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第七章 届かない声
暗晦の苦しみ
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マッドの叫びは虚しくも闇の中に消えていく。
仲間を傷付けてしまった。
これ以上は絶対に傷付けたくない。
傷付けたく無いのに。
記憶の中の自分は、再びウォックとティミーに近付こうとしていた。
まだ手には剣が握られていて、刃にはウォックの血が付着している。
「止めろよ......これ以上、傷付けるなよ」
マッドは記憶の中の自分に手を伸ばすも、やはり掴む事が出来ず、その手を思い知り地面へと打ち付ける。
ウォックにこれ以上怪我をさせる訳にはいかない。
どうする事も出来ずに歯を食いしばりながら様子を見ていると、ウォックが距離を置いた瞬間に夢の中の自分はそれを追うかの様に距離を詰めようと走り出した。
「止めっ......!」
マッドが叫んだと同時に、ウォックが投げたヌンチャクが剣に絡みつき、剣はそのまま遠くへ飛ばされてしまった。
同時に懐に飛び込まれ、ウォックの掌底が腹に命中し、夢の中の自分は蹲り苦しみ出す。
「終わった、のか......?」
ウォックに寝かされ、これで剣で傷付ける事は無くなったとマッドは思ったが、この記憶の中の自分は普通では無い。
ウォックはその場で倒れてしまい、夢の中の自分自身も意識が朦朧としているようだ。
二人の元にティミーが駆け寄り、悲痛な叫び声が響き渡る。
「ティミー......俺は......畜生!」
ティミーの声が響き渡り、マッドは掌に血が滲む程拳を握り込んだ。
落ち着かせたいのに、何も出来ない。
所詮は記憶だ。
ティミーが泣いているのに、何も出来ない自分に苛立ちを覚える。
直ぐにでも、この手で抱き締めてあげたいのに。
『マッド! ウォック! 目を覚ましてよ、ねぇってば!!』
ティミーは何度も呼び掛けている。
それなのに、答えられない自分に苛つき、マッドは記憶の中の自分に向けて何度も殴りかかろうとした。
「おい! 何で目ぇ覚まさねぇんだよ! なぁ、起きろよ! 起きてくれよ俺! 起き......」
マッドは叫びながらハッとした。
目を覚ましたら、本当に正気に戻っているのだろうか?
再び、ウォックとティミーを傷付けてしまうのでは無いだろうか?
「あ......俺......」
その時、マッドは一瞬だが考えてしまった。
(このまま目を覚さなければ、もう二人を傷付けずに済むんじゃないか......?)
マッドは呆然と記憶の中の自分達を見て、無意識に口を薄く開ける。
目を覚ましても、自分が正気に戻っている保証など無い。
寧ろ、こうして今ここに居るのであれば、目を覚さない限り、気絶したままの状態では無いだろうか?
このまま、傷付けずに済むのなら。
「......このまま、俺がここに居れば、二人は」
ぼんやりと考えていると、記憶の中の自分はゆっくりと立ち上がり、勢い良くティミーの胸ぐらを掴み上げた。
「なっ......!?」
突然の事にマッドは言葉を失い、ティミーを記憶の中の自分から離そうと掴み掛かろうとするも、やはり空を切りマッドは歯を食いしばりながら様子を見詰める。
記憶の中の自分はそのまま胸ぐらに力を込めてティミーを押し倒し馬乗りになり、ティミーがジタバタと暴れるも、それを体重をかけて押さえつけ、両手をティミーの細い首に伸ばしていた。
「おい......何してんだよ......?」
マッドは記憶の中の自分の行動を見るなり、眼を見開いた。
記憶の中の自分は、ティミーの首に手を伸ばしている。
このまま力を込めたら──。
どうなるかなど、容易に想像出来た。
「おいおいおい、止めろよ! 何してんだよ! おいっ!」
マッドは記憶の中の自分を殴ろうとするも、やはり拳はすり抜けてしまい、マッドは焦りを隠せず何度も殴りかかろうとした。
止めようと必死に、何度も何度も、何度も。
