚した。
「あ~あ」
と、覚はいかにも晶の不始末であるかのように他人事のようなため息を漏らす。
晶はタクシーの中で放ってしまったことが恥ずかしくて覚の胸に顔を隠すようにしがみついた。
「バカバカ、覚のバカッ!」
「ほら、ちゃんとして。晶、車、降りるよ」
ポケットからハンカチを出してなんとか後始末を片付けた覚は、車を降りがてら運転手に「迷惑料ね」と言って、もう一枚万札を渡した。
左隣から何度目かの欠伸が漏れ聞こえて、覚は鼻白んだようにチラッと横目で欠伸の主を見る。
サングラスを外してもいないところを見ると、どうやらはじめから映画を見るつもりはないらしい。
それも当然と言えば当然かもしれない。
どんな流行り物の映画でさえ興味のない晶に、こんなB級の、しかもイタリア映画を見せようとする方が間違っている。
覚にしてみれば久しぶりに夕方から時間が空いて、以前から見たいと思っていた映画を今日こそ見に行こうと思っていたところに晶から「遊ばない?」という誘いの電話があったので連れてきただけで、晶を楽しませてやる義理も、楽しませてあげようというサービス精神もないので、晶がつまらなそうに欠伸を繰り返していても一向に気にはならなかったのだが。
けれど退屈そうな晶の横顔を見ていて不意に悪戯心が沸いた。
待ち合わせ場所に現われたときから、今日の晶はいやに不機嫌だった。
聞けば雅治が急にCM撮影のためハワイに行ってしまったのだと言う。
それなら自分もついていくと言ったら、珍しく雅治に「ダメだ」と言われたらしく、それで不貞腐れているのだ。
会ってからずっと雅治への悪態を吐きまくる晶に、覚がお愛想で「雅治ってそういう冷たいとこ、あるよね」と同意したら「雅治のこと悪く言うな、馬鹿」と、それまでとうって変わった態度で言われ、そのとき覚は心中で密かに復讐を誓った。
そのことを思い出して覚はほくそ笑んだ。
覚は視線をスクリーンに向けたまま、左手を肘掛けの上越しに、何気なく晶の太ももの上に置いた。
晶はすぐに反応して覚の方を見た。
「どうかした?」
晶の視線を煩わしそうに覚は聞く。
いかにも映画に熱中しているのを邪魔するなと言うような迷惑そうな口調だった。
「別にっ」
言って晶はまたそっぽを向く。
まだはじまって20分程しか立ってないが、映画はもうとっくに意味がわからなくなっていたので、覚に背中を向ける態勢で寝に入るつもりだった。
サングラスを外して上着のポケットにしまい、目を閉じた瞬間、太ももの上に置かれた覚の手がさっと内側に滑った。
晶は閉じた瞼を薄く開く。
けど、どうせ覚に何か言ってもまた邪険にされるだけだと思い、とりあえず好きにさせておく。
覚の左手は晶の太ももの内側をゆっくり撫で回している。
その手は段々と大胆になって、敏感な箇所に向かって移動してきた。
覚の指の付け根がとうとう股間に触れる段になって、やっと晶は焦りはじめた。
「おいっ、覚!」
押し殺した声で抗議するが、覚は涼しい顔でまだスクリーンを見ている。
「やめろよ、見られるだろ」
いくらモラルなどないに等しい晶でも、さすがに人目のあるところでする気にはならない。
「大丈夫、誰も見てないよ」
晶の耳元に唇を寄せて、囁くように覚は言った。
「見てないって……」
さりげなく後ろの席を覗くと、自分たちより後ろに人が座っているのは、通路を挟んだ中央の席よりさらにもう一つ通路を挟んだ左側の列だけで、右側のこの列には後ろには一人も座っていない。
前にはポツンポツンと人影があるにはあるが、比較的背もたれの高い座席で、頭のてっぺんが見えるくらいである。
よく見れば確かに薄暗い館内はガラガラで、二人の秘密に気づきそうな者はどこにもいなかった。
「…けど」
「ちょっとした悪戯だよ。最後までするわけじゃないし」
そう言ってる間も覚の左手はいやらしく動いて、与えられる刺激に従順な晶の身体は素直な反応を示しはじめている。
てのひらに伝わる、硬い布の下の、柔らかくて張りのある弾力を愉しんで、覚は唇を寄せたついでに晶の耳朶を舐めた。
「……あ」
晶の方はジーンズの上から触れられる刺激が緩慢すぎて、もう物足りなくなっている。
そんな晶の事情にお構いなしに、覚は、映画を楽しみながら、気まぐれのように布越しの愛撫を続けた。
