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第三章 深い森の中で
ルバナの町へ
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「何でそんなに驚くんだよ」
「いや……こんな田舎者に会わせたい人がって……」
オドオドと答えるマッドに、アリルは小さく苦笑した。
「ルバナの町だって町と言えど充分田舎だぞ? とにかく、君達の村の洪水とこの町の川の決壊……何か関連がありそうだ」
「……えっ? あの洪水はレンが引き起こしたんじゃ」
アリルの言葉にマッドは驚いた。
「洪水を引き起こす程の水を操れる奴を俺は一人しか知らないしそうそういない。昔にも同じ様な事があってね。関連が有るかも知れないし」
「関連って」
「ここ数年、天変地異や異常気象が多発しているんだ。その一環の可能性が高いが、俺からは詳しく話せないんだ。そこまで専門的な事は分からないし、確証が無いのに断言する事は出来ないからね」
「天変地異に、異常気象……?」
二つの言葉に、マッドもティミーも不安を隠せなかった。
「だからこそ、会ってほしい人がいるんだよ。どうかな。着いてきてくれるかい?」
「行く行く! マッドもティミーも行くだろ?」
ヴェノルは立ち上がり、マッドとティミーに満弁の笑みを見せた。
「元気だなぁ、お前」
マッドは呆れた目でヴェノルを見ると、ティミーは苦笑した。
「まぁ良いじゃない。そうだね、私達も行こう? もしかしたら、レンについても何か分かるかもしれないし」
「そうだな。けどその前に、この町の人達を……」
「うん、そうだね……」
マッドとティミーは顔を合わせ頷き、瓦礫に埋まり全く動かない人達を安全な場所へと運び、柔らかな土の中に寝かせた。
流石にこのまま亡くなった人達を放置する事は出来ない。
せめて、王都の人間が来てくれるまでは少しでも、と皆考えていた。
ヴェノルとアリルも手伝い、数時間かけて亡くなった人達へ簡単な葬儀を行い、辺りを見回した。
「これで、良いのかな」
「うん……マッド、もうそろそろ行こう?」
「そうだな。でも……」
「暗い顔してたら天気まで暗くなるよ?」
明るく言うなり、ヴェノルはマッドの背中を強く叩いた。
「痛っ! だぁーもう茶化すなよ! 人が感傷に浸っているのに!」
「何だよ、本当の事言っただけだろー!? 俺暗いの嫌いなんだから!」
「クスクス、でもヴェノルの言う通りだよね」
「はぁ。後は王都の人間が何とかしてくれる。もう向かっているそうだから後は任せていいだろう。僕達に出来る事はもう何も無い」
アリルの言葉に、マッドは小さく頷いた。
「そうだな。じゃあ、アンタが会わせたいっていう人達の所に行くか」
「そうだね」
「ねえねえ、ご飯は? そこでご飯食べられるかな?」
「ルバナに着いたら作ってあげるから我慢しなよヴェノル」
この状況でお腹を空かせるヴェノルにティミーは呆れ、溜め息を着く。
(元気な奴らだ。でも、もしかしたら、彼等ならこの問題を解決出来るかもしれない)
そのはしゃぎっぷりにアリルは目を細め、三人は川に飲まれた町を後にした。
「なあ、これから会う人ってどんな奴らなんだ?」
マッドは気になっていたのか、アリルに問い掛ける。
するとアリルは苦笑いしながら口を開いた。
「兄弟なんだけどね、二人共頭が凄く良くて……兄の方は面倒臭くて、弟の方がもっと面倒臭い奴かな」
アリルの答えに、マッドとティミーは顔を合わせる。
そして、小声で互いに耳打ちした。
「ぜってー面倒くせぇやつらだぜきっと」
「だ、大丈夫かな……」
ニコニコ笑うアリルに不信感を感じつつも、マッド達はルバナの町へと向かった。
「いや……こんな田舎者に会わせたい人がって……」
オドオドと答えるマッドに、アリルは小さく苦笑した。
「ルバナの町だって町と言えど充分田舎だぞ? とにかく、君達の村の洪水とこの町の川の決壊……何か関連がありそうだ」
「……えっ? あの洪水はレンが引き起こしたんじゃ」
アリルの言葉にマッドは驚いた。
「洪水を引き起こす程の水を操れる奴を俺は一人しか知らないしそうそういない。昔にも同じ様な事があってね。関連が有るかも知れないし」
「関連って」
「ここ数年、天変地異や異常気象が多発しているんだ。その一環の可能性が高いが、俺からは詳しく話せないんだ。そこまで専門的な事は分からないし、確証が無いのに断言する事は出来ないからね」
「天変地異に、異常気象……?」
二つの言葉に、マッドもティミーも不安を隠せなかった。
「だからこそ、会ってほしい人がいるんだよ。どうかな。着いてきてくれるかい?」
「行く行く! マッドもティミーも行くだろ?」
ヴェノルは立ち上がり、マッドとティミーに満弁の笑みを見せた。
「元気だなぁ、お前」
マッドは呆れた目でヴェノルを見ると、ティミーは苦笑した。
「まぁ良いじゃない。そうだね、私達も行こう? もしかしたら、レンについても何か分かるかもしれないし」
「そうだな。けどその前に、この町の人達を……」
「うん、そうだね……」
マッドとティミーは顔を合わせ頷き、瓦礫に埋まり全く動かない人達を安全な場所へと運び、柔らかな土の中に寝かせた。
流石にこのまま亡くなった人達を放置する事は出来ない。
せめて、王都の人間が来てくれるまでは少しでも、と皆考えていた。
ヴェノルとアリルも手伝い、数時間かけて亡くなった人達へ簡単な葬儀を行い、辺りを見回した。
「これで、良いのかな」
「うん……マッド、もうそろそろ行こう?」
「そうだな。でも……」
「暗い顔してたら天気まで暗くなるよ?」
明るく言うなり、ヴェノルはマッドの背中を強く叩いた。
「痛っ! だぁーもう茶化すなよ! 人が感傷に浸っているのに!」
「何だよ、本当の事言っただけだろー!? 俺暗いの嫌いなんだから!」
「クスクス、でもヴェノルの言う通りだよね」
「はぁ。後は王都の人間が何とかしてくれる。もう向かっているそうだから後は任せていいだろう。僕達に出来る事はもう何も無い」
アリルの言葉に、マッドは小さく頷いた。
「そうだな。じゃあ、アンタが会わせたいっていう人達の所に行くか」
「そうだね」
「ねえねえ、ご飯は? そこでご飯食べられるかな?」
「ルバナに着いたら作ってあげるから我慢しなよヴェノル」
この状況でお腹を空かせるヴェノルにティミーは呆れ、溜め息を着く。
(元気な奴らだ。でも、もしかしたら、彼等ならこの問題を解決出来るかもしれない)
そのはしゃぎっぷりにアリルは目を細め、三人は川に飲まれた町を後にした。
「なあ、これから会う人ってどんな奴らなんだ?」
マッドは気になっていたのか、アリルに問い掛ける。
するとアリルは苦笑いしながら口を開いた。
「兄弟なんだけどね、二人共頭が凄く良くて……兄の方は面倒臭くて、弟の方がもっと面倒臭い奴かな」
アリルの答えに、マッドとティミーは顔を合わせる。
そして、小声で互いに耳打ちした。
「ぜってー面倒くせぇやつらだぜきっと」
「だ、大丈夫かな……」
ニコニコ笑うアリルに不信感を感じつつも、マッド達はルバナの町へと向かった。
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