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不安2
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「わふぅ!」
「ふふ、嬉しいな。アウルム、これからもよろしくね」
アウルムに信頼されているとわかったティナは、嬉しくなってアウルムを抱き上げる。
子犬と戯れるティナはとても愛らしく、審査官も思わず見惚れるほどであった。
「……ゴホンっ!」
「……っ! あっ、国内ではくれぐれも気をつけて下さい。<金眼>の獣魔なんてとても珍しいので、奪おうとする輩がいるかもしれませんから」
トールの咳払いで我に返った審査官が、ティナにくれぐれも注意するように助言してくれた。アウルムはまだ子犬ということもあり、狙われやすいのだという。
親切な審査官にお礼を言ったティナは、トールやモルガン一家と入国審査場を抜け、クロンクヴィストに足を踏み入れた。
国を隔てている壁に作られた通路をしばらく進んでいくと、セーデルルンド王国とはまた違った雰囲気の、雑多な街並みがティナの目に飛び込んできた。
国境沿いにある街ヘールスは、商人や冒険者が大勢行き交っており、とても活気がある。
「うわぁ……! すごい……!」
雰囲気は王都のギルド本部がある市場に似ていた。しかし、道を歩いている人が身につけている民族衣装や、店で売られているものは異国情緒が感じられ、見新しいもので溢れ返っている。
ティナはようやく、自分が隣国クロンクヴィストに到着したのだと実感したのだった。
* * * * * *
国境のすぐそばにある街ヘールスで、ティナたちとモルガン一家は宿をとることになった。
まだ目的地であるバルテルスまで暫く掛かるので、旅の物資を補充するのも兼ねている。
「じゃあ、ちょっと出掛けて来ますね」
「気をつけて行ってらっしゃい」
「おう! ベルトルドさんによろしく伝えてくれや!」
「はい!」
ティナとトールは滞在する宿から出て、ヘールスの街へと繰り出した。
行き先はヘールスにある冒険者ギルドだ。
ちなみにアウルムにはアネタのお守りをお願いしている。
人が多い場所に連れ出すと、国境の審査官が言っていたように、良からぬ輩に目を付けられて厄介なことになりそうだったからだ。
「それにしても人が多いよね。あちこちの国から来てるのかな」
「それもあるけど、この街には少数民族が居住しているからね」
国土が広いクロンクヴィストには、昔から独自の文化を持つ少数民族が住んでいるらしい。
「へぇ……! セーデルルンドとはまた全然違うんだね!」
ティナはトールからクロンクヴィストについて色々教えて貰った。
学院で近隣国のことはある程度教えて貰ったが、実際に見て感じるのとでは全く印象が違う。
幼い頃、両親と一緒に訪れたであろうこの街も、記憶がないティナには新鮮だ。
トールと露天を見たり買い物をしながら、宿の人から教えて貰った道を進むと、迷うこと無く冒険者ギルドの建物に到着した。
セーデルルンドの王都本部ほど大きくはないが、それでも旅の拠点となる場所だからか、人の出入りはかなり多い。
ティナたちが冒険者ギルドに来た理由は、ベルトルドたちに無事クロンクヴィストに到着したと報告するためだ。
依頼自体はまだ終了していないが、ベルトルドを安心させるために経過報告をしておくことにしたのだ。
「ふふ、嬉しいな。アウルム、これからもよろしくね」
アウルムに信頼されているとわかったティナは、嬉しくなってアウルムを抱き上げる。
子犬と戯れるティナはとても愛らしく、審査官も思わず見惚れるほどであった。
「……ゴホンっ!」
「……っ! あっ、国内ではくれぐれも気をつけて下さい。<金眼>の獣魔なんてとても珍しいので、奪おうとする輩がいるかもしれませんから」
トールの咳払いで我に返った審査官が、ティナにくれぐれも注意するように助言してくれた。アウルムはまだ子犬ということもあり、狙われやすいのだという。
親切な審査官にお礼を言ったティナは、トールやモルガン一家と入国審査場を抜け、クロンクヴィストに足を踏み入れた。
国を隔てている壁に作られた通路をしばらく進んでいくと、セーデルルンド王国とはまた違った雰囲気の、雑多な街並みがティナの目に飛び込んできた。
国境沿いにある街ヘールスは、商人や冒険者が大勢行き交っており、とても活気がある。
「うわぁ……! すごい……!」
雰囲気は王都のギルド本部がある市場に似ていた。しかし、道を歩いている人が身につけている民族衣装や、店で売られているものは異国情緒が感じられ、見新しいもので溢れ返っている。
ティナはようやく、自分が隣国クロンクヴィストに到着したのだと実感したのだった。
* * * * * *
国境のすぐそばにある街ヘールスで、ティナたちとモルガン一家は宿をとることになった。
まだ目的地であるバルテルスまで暫く掛かるので、旅の物資を補充するのも兼ねている。
「じゃあ、ちょっと出掛けて来ますね」
「気をつけて行ってらっしゃい」
「おう! ベルトルドさんによろしく伝えてくれや!」
「はい!」
ティナとトールは滞在する宿から出て、ヘールスの街へと繰り出した。
行き先はヘールスにある冒険者ギルドだ。
ちなみにアウルムにはアネタのお守りをお願いしている。
人が多い場所に連れ出すと、国境の審査官が言っていたように、良からぬ輩に目を付けられて厄介なことになりそうだったからだ。
「それにしても人が多いよね。あちこちの国から来てるのかな」
「それもあるけど、この街には少数民族が居住しているからね」
国土が広いクロンクヴィストには、昔から独自の文化を持つ少数民族が住んでいるらしい。
「へぇ……! セーデルルンドとはまた全然違うんだね!」
ティナはトールからクロンクヴィストについて色々教えて貰った。
学院で近隣国のことはある程度教えて貰ったが、実際に見て感じるのとでは全く印象が違う。
幼い頃、両親と一緒に訪れたであろうこの街も、記憶がないティナには新鮮だ。
トールと露天を見たり買い物をしながら、宿の人から教えて貰った道を進むと、迷うこと無く冒険者ギルドの建物に到着した。
セーデルルンドの王都本部ほど大きくはないが、それでも旅の拠点となる場所だからか、人の出入りはかなり多い。
ティナたちが冒険者ギルドに来た理由は、ベルトルドたちに無事クロンクヴィストに到着したと報告するためだ。
依頼自体はまだ終了していないが、ベルトルドを安心させるために経過報告をしておくことにしたのだ。
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