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39.ヒロイン暴走!?
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「そんなはずありませんわっ……!私はたしかにイザベラ様に虐げられていましたっ!」
「君は、私が王家の威信をかけて信憑性を誓った調査結果を疑うというのか?」
「そ、それは……そんなつもりはありませんが、でもっ!」
「静かにしなさい。私たちの話はまだ終わっていない」
ぴしゃりと厳しく言い放たれた言葉に、セシリアは怯えたように体を縮こませて黙り込んだ。
「私たちは、セシリア・マーガレット令嬢が光の禁忌魔法である《チャーム》を私利私欲のために利用し、さらにはイザベラ・エバンス公爵令嬢を危害を加える計画を立てていたことをここに告発する!」
エドワードが高らかに宣言すると、ギャラリーはこれまでにないほどのざわめきを見せた。
王族席に座っていた王妃様も、顔を真っ青にして俺たちの方を凝視している。
「ウィリアム、まずはセシリア嬢の《チャーム》使用に関する調査結果を読み上げてくれ」
「承知しました」
セシリアが禁忌魔法《チャーム》を使用し、身辺警護にあたっていた三名の騎士たちや学園の男子たちを自分の言いなりにしていたこと。
そのうえで、エドワードとの婚約を阻止するために、騎士たちにイザベラを誘拐させて乱暴するというおぞましい計画を立てていたこと。
調査結果だけでなくそれを証明する数々の証拠や証言を並べ立ててやれば、セシリアは顔を真っ青にしてガタガタ震え始める。
ここまで徹底的に調べ尽くしていると、粗探しをしようにも粗が見つからないのだろう。誰も何も言えず、固唾を飲んで俺たちを見ていた。
「以上、イザベラ・エバンス公爵令嬢に対する虚偽の告発をした罪。光の禁忌魔法である《チャーム》を男性を誘惑する等、私利私欲のために使用した罪。イザベラ・エバンス公爵令嬢の誘拐と強姦を計画していた罪。他、数多の罪を犯してきたことを鑑み、セシリア・マーガレットを重罪人として『幽閉の塔』に送ることとする!」
エドワードが高らかにセシリアの罪と処分を言い渡す。
『幽閉の塔』とは、名前の通り重罪人を幽閉するための塔だ。一度入ったら二度と生きて外に出ることはできないとすら言われていて、そこに閉じ込められて発狂死した罪人たちの幽霊が夜な夜な塔内を徘徊しているという噂もある。
「連れて行け」
命じられた護衛騎士たちがセシリアを連行していこうとするが、王妃様が慌てたように席を立ってこちらに駆けてくる。
聖女として教会の庇護下にあるセシリアが重罪人になれば、その後見人である大司教も責任を問われることになるだろう。そうなると、大司教との繋がりによって独自の権威を保ってきた王妃様にとっては都合が悪い。
「エドワード!なんてこと……!」
王妃様は感情の入り乱れた表情でエドワードを見上げ、騎士たちを押し退けてセシリアを庇おうとした。
「セシリア、大丈夫ですか?」
「……わ、ないで……」
「え?」
「触らないで!!!あたしに触らないで、近付かないでって言ってんのよ!!!」
セシリアは鬼のような形相で絶叫して、王妃様の手を乱暴に振り払った。
彼女の体から白い光が溢れ出し、ぐるぐると竜巻のように渦を巻いていく。
「おかしい、おかしい、おかしい!こんなの絶対バグに決まってる!あたしは『セカ愛』のヒロインなのよ!?エドワードもウィリアムもマーカスもセバスチャンも他のイケメンも、男は全員、あたしに恋して夢中になるはずでしょ!ちゃんと原作通りに動いてたのに、イベントも全然発生しないし!」
感情が昂っているせいで、光魔法が暴走しているのだ。白い光はセシリアを守るように彼女を取り巻いていて、近付くことはできそうにない。
「イザベラも全然シナリオ通りに動かないし、本当になんなの!?ヒロインのあたしに嫉妬して虐めた罪で断罪される馬鹿で惨めな悪役令嬢のはずでしょ!?どうしてあんたがセバスチャンと婚約とかしてんのよ!」
