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第三章 解き放ち神具
episode 47 聖王の墓
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頭にもやを抱えながら洞窟から出るとレディに向きなおった。
「ねぇ、どうする?
行っても無いみたいだけど、ファルの言ってたのはここじゃなかったのかしら?」
「そうとは限らないとは思っているんだがね。
これだけの材料が揃っていてここじゃないってこともないだろうさ。
そもそも聖なる王と呼ばれていた人物なんてそうそういるもんじゃないしな」
「だったらなんでファルは物の無い場所になんか導いたのかしら」
「そいつを知る為には行ってみるしかないと思うんだがね。
ときに、カマル達はどうするさ」
カマルは変わらずそっぽを向いているが、タグはカマルを心配そうに見つめている。
「ま、ここでお別れの方がいいでしょ。
道案内はもう必要ないんだし、カマルを危険に晒す必要もないんだから」
「……オレは行く」
「ーーカマル。
呪いを忘れたの?
死んじゃうかも知れないのよ?
私と街に戻ってゆっくり過ごしましょ?
もう、敢えて危険を犯すことはないから」
「ま、墓だって言うから危険はないかも知れないけど、それでもそれが一番だと思うわ」
「……関係ない、オレは行く」
「どうする?
タグ」
「私には……止められないわ。
……だったら私が守って死なせない。
これしか今出来ることはないのかも。
そう思ったのは私だけじゃないと思いますけど、どうでしょう」
これはこれで厄介だとは思いレディに目配せすると、彼女は腰に手を当て頭を掻いていた。
「これじゃあ仕方ないね。
置いていくと言ったところで先に行かれたり着いてくるならあたいらが守るしかないだろうさ。
分かった、一緒に行こうか」
タグは一礼するとカマルと共に砂漠馬に乗る。
それを見届け腹を括るとミーニャの乗る砂漠馬に跨がり谷の出口を目指した。
「ねぇレディ?
さっきの紋章さ、見たことない?」
「紋章?
ああ、聖王のね。
あたいは知らないねぇ。
それがどうかしたのかい?」
「いえね、どっかで見たことがあるような気がしてるのよ。
それも最近のことのような昔のことのような」
「最近?
アテナと旅をしている間には見てないはずだよ。
あたいが知らないんだもの」
「そうよね、そうなのよね。
でも、ごくごく最近の感じもしてるのよ。
とは言ってもそれらしい物すら見てないのは事実なのよね。
すっごいモヤモヤするわ」
「あたいとアテナが一緒にいない時ってことになるが殆どは一緒の景色を見ているし、そういった武具に関しては同じ物を見てきたからね。
一緒じゃなかったのは最近だと魔人王の城内と、その後の洞窟くらいかい?
船の宝はあたいも見ているしな」
「いえ、城内にはそんなのは無かったし洞窟も合ったのは布切れだけだったし。
一体どこで見たのかしら……」
「ま、最近って話だとその内思い出すさ。
金字塔に行けば何か分かるかも知れないし」
「んんん、だと良いんだけどね」
もやが取れないまま視線を前にするといつの間にか谷の出口が見えていた。
「お前ら、あの先にある」
「でしょうね、話からすると。
それより『お前』っての止めてくれない?
あたしはアテナ!」
「アテナさん、カマルに言っても無理ですよ。
誰に対してもそうですから、慣れるしか無理なんです。
慣れないかも知れないけど、それならそれで無視するしか。
と言っても、無視したらカマルと同じなんですけどね。
受け入れるしかないんですよ、受け入れるしか」
「タグは良く一緒にいれるわ。
あたしじゃ絶対ムリよ。
一瞬でお別れのだわ。
よくもまぁ……。
もしかして、金字塔ってあれ!?」
「だろうね、墓にしたらデカイったらないが」
「ああ、聖王ジェセルの墓。
あれが金字塔だ」
谷間から見えているだけで相当に高さがあり、地に広がっている先から徐々に細くなっている整った山といったところだった。
「あれ墓ってもんじゃないわよ。
城と同等、もしかしたらそれより大きいわ。
あんなの魔術を使ってもすぐには出来ないでしょうに」
「だろうね。
あれは凄いよ。
復活の儀式にする為だと知らなきゃ理解出来ない大きさだね」
近づくにつれて大きさに圧倒されるほどに大きく墓という実感がまるで沸かなかった。
「ねぇ、どうする?
