悪役令息に転生したから断罪ルート回避しようとした結果、王太子殿下を溺愛してる

琥月ルル

文字の大きさ
62 / 80

61.ハネムーン【7】♡

しおりを挟む
ハネムーン三日目の今日は、エドワードとボートに乗って湖の景色を楽しんだり、秋の深まる森を手を繋いで散歩したり、ゆったりとした時間を過ごした。
俺たちは伴侶だし、仲睦まじい様子を見せても侍従や護衛騎士たちは何も言わずに微笑ましそうに見守っていてくれる。
愛する人と、人目を憚ることなくたくさんいちゃいちゃできるのはやっぱり嬉しい。

他愛のない話に花を咲かせ、微笑みを交わし、甘えるようにじゃれついて抱き合って、可愛らしいリップ音を立てて唇や頬にキスをする。
エドワードとの愛にあふれた触れ合いのなかで、俺は心が深く満たされていくのを感じた。恋人になってから数年経つが、彼への恋慕と愛情は日に日に深まっていくばかりだ。
前世では心から愛する人と出会うことなく生涯を終えたから、自分がこんなにも深く誰かを愛せるなんて知らなかった。

ウィリアム・エバンスとして、エドワードに出会えたこと。恋をしたこと。想いが結ばれて恋人となり、様々な困難を乗り越えて、生涯を共にする伴侶となれたこと。

思い返せば、そのすべてがまるで奇跡のような現実で、俺はエドワードのことを見つめながらふと涙ぐみそうになるときがある。
そのたびに彼は「仕方ないなぁ」という顔をして優しく微笑み、ただ俺を抱きしめて「愛しているよ」と伝えてくれる。それが本当に泣きたくなるくらい嬉しくて、俺は彼の体をぎゅっと強く抱き寄せて愛を囁き返すのだ。

そうして日中はエドワードと穏やかな時間を過ごし、やがて夜がやってくる。
先に湯浴みを済ませて主寝室の寝台で愛しい人を待っていると、控えめに扉をノックする音が聞こえてきた。
立ち上がって扉を開ければ、なめらかなシルクの夜着に身を包んだエドワードが立っている。星を散りばめたような美しい髪を少し濡らしたまま、彼は恥じらいがちに微笑んで俺を見上げた。

「おいで、エドワード」

人払いを済ませ、彼の手を取ってゆっくりと寝台までエスコートする。
綺麗に整えられたシーツの上にそっと押し倒し、少し強ばった体の緊張をほぐすように唇に優しく触れるだけのキスをすると、アイスブルーの瞳が甘く蕩け始めた。

「ん、んむっ♡はっ、ふぁっ……♡」

舌を擦り合わせ、とろりとした唾液を互いの口内に流し込んでいく。
深めのキスをしながら丁寧な手つきで夜着を脱がせていき、手触りのよい肌を思わせぶりな指先で撫でる。
大きな手のひらで円を描くように下腹部を撫でてやると、エドワードは白い頬を桃色に染め、ぴくぴく♡と小さく体を跳ねさせた。

「冷たかったり、何か変だと思ったりしたら、すぐに教えてね」
「あぁ」

ベッドサイドに置いてあった小瓶の蓋を開け、変性薬入りの潤滑油をたっぷり手のひらに垂らす。
そのまま、くるりと後孔の縁をなぞり、つぷりと中指を挿入した。
一昨日ぐちゅぐちゅになるまでほぐしたからか、思っていたよりもスムーズに指が入る。
それでも俺は彼のナカをちょっとでも傷付けたくなかったから、何度も潤滑油を継ぎ足したり指を増やしたりしながら、しつこいくらいに時間をかけてじっくりと媚肉をほぐしていった。

「あっ♡あぅ、あっ、はっ……♡ん、んっ……♡」

ぐちゅぐちゅ♡と濡れた水音が響き、エドワードの唇から悩ましげな吐息が零れ落ちる。
彼はぎゅっとシーツを掴んでいた手を持ち上げると、もう十分に蕩けて柔らかくなった胎内を甘やかすみたいに愛でていた俺の手に触れ、恥ずかしそうに目を伏せながら口を開いた。

「あ、りあむっ♡もう、いいからっ……♡もう準備できてるから、はやく君の、頂戴っ……♡」

エドワードからのおねだりがどうしようもないくらい可愛くて、興奮で脳が焼き切れそうになる。
俺は余裕のない表情で頷くと、彼のナカから指を引き抜いた。
身につけたままだった夜着を脱ぎ捨て、自分のペニスをごしごし♡と性急な手つきで何度か扱く。
ひくり♡と物欲しそうに疼いている後孔に、先端から我慢汁を垂らしているそれを押し当てると、エドワードは「あっ♡」と期待と喜色の滲む声で喘いだ。
しおりを挟む
感想 37

あなたにおすすめの小説

【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる

路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか? いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ? 2025年10月に全面改稿を行ないました。 2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。 2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。 2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。 2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。 第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。