セシリアはヒステリックに叫びながら、寄り添うように立っているイザベラとセバスチャン殿下を睨みつける。
「君は、私が王家の威信をかけて信憑性を誓った調査結果を疑うというのか?」
「そ、それは……そんなつもりはありませんが、でもっ!」
「静かにしなさい。私たちの話はまだ終わっていない」
ぴしゃりと厳しく言い放たれた言葉に、セシリアは怯えたように体を縮こませて黙り込んだ。
「私たちは、セシリア・マーガレット令嬢が光の禁忌魔法である《チャーム》を私利私欲のために利用し、さらにはイザベラ・エバンス公爵令嬢を危害を加える計画を立てていたことをここに告発する!」
エドワードが高らかに宣言すると、ギャラリーはこれまでにないほどのざわめきを見せた。
王族席に座っていた王妃様も、顔を真っ青にして俺たちの方を凝視している。
「ウィリアム、まずはセシリア嬢の《チャーム》使用に関する調査結果を読み上げてくれ」
「承知しました」
セシリアが禁忌魔法《チャーム》を使用し、身辺警護にあたっていた三名の騎士たちや学園の男子たちを自分の言いなりにしていたこと。
そのうえで、エドワードとの婚約を阻止するために、騎士たちにイザベラを誘拐させて乱暴するというおぞましい計画を立てていたこと。
調査結果だけでなくそれを証明する数々の証拠や証言を並べ立ててやれば、セシリアは顔を真っ青にしてガタガタ震え始める。
ここまで徹底的に調べ尽くしていると、粗探しをしようにも粗が見つからないのだろう。誰も何も言えず、固唾を飲んで俺たちを見ていた。
「以上、イザベラ・エバンス公爵令嬢に対する虚偽の告発をした罪。光の禁忌魔法である《チャーム》を男性を誘惑する等、私利私欲のために使用した罪。イザベラ・エバンス公爵令嬢の誘拐と強姦を計画していた罪。他、数多の罪を犯してきたことを鑑み、セシリア・マーガレットを重罪人として『幽閉の塔』に送ることとする!」
エドワードが高らかにセシリアの罪と処分を言い渡す。
『幽閉の塔』とは、名前の通り重罪人を幽閉するための塔だ。一度入ったら二度と生きて外に出ることはできないとすら言われていて、そこに閉じ込められて発狂死した罪人たちの幽霊が夜な夜な塔内を徘徊しているという噂もある。
「連れて行け」
命じられた護衛騎士たちがセシリアを連行していこうとするが、王妃様が慌てたように席を立ってこちらに駆けてくる。
聖女として教会の庇護下にあるセシリアが重罪人になれば、その後見人である大司教も責任を問われることになるだろう。そうなると、大司教との繋がりによって独自の権威を保ってきた王妃様にとっては都合が悪い。
「エドワード!なんてこと……!」
王妃様は感情の入り乱れた表情でエドワードを見上げ、騎士たちを押し退けてセシリアを庇おうとした。
「セシリア、大丈夫ですか?」
「……わ、ないで……」
「え?」
「触らないで!!!あたしに触らないで、近付かないでって言ってんのよ!!!」
セシリアは鬼のような形相で絶叫して、王妃様の手を乱暴に振り払った。
彼女の体から白い光が溢れ出し、ぐるぐると竜巻のように渦を巻いていく。
「おかしい、おかしい、おかしい!こんなの絶対バグに決まってる!あたしは『セカ愛』のヒロインなのよ!?エドワードもウィリアムもマーカスもセバスチャンも他のイケメンも、男は全員、あたしに恋して夢中になるはずでしょ!ちゃんと原作通りに動いてたのに、イベントも全然発生しないし!」
感情が昂っているせいで、光魔法が暴走しているのだ。白い光はセシリアを守るように彼女を取り巻いていて、近付くことはできそうにない。
「イザベラも全然シナリオ通りに動かないし、本当になんなの!?ヒロインのあたしに嫉妬して虐めた罪で断罪される馬鹿で惨めな悪役令嬢のはずでしょ!?どうしてあんたがセバスチャンと婚約とかしてんのよ!」
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