緩い刺激に我慢出来ない昌は気がつけば、もじもじと尻を動かして、強い刺激を求めるように覚の手に自分の股間を押し付けている。
覚は自然な所作で晶のジーンズのボタンを外しファスナーを下ろした。
心のどこかでそうされるのを望んでいたけれど、さすがに晶も一瞬ぎょっとした。
けれど行き過ぎた行為を止めるだけの理性はもう、ない。
すっかり昂ぶったものが外気に触れて晶は息を飲む。
ここが映画館という公共の場だということが、いつもと違う興奮を呼び起こしているのは間違いなかった。
いつ、誰に見られるかわからないところで、勃起したペニスを露にしている。
見られたくないという恥ずかしい気持ちと、イヤらしい自分を見て欲しいという相反する気持ちでドキドキする。
覚の指が期待に震えるそれに絡まるように直に触れてきて、晶の唇からはどこか安堵のようなため息がこぼれた。
覚の指は狭い場所でも巧みに動いて晶を翻弄する。
全体を撫でたり、親指の腹で柔らかい先端だけを刺激されたりして、晶の呼吸はどんどん荒くなる。
意識が快感を生み出す箇所に集中して、スピーカーから聞こえるイタリア語は高くて遠い場所から聞こえている。
いくら押さえようと我慢しても熱い吐息や甘い声が漏れてしまう。
晶は自分の漏らす声が誰かに聞こえてしまうのではないかと気が気ではない。
それなのに相変わらず覚の視線は、ワケのわからないイタリア映画の方を向いている。
自分だけが淫らな行為に息を乱していることに、晶の少しばかり持ち合わせのある羞恥心は砕けそうだった。
悔しそうに唇を噛んで、覚のジャケットを引っ張る。
「さとるっ…も、…もう、やめて…ゆるして…やめて」
泣きそうな顔で懇願されて、覚は満足そうに笑った。
「出ようか」
そう言うと覚は今にも弾けそうな勃起した晶のそれをジーンズの中に無理やり押し込んで、力が抜けてぐったりしている晶の身体を支えるようにして映画館から連れ出した。
「辛い?ちょっと我慢してね」
外に出てタクシーを拾い、行き先を告げる。
覚が口にしたのは歩いてでも行けそうな距離のホテルだった。
「ちょっとお客さん、困りますよ。目と鼻の先じゃないですか」
難色を示す運転手に覚は万札を渡した。
「お釣りはいいから、うんと遠回りして」
「わかりました!」
充分な金を受け取った運転手は愛想よく返事をする。
晶はぐったりとシートに座り、覚に身体を擦りつけるように体重を預けた。
「晶、大丈夫?」
覚の問いに首を振って、濡れた視線で上目遣いに見つめてくる。
「覚……」
しなだれかかるように覚の手を持って、晶は自分の股間に導いた。
「早く触って…」
「その目、色っぽくてたまんないね」
覚は誘われるままに、晶に覆いかぶさって唇を重ねる。
「お客さーん、着きましたよ」
「悪いけど、もう一周してくれる」
「へいへい、二周でも三周でもしますんで、すんだら言ってくださいや」
ネオンが満点の星のように輝く夜の都心の街を、タクシーは心地よく揺れながら走る。
覚はシートの上に晶の上半身を倒し、その上に重なるように唇を合わせた。
左手は晶の下肢でもう一度ボタンを外しファスナーを下げる手順を辿った。
「晶、ホテルに着くまで、イッちゃダメだよ」
晶の顔にキスを散らしながら、覚は耳元でクギをさす。
そう言いながらも覚は下肢を弄る手は緩めない。
イクなと言うくせに、加える愛撫には容赦がなかった。
「…いやぁ…さと…るぅ、いっちゃう…いっちゃうよ」
「ダメだよ、ここどこだと思ってるの。タクシーの中だよ」
「うっ………!」
晶は今にも達してしまいそうな快感を身体を震わせて耐えている。
思わず目尻からはハラハラと涙がこぼれた。
「あ、泣いちゃった。ほんとに可愛いんだから、晶は」
チュッと晶の涙を唇で吸い取って、覚は手の中の晶のそれを更に激しく扱いた。
「あっ!」
その瞬間に、晶は覚の手と、覚の手の中に入りきらずに零れた液で自分の服を汚した。
「あ~あ」
と、覚はいかにも晶の不始末であるかのように他人事のようなため息を漏らす。
晶はタクシーの中で放ってしまったことが恥ずかしくて覚の胸に顔を隠すようにしがみついた。
「バカバカ、覚のバカッ!」
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