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第二章 全てを見渡す島
episode 18 海上生活
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町に戻ってから三日。
『海の支配者バルバレル』と言われる海賊を探す為の会議を開き、現れそうな場所を選んで船を出した。
が、簡単には見つからず、町を往復しつつ今もまた海に出ていた。
「そろそろ魚料理にも飽きてきたわね」
「そうですか?
私は味が違うので飽きてはきませんけど。
お嬢様は何が食べたいのですか?」
「肉に野菜よ!
野にあるものが食べたいの。
味は違っても食感が変わらないもの」
「はっはっはっ!
アテナは育ちが良いからね、仕方ないのかもな」
「レディも飽きないっての?」
「あたいは口に出来れば何だって平気さ。
旅に出始めの頃はアテナと同じだったがね、今となっては食にはこだわらないさ」
「慣れってやつね。
そんなの慣れたくないわ。
お酒も苦いからイヤだし、海賊には不向きのままで結構だわ」
実際、黙って相手が来るのを待つのも精神的に辛く、漁猟などもっての他だ。
今は正にその時で、見渡す限り海で居るかも分からない相手をただ探し廻るだけ、更にはずっと同じ船の上で歩き廻る場所もない。
「アテナ、それなんだがね。
あたいが海賊になったらどうだい?」
「どう?
って言われても……。
賛成はしたくないわね。
一緒に旅を出来なくなるもの」
「あたいもそれがあってね。
海賊になりたいともなりたくないとも思っちゃいないんだが、アテナと旅をするのが楽しいからね、今は。
だけど、カルディアがいない今は誰かが指揮を取らねばと思っているのも事実でさ」
「それはね。
だからこうして船長室で食事もしてるんだもの。
今は仕方ないとは思っているわよ。
魔人を倒すまではね。
ーーで、実際はどうなの?
剣が見つかったとして勝ち目はあるの?」
「そいつは分からないね。
あたいの力量がどこまで通じるか分からないし。
けど、魔者の住処に赴く以上、仲間は多いに越したことはないと思ってる。
本来であれば国に頼みたいところではあるけどね」
「海賊だからね。
国がまともに取り合ってくれないでしょ」
「だったら海賊を辞めたらどうなんでしょう?」
ミーニャの言葉にあたし達は呆然とした。
「い、いや、待って、待ってね。
海賊を辞める?
……そ、それは……どうなるのかな、レディ」
「あいつらは行き場を無くした連中で、国に仕えようって気はないと思う。
それに海賊を辞めたら生きていくのも困難になるかも知れない。
ただ、表向きは国に属してる街ってなっているからね……もしかしたら利用出来るかも知れないね、それは」
「そうなの?
難しいことは分からないから、そうなったらレディに任せるけど」
話を聞くと、国から追われる立場の者や住む場所を失ったもの、生きていくことに絶望した者など様々な者がカルディアに拾われ海賊になったらしい。
それが国の命に従って動くとは到底思えなかった。
「レディ!
レディはいるか!?」
急に激しく扉を叩く音にあたしとミーニャは体をびくつかせる羽目になった。
「どうしたい?
開けな」
「船を見つけた!
今すぐ来てくだせぇ!!」
体ごと部屋に入ってくる様子に、慌ててる様がありありと伝わってくる。
吉報なのかは分からずとも進展があったことには違いなかった。
『海の支配者バルバレル』と言われる海賊を探す為の会議を開き、現れそうな場所を選んで船を出した。
が、簡単には見つからず、町を往復しつつ今もまた海に出ていた。
「そろそろ魚料理にも飽きてきたわね」
「そうですか?
私は味が違うので飽きてはきませんけど。
お嬢様は何が食べたいのですか?」
「肉に野菜よ!
野にあるものが食べたいの。
味は違っても食感が変わらないもの」
「はっはっはっ!
アテナは育ちが良いからね、仕方ないのかもな」
「レディも飽きないっての?」
「あたいは口に出来れば何だって平気さ。
旅に出始めの頃はアテナと同じだったがね、今となっては食にはこだわらないさ」
「慣れってやつね。
そんなの慣れたくないわ。
お酒も苦いからイヤだし、海賊には不向きのままで結構だわ」
実際、黙って相手が来るのを待つのも精神的に辛く、漁猟などもっての他だ。
今は正にその時で、見渡す限り海で居るかも分からない相手をただ探し廻るだけ、更にはずっと同じ船の上で歩き廻る場所もない。
「アテナ、それなんだがね。
あたいが海賊になったらどうだい?」
「どう?
って言われても……。
賛成はしたくないわね。
一緒に旅を出来なくなるもの」
「あたいもそれがあってね。
海賊になりたいともなりたくないとも思っちゃいないんだが、アテナと旅をするのが楽しいからね、今は。
だけど、カルディアがいない今は誰かが指揮を取らねばと思っているのも事実でさ」
「それはね。
だからこうして船長室で食事もしてるんだもの。
今は仕方ないとは思っているわよ。
魔人を倒すまではね。
ーーで、実際はどうなの?
剣が見つかったとして勝ち目はあるの?」
「そいつは分からないね。
あたいの力量がどこまで通じるか分からないし。
けど、魔者の住処に赴く以上、仲間は多いに越したことはないと思ってる。
本来であれば国に頼みたいところではあるけどね」
「海賊だからね。
国がまともに取り合ってくれないでしょ」
「だったら海賊を辞めたらどうなんでしょう?」
ミーニャの言葉にあたし達は呆然とした。
「い、いや、待って、待ってね。
海賊を辞める?
……そ、それは……どうなるのかな、レディ」
「あいつらは行き場を無くした連中で、国に仕えようって気はないと思う。
それに海賊を辞めたら生きていくのも困難になるかも知れない。
ただ、表向きは国に属してる街ってなっているからね……もしかしたら利用出来るかも知れないね、それは」
「そうなの?
難しいことは分からないから、そうなったらレディに任せるけど」
話を聞くと、国から追われる立場の者や住む場所を失ったもの、生きていくことに絶望した者など様々な者がカルディアに拾われ海賊になったらしい。
それが国の命に従って動くとは到底思えなかった。
「レディ!
レディはいるか!?」
急に激しく扉を叩く音にあたしとミーニャは体をびくつかせる羽目になった。
「どうしたい?
開けな」
「船を見つけた!
今すぐ来てくだせぇ!!」
体ごと部屋に入ってくる様子に、慌ててる様がありありと伝わってくる。
吉報なのかは分からずとも進展があったことには違いなかった。
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