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捕まった後のお話
22.名前を呼びました。 <大谷>
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ウフフ……ウフフフ……ウフフフフ……
『お泊り二泊目 IN 私の部屋』!ですよ~~!
まさか二泊目があると思っていなかった私は、思いっきり浮かれてます……!本当は亀田課長のおウチで二泊目を過ごしたい所なのですけれど……うータンが待っているので泣く泣く(うータンごめん、冗談だよ!)帰ろうとした時、亀田課長が「送ってくぞ、うータンにも会いたいし」なんて言ってくれて―――福引き引いてお米十キロが当った上に、更にダブルチャンス!で旅行券が当たったみたいな気分になりましたよ!
そして泊ってくれた亀田課長……いや。
た、た……たけし……さん!!!きゃ~~!!!
―――から、名前を呼んでくれって言われちゃって……!
心の中で呼ぶだけで、心臓がティンパニみたいにドンドコドンドコ鳴り響いてしまう。あ、ティンパニって大太鼓の半分を丸くしたような物凄く響く打楽器ね、小学校の頃私ティンパニの担当だったの、学校の鼓笛隊で。
え?調子良すぎる?昨日の夕方まで疑心暗鬼でソワソワ、ドキドキしていたくせにって。
そうなんだよねぇ、一昨日うっかり見掛けた三好さんとのツーショット。それも二回も……!不安にならない方がおかしいよね、だって客観的に何だかとってもお似合いなんだもん……
「……」
いやっ……で、でもね!亀田課長は三好さんからこの間の事を謝罪されただけで、しかも結局目黒さんも交えて三人で飲んで、最後は三好さんは目黒さんと二人で残ったって言うんだから!その辺りは気にしない気にしないっ……それはつまり、私が自分に自信を持てないって言うだけで、亀田課長がどうこうじゃなくて自分で自分を磨かなきゃならない部分なんだ!だから、嫉妬の方向を間違えちゃいけないの。ウジウジしている暇があったら、ちょっとでも自分に足りない部分を補わないとねっ……!よっし三好さんを目指して……って……三好さん……ハイスペック過ぎるよなぁ……近付ける所、ある???うーん……
まっ、そこは置いといて!
今は今の幸せを噛み締めよう……!
私は隣でスヤスヤ眠っている、整った美男子を見た。
うーん、カッコいい。眼鏡取ったら、ますます……それにやっぱり無防備に眠っている様子が可愛いなぁ。あっ……結構睫毛長いんだ!まず眉がキリッとしていて良い形しているなぁ……こういうの眉目秀麗って言うのかな?合ってる?あれ、これって女性に付ける形容詞だっけ?
前回よりちょっとだけ余裕を持って、課長……もとい、丈さんを眺める事が出来るのは、以前より少しだけ距離が近くなったように感じているから。そして丈さんが、素直に私と居る事が嬉しいって態度で示してくれるから。
一昨日と昨日、一緒に過ごして改めてそう感じたんだ。だから今、こんなに落ち着いていられるの。こんな時がずっと続けば良いなって思う。この先の事は確かに分からないんだけど―――まだ私に出来る事がきっとあるから。ウジウジするのはそれからでも良い。
なんてね。まあ……単に今浮かれているからポジティブにしか考えられないだけかもしれませんがね……。
そんな感じでニマニマ丈さんの顔ばかり眺めていたら、不意に彼がモゾモゾと動き出し目を擦り始めた。そしてその様子をつぶさに観察する私の目の前で、丈さんが目を醒ました。
「大谷……?」
「おはようございます」
布団に横になったままワクワクしながらそう言うと、眩しそうに眼を細めた丈さんが、瞬きを数回繰り返した。ああ、何だかこの間のお泊りのこと、思い出しちゃうなぁ……似ているようで全く異なる状況なんだ。この間彼が目を醒ました時点では、私達は上司と部下そして単なる『うさトモ』でしかなくて……今回はちゃんと、恋人同士。同じ布団で目を醒ますと言う状況は一緒なのに―――全然違うの。だって……
「何か良い事があったのか……?」
「え?」
「妙に……ニマニマしている」
あらま。
私はペタリと自分の頬に手を当てた。そんなに表情に出ていたかしら??
「良いこと、ありました」
「……」
「恋人になって初めて、丈さんがウチに泊まってくれたんです」
すると暫くの間、ジッと無言で私の表情を見ていた丈さんの手が伸びて来て―――額に柔らかい唇が触れた。それからチュッチュッと瞼に頬に、口付けが振って来て……唇に辿り着いた。ギュッと抱き込まれて「あれ」と思う。
先週明るい内は絶対ダメだと決意したばかりなのに。
アッサリ反論も抵抗もせず流されてしまった私ですが―――うん、これは仕方の無い事ですよね。物事にはその都度、例外ってモノがあるんです……。
『お泊り二泊目 IN 私の部屋』!ですよ~~!
