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土魔法の底上げ
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部屋に差し込む朝日と鳥の声に目覚める朝。
リリスは眠い目を擦りながら、まず身体中をチェックしてみた。
あのおじさん、変な事をしていないでしょうね。あの性格だから顔に落書きされているかも・・・。
そう思って色々とチェックしたが、特に異常は無さそうだ。
気を取り直してリリスは自分のスキルを確かめてみた。
**************
リリス・ベル・クレメンス
種族:人族 レベル21
年齢:13
体力:1000
魔力:2500
属性:土・火
魔法:ファイヤーボール レベル3+
ファイヤーボルト レベル5+
アースウォール レベル7
加圧 レベル2
アースランス レベル3
硬化 レベル3
(秘匿領域)
属性:水・聖
魔法:ウォータースプラッシュ レベル1
ウォーターカッター レベル1
ヒール レベル1+ (親和性による補正有り)
液状化 レベル15 (制限付き)
スキル:鑑定 レベル2
投擲 レベル3
魔力吸引(P・A) レベル2
魔力誘導 レベル3 (獣性要素による高度補正有り)
探知 レベル4++ (獣性要素による高度補正有り)
毒生成 レベル4+ (獣性要素による高度補正有り)
解毒 レベル2+ (獣性要素による高度補正有り)
毒耐性 レベル2+ (獣性要素による高度補正有り)
調合 レベル2
魔装(P・A) (妖精化)
勇者の加護(下位互換)
解析
最適化
**************
よく分からないわね。
そもそも制限付きって何?
リリスの疑問に解析スキルが反応した。
『レベルが高い状態で土魔法を手に入れましたので、そのまま発動させると魔力量が枯渇してしまいます。その為の発動時間の制限で、フルスペックで使い続けた場合、今の魔力量では魔力吸引を併用しても30分が限度ですね。』
30分かあ。
でもそれで充分かも。
『勿論、秘匿領域に入れておきました。』
そうよねえ。
急にレベル15のスキルが現われたら驚くわよね。
そう言えば勇者の加護の改良も済んだのね。
『下位互換と言えば聞こえは良いのですが、劣化版ですね。効果時間は20分間で様々な身体能力を30%アップさせてくれます。』
中途半端ねえ。
無いよりはましってレベルね。
『オリジナルのような反動は有りません。ただ・・・・・』
なんで言葉を濁すのよ。
『残念ながら、勇者の加護の発動方法は改変出来ませんでした。』
左手を腰に当て、右手で大きく円を描いて<変身!>と唱えるってやつね。
それってやっぱり使えないじゃん。
いずれにしても土魔法の新しいスキルを試してみたいわね。
リリスはウキウキしながら起床して朝の支度を始めた。
その日の昼休み。
リリスは敷地の外れの薬草園に居た。薬学のケイト先生は不在だったが、荒れた耕作地の手入れは任されていたので、自発的に出向くことにしたのだ。
勿論本当の理由は秘匿領域の土魔法の試用である。
以前に耕作地にした畑の傍に、まだ手つかずの荒れた土地が広がっている。その前に立ち、リリスは魔力吸引をパッシブで発動させた。これは準備運動のようなものだ。魔力吸引の発動から程なく、身体中に魔力が渦のようになって駆け巡り始めた。徐々に魔力の動きが大きくなっていく。
リリスは徐々に身体中に力が漲ってくるのを感じた。
まず気に成っていたのが液状化だ。
手を前に突き出し液状化を意識して発動させると、荒れ地の中の直径20mほどの部分がドロッと溶けるように変化し、まるで泥沼のようになってしまった状態を見て、リリスははっと気が付いた。これは溶岩流の前段階の魔法だ。これに火魔法を連携させることで溶岩流を生み出していくに違いない。
今のリリスの火魔法のレベルでは、連携させても熱い泥沼でしかないだろう。そう考えると火魔法のレベルアップが望まれる。
でもこの泥沼って足止めには格好の魔法よね。
押し寄せる魔物の一群をその場で動けなくする事が出来そうだ。
次にアースランスを発動させると、5mほど離れた場所に土の槍が10本、勢いよく土中から突き出してきた。長さは3mほどで斜めに交差する形だ。
『硬化を同時に発動させれば、より強力になりますよ。』
解析スキルがアドバイスを送ってきた。
そうだわ。
硬化そのものが個別のスキルになったのよね。
これを使わない手は無いわ。
アースランスを一旦消し去り、今度は硬化を発動させながら、リリスはもう一度アースランスを発動させた。
ゴゴッと音を発てて勢いよく土の槍が突き出す。その槍は硬化され灰白色の艶々した表面を見せている。如何にも堅そうだ。
これも使い物になるわね。
キモいおじさんだったけど、とりあえずチャーリーには感謝するわ。
ここまででリリスの魔力量は30%ほども消費された。これは大部分がレベル15の液状化によるものだ。さすがに少し疲労を感じる。
最後に残るのは勇者の加護だが・・・・・気乗りがしないのでリリスは試すのを止めてしまった。
とりあえず試したいスキルは試したので学院に戻ろうとしたリリスだが、泥沼をそのままにして立ち去る事も出来ない。
これってどうしたら良いの?
