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第二章 全てを見渡す島
episode 25 次なる場所へ
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要するにだ、聖と魔の間の人間だからこそ両方を使いこなせると。
「例えばよ、筋肉隆々なのにすばしっこいって感じでイイのかしら?」
………………
………………
………………
「何よ、この空気」
「また意味の分からない例えをするからだろ?」
「でも、想像すると可笑しいですよ」
「さすがミーニャ!!
これが普通の反応なのよ、レディ」
笑顔で腰に手を当て指を突き刺すと、当のレディは固まったままだった。
「……とにかく両方使えるのは分かった。
それでだ。
あたいらはバルバレルの連中に聞きたいことがあってあそこまで行ったんだが、聞いてないかい?
魔力を断ち切る剣って宝のことを」
「おいおい、急に話が戻るのかよ。
……まぁいいか。
そうだな、オレは奴隷だったんでね、何も聞いちゃいないってのが本当のところだ」
「あんた何も聞いてないの?
そしたら何の為に助けたのか分からないじゃない!
そんなことなら無理してでも一人くらい海賊を引っ張ってくるんだったわ」
あたしの本音に目を丸くしているライズは、頭を掻くと苦笑いを浮かべた。
「また振り出しに戻っちまったね」
「……なぁ。
何でその剣ってのが必要なんだい?」
「あんたには関係のないことさ。
これはあたいらの問題だからね」
「それは分かってるが、我が女神が困っているのは放ってはおけないな」
「別に話しても良いけど、あんた魔人には太刀打ち出来ないでしょ?」
と、言いつつも特に次の手もない今は少しでも手掛かりを見つけたく、事の経緯を話して聞かせた。
「なるほど。
それで助けてくれた訳か。
ならば一つ提案があるんだが?」
「提案?
このままじゃどのみち魔人には敵わないわよ?」
「そうじゃないのさ。
その剣の在りかを知っていそうな人物に心当たりがあるってことさ」
あたしとレディは顔を見合せるとライズに詰め寄った。
「どこに居るの!?」
「聞いたことがあるか?
誰も近づけない絶海の孤塔と呼ばれる場所を。
そこには世界を見渡す者と言われている人が住んでいるんだがな、そいつならその剣が何処に持ち去られたのか知っているんじゃないかと思ってな。
地図はあるかい?
……あぁっと、ここだ。
但し行くのならこの道しかない。
塔のある島の後ろはまさに絶海。
白銀の大瀑布と呼ばれる底の見えない滝になっているからな」
「でも、誰も近づけないんでしょ?
どうやって行くのさ」
「さすがはオレが惚れた女神!
そこは道案内するさ。
船はこの辺りに停め、あとは少しばかり歩いて行く。
これ以上先に行くと流れが速すぎて船もろとも滝壺にまっ逆さまだからな」
先ほどの苦笑いはどこへやら、満面の笑みであたしの顔を見つめている。
「あたいらの取るべき道は決まったね。
その人物に会いに行く。
案内お願いするよ、ライズ」
「任せな。
オレの女神に危険な真似はさせないさ」
……今、なんて言った?
「ねぇ、ライズ。
今の言葉、もう一度言ってみて?」
「あぁ、いいだろう。
何度でも言ってやる。
オレの女神にーー!
痛ててて!」
繰り返した言葉が終わる前に、ライズの両頬を思い切り左右に引っ張った。
「あたしは誰のモノでもなければ、あんただけの女神でも女でもないの!
分かった!?」
顔を歪めたまま首を縦に振ると余計に痛みが増したのだろう、眉間のシワが更に増えた。
本当に分かったのかは知らないが、とりあえずは離してあげてこの場は許すことにしておこう。
「例えばよ、筋肉隆々なのにすばしっこいって感じでイイのかしら?」
………………
………………
………………
「何よ、この空気」
「また意味の分からない例えをするからだろ?」
「でも、想像すると可笑しいですよ」
「さすがミーニャ!!
これが普通の反応なのよ、レディ」
笑顔で腰に手を当て指を突き刺すと、当のレディは固まったままだった。
「……とにかく両方使えるのは分かった。
それでだ。
あたいらはバルバレルの連中に聞きたいことがあってあそこまで行ったんだが、聞いてないかい?
魔力を断ち切る剣って宝のことを」
「おいおい、急に話が戻るのかよ。
……まぁいいか。
そうだな、オレは奴隷だったんでね、何も聞いちゃいないってのが本当のところだ」
「あんた何も聞いてないの?
そしたら何の為に助けたのか分からないじゃない!
そんなことなら無理してでも一人くらい海賊を引っ張ってくるんだったわ」
あたしの本音に目を丸くしているライズは、頭を掻くと苦笑いを浮かべた。
「また振り出しに戻っちまったね」
「……なぁ。
何でその剣ってのが必要なんだい?」
「あんたには関係のないことさ。
これはあたいらの問題だからね」
「それは分かってるが、我が女神が困っているのは放ってはおけないな」
「別に話しても良いけど、あんた魔人には太刀打ち出来ないでしょ?」
と、言いつつも特に次の手もない今は少しでも手掛かりを見つけたく、事の経緯を話して聞かせた。
「なるほど。
それで助けてくれた訳か。
ならば一つ提案があるんだが?」
「提案?
このままじゃどのみち魔人には敵わないわよ?」
「そうじゃないのさ。
その剣の在りかを知っていそうな人物に心当たりがあるってことさ」
あたしとレディは顔を見合せるとライズに詰め寄った。
「どこに居るの!?」
「聞いたことがあるか?
誰も近づけない絶海の孤塔と呼ばれる場所を。
そこには世界を見渡す者と言われている人が住んでいるんだがな、そいつならその剣が何処に持ち去られたのか知っているんじゃないかと思ってな。
地図はあるかい?
……あぁっと、ここだ。
但し行くのならこの道しかない。
塔のある島の後ろはまさに絶海。
白銀の大瀑布と呼ばれる底の見えない滝になっているからな」
「でも、誰も近づけないんでしょ?
どうやって行くのさ」
「さすがはオレが惚れた女神!
そこは道案内するさ。
船はこの辺りに停め、あとは少しばかり歩いて行く。
これ以上先に行くと流れが速すぎて船もろとも滝壺にまっ逆さまだからな」
先ほどの苦笑いはどこへやら、満面の笑みであたしの顔を見つめている。
「あたいらの取るべき道は決まったね。
その人物に会いに行く。
案内お願いするよ、ライズ」
「任せな。
オレの女神に危険な真似はさせないさ」
……今、なんて言った?
「ねぇ、ライズ。
今の言葉、もう一度言ってみて?」
「あぁ、いいだろう。
何度でも言ってやる。
オレの女神にーー!
痛ててて!」
繰り返した言葉が終わる前に、ライズの両頬を思い切り左右に引っ張った。
「あたしは誰のモノでもなければ、あんただけの女神でも女でもないの!
分かった!?」
顔を歪めたまま首を縦に振ると余計に痛みが増したのだろう、眉間のシワが更に増えた。
本当に分かったのかは知らないが、とりあえずは離してあげてこの場は許すことにしておこう。
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