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第五章 港町での休息
明日の準備
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太陽が水平線の半分まで姿を沈めた所で、マッドとウォックは互いに武器を止め、深い息を吐く。
「はぁ。大分良い運動になったぜ。サンキューウォック。宿に戻ろうぜ」
「そうだな。俺も久々にここまで鍛錬出来て良かったよ。いつも兄さんと組み手やっているんだが、兄さん弱くてな」
軽く汗を拭いながら、ウォックはヌンチャク を足のベルトに装着する。
マッドも剣を鞘に仕舞い、二人は宿屋へ向かった。
「あっ、お帰り二人共」
「ん~、帰ってきたぁ」
部屋に戻ると、ティミーがのんびりと本を読んでいた。
ヴェノルはどうやらお昼寝していた様で、眠そうにしながらマッドとウォックを迎える。
「ただいま。夕飯行こうぜ」
「そうだね、早めに済ませちゃおう」
「夕飯!? やった~!! 早く行こう!」
夕飯の言葉を聞いて、ヴェノルは勢い良く飛び起き、急いで食堂へと向かう。
そんなヴェノルに溜息を吐きつつも、三人もヴェノルに続き食堂へと向かった。
食堂に着き各自夕飯を頼み、雑談を交えながら食事を進めていくと、あっという間に時間は過ぎて行った。
夕飯も食べ終わり、部屋へ戻るとお風呂を待つ間、それぞれみんなは明日の準備を進めていく。
「ねぇウォック。明日になれば、船は出るのかな?」
ティミーがウォックに尋ねるも、ウォックは何とも言えない表情をする。
「こればかりは、海上のスコール次第だな。だが今日の海風と海の感じだと、恐らく明日は大丈夫だと思う」
「そっか。やっと船に乗れるんだね。楽しみだなぁ」
「船って初めてだよな。俺も楽しみだぜ」
はしゃぐマッドとティミーにウォックは呆れつつも、明日の準備が終わったようで荷物をベッドの端に置き、地図をテーブルの上に広げた。
「良いか? ベルトア大陸は船で二日はかかる。船が初めてなら船酔いに気をつけるんだな」
「船酔いって、なぁに?」
「船の揺れで気持ち悪くなる事だ。お前達初めてなんだろ? 船の上であまりはしゃぐと酔いやすくなるから大人しくしてろよ。特にヴェノル」
「何だよー! 子供扱いするなよな!」
子供扱いされ、ヴェノルは頬を膨らませながら抗議するも、ウォックに遇らわれ、更に拗ねてしまった。
面倒臭そうにしながらも、人数分のタオルを用意してベッドの上へ置き、風呂場を指差す。
「明日は早めに起きるから、もう風呂に入ろう。俺は最後で良いから誰か先に入れ」
「あー、ティミー先入ってこいよ。朝起きた時早く風呂入りたいって言ってただろ」
「う、うん。旅してるとどうしても毎日は入れなくなっちゃうからね。じゃあ、お先頂くね」
「おー、いってらっしゃい」
ティミーにお風呂を譲り、脱衣所の扉が閉まるとマッドはソファに座り、深く息を吐いた。
「はぁ~。まさか別の大陸に行く事になるとはな」
「仕方無いだろ。ガーネについて調べるにはベルトア軍の許可が降りないと駄目なんだから」
「そうだけどよ。こんな事が起きなけりゃ、ずっとルグート村で生活していたんだろうな」
ダランと全身の力を抜き、マッドは天井を見上げる。
旅に出るとは言ったが、まさか大陸を越えるとは考えていなかったようだ。
「旅はどうなるか分からないし、いつまで続くか分からないからな。この先、何が起こるかも」
「ふん、何が起こったって立ち向かってやらぁ。その覚悟がねぇとティミー連れて旅に出よう、なんて言わねぇよ」
「何が起こったって、ね」
マッドの言葉に、ウォックは何とも言えない表情をする。
(ガーネに精霊が関わっていたら、面倒だな)