しかし、それは全て空を切り、マッドは苛立ちながら地面に拳を打ちつけた。
「畜生! 止めろよ! ティミーに手ぇ出すな! 何やってんだよ俺は! 止めろって言ってんだろうがよぉ!!!!」
マッドは大声で叫び、何度も拳を地面に打ちつける。
所詮これは記憶だ。先程まで起こっていた事実──。
自分自身が起こした行動に変わりは無い。
それが、どんな結果になっていようと、こうなってしまったのは自分のせいだ。
「止めろ......止めてくれぇ! ティミーを傷付けるなよ! アイツの怯えた表情なんて見たくねぇよ! ふざけんなよテメェ! ティミーに触るな! 止めろよ......止めてくれよ......俺、もう二度と......」
マッドが力無く座り込むと、ティミーの驚いた表情と凄まじい砂嵐と共に、記憶の映像は闇の中へと消えいく。
再び暗闇がこの空間を支配し、マッドは俯きながら肩を震わせていた。
「俺......俺は......あぁぁぁぁぁあ!!!!」
暗闇に包まれて見えないが、涙が頬を伝い、手の甲にポタリと涙の雫が落ちる感覚をマッドは感じた。
それは段々量が増えていき、呼吸も苦しくなっていく感覚を覚える。
「俺......この手で......ティミー、を......それに、剣でウォックだって」
胸が痛くなり、気管が詰まる感じがした。
手足も痺れてきて、呼吸が速くなり、過換気気味になっていく。
「ヒュ......違......俺っ......う、ぇっ......」
呼吸が苦しくなり、深く息をしようとした瞬間、胃の中から何かが込み上げてくる感覚にマッドは顔をしかめた。
口を押さえるも、抑えきれなく、マッドは胃から迫り上げて来たものを吐き出してしまった。
「はっ......俺......違う、俺は、傷付けたかった訳じゃ......」
呼吸を整えようとするも、心臓を鷲掴みにされた感覚にマッドは恐怖を感じ、辺りを見回した。
しかし、この暗闇の中に誰も居る筈が無い。
「ティミー......ウォック! なぁ......許してくれよ......俺、傷付けたかった訳じゃねぇんだ......違うんだよ......」
フラリと立ち上がり、マッドは暗闇の中を走り出した。
呼吸が苦しいが、そんなの関係ない。
今はただ、二人に謝りたい気持ちでいっぱいだった。
(俺が傷付けた......俺が傷つけた!! 謝りたい、直ぐにでも謝りたい!!)
マッドはひたすら走り、震える声で何度も叫んだ。
「ティミー! ウォック! いるんだろ!? 返事をしてくれ!」
どれ位走っただろうか。
走っても走っても暗闇が続くばかりで、マッドの体力も限界になって来ていた。
ただ永遠に続く暗闇に、マッドも無意識に恐怖を感じていたのが蓄積したのか、足を止めて膝を落とし、地面に顔を突っ伏した。
「......ティミー、ウォック......俺......」
沢山の涙を流し、マッドは手を震わせる。
やがて、自分自身の爪で腕をガリガリと引っ掻き、両腕共血が出る程掻き毟っていた。
「......このまま、闇の中にいても......俺は、二人を傷付ける。は、はは......何も出来ねぇじゃねぇか。寧ろ、傷付ける一方じゃねぇかよ。こんなんじゃ.......」
言葉の続きを言おうとして、呼吸が苦しくなる感覚を覚える。
「......何も出来ねぇから剣一本で頑張って来たのに、その剣で、大切な人を護ろうとしていたのに......なのに、その剣で傷付けるって......最低過ぎるだろ......」
マッドはゴロンと仰向けになり、手を目に当てた。
(もう、これ以上傷付けたくねぇ。傷付ける位なら、ずっとここにいてやる。ずっと此処で、俺が苦しめば......それでアイツ達は救われるだろ)
もう、このままここで眠りに付けば、光を浴びる事は出来ないだろう。
自害すれば、どれだけ楽になるだろうか。
そう考えたが、それでは緩い。
(アイツ達が受けた痛みはこんな物じゃねぇ。ずっと苦しむべきだ。此処で一生、声も届かないこの場所でずっと苦しめば......)
