悪役令息に転生したから断罪ルート回避しようとした結果、王太子殿下を溺愛してる

琥月ルル

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25.バカンス【4】♡

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「あ、んぅっ……♡」

唇同士をくっつけ、ふにっとした柔らかな感触を楽しむ。
エドワードは今までになく性急な口付けに驚いていたが、至近距離で俺と視線が交わると、頬を熱くして恥じらうように瞳を閉じた。

「はっ、んん、あっ……♡」

わずかに開いた唇の隙間を舌先でゆっくり舐めてから、上唇を軽く吸ったり下唇をゆるく食んだりする。
焦れったいほど緩慢なキスに戸惑い、彼の片手が所在なさげにシーツを掴んだ。
落ち着かないのかもぞもぞと身じろぐエドワードを宥めるように、ほのかに薔薇の香りがする髪を優しく撫でる。

「ん、んっ、や、りぁむ、んっ♡」

ちょっと緊張してるみたいだしリラックスしてもらえたらいいなぁと思いながら、ついばむような口付けを繰り返す。
しばらく軽めの可愛らしいキスを続けていたら、おずおずと舌先を伸ばして「もっと……」と深いキスをねだられた。
エドワードの方からこの手のおねだりをされるのは、これが初めてだった。
付き合いたての頃はほんの少し舌を入れるキスをしただけでいっぱいいっぱいになってたのにね。俺とたくさんキスをするなかで、ちょっとずつ慣れてきたのだろう。
あぁ、本当に可愛くて愛しい。彼から求められたという喜びが俺の理性を焼いていき、繋いだ手にじわりと汗がにじむ。

「あっ……♡ちゅっ、ふ、んぁっ♡」

俺は控えめに開かれた唇の隙間にそっと舌を忍び込ませ、唾液に濡れたエドワードの舌を優しく捕らえた。

「んぅっ♡あ、んっ、ふぁっ……♡」

水音を立てながら舌を絡め、熱くなった口内にとろとろと唾液を流し込む。エドワードは恍惚とした表情で目を閉じたまま、こくりと喉を鳴らして飲み込んだ。
その様子にすっかり情欲を煽り立てられ、興奮で微かに指先が震える。こんなえっちなキスばっかしてたら、脳内がピンク一色に染まって爆発してしまいそうだ。

「あっ、んぁっ♡あぅ、ふ、んんっ……♡」

上顎を舌先でくすぐるみたいに舐めてやると、閉じられた目蓋がふるりと震えた。
深く口付けながら、髪を撫でていた手で後頭部を固定し、スリッ…と指先で耳を撫でる。

「ん、んぅっ♡や、あっ、りあむっ……♡」

キャパオーバーになったのか、エドワードが目を開けて、小さな声で俺の名前を呼んた。
つい夢中になってがっついちゃったけど、絶対に怖がらせたり無理をさせたりしないって俺は心に決めている。
少し理性を取り戻した頭で反省しつつ、ゆっくり唇を離した。つぅっ、と二人の唇の間に銀の糸が引いて、さっきまで交わしていたキスがどれだけ濃厚だったかを物語る。

「ふふ、可愛いね。大好きだよ、エディ」

くったりしてしまったエドワードを優しくベッドに押し倒し、ふわふわ柔らかく微笑みかける。
今日はもうたくさん頑張ってくれたし、これ以上えっちなことはしないつもりだ。こういうのは他人と比べるものでもないし、自分たちのペースで少しずつ進んでいけたらいいなって思う。
彼はしばらく胸を上下させて乱れた呼吸を整えていたが、とろりと蕩けた瞳で俺をじっと見上げると、おもむろに両腕を持ち上げてぎゅっと俺に抱きついた。

「わぁっ」

思いのほか強い力で抱き寄せられ、エドワードを押しつぶしてしまわないよう、俺は慌ててベッドの上に肘をついた。
そうするとまるで腕の檻の中に彼を閉じ込めてるみたいで、なんだかドキッとしてしまう。

「私のリアム……愛してる」

ふにゃりと甘く蕩けた声で囁かれ、ちゅっ、と唇に触れるだけのキスをされる。
俺はたまらなくなって、ひんやりしたさらさらの髪を撫で、頬や鼻の頭や額に口付ける。顔中にキスの雨を降らせていると、エドワードは身を捩りながらくすぐったそうに笑った。
時折、お返しをするみたいに頬や顎の下に軽く口付けられて、俺の口からもくすくすと小さな笑い声が零れる。
しばらくそうしてベッドの上でじゃれているうちに、眠たくなってきたのか、エドワードの瞬きが緩慢になり始める。

「眠たそうだね、エディ。今夜はここで俺と一緒に寝ようか」
「うん……」

いちおう意思確認のつもりで聞いたけど、こんなに無防備で可愛い姿を俺以外の目に晒したくないから、彼を帰すつもりはなかった。
人払いは済ませてあるし、俺の部屋の外にも護衛騎士が控えているから安全だ。そもそもこの客室自体に強めの守護結界が張られてるから、ここで寝たところでエドワードの身に危険が及ぶことはないだろう。

すでに横になっている彼の隣に、そっと寄り添うように横たわる。シーツの上に投げ出した手を握られたかと思えば、宝物みたいに大切そうに彼の胸元に抱かれた。
あー、可愛い。もう目も閉じちゃってるし、ほとんど無意識でやってると思う。俺のこと大切だと思ってくれてるんだろうなっていうのが伝わってきて、あたたかな気持ちが胸に広がった。

「おやすみ、俺の愛しいエドワード」
「ん、おやすみ……」

いっぱいキスして疲れたのか、エドワードはもうすでに寝入っている。
その可愛い寝顔を堪能しているうちに、いつの間にか俺も夢の世界に旅立っていた。
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