落ちこぼれ子女の奮闘記

木島廉

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加護の変質4

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大陸南東部の孤島から返ってきた数日後。

リリアはその日の放課後、生徒会の部屋に寄る事も無く学生寮に戻り、一人で自室の広いリビングで寛いでいた。

上級貴族にあてがわれている部屋だけあって、リビングスペースはかなり広い。
その一角に置かれた大きなソファに座り、紅茶を飲みながら本を読んでいた。

親友のウィンディは生徒会の部屋で、卒業アルバムの作成中だ。

リリアもそれを手伝う気持ちはあるのだが、孤島から帰ってきてから今一つ体調が優れない。
かといってどこかが痛いと言う事も無いのだが、なにかしらの閉塞感が付きまとう。
勿論それは闇落ちを案ずるほどのものではない。
少し気が晴れない程度の事だ。

あれだけ思いっきり暴れて来たのに、まだ業火の化身は満足していないのだろうか?

そんな思いが時折脳内を巡る。

またマキさんから高位の聖魔法を受けよう。

そう思いながらソファから立ち上がろうとしたその時、突然ドアがコンコンとノックされた。

誰だろうと思ってドアを開けると、予想だにしなかった人物が笑顔で部屋に入ってきた。

ゆったりとした白いローブを身に纏う女性。
その顔には見覚えがある。

「火の女神様の使いの方・・・・・ですよね。」

火の女神の使いとは仮の姿で、その正体はタミアである。
以前にリリアの前に現われた際の姿でここに来たのは、タミアなりに気を遣っての事だろう。

「リリア、久しぶりね。私の事はタミアと呼んで頂戴。あなたの加護の状態が少し気になって、あなたに会いに来たのよ。」

「分かりました。タミア様ですね。」

リリアはそう言うと、女神の使いの姿のタミアをリビングのソファに案内した。

その隣に座ったリリアにタミアは優し気な笑顔を向けた。

「リリスから聞きました。大陸南東部の孤島で限界まで加護を発動させたのですね。」

「はい、そうなんです。風の女神の使いの方にそのような機会を与えられまして・・・」

リリアの言葉にタミアはうんうんと頷いた。

「良かったわね。あなたの持つ加護はかなり特殊なものだから、現状を把握させる事は大事よ。」

「それでね。業火の化身の今の状態を把握したいので、私と少し魔力を循環させて欲しいのよ。」

タミアの言葉にリリアはハイと答えて両手を前に差し出した。
タミアはそれを自分の両手で軽く握り、少量の魔力を流して循環させた。

タミアは火の亜神の本体の一部なので、そのまま自身の魔力をリリアの身体に流すわけにはいかない。
濃厚で強烈な亜神の魔力が人族に及ぼす影響が予測出来ないからだ。

それ故に探査用の微弱な魔力を流してみた。
微弱と言ってもタミアにとって微弱であり、人族にはそれなりの濃度で感じられるはずだが。

タミアからの魔力を受けてリリアはその濃密な魔力に驚き、う~んと唸って目を閉じた。
それはリリアが未だ経験した事の無い異質な魔力だった。

タミアは魔力の量を調節しながら、リリアの内部に宿る業火の化身を刺激してみた。

「うん? 加護が疑似人格を持っているわね。」

軽く驚いたタミアにリリアは反応して口を開いた。

「そうなんです。本格的に業火の化身を発動させると、加護の疑似人格と私の人格が融合するようで、顔つきまで変わってしまうってリリス先輩から言われました。」

「そうなのね。そうすると、それなりのレベルの疑似人格が形成されているのね。」

タミアは魔力の出力を少し上げ、業火の化身の疑似人格との接触を試みた。
その反応を探るに連れてタミアは疑問を感じた。

疑似人格に躊躇いと戸惑いが交錯している。
この複雑な情の波動は何だろうか?

魔力を流すに連れ、タミアは疑似人格の疑似的な精神状態をおぼろげながら把握出来た。

タミアに対して、絶対的な敵だと言う認識と、学ぶべき師だと言う認識が同時に生み出されている。

私に対する絶対的な敵だと言う認識の拠り所は何なの?

