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第三章 解き放ち神具
episode 41 新たな助力
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聖なる王が存在したとなると更に詳しい場所を知る必要がある。
「それってさ、どの辺りなのか分かる?」
「…………ふんっ」
「はいはい、あたしには教えたくないのよね。
ねぇ、タグリード?
カマルはさ、何でこんなに素っ気なくて嫌がってるか知ってる?」
相方であろう人物が傍にいる時点で、元々こういった他人を寄せ付けない性格だった訳ではないと思っての質問だった。
「知ってるわ。
それはだってーー」
「や、止めろ!
それ以上言うな!」
ほら、かかった。
「だったら聞かなくても良いけど、教えて欲しいわね。
聖なる王がいた場所をさ」
「くっ……。
ここから東へ向かうと大きな川がある。
それを南へ下った所に昔、大きな王都が栄えていた。
今では砂に埋もれてしまっているが、そこに聖なる王と呼ばれたジェセルを祀る金字塔を建てた。
そこが聖なる王がかつて、いや、今尚眠る場所だ」
「ありがと。
最初から教えてくれたらいいのに、そのくらいのこと」
カマルは何も言わずにまたそっぽを向いた。
「タグリードもありがとね。
これであたし達が目指す場所も判明したわ」
「いえ、どういたしまして。
とは言ったものの私は何もしてませんが。
でも、ありがとうと言われたならばそれには応えなければいけないし。
これはこれで困りますね。
ふふっ」
一人で言って一人で笑う。
悪い娘ではないのだが、どうも取っ付きにくい感じがしてならない。
「それじゃあ、あたし達は失礼するわね」
と、あたしが立ち上がり、続いてミーニャとレディも立ち上がろうかとテーブルに手を乗せるとカマルが不意に顔を向けた。
「オレも行く」
………………。
………………。
………………。
思考が停止するとはこの事をいう。
この場の誰一人として予想だにしていなかった言葉だ。
「え、えぇ、と?
今何と?」
「……。
オレも一緒に行く」
「あぁぁぁぁ……。
何故?
はぁ?」
「理由は後で話す。
だからオレも一緒に行く」
「だったら私も行くわ。
カマルが行くなら行くしかないもの。
ふつつか者ですが、どうぞ宜しくお願いします」
まてまてまて。
あたしは了解したっけ?
いや、してないはず。
してないわよね、確か。
「ちょっと待って。
あたし、今首を縦に振った?」
「いや、振ってないね」
レディが応えてくれたおかげで確信が持てた。
「そうよね!
何で勝手に決めてるのよ。
一緒に行くかどうかはあたし達が決めることであって、そっちが決めることじゃないのよ」
「……だったら勝手に付いて行くまでだ」
「はぁ!?
勝手に付いて行くってーー」
と、ミーニャとレディに目をやると一方は柔らかな笑みを浮かべ、もう一方はにやけ顔をしていた。
「良いんじゃないのかい?」
「私は一緒でも構いませんよ、お嬢様」
「そんな、ミーニャまで……。
あぁ!
もう、分かったわよ!
あんた達の面倒は見ないけど、それでも良いなら一緒に行ってあげるわよ!!」
「面倒はかけないさ」
「ふつつか者ですが。
っていうのはさっきも言いましたね。
どうぞ宜しくお願いします。
全力で助力しますから任せて下さい。
ですが、何も起きなければ助力も出来ませんよね。
その時は申し訳ないですと先に言っておきます」
「まぁ良いわ。
これでさっきの借りを返す機会が出来たってものよ」
「アテナ、あんた根に持ってたのかい?」
「そりゃそうでしょ?
不意を突かれたとはいえ、あのままじゃ負けたことになっちゃうわよ!
良いわね!?
あんたと違って急に剣を抜きはしないけど、相手をしてもらうからね」
「はんっ!
勝手にしろ」
「何だったら今でも良いのよ!?」
「まぁまぁまぁ、落ち着きなっての」
闘志剥き出しのあたしをレディが収めようとするが、あたしの面目というのもある。
「勝手にしろって言ったのはカマルの方よ。
ちっ、まぁ良いわ。
金字塔に着くまで覚悟しておくことね」
「捨て台詞なんてみっともないよ」
「うっさいわね。
良いのよ、自分への戒めでもあるんだから。
タグリード、あたし達の食べ物でも持って来て!」
席に座り直したあたしはタグリードの持って来た料理を次から次へと頬に押し込み、消化不良の怒りと一緒に喉へと流し込んだ。
「それってさ、どの辺りなのか分かる?」
「…………ふんっ」
「はいはい、あたしには教えたくないのよね。
ねぇ、タグリード?
