自称!!美少女剣士の異世界探求 2

七海玲也

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プロローグ 4

 7 乙女達

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 あたしは目の前の男女に対して肩をすくめ軽く目を閉じて見せた。

「ちょっと!
 あんた、私達の探してる武具を折ったの!?
 どういうことよ、それ!」

 アスナ明日菜は怒り心頭にテーブルへ両手を付き前のめりになっている。

「待て待て。
 なあ、アテナ。
 本当に折れたのか、その剣は」

ルキ流騎は何を冷静にしているのよ!
 この女が大事な剣を折ってるのよ!?」

 この女だと!?
 どの口がそんな言葉を吐き出したのか、ひねり上げてやろうかとも思ったが、心の中で何度も何度も落ち着けと繰り返していた。

「だがな、それで終わりならここまで話した意味もないだろ?
 きっとどうにかしてくっ付けたに違いないのさ。
 そうだろ、アテナ」

 あたしは少しの沈黙を作り小さな声で答えた。

「……終わり、だとしたら?」

「はぁ!?
 マジこのおばさん何言ってんのよ!
 いくら私達が不老に近いからって無駄に話を聞いてる暇はないのよ!?」

 お、お、お、お、お!?

「どのクソガキのどの口がそんなこと言ってんのよ!!!!
 はぁ!?
 ふざけんじゃないわよ!
 この美貌を見てよくそんな言葉を吐き出したわね!!
 その忌々しい口の中にバルクスの葉を詰め込んで蛇鳥アズリアの卵を押し込んでやろうかしら?
 えっ!?」

「やれるもんならやってみなさいよ!」

「二人とも待てっての!
 ほら、アスナも座れって。
 アテナ、申し訳ない。
 とりあえず、とりあえずだ。
 本当に折れたのは間違いないんだな?
 それでその剣は一体どうしたんだ?」

 ルキになだめられ仕方なく言い争いは止めたのだが、はらわたが煮え繰り返っているのは変わってはいなかった。

「冗談ーーではないんだけど、からかっただけよ。
 話にはまだまだ続きがあってね、折れるべくして折れたって言い方をしても間違いじゃ……」

 途中まで言いかけてさっきのアスナの言葉が脳裏をよぎる。
 それは若干の冷静さを取り戻していたことを意味していた。

「さっきさ、あんた達『不老』だとか言ってなかった?」

「ああ?
 その話か。
 説明するには長くなってしまうんだがな」

「もしかして、ファルの言ってたのってあんた達だったのかしら」

「本当にその塔から世界を見渡しているのならオレ達のことだろう」

「そうなのね。
 これであたしが出会った不老者は四人になったわけか」

「ん?
 ファル以外にもあったことがあるのか?」

「ええ、一人ね。
 今となっては彼女の言ってたことも多少理解は出来るわ。
 納得はしてないけど」

 この話の後アリシアを探している最中さなかに彼女とは出会った。
 だが、彼女の存在を知ることになったのはこの後の展開だったのは今となってようやく繋がったのだ。

「何か理由ワケありなんだな。
 不老は喜びを得る者もいるが絶望も与えてくれるものさ。
 皆が老いていく中オレ達は置いてきぼりにされるのだからな。
 それを理解したからオレ達は島を離れて世界に出ることにした」

「女の子にはこの上ない話ではあるのよね。
 ただ、嫉妬しか買わなくなるってのがさ」

「ん?
 そうよ!
 一体あんた達はどれだけ生きてるのよ」

 そう、出会った二人はあたしが産まれる以前より生きていた。
 すると、この二人もまた……。

「どれだけ?
 国によるとは思うがオレ達の居た島では四つの季節で一周期として、それが四十周はしたと思うが、よくは覚えていないな」

「すると、もしかしてさ、まさかとは思うけど……」

「実際はアテナよりも老いているかも知れないな」

「ちょっと!
 ルキ!!
 なんでそんな事細かに話すのよ!」

「はんっ!
 誰が『おばさん』だって!?
 よくも今まで言ってこれたわね!!」

「それは老いていたら・・・の話でしょ!
 私は見た通りピチピチの肌を保っているんだから、仮定の話をされても困るわけ!!」

 減らず口も大概にしとけよ、おばさんめ。

「とは言っても、アスナは魔力マナがなければ老いてしまうだろうに。
 オレもだがな」

 ルキの言葉で色々と読めてきた。
 そして、あたしは勝ち誇るかのようににんまりと笑みを浮かべた。

「ってことは、偽りの若さってわけね。
 だったら結局あたしの方が肌艶もあって若々しいってことになるわね。
 ここから出れないようにでもしようかしら?」

「ぐぬぬぬ……。
 ふん!
 霊体のあんたが何を言っても仕方ないんじゃない?
 体がなければ若いとは言えないんだから!」

「待てよ、二人とも。
 どっちが若いだの肌がどうだの必要ないだろ?
 大事なのはそこじゃなーー」

「大事なの!!」

「大事なの!!」

 あたしとアスナの息が合った瞬間でもあり、二人に詰め寄られたルキは目を伏せ眉間にしわを寄せるだけになっていた。
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