落ちこぼれ子女の奮闘記

木島廉

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予期せぬ依頼3

闇の亜神の本体のかけらであるジニア。

彼女は闇の亜神の降臨の為の2番目のキーだ。

改めて考えてみると、実に不可解な存在である。
その思考発想には掴みどころが無い。

気紛れに人族などと交流をするが、その圧倒的な力で対峙する事も有り得る。
魔大陸の存在を隠蔽する広域多重シールドを創り上げたのがゲルだと聞いて、リリスは非常に驚いた。
亜神の気紛れにしては、あまりにも人族や魔族に対して好意的な所業だからだ。

それを痛切に感じる光景がリリスの目の前に広がっていた。

転移させられたリリスの目の前には、ドーム状の高い天井で覆われた広大な空間が広がっている。
幅は500mほどもありそうだ。
奥行きはあまりにも長くて見通せない。
その空間の床面を埋め尽くすように、巨大な魔石と、巨大な闇のオーブが交互に並んでいる。
闇のオーブは生き物のように時折振動し、脈を打つような動きを見せているのが不気味だ。
魔石は直径が2m程もあり、これも時折仄かな光りを放つ。

空間全体に魔力が充満し、渦を巻くように流れているのが分かった。
その魔力の流れに反応するように、魔石が時折ブーンと言う鈍い音を立て、それが幾重にも重なりあってリリスの耳に届いてくる。

ジニアが創り上げた円盤状の闇の上に、リリスとセリーヌは立っていた。
その傍にぷかぷかと、一つ目の黒いカラスと黒いガーゴイルが浮かんでいる。

「ジニア。ここが広域多重シールドの心臓部なの?」

リリスの問い掛けにカラスが首を縦に振った。

「そうよ。ここの規模を見て、広域多重シールドを維持するのがどれほどに大変な事かが分かると思うわ。」

ジニアの言葉を聞きながら、リリスは魔石と闇のオーブの列をジッと眺めた。
その列の所々に金属板の仕切りが設置されている。リリスは何気にそれが気になった。

「あの仕切りは何なの?」

リリスの問い掛けにセリーヌが答えた。

「あの仕切りは魔石と闇のオーブの維持を担当する魔族の棲む地域を区切っているのです。5対から20対の魔石とオーブのセットが各種族に割り当てられていて、自分達の地域でその魔石とオーブを維持するための魔力を提供するようになっています。」

「そして今回ギグル様がリリス様に修復をお願いしたのがあの区画です。」

そう言ってセリーヌは指を差したのだが、それがあまりにも遠くてリリスには判別出来なかった。
そのリリスの思いを察して、ジニアは二人が立つ闇をその方向にスッと移動させた。
音もなく円盤状の闇がセリーヌの指差した方向に進む。
闇は程なくある区画に到着した。

その区画を見ると魔石と闇のオーブのセットが8対あり、魔石がほとんど光を発していないのが分かった。

「この区画はデビア族と言う種族が担当しているのですが、高齢化と過疎化で魔力の供出が滞って居まして・・・」

あらあら。
高齢化と過疎化って、魔族でもあるのね。
限界集落になっちゃっているのかしら?

「リリス。8個の魔石が仄かに光る程度に魔力を注いでくれ。」

ガーゴイルの言葉にリリスは頷き、闇の端に立ち下に向けて魔力を放ち始めた。
8個の魔石に注ぎ込んだ魔力の量は、それほどに多くは無い。
リリスの魔力量の15%ほどを費やしただけだ。
それでも魔石が仄かに光り、活性化しているのが分かる。

「流石だね。リリスの濃厚な魔力のお陰で、魔石が全て活気付いて来た様だ。」

ガーゴイルの言葉にリリスも安堵した。
そのリリスの傍にセリーヌがそっと近づいた。

「リリス様。デビア族の長老が念話で感謝の意を伝えて来ました。一度こちらに来て欲しいと言っています。」

「お礼をしたいそうですよ。」

お礼って・・・これだけの事で?

そう思ってリリスは躊躇った。
その様子を見てカラスが口を開いた。

「お礼だけじゃないかも知れないけど、行ってみる価値はあるわよ。デビア族ってかなり特殊な種族だからね。彼等の様な人族に関心の無い魔族が招いているなんて、普通は有り得ない事なのよ。」

そうなの?

まだ若干躊躇っているリリスにセリーヌが声を掛けた。

「私がご案内しますよ。私の出自もそちらですからね。」

出自って・・・デビア族出身って事?
それはホムンクルスに植え付けられた疑似人格の元になる女性の出身地なの?