二人を傷付けた代償には丁度良い。マッドはそう察した時、遠くから声が聞こえたような気がした。
「──!」
「───ド! ......!」
マッドは声が聞こえた方に視線を向ける。
すると、緑色の光が溢れ、マッドは無意識に手を伸ばした。
手を伸ばした瞬間、視界が明るくなり、右手に暖かさを感じる。
目をゆっくり開くと、涙を流しながらマッドを見詰めるティミーの姿が目に飛び込んだ。
仲間を傷付けてしまった。
これ以上は絶対に傷付けたくない。
傷付けたく無いのに。
記憶の中の自分は、再びウォックとティミーに近付こうとしていた。
まだ手には剣が握られていて、刃にはウォックの血が付着している。
「止めろよ......これ以上、傷付けるなよ」
マッドは記憶の中の自分に手を伸ばすも、やはり掴む事が出来ず、その手を思い知り地面へと打ち付ける。
ウォックにこれ以上怪我をさせる訳にはいかない。
どうする事も出来ずに歯を食いしばりながら様子を見ていると、ウォックが距離を置いた瞬間に夢の中の自分はそれを追うかの様に距離を詰めようと走り出した。
「止めっ......!」
マッドが叫んだと同時に、ウォックが投げたヌンチャクが剣に絡みつき、剣はそのまま遠くへ飛ばされてしまった。
同時に懐に飛び込まれ、ウォックの掌底が腹に命中し、夢の中の自分は蹲り苦しみ出す。
「終わった、のか......?」
ウォックに寝かされ、これで剣で傷付ける事は無くなったとマッドは思ったが、この記憶の中の自分は普通では無い。
ウォックはその場で倒れてしまい、夢の中の自分自身も意識が朦朧としているようだ。
二人の元にティミーが駆け寄り、悲痛な叫び声が響き渡る。
「ティミー......俺は......畜生!」
ティミーの声が響き渡り、マッドは掌に血が滲む程拳を握り込んだ。
落ち着かせたいのに、何も出来ない。
所詮は記憶だ。
ティミーが泣いているのに、何も出来ない自分に苛立ちを覚える。
直ぐにでも、この手で抱き締めてあげたいのに。
『マッド! ウォック! 目を覚ましてよ、ねぇってば!!』
ティミーは何度も呼び掛けている。
それなのに、答えられない自分に苛つき、マッドは記憶の中の自分に向けて何度も殴りかかろうとした。
「おい! 何で目ぇ覚まさねぇんだよ! なぁ、起きろよ! 起きてくれよ俺! 起き......」
マッドは叫びながらハッとした。
目を覚ましたら、本当に正気に戻っているのだろうか?
再び、ウォックとティミーを傷付けてしまうのでは無いだろうか?
「あ......俺......」
その時、マッドは一瞬だが考えてしまった。
(このまま目を覚さなければ、もう二人を傷付けずに済むんじゃないか......?)
マッドは呆然と記憶の中の自分達を見て、無意識に口を薄く開ける。
目を覚ましても、自分が正気に戻っている保証など無い。
寧ろ、こうして今ここに居るのであれば、目を覚さない限り、気絶したままの状態では無いだろうか?
このまま、傷付けずに済むのなら。
「......このまま、俺がここに居れば、二人は」
ぼんやりと考えていると、記憶の中の自分はゆっくりと立ち上がり、勢い良くティミーの胸ぐらを掴み上げた。
「なっ......!?」
突然の事にマッドは言葉を失い、ティミーを記憶の中の自分から離そうと掴み掛かろうとするも、やはり空を切りマッドは歯を食いしばりながら様子を見詰める。
記憶の中の自分はそのまま胸ぐらに力を込めてティミーを押し倒し馬乗りになり、ティミーがジタバタと暴れるも、それを体重をかけて押さえつけ、両手をティミーの細い首に伸ばしていた。
「おい......何してんだよ......?」
マッドは記憶の中の自分の行動を見るなり、眼を見開いた。
記憶の中の自分は、ティミーの首に手を伸ばしている。
このまま力を込めたら──。
どうなるかなど、容易に想像出来た。
「おいおいおい、止めろよ! 何してんだよ! おいっ!」
マッドは記憶の中の自分を殴ろうとするも、やはり拳はすり抜けてしまい、マッドは焦りを隠せず何度も殴りかかろうとした。
止めようと必死に、何度も何度も、何度も。
しかし、それは全て空を切り、マッドは苛立ちながら地面に拳を打ちつけた。
「畜生! 止めろよ! ティミーに手ぇ出すな! 何やってんだよ俺は! 止めろって言ってんだろうがよぉ!!!!」
マッドは大声で叫び、何度も拳を地面に打ちつける。
