捕獲されました。

ねがえり太郎

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捕獲されまして。<大谷視点>

40.出掛けましょう。

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そして、ボーズとイケメンは八王子の道の駅へ向かったのだった。

なんてね。言い直します。

亀田課長の運転するレンタカーで私達は八王子インターの近くにある、道の駅に到着した。広い駐車場は車で一杯だ。うわあ、人気あるんだなぁ。けれども何とかタイミングよくすんなり車を停める事ができた。

「大谷は初、道の駅だったっけな」
「亀田課長は使った事あるんですね」
「まあドライブついでに何度かな。でもここの道の駅は始めてだ」

平屋建ての大きな建物の中は人で一杯だった。新鮮そうな野菜が所狭しと並べられている。

「近隣の農家の直売所になっているんだ。大抵農家自身で商品の値段を決める。仲介が無いから安いし、運送距離が短いから新鮮だ。市場に出ないような珍しい野菜があって、面白いぞ」
「へー、あ!作った人の名前が書いてある。うーん確かに美味しそう……うータンにお土産に買って行こうかな」
「じゃあ、帰り際に買って行こう。大谷は先に行きたい店があるだろう?」

水を向けられて、私のアンテナがピン!と立った。

「はい!あ、あれです。きっと!ソフトクリーム屋さん」

私は直ぐに目的地を見つけ出した。きっと私には食べ物に関するサーチ機能が付いているに違いない。それほど長くは無いものの冬だと言うのに行列が出来ていた。その最後尾に二人で並んだ。

「あ、ジェラートもある!」
「どちらかと言うと、ジェラートがメインみたいだな」
「う~迷うなぁ。一番人気はやっぱりソフトなんですね。あ!ジェラートの『カネコみるく』もいいなぁ。かぼちゃと栗?!塩?どんな味なんだろう」
「……トリプルにするか」
「え?!いいんですか」
「その代わり味見させてくれ。俺もトリプルで違うヤツ頼むから」

わーこんな厳つい表情でトリプル頼むんだって。もしかしてお仕事的な意味で気になるのかな?甘い物をチェックせずにはいられないとか……そう言えば以前お土産に貰ったチョコレートもかなり美味しかった。お菓子にはこだわるけど、メインのご飯にはあまり詳しくないって言うのが亀田課長らしいっちゃ、らしいけど。

どちらにしろ私に否やは無い。
有難く奢って頂きました。

それから三種類ずつ、合計六種類のジェラートを頼んで分け合った。

「お、おいし~!」

やっぱ一番売れていると言う『カネコみるく』はミルク!って感じで濃厚だった。それでいて後味はさっぱり。うーん語彙力が無いので単純な感想しか浮かばないけれど。私絶対ライターとか記者とかには向いてないな。

「うん、やっぱ無駄な雑味が無いと言うか、サッパリしてるな……こっちは逆に……」

なんてブツブツ言いながらアイスを味わう亀田課長に笑顔はない。
眼光が鋭すぎて、正直怖いです。下手に顔が整っているのって、いい事ばかりじゃないんだなぁ……。

すると私の視線に気が付いた課長が顔を上げた。

「何か面白くない事考えているだろ」

確かに、亀田課長にとっては面白くない事かもしれない。

「いえ、面白い事を考えてました」

ククク……と笑うと、盛大に眉を顰められた。
あ、バレてるな。私って本当に考えている事が顔に出やすいのか。少し焦った私は話題を変える事にした。

「食べ終わったら、お野菜買いましょうよ。それからもう一か所行きたい所があるんですけど……もし良かったら、付き合っていただけませんか?」

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