まさか二泊目があると思っていなかった私は、思いっきり浮かれてます……!本当は亀田課長のおウチで二泊目を過ごしたい所なのですけれど……うータンが待っているので泣く泣く(うータンごめん、冗談だよ!)帰ろうとした時、亀田課長が「送ってくぞ、うータンにも会いたいし」なんて言ってくれて―――福引き引いてお米十キロが当った上に、更にダブルチャンス!で旅行券が当たったみたいな気分になりましたよ!
そして泊ってくれた亀田課長……いや。
た、た……たけし……さん!!!きゃ~~!!!
―――から、名前を呼んでくれって言われちゃって……!
心の中で呼ぶだけで、心臓がティンパニみたいにドンドコドンドコ鳴り響いてしまう。あ、ティンパニって大太鼓の半分を丸くしたような物凄く響く打楽器ね、小学校の頃私ティンパニの担当だったの、学校の鼓笛隊で。
え?調子良すぎる?昨日の夕方まで疑心暗鬼でソワソワ、ドキドキしていたくせにって。
そうなんだよねぇ、一昨日うっかり見掛けた三好さんとのツーショット。それも二回も……!不安にならない方がおかしいよね、だって客観的に何だかとってもお似合いなんだもん……
「……」
いやっ……で、でもね!亀田課長は三好さんからこの間の事を謝罪されただけで、しかも結局目黒さんも交えて三人で飲んで、最後は三好さんは目黒さんと二人で残ったって言うんだから!その辺りは気にしない気にしないっ……それはつまり、私が自分に自信を持てないって言うだけで、亀田課長がどうこうじゃなくて自分で自分を磨かなきゃならない部分なんだ!だから、嫉妬の方向を間違えちゃいけないの。ウジウジしている暇があったら、ちょっとでも自分に足りない部分を補わないとねっ……!よっし三好さんを目指して……って……三好さん……ハイスペック過ぎるよなぁ……近付ける所、ある???うーん……
まっ、そこは置いといて!
今は今の幸せを噛み締めよう……!
私は隣でスヤスヤ眠っている、整った美男子を見た。
うーん、カッコいい。眼鏡取ったら、ますます……それにやっぱり無防備に眠っている様子が可愛いなぁ。あっ……結構睫毛長いんだ!まず眉がキリッとしていて良い形しているなぁ……こういうの眉目秀麗って言うのかな?合ってる?あれ、これって女性に付ける形容詞だっけ?
前回よりちょっとだけ余裕を持って、課長……もとい、丈さんを眺める事が出来るのは、以前より少しだけ距離が近くなったように感じているから。そして丈さんが、素直に私と居る事が嬉しいって態度で示してくれるから。
一昨日と昨日、一緒に過ごして改めてそう感じたんだ。だから今、こんなに落ち着いていられるの。こんな時がずっと続けば良いなって思う。この先の事は確かに分からないんだけど―――まだ私に出来る事がきっとあるから。ウジウジするのはそれからでも良い。
なんてね。まあ……単に今浮かれているからポジティブにしか考えられないだけかもしれませんがね……。
そんな感じでニマニマ丈さんの顔ばかり眺めていたら、不意に彼がモゾモゾと動き出し目を擦り始めた。そしてその様子をつぶさに観察する私の目の前で、丈さんが目を醒ました。
「大谷……?」
「おはようございます」
布団に横になったままワクワクしながらそう言うと、眩しそうに眼を細めた丈さんが、瞬きを数回繰り返した。ああ、何だかこの間のお泊りのこと、思い出しちゃうなぁ……似ているようで全く異なる状況なんだ。この間彼が目を醒ました時点では、私達は上司と部下そして単なる『うさトモ』でしかなくて……今回はちゃんと、恋人同士。同じ布団で目を醒ますと言う状況は一緒なのに―――全然違うの。だって……
「何か良い事があったのか……?」
「え?」
「妙に……ニマニマしている」
あらま。
私はペタリと自分の頬に手を当てた。そんなに表情に出ていたかしら??
「良いこと、ありました」
「……」
「恋人になって初めて、丈さんがウチに泊まってくれたんです」
すると暫くの間、ジッと無言で私の表情を見ていた丈さんの手が伸びて来て―――額に柔らかい唇が触れた。それからチュッチュッと瞼に頬に、口付けが振って来て……唇に辿り着いた。ギュッと抱き込まれて「あれ」と思う。
先週明るい内は絶対ダメだと決意したばかりなのに。
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