所詮これは記憶だ。先程まで起こっていた事実──。
自分自身が起こした行動に変わりは無い。
それが、どんな結果になっていようと、こうなってしまったのは自分のせいだ。
「止めろ......止めてくれぇ! ティミーを傷付けるなよ! アイツの怯えた表情なんて見たくねぇよ! ふざけんなよテメェ! ティミーに触るな! 止めろよ......止めてくれよ......俺、もう二度と......」
マッドが力無く座り込むと、ティミーの驚いた表情と凄まじい砂嵐と共に、記憶の映像は闇の中へと消えいく。
再び暗闇がこの空間を支配し、マッドは俯きながら肩を震わせていた。
「俺......俺は......あぁぁぁぁぁあ!!!!」
暗闇に包まれて見えないが、涙が頬を伝い、手の甲にポタリと涙の雫が落ちる感覚をマッドは感じた。
それは段々量が増えていき、呼吸も苦しくなっていく感覚を覚える。
「俺......この手で......ティミー、を......それに、剣でウォックだって」
胸が痛くなり、気管が詰まる感じがした。
手足も痺れてきて、呼吸が速くなり、過換気気味になっていく。
「ヒュ......違......俺っ......う、ぇっ......」
呼吸が苦しくなり、深く息をしようとした瞬間、胃の中から何かが込み上げてくる感覚にマッドは顔をしかめた。
口を押さえるも、抑えきれなく、マッドは胃から迫り上げて来たものを吐き出してしまった。
「はっ......俺......違う、俺は、傷付けたかった訳じゃ......」
呼吸を整えようとするも、心臓を鷲掴みにされた感覚にマッドは恐怖を感じ、辺りを見回した。
しかし、この暗闇の中に誰も居る筈が無い。
「ティミー......ウォック! なぁ......許してくれよ......俺、傷付けたかった訳じゃねぇんだ......違うんだよ......」
フラリと立ち上がり、マッドは暗闇の中を走り出した。
呼吸が苦しいが、そんなの関係ない。
今はただ、二人に謝りたい気持ちでいっぱいだった。
(俺が傷付けた......俺が傷つけた!! 謝りたい、直ぐにでも謝りたい!!)
マッドはひたすら走り、震える声で何度も叫んだ。
「ティミー! ウォック! いるんだろ!? 返事をしてくれ!」
どれ位走っただろうか。
走っても走っても暗闇が続くばかりで、マッドの体力も限界になって来ていた。
ただ永遠に続く暗闇に、マッドも無意識に恐怖を感じていたのが蓄積したのか、足を止めて膝を落とし、地面に顔を突っ伏した。
「......ティミー、ウォック......俺......」
沢山の涙を流し、マッドは手を震わせる。
やがて、自分自身の爪で腕をガリガリと引っ掻き、両腕共血が出る程掻き毟っていた。
「......このまま、闇の中にいても......俺は、二人を傷付ける。は、はは......何も出来ねぇじゃねぇか。寧ろ、傷付ける一方じゃねぇかよ。こんなんじゃ.......」
言葉の続きを言おうとして、呼吸が苦しくなる感覚を覚える。
「......何も出来ねぇから剣一本で頑張って来たのに、その剣で、大切な人を護ろうとしていたのに......なのに、その剣で傷付けるって......最低過ぎるだろ......」
マッドはゴロンと仰向けになり、手を目に当てた。
(もう、これ以上傷付けたくねぇ。傷付ける位なら、ずっとここにいてやる。ずっと此処で、俺が苦しめば......それでアイツ達は救われるだろ)
もう、このままここで眠りに付けば、光を浴びる事は出来ないだろう。
自害すれば、どれだけ楽になるだろうか。
そう考えたが、それでは緩い。
(アイツ達が受けた痛みはこんな物じゃねぇ。ずっと苦しむべきだ。此処で一生、声も届かないこの場所でずっと苦しめば......)
二人を傷付けた代償には丁度良い。マッドはそう察した時、遠くから声が聞こえたような気がした。
「──!」
「───ド! ......!」
マッドは声が聞こえた方に視線を向ける。
すると、緑色の光が溢れ、マッドは無意識に手を伸ばした。
手を伸ばした瞬間、視界が明るくなり、右手に暖かさを感じる。
目をゆっくり開くと、涙を流しながらマッドを見詰めるティミーの姿が目に飛び込んだ。
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