『硬化すれば元の状態に近付けられますよ。』
なるほどと思って硬化を発動させたが、泥沼全体を元の状態に戻すのは時間が掛かる。レベル3の硬化で直径20mほどの泥沼を元に近い状態にまで戻すのに10分も掛かってしまった。その間魔力を投入し続けているので魔力の消耗も大きい。
魔力吸引が発動されているとは言え、リリスは肩でハアハアと息をするほどに消耗してしまった。
魔力吸引が追い付かないわねえ。魔力吸引のレベルも上げる必要があるわね。
そう思い、冷や汗を掻きながらリリスは学舎に戻った。
午後の授業は魔力操作の実践で、自分の魔力の流れを把握し、それを操る為の実践だった。これはリリスにとってはもはや朝飯前の授業内容だが、他の生徒達はリリスのような特殊なスキルを持っていないので、手探りの実践学習となる。当然最初から上手くはいかない。
自分の魔力の流れを把握するだけで躓いている生徒が大半だ。
リリスは目立ちたくないのと、自分の特殊なスキルを知られたくない事も有り、少し操作出来ている程度に見せかけていた。
その授業の最中にニーナが顔面蒼白になって倒れてしまった。自分の身体中の魔力を巡らせているうちに気分が悪くなったのかも知れない。
担当教師の指示で、ふらつくニーナに肩を貸し、2人は保健室に向かった。
「リリス。・・・・・ごめんね。」
ニーナが小声でリリスに謝った。
「良いのよ。気にしないで。」
ニーナに声を掛けながら廊下をゆっくり進んで、リリスは保健室の前に辿り着いた。だがドアをノックしても声が聞こえてこない。失礼しますと声を掛けてドアを開けると保健の先生は不在だった。
止む無くニーナをベッドに寝かせ、熱が無いかと額を触ってみるが、特に熱は無さそうだ。
「ニーナ。気分はどう?」
声を掛けられたニーナは少し楽になってきたと答えた。
「私ってあまり魔法を使うとすぐに身体に支障が出てくるの。」
魔法じゃなくて魔力操作だけどね。
ここで突っ込みを入れても意味が無いのでリリスは少し考えてみた。
魔力の操作で消耗するなんて、魔力量が相当乏しいのか?
だがダンジョンチャレンジでニーナは、時折水魔法を操っていた。
魔力の流れに問題があるのか?
魔力の回路が出来上がっていないのかも知れない。
そんな思いで心配しているリリスに、ニーナは自分の事を少しづつ話し始めた。
リリスは眠い目を擦りながら、まず身体中をチェックしてみた。
あのおじさん、変な事をしていないでしょうね。あの性格だから顔に落書きされているかも・・・。
そう思って色々とチェックしたが、特に異常は無さそうだ。
気を取り直してリリスは自分のスキルを確かめてみた。
**************
リリス・ベル・クレメンス
種族:人族 レベル21
年齢:13
体力:1000
魔力:2500
属性:土・火
魔法:ファイヤーボール レベル3+
ファイヤーボルト レベル5+
アースウォール レベル7
加圧 レベル2
アースランス レベル3
硬化 レベル3
(秘匿領域)
属性:水・聖
魔法:ウォータースプラッシュ レベル1
ウォーターカッター レベル1
ヒール レベル1+ (親和性による補正有り)
液状化 レベル15 (制限付き)
スキル:鑑定 レベル2
投擲 レベル3
魔力吸引(P・A) レベル2
魔力誘導 レベル3 (獣性要素による高度補正有り)
探知 レベル4++ (獣性要素による高度補正有り)
毒生成 レベル4+ (獣性要素による高度補正有り)
解毒 レベル2+ (獣性要素による高度補正有り)
毒耐性 レベル2+ (獣性要素による高度補正有り)
調合 レベル2
魔装(P・A) (妖精化)
勇者の加護(下位互換)
解析
最適化
**************
よく分からないわね。
そもそも制限付きって何?