魔力にそんな波動を混在させて送り込むと、タミアの脳裏に意外な思念が浮かび上がった。

『加護が生み出された根本要因』

加護が自身の成立要因とその過程を把握している。
それがタミアに対する絶対的な敵愾心の原因の様だ。

そうよね。
そもそも業火の化身は私に対する対抗手段として生み出されたのよね。
でも圧倒的な力の差を知って、色々と学び取りたいと言う認識も大きくなってきたのね。
うんうん。
気持ちは分かったわ。
でも私を敵に回す必要は無いわよ。
それは無駄と言うよりは無益だからね。
その敵愾心を捨てれば、加護としての進化や変容に助力を惜しまないわ。

まるで目の前の人に話し掛けるように、タミアはそんな思いを魔力に込めて流し込んだ。
加護の反応はてき面で、瞬時にタミアに対する敵愾心が消え去ってしまった。
それは孤島での限界までの加護の発動を経験して、加護が自身の限界を把握していたからなのだろう。

タミアはとりあえずの課題を提起した。

当面は闇雲に焼き尽くすのではなく、火力の調整と攻撃の精度を上げる試みをしてみなさい。
人族に応じた発動を考えると、スティルスモードでの発動も有効だわ。
それらをどう具体化するかは自分で考えてね。

タミアが送った波動に対して、加護から了承の意が伝わってきた。

加護はタミアと言う存在を素直に受け入れているようだ。

うんうん。
良いわね。
それじゃあ、御褒美を少しあげようかしら。

タミアはそう思うと、自身の濃密な魔力を僅かながら加護に直接流し込んだ。
その反応が意外にも大きく、リリアはウッと呻いて気を失いそうになった。

「タミア様。今のは?」

「ああ、気にしないで。業火の化身にご褒美をあげただけだから。」

「うん? ご褒美?」

リリアは何を言われているのか分からない。
だが胸の奥からじんじんと熱い波動が湧き上がってくるのを感じた。
それは不快なものでは無く、むしろ気分が高揚し、先ほどまで自分が感じていた閉塞感を吹き飛ばすようなものだった。

「まるで私がご褒美を貰ったみたいです。」

そう言って笑顔を向けるリリアに、タミアはウフフと笑ってその頭を軽く撫でた。

「業火の化身はあなたの加護としてしっかり定着しているわ。闇堕ちの気配も無さそうだから、私も安心していられそうよ。」

「今後、業火の化身はその疑似人格を通じて、あなたに色々とアドバイスを送ってくると思うわ。アドバイスと言っても言葉では無く、インスピレーションと言う形でね。自分の相棒だと思って色々と試してみなさい。」

タミアの言葉にリリアはハイと答えて軽くこぶしを握った。

「そうそう。その気持ちよ。何事もポジティブに考えれば良いわ。加護は本来あなたを守るための存在だからね。」

「また何か変わった事があれば、あなたに会いに来るかも知れないわ。その時には、また一段と成長したリリアの姿を私に見せて頂戴ね。」

そう言いながらタミアは少し後ろに引き下がり、その姿を徐々に消していった。
後に残されたリリアは胸に手を置き、タミアの姿と言葉を思い返していた。



その数日後。

リリスの元にメリンダ王女から依頼が舞い込んだ。

学院の事務員から渡された書簡には、今度の休日にリリアと兄のマーティンがギースのダンジョンに行くので、リリスに同行して欲しいと言う内容が書かれていた。

また兄妹でダンジョンに潜るのね。
でも私が付いていく理由ってあるの?
もしかしてリリアが暴走した時のブレーキ役かしら?

そんな事を思いながら迎えた当日。
リリスはいつも通りのレザーアーマーにガントレットを着用し、ブーツを履いて部屋を出た。
待ち合わせ場所の魔法学院の学生寮の前に向かうと、リリスと同様の軽装備のマーティンとリリアが待っていた。

「やあ、すまないねリリス。無理を聞いてもらって礼を言うよ。」

軽く頭を下げるマーティンの傍でリリアも頭を下げた。
だがそのリリアの様子にリリスは若干の違和感を感じた。
何となく表情が引き締まっている。
顔の輪郭も若干シャープだ。

リリスが違和感を感じていると悟って、リリアはえへへと笑って口を開いた。

「今日は色々と試してみたい事があるんです。」

それだけの言葉では何を言っているのか分からない。首を傾げるリリスにマーティンが話し掛けた。

「最近リリアの加護が色々と変容してきたんだ。僕もその状態をリリアから聞いて、実際に見せて貰って驚いたんだよ。それで一度ダンジョンで試させようと思ってね。」

「軍や学院に話しを持っていったら、リリスが同行するなら許可するって言うんだよ。万一の場合の為の保険だね。でもそれ以上に僕は、君のダンジョンメイトとしての体質に期待しているんだけどね。」

うっ!
そんな事を期待しちゃって良いのかしら?