リリスの疑問をスルーするように、セリーヌはカラスとガーゴイルに目配せをし、カラスがふっと魔力を放った。
その途端に足元の闇がリリスとセリーヌの身体を包み込み、そのまま何処かへ転移してしまった。






リリスを包み込んだ闇が消え去ると、目の前には荒れ地が広がっていた。
雑草が繁茂しているが、所々に畝や畦道のようなものがあり、放棄された耕作地である事が分かる。

別の方向には20軒ほどの住居が残っているが、どれも朽ち果てていて人の住んでいる気配は無い。

「これでも昔は結構賑やかな村だったんですけどね。」

そう言いながら、セリーヌは周囲を見回していた。
彼女の遠方を見つめるような視線は、遠い昔を回想している事を匂わせている。

「早速、長老の屋敷に行くわよ。」

いつの間にかリリスの背後に回っていたカラスが先導し、リリスとセリーヌに朽ちた住居の方向に進む事を促した。
整備もされず荒れたままの道を歩いて行くと、道の両側に廃屋が立ち並び、その奥の方に大きな屋敷が見えて来た。
この屋敷は外見は古そうだが朽ちている様子ではない。
屋根の上の煙突から煙が僅かに出ているので、住人が居る事は確かだ。

セリーヌがその正面に立ち、木製の大きな扉を開けた。
扉の向こう側には真っ黒な闇がある。
その闇に両手で触れて魔力を流すと、闇は消え去り、もう一枚の扉が現われた。

この闇は恐らくセキュリティの為のものなのだろう。

奥の扉を開き、中に入ると、大きな広間の真ん中に豪華なソファがあり、そこに褐色の肌の魔族の長老が座っていた。
長老はリリス達を見つけると、ニコッと笑って対面のソファに座るように促した。
それに応じてソファに座るリリスとセリーヌ。
その二人の傍に浮かんでいるカラスとガーゴイルを優し気な目で一瞥し、長老はリリス達と挨拶を交わした。

この長老はタレスと名乗り、この村の村長だったらしい。

タレスが広間の奥の方に合図をすると、奥の扉が開き、大きな猿がお茶を乗せたワゴンを押してきた。

ジャイアントエイプだ!

長い手足が嫌でも目に付く大柄の猿の魔物で、雷撃を放つ個体が多いのだが・・・・・。

「これは儂の使い魔だよ。気にしないでくれ。」

使い魔にしては大きいわね。

そう思いながらリリスは運ばれてきたお茶を手にした。
甘い香りと共に薬っぽい香りが漂って来る。

「薬草茶だ。これは人族にも効果があると聞く。大量に作り置きがあるので、遠慮なく飲んでくれ。」

そう言いながらタレスは、薬草茶の入ったコップを手に取り、リリスの様子を見ながら一気に飲み干した。
リリスは失礼ながら軽く解析し、無害である事を確認した上で口に入れた。
口の中に甘酸っぱい味が広がっていく。
だが直ぐにその甘さが消え、爽快感が口中に広がって来た。

これって何の薬草だろうか?
魔大陸固有のものかも知れない。

リリスの傍でセリーヌも薬草茶を飲んでいたが、味わっているような素振りは無い。
ホムンクルスに味覚ってあるのだろうか?

そんな思いを抱きつつ一息ついたところで、タレスは話を切り出した。

「リリス君。君には本当に感謝しているよ。ここまでの道中で見てきた通り、この村は限りなく廃村に近い。そしてそれはまた儂らの種族が絶えつつあることをも意味しているのだ。」

「50年ほど前に起きた大規模な種族間抗争に巻き込まれた結果、特殊な呪詛によって儂等の種族はほとんどが絶命してしまったのだよ。今現在残存しているのは儂を含めて老人が5人だけだ。」

そうなのね。
そんな事があったのね。

そう思いながらリリスはふと、横に座っているセリーヌの顔を見た。
その表情は今にも泣きだしそうだ。
この村がセリーヌの出身地なのだろうか?

