捕獲されました。

ねがえり太郎

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捕獲されまして。<大谷視点>

18.笑い過ぎです。

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「なっ……何が可笑しいんですかぁ?」
「いや、うん。……おかしくはない」

 そう言いながら、口を覆ってククク……と笑っている。カッと体が熱くなった。

「自分だってっ……相当おかしいって自覚ありますかぁ!」

 あ。言っちまった!!

 私はガバッと口を両手で覆った。
 腐っても亀田は上司だ。私の契約更新の第一関門に待ち構えている試験官みたいなモノなのだ。そんな相手にこんなコトを言ってしまって……! 本音だけどっ!

 すると目をまん丸に見開いて、固まった亀田が。

「……確かに」

 と言って、腹を抱えて笑い出した。

「……」

 私は呆気に取られてポカンと口を開けて、その様子を眺めていた。

 亀田課長が大笑いする所なんて―――初めて見た。

 それから気が抜けてしまった私と、長引く笑いを何とか収めた亀田は取りあえずカツサンドを食べた。腹立たしくはあるが、一飯の恩義をそのままにして追い返すわけにはいかない。囲いを厳重にした後解き放ったうータンと存分に遊ばせて上げましたよ。

 カツサンドご馳走様でした。






 翌日、日曜日は流石に遠慮したのか、亀田は来なかった。
 まあ亀田だって用事くらいあるだろう。あんなウサギ狂いだけど、ひょっとしてデートの相手くらいいるかもしれない。仕事してるって可能性も捨てきれないけど。仕事大好きだもんね、あの人。

 何となく……何となくだけど。

 不覚にもちょっとだけ寂しいって思ってしまったのは、誰にも内緒だ。
 だって一緒にご飯食べて、ウサギの話出来る人なんて今までいなかったんだもん。『うさトモ』くらいには認定してあげますよ……!

 なんて、亀田はうータンしか眼中にないけどねっ!
 まあ私のうータンが可愛すぎるから、仕方が無い事だけどね!

 でもうータンはあくまで私のうータンであって、亀田のうータンではありませんからね。早く他の御贔屓さんを作ってくださいっ!

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