そう考えたものの、リリアの加護は尋常ではない破壊力がある。
ダンジョンの難易度が上がったとしても、今のリリアなら困る事は無いだろう。

リリスはとりあえずこの兄妹の要請に応えてあげようと思った。


マーティンが用意してきた転移の魔石でギースの街に転移し、3人はギースのダンジョンに向かった。

ギースの街はいつも通りの賑わいだ。
土埃にまみれた石畳の街路、冒険者達の武具のカチャカチャと言う金属音、走り回る子供達の嬌声、そして街路の両側に立ち並ぶ飲食店の呼び込みの声。
その喧騒がむしろ心地良い。
乾燥した生暖かい風に吹かれながら、リリス達はダンジョンの入り口に向かった。

この街には冒険者以外に観光客も多い。
彼等の目当てはダンジョン由来の豊富な食材や薬草であり、冒険者向けの多種多様な雑貨類も人気が高いそうだ。

彼等を掻き分ける様にしばらく歩くと、ダンジョンの入り口の待機所が見えて来た。そこには冒険者達が大勢待機している様子が窺える。
門番の衛兵が忙しそうに立ち回りながら、冒険者達を順番に誘導していた。

マーティンの着用しているレザーアーマーには、ミラ王国の軍の紋章が付けられている。
それ故に軍関係の用件で来ている事は分かるはずだ。
更に軍や王家の許可書も待機所の衛兵に見せ、3人はダンジョンに優先的に入らせてもらった。



ギースのダンジョンの第1階層。

既視感のある草原が目の前に広がっている。
その中に足を踏み入れ、リリアは全身にふっと魔力を巡らせた。
その途端にリリアの周りに不思議な気配が漂った。

うん?

違和感を感じたリリスにリリアはウフフとほほ笑んだ。

「2日ほど前から、業火の化身の発動を何段階にも調整出来るようになったんです。実は今も発動させているんですよ。」

「ええっ! そうなの?」

驚くリリスにリリアはニヤッと笑った。
その表情が何時ものリリアのほんわかとした笑顔ではない。
どこかに野心を込めたような笑顔だ。

「僕もリリアからそれを教えて貰って驚いたんだよ。嘘だと思ったら実際に見せてくれたのでね。」

「まあ、とりあえずゴブリン相手にリリアの試みを見せて貰おうよ。」

マーティンの言葉にリリスは頷くしかなかった。

リリスのダンジョンメイトとしての資質の影響だろう。
早速、近くの低木の藪からゴブリンが5体出現した。
しかも装備もしており、いつになく体格の良いゴブリン達である。

「おっ! ファイタークラスだな。」

剣を握ってゴブリンが素早くこちらに駆けだした。
それに反応してリリアが魔力を巡らせると、リリアの身体の周りに直径30cmほどの火球が10個出現した。
それらは即座にゴブリン達に向かって放たれた。

驚く事にその火球はそれぞれが5体のゴブリンに向かって個別に軌道を変えて追尾し、ゴブリンの至近距離では直径1mほどの大きさになって着弾した。

ドドドドドッと衝撃音と爆炎が立ち上がり、その炎熱がリリスとマーティンにまで伝わってくる。

その時点でリリアは次の火球を10個、リロード済みだった。

「リリア! 次弾は必要ないわよ! 既に殲滅しちゃっているわ。」

リリスの言葉をスルーして、リリアは次弾となる10個の火球を放った。
火球はその進路を斜め上方に向け、かなり遠方にまで飛んでいく。

数秒後、向こうに見えていた低木の藪に火球は集中して着弾し、轟音を上げて燃え上がった。
その爆炎の衝撃で、藪の周囲に燃え残った金属の破片が飛び散っている。
向こうの藪にも武装したゴブリンが居たようだ。

リリアは攻撃を止め、遠方にまで周囲を探索し始めた。

「今の攻撃が引き金になって、この階層の奥に別な魔物が出現しましたね。楽しみだわ。」

リリアはこの階層の全体をも状況把握しているのだろうか?

「ねえ、リリア。今の火球も業火の化身によるものなの?」

「ええ、そうですよ。実はスティルスモードで発動させているんです。」

スティルスモード?

リリスは反射的に目を細めて、リリアの周囲をジロッと見回した。

「そんな事をしても何も見えませんよ。触手を見えないようにしていますから。」

「現時点で私の身体から10本の触手が出ているんですけどね。」

そうなの?
触手が目に見えないから、火球が突然出現したように見えるのね。

「それにしても火球の威力が凄いわね。」

リリスの言葉にリリアは嬉しそうに頷いた。

「業火の化身の発動レベルは低レベルなんですけど、火球の威力はそれほどに落ちないんですよね。だから効率よく攻撃出来るようになりました。」

「それは良いわね。でもどうやってそれが出来るようになったの?」

リリスの言葉に反応し、リリアは指でツンツンと自分の頭を突いた。

「インスピレーションなんです。不思議なんですけど、ああしたら良い、こうしたら良いって風に、インスピレーションが次々に沸いて来るんですよ。」

う~ん。
それって業火の化身の疑似人格の仕業なのかしら?
でも見た目を気にしないで発動出来るのなら、それに越した事はないわ。

リリアの言葉に嬉しそうに頷くマーティンの表情を見て微笑ましく思いながら、リリスはリリアを促しダンジョンの奥へと足を進めたのだった。












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