そのまま深く考えていると、いつの間にか時間が経過していたようで、ティミーが髪を拭きながら出て来た。
その後にマッド、ヴェノル、ウォックの順に風呂を済ませ、全員ラフな格好となり其々ベッドの上で寛いでいた。
寝る前に暖かいミルクを飲んだからか、全員眠そうにしている。
「さっきも話したが明日は早めに出るからな。少し早目だがもう寝よう」
「そうだね。ベルトア大陸かぁ。ドキドキしちゃうよ」
「俺もティミーも、ルグートから殆ど出た事ねぇからな。どんな場所なんだろうな」
「俺もー! 俺も初めて~! 楽しみだよね皆んな!」
ワクワクしながら話す三人に、ウォックは小さく溜息を吐いた。
相変わらずの緊張感の無さだが、逆に彼らにとってこれが普通なのかもしれない。
半分諦めつつも、ウォックは気を引き締めて再度マッド達三人に視線を向けた。
「いいか、ベルトアは砂漠地帯だぞ? 日中は馬鹿みたいに暑くて、夜はここと同じ位冷え込む。あまり良い環境ではないからな」
「えっ、砂漠なのか?」
「あぁ。俺達ユーラスの人間は暑さにそこまで耐性があるわけでは無い。と言っても軍の本部内だったら設備も整っている筈だし、外にいる時位しか暑さにやられないだろうがな」
「そ、そんなに暑いの?」
「暑いからって肌を露出すると火傷する位にはな」
ウォックの言葉に、マッドとティミーは微かに身を震わせた。
どれだけの暑さが待ち構えているのか、実際に行ってみないと分からないのは事実だ。
「とりあえずもう寝よう。行ってからのお楽しみだよ」
「そ、そうだな。焼け死なないようにしようぜ」
「いざとなったら水の陽術当ててやるよ。マッドとヴェノルだけにはな」
「何だよそれ!」
「ちょっとウォック! それ酷いだろー!」
「じゃあ、お休み」
文句を言うマッドとヴェノルをよそに、ウォックは毛布を被りさっさと眠りにつく。
「ちっ、ウォックの野郎」
「意地悪」
「ま、まぁまぁ。とりあえずもう寝よう? 疲れちゃった」
「そうだな。お休みティミー、ヴェノル」
「お休み」
就寝の言葉を口にすると、全員疲れていたのか直ぐに深い眠りに就いた。
「はぁ。大分良い運動になったぜ。サンキューウォック。宿に戻ろうぜ」
「そうだな。俺も久々にここまで鍛錬出来て良かったよ。いつも兄さんと組み手やっているんだが、兄さん弱くてな」
軽く汗を拭いながら、ウォックはヌンチャク を足のベルトに装着する。
マッドも剣を鞘に仕舞い、二人は宿屋へ向かった。
「あっ、お帰り二人共」
「ん~、帰ってきたぁ」
部屋に戻ると、ティミーがのんびりと本を読んでいた。
ヴェノルはどうやらお昼寝していた様で、眠そうにしながらマッドとウォックを迎える。
「ただいま。夕飯行こうぜ」
「そうだね、早めに済ませちゃおう」
「夕飯!? やった~!! 早く行こう!」
夕飯の言葉を聞いて、ヴェノルは勢い良く飛び起き、急いで食堂へと向かう。
そんなヴェノルに溜息を吐きつつも、三人もヴェノルに続き食堂へと向かった。
食堂に着き各自夕飯を頼み、雑談を交えながら食事を進めていくと、あっという間に時間は過ぎて行った。
夕飯も食べ終わり、部屋へ戻るとお風呂を待つ間、それぞれみんなは明日の準備を進めていく。
「ねぇウォック。明日になれば、船は出るのかな?」
ティミーがウォックに尋ねるも、ウォックは何とも言えない表情をする。
「こればかりは、海上のスコール次第だな。だが今日の海風と海の感じだと、恐らく明日は大丈夫だと思う」
「そっか。やっと船に乗れるんだね。楽しみだなぁ」
「船って初めてだよな。俺も楽しみだぜ」
はしゃぐマッドとティミーにウォックは呆れつつも、明日の準備が終わったようで荷物をベッドの端に置き、地図をテーブルの上に広げた。
「良いか? ベルトア大陸は船で二日はかかる。船が初めてなら船酔いに気をつけるんだな」
