田舎でお見合いしたらギャグだった

コロ星人

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え?リベンジですか?

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 流石にカウンター席だけのうどん屋に長居をするわけにもいかず、その日はそれで解散になりました。

 私は来た時と同様に自分の車に伯母を乗せ、伯母の自宅へ寄って彼女を降ろした後、お見合い後の脱力感で寄り道をする気にもなれず、そのまま素直に帰宅しました。

「ただいま」

 あんなお見合いでも、私なりに気を張っていたらしく、帰宅と同時に倦怠感に襲われて、そのまま居間のソファーに沈み込みました。

 ソファーに沈み込んだとたん、私の帰りを今か今かと待ちわびていた母が、全身にワクワクを纏いながら目をキラキラさせて根掘り葉掘り聞いて来ました。

「ね!ね!それでどうだった?どんな人だった?何食べて来たの?」

 覚えているのは780円のうどんだけだよ。お相手の顔だって横顔しかわかんないしさ。
 あ、ヤベェ。相手の名前忘れたし。私ってば釣り書もまともに見てないや。ははは…。テキトーテキトー。

「どうもこうもないよ。散々な目にあったし。この話ご破算でいいや」

「え?どうして?何があったの?」

 あ~、報告するのも面倒くさいや。だけどこの状態の母を放置したら、あとあと尾を引いていよいよ面倒くさくなるのは、今までの経験則から容易に想像できるしなぁ。仕方がないかぁ。もうちょっと頑張ろうかなぁ。ああ~、面倒くさい。

 それから見合いをする予定だった喫茶店が閉店していたことから始まり、結局相手の男性とは自己紹介もせず一言も話さず、カウンターで780円のうどんを食べて帰って来た今日1日の出来事を、順を追って報告しました。

「はあ?見合いの席に780円のうどん?なにそれ?ウチを馬鹿にしてるの?私が伯母さんに文句言ってやるわ。この話は無しでいいわね?元々この話は私も乗り気じゃなかったのよ。ああ腹立つ」

 ご立腹の母が伯母に断りの電話を掛けようと席を立とうとした途端、逆に伯母の方から電話がかかって来ました。

 漏れ聞こえる会話から、伯母が今日の失態を母に平身低頭謝っている様子がうかがえます。どうも伯母が帰宅した途端、先方のおば様から電話があり、土下座する勢いで謝罪してきたらしいです。

 で、母に何とかもう一度チャンスが欲しいと懇願しているようです。

「なっちゃん、先方の男性がもう一度あなたと話しをする機会が欲しいって言ってるそうよ。どうする?断っても別に良いわよ?780円のうどんじゃなくて、良いものを食べさせてくれるなら行くって言っとく?」

 なにそれ?
私はそんなに意地汚くないぞ!馬鹿にするな!
我が母ながら、その思考についていけない。

「それ、直ぐに返事しなきゃダメな感じ?」
私は冷気をたっぷりと纏い、如何にも怠そうに返事をしました。

「あ、ちょっと聞いてみるわ」

"返事は今しなきゃダメなの?" 

 母が伯母と交渉をはじめたっぽい。

 先方が今週末にもう一度会いたいと言っているので、少なくとも2~3日中には返事が欲しいらしいです。

「じゃあ2~3日返事を待ってもらって」
「何?」
「2~3日考えさせてって言っておいて」
「わかった」

 まあ、見合いしたはずなのに相手の顔もまともに見てないし、会話もしてないし、直ぐに断るのも大人気ないかなぁ。
 
 ということで、結局今週の土曜日に、お見合いのリベンジをする事になりました。

 私も大概人がいいよなぁ。
ま、市役所職員だし、ザ、日本人だからね。仕方ないかもね。
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