リリスの疑問に解析スキルが反応した。
『レベルが高い状態で土魔法を手に入れましたので、そのまま発動させると魔力量が枯渇してしまいます。その為の発動時間の制限で、フルスペックで使い続けた場合、今の魔力量では魔力吸引を併用しても30分が限度ですね。』
30分かあ。
でもそれで充分かも。
『勿論、秘匿領域に入れておきました。』
そうよねえ。
急にレベル15のスキルが現われたら驚くわよね。
そう言えば勇者の加護の改良も済んだのね。
『下位互換と言えば聞こえは良いのですが、劣化版ですね。効果時間は20分間で様々な身体能力を30%アップさせてくれます。』
中途半端ねえ。
無いよりはましってレベルね。
『オリジナルのような反動は有りません。ただ・・・・・』
なんで言葉を濁すのよ。
『残念ながら、勇者の加護の発動方法は改変出来ませんでした。』
左手を腰に当て、右手で大きく円を描いて<変身!>と唱えるってやつね。
それってやっぱり使えないじゃん。
いずれにしても土魔法の新しいスキルを試してみたいわね。
リリスはウキウキしながら起床して朝の支度を始めた。
その日の昼休み。
リリスは敷地の外れの薬草園に居た。薬学のケイト先生は不在だったが、荒れた耕作地の手入れは任されていたので、自発的に出向くことにしたのだ。
勿論本当の理由は秘匿領域の土魔法の試用である。
以前に耕作地にした畑の傍に、まだ手つかずの荒れた土地が広がっている。その前に立ち、リリスは魔力吸引をパッシブで発動させた。これは準備運動のようなものだ。魔力吸引の発動から程なく、身体中に魔力が渦のようになって駆け巡り始めた。徐々に魔力の動きが大きくなっていく。
リリスは徐々に身体中に力が漲ってくるのを感じた。
まず気に成っていたのが液状化だ。
手を前に突き出し液状化を意識して発動させると、荒れ地の中の直径20mほどの部分がドロッと溶けるように変化し、まるで泥沼のようになってしまった状態を見て、リリスははっと気が付いた。これは溶岩流の前段階の魔法だ。これに火魔法を連携させることで溶岩流を生み出していくに違いない。
今のリリスの火魔法のレベルでは、連携させても熱い泥沼でしかないだろう。そう考えると火魔法のレベルアップが望まれる。
でもこの泥沼って足止めには格好の魔法よね。
押し寄せる魔物の一群をその場で動けなくする事が出来そうだ。
次にアースランスを発動させると、5mほど離れた場所に土の槍が10本、勢いよく土中から突き出してきた。長さは3mほどで斜めに交差する形だ。
『硬化を同時に発動させれば、より強力になりますよ。』
解析スキルがアドバイスを送ってきた。
そうだわ。
硬化そのものが個別のスキルになったのよね。
これを使わない手は無いわ。
アースランスを一旦消し去り、今度は硬化を発動させながら、リリスはもう一度アースランスを発動させた。
ゴゴッと音を発てて勢いよく土の槍が突き出す。その槍は硬化され灰白色の艶々した表面を見せている。如何にも堅そうだ。
これも使い物になるわね。
キモいおじさんだったけど、とりあえずチャーリーには感謝するわ。
ここまででリリスの魔力量は30%ほども消費された。これは大部分がレベル15の液状化によるものだ。さすがに少し疲労を感じる。
最後に残るのは勇者の加護だが・・・・・気乗りがしないのでリリスは試すのを止めてしまった。
とりあえず試したいスキルは試したので学院に戻ろうとしたリリスだが、泥沼をそのままにして立ち去る事も出来ない。
これってどうしたら良いの?
『硬化すれば元の状態に近付けられますよ。』
なるほどと思って硬化を発動させたが、泥沼全体を元の状態に戻すのは時間が掛かる。レベル3の硬化で直径20mほどの泥沼を元に近い状態にまで戻すのに10分も掛かってしまった。その間魔力を投入し続けているので魔力の消耗も大きい。
魔力吸引が発動されているとは言え、リリスは肩でハアハアと息をするほどに消耗してしまった。
魔力吸引が追い付かないわねえ。魔力吸引のレベルも上げる必要があるわね。
そう思い、冷や汗を掻きながらリリスは学舎に戻った。
午後の授業は魔力操作の実践で、自分の魔力の流れを把握し、それを操る為の実践だった。これはリリスにとってはもはや朝飯前の授業内容だが、他の生徒達はリリスのような特殊なスキルを持っていないので、手探りの実践学習となる。当然最初から上手くはいかない。
自分の魔力の流れを把握するだけで躓いている生徒が大半だ。
リリスは目立ちたくないのと、自分の特殊なスキルを知られたくない事も有り、少し操作出来ている程度に見せかけていた。
その授業の最中にニーナが顔面蒼白になって倒れてしまった。自分の身体中の魔力を巡らせているうちに気分が悪くなったのかも知れない。
担当教師の指示で、ふらつくニーナに肩を貸し、2人は保健室に向かった。
「リリス。・・・・・ごめんね。」
ニーナが小声でリリスに謝った。
「良いのよ。気にしないで。」
ニーナに声を掛けながら廊下をゆっくり進んで、リリスは保健室の前に辿り着いた。だがドアをノックしても声が聞こえてこない。失礼しますと声を掛けてドアを開けると保健の先生は不在だった。
止む無くニーナをベッドに寝かせ、熱が無いかと額を触ってみるが、特に熱は無さそうだ。
「ニーナ。気分はどう?」
声を掛けられたニーナは少し楽になってきたと答えた。
「私ってあまり魔法を使うとすぐに身体に支障が出てくるの。」
魔法じゃなくて魔力操作だけどね。
ここで突っ込みを入れても意味が無いのでリリスは少し考えてみた。
魔力の操作で消耗するなんて、魔力量が相当乏しいのか?
だがダンジョンチャレンジでニーナは、時折水魔法を操っていた。
魔力の流れに問題があるのか?
魔力の回路が出来上がっていないのかも知れない。
そんな思いで心配しているリリスに、ニーナは自分の事を少しづつ話し始めた。
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