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太っちょのポンちゃん 社会人編5
ポンちゃんと、キャビンアテンダント 2
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コンコン。ノックをして暫く待つと扉が開いた。
「はい―――あれ?豊田さん」
驚いたように目を見開いた本田さんは一度扉を閉め、U字ロックを外して再びドアを開けてくれた。さっきまでカッチリと締めていたボタンが二つほど外されていて、いつも乱れることの無い前髪がパラリと額に掛かっているのが無防備で、思わず眩暈がしそうになった。
わぁあ……何だかとっても若く見える。って実際若いのよね、実年齢よりしっかりしているイメージがあるからそう見えないだけで。だってまだ二十代なんだもんね。私と年はそれほど変わらないんだよね。
「……豊田さん?」
「はっ……あ、はい!」
見惚れるあまりトリップしてしまった……!
「何かあったんですか?」
私の挙動不審な反応に、本田さんは何かあったと誤解したようだった。無防備だった表情をキリッと引き締めて真正面から私を見つめている。その精悍な眼差しに再びクラリと来たが、脚を踏ん張りグッと背筋に力を込めて姿勢を持ち直した。
「あの、違うんです。今ちょっと……良いですか?」
真面目そうな彼が、チャラくて有名なU機長やM副機長みたいにCAを部屋に連れ込む(噂です。見た事は無いです)なんてそんな展開があるとまでは思っていない。
……いや、そう言う展開があればきっと拒まないけど……でもそう言うキャラだったら、今まで抱いていた彼の清廉なイメージが崩れてしまうし……いやいやでも!中身が実は真面目じゃ無くてもこれだけカッコいければ一度限りの関係だって構わな……いやいやいや!しゃらーっぷ!余計な妄想はここまでにして!私!!
そう『忘れ物を届けに来ました』そう言ってペンを差し出すだけなら、こうしてここに来ていない。
当たって砕けろの精神でここまで来たのは、ペンを返す口実で一対一でほんのちょっとでもしゃべりたい!更に言えば、ちょっとだけでも親しくなって個別認識して欲しい!もう一つ欲を言えば、相談と称してホテルのバーで一杯飲めたら御の字!―――と思ってのこと。
別にそれ以上の展開を今望んでいる訳では無い。いや、彼が望んでくれれば一夜の遊びでも……って、この妄想また始まったらループだし長いから、止めっ!ストップ!!
自分を鼓舞しわざわざこの扉をノックしたのは、出来たらこれを切っ掛けにちょっとでも彼と親しくなってプライベートの連絡先でも教えて貰えないかな、なんて下心を持っているからだ。誰にでも向ける丁寧な通り一辺倒の対応をしてくれる彼じゃなくて、一歩踏み込んだ友達に対するような気さくな面も見てみたい……なんて。でもホントにダメ元なんだけど。きっと駄目だろうけど……でも。
「今ですか?えーと……」
しかし彼の困ったような、強張った表情を目にして、瞬時にして覚ってしまった。
あ、ナイ。これナイな、と。
これ、ソッコー断られる流れだ……!!
「はい―――あれ?豊田さん」
驚いたように目を見開いた本田さんは一度扉を閉め、U字ロックを外して再びドアを開けてくれた。さっきまでカッチリと締めていたボタンが二つほど外されていて、いつも乱れることの無い前髪がパラリと額に掛かっているのが無防備で、思わず眩暈がしそうになった。
わぁあ……何だかとっても若く見える。って実際若いのよね、実年齢よりしっかりしているイメージがあるからそう見えないだけで。だってまだ二十代なんだもんね。私と年はそれほど変わらないんだよね。
「……豊田さん?」
「はっ……あ、はい!」
見惚れるあまりトリップしてしまった……!
「何かあったんですか?」
私の挙動不審な反応に、本田さんは何かあったと誤解したようだった。無防備だった表情をキリッと引き締めて真正面から私を見つめている。その精悍な眼差しに再びクラリと来たが、脚を踏ん張りグッと背筋に力を込めて姿勢を持ち直した。
「あの、違うんです。今ちょっと……良いですか?」
真面目そうな彼が、チャラくて有名なU機長やM副機長みたいにCAを部屋に連れ込む(噂です。見た事は無いです)なんてそんな展開があるとまでは思っていない。
……いや、そう言う展開があればきっと拒まないけど……でもそう言うキャラだったら、今まで抱いていた彼の清廉なイメージが崩れてしまうし……いやいやでも!中身が実は真面目じゃ無くてもこれだけカッコいければ一度限りの関係だって構わな……いやいやいや!しゃらーっぷ!余計な妄想はここまでにして!私!!
そう『忘れ物を届けに来ました』そう言ってペンを差し出すだけなら、こうしてここに来ていない。
当たって砕けろの精神でここまで来たのは、ペンを返す口実で一対一でほんのちょっとでもしゃべりたい!更に言えば、ちょっとだけでも親しくなって個別認識して欲しい!もう一つ欲を言えば、相談と称してホテルのバーで一杯飲めたら御の字!―――と思ってのこと。
別にそれ以上の展開を今望んでいる訳では無い。いや、彼が望んでくれれば一夜の遊びでも……って、この妄想また始まったらループだし長いから、止めっ!ストップ!!
自分を鼓舞しわざわざこの扉をノックしたのは、出来たらこれを切っ掛けにちょっとでも彼と親しくなってプライベートの連絡先でも教えて貰えないかな、なんて下心を持っているからだ。誰にでも向ける丁寧な通り一辺倒の対応をしてくれる彼じゃなくて、一歩踏み込んだ友達に対するような気さくな面も見てみたい……なんて。でもホントにダメ元なんだけど。きっと駄目だろうけど……でも。
「今ですか?えーと……」
しかし彼の困ったような、強張った表情を目にして、瞬時にして覚ってしまった。
あ、ナイ。これナイな、と。
これ、ソッコー断られる流れだ……!!
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