脱日常 -怒れる拳に火をつけろ-

デザーム

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計画

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聖秀が教室を飛び出した途端、担任が呼び止めた。

「待て、聖秀。どこへ行くつもりだ。」

「少し一人にさせてください・・・・」

聖秀はそう言って屋上に向かった。

屋上からは獄門高校がはっきりと見える。聖秀は怒り、怨恨の眼差しを向けていた。彼の心には怨嗟の念が宿っていた。

「あのクソ共が・・・一人残らず潰してやる。」

彼は獄門高校に向かおうとしたとき、クラスメートの佐久間がやってきた。

「おい、聖秀!まさか一人で獄門高校に行くつもりじゃないだろうな?!」

「いや、いまから行ってくる。一人残らず潰す。」

「やめろ!今のお前じゃ無理がある!怪我を負うだけだぞ!」

佐久間は必死に聖秀を止めようとした。彼の言うとおりである。相手は窃盗、暴力が日常茶飯事の獄門高校である。聖秀一人では適う相手ではない。

「だったらどうすればいい!?」
聖秀は叫んだ。

「俺にも協力させてくれないか?」
佐久間は冷静だった。 実は佐久間は獄門高校からの転校生である。生徒の情報に関してはよく知っていた。

「まずは獄門高校の序列制について知る必要がある。」

「序列制……?」 
聖秀はなんのことか全くもってわからなかった。

佐久間は話を続ける。

「獄門高校には序列1位から10位までがあって、主にそいつらが高校全体を支配しているんだ。勿論、序列が1位に近づけば近づくほど相手は手強いぞ。おそらく勇二を潰す計画を立てたのも奴らだ。」

聖秀はそんなヤツらを自分一人で潰すことができるのか、不安になった。

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