カマルはさ、何でこんなに素っ気なくて嫌がってるか知ってる?」
相方であろう人物が傍にいる時点で、元々こういった他人を寄せ付けない性格だった訳ではないと思っての質問だった。
「知ってるわ。
それはだってーー」
「や、止めろ!
それ以上言うな!」
ほら、かかった。
「だったら聞かなくても良いけど、教えて欲しいわね。
聖なる王がいた場所をさ」
「くっ……。
ここから東へ向かうと大きな川がある。
それを南へ下った所に昔、大きな王都が栄えていた。
今では砂に埋もれてしまっているが、そこに聖なる王と呼ばれたジェセルを祀る金字塔を建てた。
そこが聖なる王がかつて、いや、今尚眠る場所だ」
「ありがと。
最初から教えてくれたらいいのに、そのくらいのこと」
カマルは何も言わずにまたそっぽを向いた。
「タグリードもありがとね。
これであたし達が目指す場所も判明したわ」
「いえ、どういたしまして。
とは言ったものの私は何もしてませんが。
でも、ありがとうと言われたならばそれには応えなければいけないし。
これはこれで困りますね。
ふふっ」
一人で言って一人で笑う。
悪い娘ではないのだが、どうも取っ付きにくい感じがしてならない。
「それじゃあ、あたし達は失礼するわね」
と、あたしが立ち上がり、続いてミーニャとレディも立ち上がろうかとテーブルに手を乗せるとカマルが不意に顔を向けた。
「オレも行く」
………………。
………………。
………………。
思考が停止するとはこの事をいう。
この場の誰一人として予想だにしていなかった言葉だ。
「え、えぇ、と?
今何と?」
「……。
オレも一緒に行く」
「あぁぁぁぁ……。
何故?
はぁ?」
「理由は後で話す。
だからオレも一緒に行く」
「だったら私も行くわ。
カマルが行くなら行くしかないもの。
ふつつか者ですが、どうぞ宜しくお願いします」
まてまてまて。
あたしは了解したっけ?
いや、してないはず。
してないわよね、確か。
「ちょっと待って。
あたし、今首を縦に振った?」
「いや、振ってないね」
レディが応えてくれたおかげで確信が持てた。
「そうよね!
何で勝手に決めてるのよ。
一緒に行くかどうかはあたし達が決めることであって、そっちが決めることじゃないのよ」
「……だったら勝手に付いて行くまでだ」
「はぁ!?
勝手に付いて行くってーー」
と、ミーニャとレディに目をやると一方は柔らかな笑みを浮かべ、もう一方はにやけ顔をしていた。
「良いんじゃないのかい?」
「私は一緒でも構いませんよ、お嬢様」
「そんな、ミーニャまで……。
あぁ!
もう、分かったわよ!
あんた達の面倒は見ないけど、それでも良いなら一緒に行ってあげるわよ!!」
「面倒はかけないさ」
「ふつつか者ですが。
っていうのはさっきも言いましたね。
どうぞ宜しくお願いします。
全力で助力しますから任せて下さい。
ですが、何も起きなければ助力も出来ませんよね。
その時は申し訳ないですと先に言っておきます」
「まぁ良いわ。
これでさっきの借りを返す機会が出来たってものよ」
「アテナ、あんた根に持ってたのかい?」
「そりゃそうでしょ?
不意を突かれたとはいえ、あのままじゃ負けたことになっちゃうわよ!
良いわね!?
あんたと違って急に剣を抜きはしないけど、相手をしてもらうからね」
「はんっ!
勝手にしろ」
「何だったら今でも良いのよ!?」
「まぁまぁまぁ、落ち着きなっての」
闘志剥き出しのあたしをレディが収めようとするが、あたしの面目というのもある。
「勝手にしろって言ったのはカマルの方よ。
ちっ、まぁ良いわ。
金字塔に着くまで覚悟しておくことね」
「捨て台詞なんてみっともないよ」
「うっさいわね。
良いのよ、自分への戒めでもあるんだから。
タグリード、あたし達の食べ物でも持って来て!」
席に座り直したあたしはタグリードの持って来た料理を次から次へと頬に押し込み、消化不良の怒りと一緒に喉へと流し込んだ。
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