だから、悪役令息の腰巾着! 忌み嫌われた悪役は不器用に僕を囲い込み溺愛する

モト
BL
2024.12.11~2巻がアンダルシュノベルズ様より書籍化されます。皆様のおかげです。誠にありがとうございます。 番外編などは書籍に含まれませんので是非、楽しんで頂けますと嬉しいです。 他の番外編も少しずつアップしたいと思っております。 ◇ストーリー◇ 孤高の悪役令息×BL漫画の総受け主人公に転生した美人 姉が書いたBL漫画の総モテ主人公に転生したフランは、総モテフラグを折る為に、悪役令息サモンに取り入ろうとする。しかしサモンは誰にも心を許さない一匹狼。周囲の人から怖がられ悪鬼と呼ばれる存在。 そんなサモンに寄り添い、フランはサモンの悪役フラグも折ろうと決意する──。 互いに信頼関係を築いて、サモンの腰巾着となったフランだが、ある変化が……。どんどんサモンが過保護になって──!? ・書籍化部分では、web未公開その後の番外編*がございます。 総受け設定のキャラだというだけで、総受けではありません。CPは固定。 自分好みに育っちゃった悪役とのラブコメになります。

【完結】転生した悪役令息は、お望み通り近付きません

カシナシ
BL
「お前など、愛す価値もない」 ディディア・ファントム侯爵令息が階段から落ちる時見たのは、婚約者が従兄弟を抱きしめている姿。 (これって、ディディアーーBLゲームの悪役令息じゃないか!) 妹の笑顔を見るためにやりこんでいたBLゲーム。引くほどレベルを上げた主人公のスキルが、なぜかディディアに転生してそのまま引き継いでいる。 スキルなしとして家族に『失敗作』と蔑まれていたのは、そのスキルのレベルが高すぎたかららしい。 スキルと自分を取り戻したディディアは、婚約者を追いかけまわすのを辞め、自立に向けて淡々と準備をする。 もちろん元婚約者と従兄弟には近付かないので、絡んでこないでいただけます? 十万文字程度。 3/7 完結しました! ※主人公:マイペース美人受け ※女性向けHOTランキング1位、ありがとうございました。完結までの12日間に渡り、ほとんど2〜5位と食い込めた作品となりました!あああありがとうございます……!。゚(゚´Д`゚)゚。 たくさんの閲覧、イイね、エール、感想は、作者の血肉になります……!(o´ω`o)ありがとうございます!(●′ω`人′ω`●)

悪役令息の伴侶(予定)に転生しました

  *  ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。 BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃がはじまる──! といいな!(笑) 本編完結済、ロデア大公立学園編、はじめました! 本編のあと、恋愛ルートやおまけのお話に進まずに、すぐロデア大公立学園編に続く感じです。 きーちゃんと皆の動画をつくりました! プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。 本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけです! 名前が  *   ゆるゆ  になりました。 これからもどうぞよろしくお願い致します! 表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。

余命僅かの悪役令息に転生したけど、攻略対象者達が何やら離してくれない

上総啓
BL
ある日トラックに轢かれて死んだ成瀬は、前世のめり込んでいたBLゲームの悪役令息フェリアルに転生した。 フェリアルはゲーム内の悪役として15歳で断罪される運命。 前世で周囲からの愛情に恵まれなかった成瀬は、今世でも誰にも愛されない事実に絶望し、転生直後にゲーム通りの人生を受け入れようと諦観する。 声すら発さず、家族に対しても無反応を貫き人形のように接するフェリアル。そんなフェリアルに周囲の過保護と溺愛は予想外に増していき、いつの間にかゲームのシナリオとズレた展開が巻き起こっていく。 気付けば兄達は勿論、妖艶な魔塔主や最恐の暗殺者、次期大公に皇太子…ゲームの攻略対象者達がフェリアルに執着するようになり…――? 周囲の愛に疎い悪役令息の無自覚総愛されライフ。 ※最終的に固定カプ

転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話

鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。 この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。 俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。 我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。 そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)  インスタ @yuruyu0   Youtube @BL小説動画 です!  プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! ヴィル×ノィユのお話です。 本編完結しました! 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました! 時々おまけのお話を更新するかもです。 名前が  *   ゆるゆ  になりました。 これからもどうぞよろしくお願い致します! 表紙や動画はAIを使用していますが、文章にはAIを一切使用しておりません。

【完結】流行りの悪役転生したけど、推しを甘やかして育てすぎた。

時々雨
BL
前世好きだったBL小説に流行りの悪役令息に転生した腐男子。今世、ルアネが周りの人間から好意を向けられて、僕は生で殿下とヒロインちゃん(男)のイチャイチャを見たいだけなのにどうしてこうなった!? ※表紙のイラストはたかだ。様 ※エブリスタ、pixivにも掲載してます ◆この話のスピンオフ、兄達の話「偏屈な幼馴染み第二王子の愛が重すぎる!」もあります。そちらも気になったら覗いてみてください。 ◆2部は色々落ち着いたら…書くと思います

処理中です...