「船酔いって、なぁに?」
「船の揺れで気持ち悪くなる事だ。お前達初めてなんだろ? 船の上であまりはしゃぐと酔いやすくなるから大人しくしてろよ。特にヴェノル」
「何だよー! 子供扱いするなよな!」
子供扱いされ、ヴェノルは頬を膨らませながら抗議するも、ウォックに遇らわれ、更に拗ねてしまった。
面倒臭そうにしながらも、人数分のタオルを用意してベッドの上へ置き、風呂場を指差す。
「明日は早めに起きるから、もう風呂に入ろう。俺は最後で良いから誰か先に入れ」
「あー、ティミー先入ってこいよ。朝起きた時早く風呂入りたいって言ってただろ」
「う、うん。旅してるとどうしても毎日は入れなくなっちゃうからね。じゃあ、お先頂くね」
「おー、いってらっしゃい」
ティミーにお風呂を譲り、脱衣所の扉が閉まるとマッドはソファに座り、深く息を吐いた。
「はぁ~。まさか別の大陸に行く事になるとはな」
「仕方無いだろ。ガーネについて調べるにはベルトア軍の許可が降りないと駄目なんだから」
「そうだけどよ。こんな事が起きなけりゃ、ずっとルグート村で生活していたんだろうな」
ダランと全身の力を抜き、マッドは天井を見上げる。
旅に出るとは言ったが、まさか大陸を越えるとは考えていなかったようだ。
「旅はどうなるか分からないし、いつまで続くか分からないからな。この先、何が起こるかも」
「ふん、何が起こったって立ち向かってやらぁ。その覚悟がねぇとティミー連れて旅に出よう、なんて言わねぇよ」
「何が起こったって、ね」
マッドの言葉に、ウォックは何とも言えない表情をする。
(ガーネに精霊が関わっていたら、面倒だな)
そのまま深く考えていると、いつの間にか時間が経過していたようで、ティミーが髪を拭きながら出て来た。
その後にマッド、ヴェノル、ウォックの順に風呂を済ませ、全員ラフな格好となり其々ベッドの上で寛いでいた。
寝る前に暖かいミルクを飲んだからか、全員眠そうにしている。
「さっきも話したが明日は早めに出るからな。少し早目だがもう寝よう」
「そうだね。ベルトア大陸かぁ。ドキドキしちゃうよ」
「俺もティミーも、ルグートから殆ど出た事ねぇからな。どんな場所なんだろうな」
「俺もー! 俺も初めて~! 楽しみだよね皆んな!」
ワクワクしながら話す三人に、ウォックは小さく溜息を吐いた。
相変わらずの緊張感の無さだが、逆に彼らにとってこれが普通なのかもしれない。
半分諦めつつも、ウォックは気を引き締めて再度マッド達三人に視線を向けた。
「いいか、ベルトアは砂漠地帯だぞ? 日中は馬鹿みたいに暑くて、夜はここと同じ位冷え込む。あまり良い環境ではないからな」
「えっ、砂漠なのか?」
「あぁ。俺達ユーラスの人間は暑さにそこまで耐性があるわけでは無い。と言っても軍の本部内だったら設備も整っている筈だし、外にいる時位しか暑さにやられないだろうがな」
「そ、そんなに暑いの?」
「暑いからって肌を露出すると火傷する位にはな」
ウォックの言葉に、マッドとティミーは微かに身を震わせた。
どれだけの暑さが待ち構えているのか、実際に行ってみないと分からないのは事実だ。
「とりあえずもう寝よう。行ってからのお楽しみだよ」
「そ、そうだな。焼け死なないようにしようぜ」
「いざとなったら水の陽術当ててやるよ。マッドとヴェノルだけにはな」
「何だよそれ!」
「ちょっとウォック! それ酷いだろー!」
「じゃあ、お休み」
文句を言うマッドとヴェノルをよそに、ウォックは毛布を被りさっさと眠りにつく。
「ちっ、ウォックの野郎」
「意地悪」
「ま、まぁまぁ。とりあえずもう寝よう? 疲れちゃった」
「そうだな。お休みティミー、ヴェノル」
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