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捕獲されまして。<大谷視点>
41.付き合ってもらいました。
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「おお……ここは……ひょっとして桃源郷か?!」
思わずそう呟いた亀田課長を、決して私は揶揄ったりはしない。
そう、ここはうさぎ好きにとっての天国、桃源郷、そして抜けられない地獄でもある―――うさぎ専門の小さなペットショップだ。
今は自分のアパートから近い所で調達しているが、うータンを最初に貰った時にアレコレうさぎグッズについて相談し、買い求めたのが何を隠そうこのお店なのである。駐車場は一台分しかないので、近隣の有料パーキングに駐車して貰いテクテクとその店舗まで歩いて来た。
「ここは元々ネザーランドドワーフの専門店なんです。今はホーランドロップやミニウサギも扱ってるんですが……なんと、ここの仔は全部このお店で繁殖させた仔ばっかりなんですよ!」
「へえ、スゴイな……うさぎだけ扱って経営が成り立つのか」
「大変でしょうね、でも一匹ずつにきちんと目を掛けているからか、どの仔もとってもツヤツヤで元気なんですよ。見ているだけで癒されるから、おじいちゃんちに来た時車で連れて来て貰うんです。それから来るたび、うータンにお土産を買って帰ります」
ネザーランドドワーフはオランダで品種改良されたうさぎで、買いうさぎとしては一般的な品種だ。何より魅力は短い耳と引っ込んだ口元、それから小柄な体だ。つまり見た目はぬいぐるみなんじゃないかって思っちゃうくらい可愛いのだ。
「……」
何故か入口で亀田課長が固まってしまった。立ち止まって動こうとしないので、私は後ろから顔を覗き込んでみた―――が、こ、怖い……。
「か、課長?どうしたんですか」
「……」
「課長?!」
思わず腕を掴んで揺すってみる。するとハッと我に返った亀田課長が、ギギギ……と古びたロボットみたいに私を見下ろした。それから喘ぐように言う。
「その……すまん。あまりに興奮し過ぎてパニックになってしまった」
「あ、そ……そうですか」
よっぽどですな。
私も大概うさぎフリーク……と言うかうータンフリークだけど、亀田課長のはひょっとして中毒の域に達してしまったのだろうか。ウサギ欠乏期が与えたダメージが相当深刻だったのかもしれない。
「とにかく、ここで立ち止まっていたらご迷惑なので……入りますか?」
「ああ」
コクリと頷く亀田課長を従えて、私はお店のドアを開いたのだった。
……結果として。ものすっごく長居をする事になってしまった私達は、流石に心配になったらしいおじいちゃんの電話で目を醒ました。我に返り、焦りつつずっと気になっていたリンゴの齧り木やら何やら、うータンへの土産をガバッと買い込んで―――慌てておじちゃんの家へ戻るため、車を走らせたのだった。
帰り道は大層、西日が眩しかったです。
直射日光を避けながら運転する亀田課長は、ものすっごく大変そうでした。
お疲れ様です……(合掌)
思わずそう呟いた亀田課長を、決して私は揶揄ったりはしない。
そう、ここはうさぎ好きにとっての天国、桃源郷、そして抜けられない地獄でもある―――うさぎ専門の小さなペットショップだ。
今は自分のアパートから近い所で調達しているが、うータンを最初に貰った時にアレコレうさぎグッズについて相談し、買い求めたのが何を隠そうこのお店なのである。駐車場は一台分しかないので、近隣の有料パーキングに駐車して貰いテクテクとその店舗まで歩いて来た。
「ここは元々ネザーランドドワーフの専門店なんです。今はホーランドロップやミニウサギも扱ってるんですが……なんと、ここの仔は全部このお店で繁殖させた仔ばっかりなんですよ!」
「へえ、スゴイな……うさぎだけ扱って経営が成り立つのか」
「大変でしょうね、でも一匹ずつにきちんと目を掛けているからか、どの仔もとってもツヤツヤで元気なんですよ。見ているだけで癒されるから、おじいちゃんちに来た時車で連れて来て貰うんです。それから来るたび、うータンにお土産を買って帰ります」
ネザーランドドワーフはオランダで品種改良されたうさぎで、買いうさぎとしては一般的な品種だ。何より魅力は短い耳と引っ込んだ口元、それから小柄な体だ。つまり見た目はぬいぐるみなんじゃないかって思っちゃうくらい可愛いのだ。
「……」
何故か入口で亀田課長が固まってしまった。立ち止まって動こうとしないので、私は後ろから顔を覗き込んでみた―――が、こ、怖い……。
「か、課長?どうしたんですか」
「……」
「課長?!」
思わず腕を掴んで揺すってみる。するとハッと我に返った亀田課長が、ギギギ……と古びたロボットみたいに私を見下ろした。それから喘ぐように言う。
「その……すまん。あまりに興奮し過ぎてパニックになってしまった」
「あ、そ……そうですか」
よっぽどですな。
私も大概うさぎフリーク……と言うかうータンフリークだけど、亀田課長のはひょっとして中毒の域に達してしまったのだろうか。ウサギ欠乏期が与えたダメージが相当深刻だったのかもしれない。
「とにかく、ここで立ち止まっていたらご迷惑なので……入りますか?」
「ああ」
コクリと頷く亀田課長を従えて、私はお店のドアを開いたのだった。
……結果として。ものすっごく長居をする事になってしまった私達は、流石に心配になったらしいおじいちゃんの電話で目を醒ました。我に返り、焦りつつずっと気になっていたリンゴの齧り木やら何やら、うータンへの土産をガバッと買い込んで―――慌てておじちゃんの家へ戻るため、車を走らせたのだった。
帰り道は大層、西日が眩しかったです。
直射日光を避けながら運転する亀田課長は、ものすっごく大変そうでした。
お疲れ様です……(合掌)
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