「それでリリス君にはお願いがあるのだが・・・・・」

タレスはそう言うとソファの上で姿勢を正した。

「既にデビア族は広域多重シールドの維持に貢献出来なくなっている。そこで君にデビア族が供出すべき魔力の分担の不足分を代替わりして欲しいのだよ。」

「君の濃厚で特殊な魔力なら、自然回復する程度の分量でも充分だ。深夜に少しだけ流してくれれば良い。勿論、無償でとは言わないよ。」

そう言いながらタレスは懐から魔金属のブレスレットを取り出した。
その鈍い光沢が魔力を纏ってその存在感を高めている。

「これはデビア族に伝わる魔道具だ。これを装着する事で魔力を僅かに広域多重シールドに流してくれる。更にこの魔道具を装着する事で、儂等が代々受け継いできた闇魔法の幾つかの特性を身に付ける事が可能だ。」

「勿論それは君の持つ魔法やスキルにも依るのだが、強化出来るものや特性を変える事の出来るものもある筈だ。」

タレスはそこまで話すと、そのブレスレットをリリスに手渡した。
どうしたものかと悩むリリスに、背後からガーゴイルが言葉を掛けた。

「リリス。今の君なら供出する魔力の量は気にならない程度だよ。それは僕が保証する。むしろデビア族固有の闇魔法の特性を手に入れるメリットの方が、君にとっては遥かに大きいと思う。」

う~ん。
ゲルの口車に乗っちゃって良いのかしら?

再度悩むリリスにカラスが後押しをした。

「大丈夫よ、リリス。あんたにとっては、負担よりもメリットの方が遥かに大きい事は、私も保証するからね。」

闇の亜神の本体のかけら2体の保証済みって事ね。
そこまで言われればねえ。
まあ、良いか。

リリスはそう思い直し、ブレスレットを自分の手首に装着した。
その途端にブレスレットが反応し、鈍い光を放ちながら、リリスの手首の中に埋没していく。

ええっ!
これって体内に取り込むタイプなの?

そう思うのも束の間、ブレスレットはリリスの手首の中に消え去ってしまった。

それと同時に解析スキルが発動された。

『疑似的にコピースキルが発動されました。取り込んだブレスレットは魔力の形で変換中です。』

『最適化スキルが張り切っていますので、成果を期待していてください。』

そうなの?
まあ、それほどに期待はしていなかったんだけどね。

『とりあえず現状で闇魔法の特性が変更されました。火魔法と闇魔法の連携が可能になっています。』

うん?
火魔法と闇魔法の連携って・・・どう言う事?

そう思ったリリスの疑問に、何の脈絡もなくタレスが回答を出してくれた。

「リリス君。あの魔道具を取り込む事で闇魔法の特性が変わるのだが、恐らく火魔法と闇魔法が連携されるようになった筈だ。」

そうそう。
それなんだけど・・・。

「試しに闇を出現させてみたまえ。」

タレスの言葉を受けて、リリスは手のひらに小さな闇を出現させた。

「その闇に火魔法を連携させるんだ。強く意識を持てば発動が可能になる。」

タレスに言われるままに、リリスは小さな闇に火魔法の連携を強く意識した。
リリスにとっては溶岩流の発動の際に、土魔法と火魔法の連携を常時行っているので、そのコツは掴んでいるつもりだ。

火魔法の魔力が手のひらから闇に流れ、連携が確立されると、闇の表面が熱くなっているのが分かる。

でもそれでどうするの?

そう思ったリリスにタレスは小さなガラス球を見せた。

「これを闇で包んで燃やすんだ。良いね。」

タレスは取り出したガラス球をリリスの手元にポイっと投げた。
反射的にリリスはそのガラス球を闇で受け止めて包み込んだ。
その途端に火魔法が発動され、闇の内部がカッと赤く燃え上がった。
包み込んだ闇の隙間から、溶けたガラスがダラダラと流れ落ちていく。

「うむ。最初にしては上出来だな。」

「今はその程度でも、徐々に闇の大きさを広げて行けば、巨大な魔物でも包み込んで焼き尽くせるようになる。」

「それに別な用途としては、罠としても使えるぞ。」

タレスの言葉にリリスは首を傾げた。

「罠って・・・どうするんですか?」

「うむ。例えば火魔法を連携させた小さな闇を大量にばら撒いておく。罠としてそれを維持させるのに魔力を消耗するが、君なら左程負担にはならんだろう。うっかり闇に足を踏み入れた敵が、一気に闇に包まれて消し炭になると言う仕掛けだ。」

う~ん。
残酷と言えば残酷だけど、攻撃の幅は広がりそうね。

「まあ、色々と試してみれば良いわよ。」

ジニアの使い魔である一つ目のカラスが背後からリリスに声を掛けた。
その言葉を噛み締めつつ、リリスはタレスに謝意を伝えた。

その後しばらく歓談した後、ジニアによってリリスは学生寮の自室に戻されたのだった。



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