行っても無いみたいだけど、ファルの言ってたのはここじゃなかったのかしら?」
「そうとは限らないとは思っているんだがね。
これだけの材料が揃っていてここじゃないってこともないだろうさ。
そもそも聖なる王と呼ばれていた人物なんてそうそういるもんじゃないしな」
「だったらなんでファルは物の無い場所になんか導いたのかしら」
「そいつを知る為には行ってみるしかないと思うんだがね。
ときに、カマル達はどうするさ」
カマルは変わらずそっぽを向いているが、タグはカマルを心配そうに見つめている。
「ま、ここでお別れの方がいいでしょ。
道案内はもう必要ないんだし、カマルを危険に晒す必要もないんだから」
「……オレは行く」
「ーーカマル。
呪いを忘れたの?
死んじゃうかも知れないのよ?
私と街に戻ってゆっくり過ごしましょ?
もう、敢えて危険を犯すことはないから」
「ま、墓だって言うから危険はないかも知れないけど、それでもそれが一番だと思うわ」
「……関係ない、オレは行く」
「どうする?
タグ」
「私には……止められないわ。
……だったら私が守って死なせない。
これしか今出来ることはないのかも。
そう思ったのは私だけじゃないと思いますけど、どうでしょう」
これはこれで厄介だとは思いレディに目配せすると、彼女は腰に手を当て頭を掻いていた。
「これじゃあ仕方ないね。
置いていくと言ったところで先に行かれたり着いてくるならあたいらが守るしかないだろうさ。
分かった、一緒に行こうか」
タグは一礼するとカマルと共に砂漠馬に乗る。
それを見届け腹を括るとミーニャの乗る砂漠馬に跨がり谷の出口を目指した。
「ねぇレディ?
さっきの紋章さ、見たことない?」
「紋章?
ああ、聖王のね。
あたいは知らないねぇ。
それがどうかしたのかい?」
「いえね、どっかで見たことがあるような気がしてるのよ。
それも最近のことのような昔のことのような」
「最近?
アテナと旅をしている間には見てないはずだよ。
あたいが知らないんだもの」
「そうよね、そうなのよね。
でも、ごくごく最近の感じもしてるのよ。
とは言ってもそれらしい物すら見てないのは事実なのよね。
すっごいモヤモヤするわ」
「あたいとアテナが一緒にいない時ってことになるが殆どは一緒の景色を見ているし、そういった武具に関しては同じ物を見てきたからね。
一緒じゃなかったのは最近だと魔人王の城内と、その後の洞窟くらいかい?
船の宝はあたいも見ているしな」
「いえ、城内にはそんなのは無かったし洞窟も合ったのは布切れだけだったし。
一体どこで見たのかしら……」
「ま、最近って話だとその内思い出すさ。
金字塔に行けば何か分かるかも知れないし」
「んんん、だと良いんだけどね」
もやが取れないまま視線を前にするといつの間にか谷の出口が見えていた。
「お前ら、あの先にある」
「でしょうね、話からすると。
それより『お前』っての止めてくれない?
あたしはアテナ!」
「アテナさん、カマルに言っても無理ですよ。
誰に対してもそうですから、慣れるしか無理なんです。
慣れないかも知れないけど、それならそれで無視するしか。
と言っても、無視したらカマルと同じなんですけどね。
受け入れるしかないんですよ、受け入れるしか」
「タグは良く一緒にいれるわ。
あたしじゃ絶対ムリよ。
一瞬でお別れのだわ。
よくもまぁ……。
もしかして、金字塔ってあれ!?」
「だろうね、墓にしたらデカイったらないが」
「ああ、聖王ジェセルの墓。
あれが金字塔だ」
谷間から見えているだけで相当に高さがあり、地に広がっている先から徐々に細くなっている整った山といったところだった。
「あれ墓ってもんじゃないわよ。
城と同等、もしかしたらそれより大きいわ。
あんなの魔術を使ってもすぐには出来ないでしょうに」
「だろうね。
あれは凄いよ。
復活の儀式にする為だと知らなきゃ理解出来ない大きさだね」
近づくにつれて大きさに圧倒されるほどに大きく墓という実感がまるで沸かなかった。
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