何者にも成れなかった者の成れの果て

Olivia

文字の大きさ
14 / 14

色のない夢

しおりを挟む
絵「今日見た夢なんだけどね」

文「ん?あぁ寝てるときに見た」



絵「そう、夢の中で「その青いのを取って」っていわれてさ」

文「はぁ?」

絵「でさ、困るじゃない?」

文「何が?」

絵「色がないのに色で言われてもわからないじゃない?」

文「え?・・・色がないってどういうこと?」

絵「ん?夢ってモノクロームでしょ?」

文「は?カラーじゃないの?」

絵「・・・は?」

文「いやいや、私の見る夢はカラーだけど」

絵「・・・そう・・・なの?」

文「へぇ・・・」

絵「・・・そうなんだ」

文「君は絵を描いてるからすごいカラーな夢でもみてるんだと思ってしまうね」

絵「みんな夢は白黒だと思ってた・・・」

文「どうなんだろう?寝ている時に右脳と左脳のどちらで夢を見るかとかそういうことかな?」

絵「あ、なるほど、そういう考え方になるだ」

文「脳科学とか心理学の本を読むとね・・・なんでも学問にして難しくしたがる人間がいるからね・・・」

絵「君らいし考え方だね」

文「そういえば」

絵「ん?どかした」

文「前に一度白黒の絵を送ってきたことがあったでしょう」

絵「うん、この絵はこれで完成っていったら、色を付けてって」

文「そういうことか」

絵「そういうことだよ」

文「なるほどね、色のない世界で完成しているってわけか・・・」

絵「多分ね」

文「色の濃さとか光の加減[コンロラスト]で色がわかるかるのかもね」

絵「感覚てきな話だけどね」

文「もしかして目に見えてる世界って?」

絵「カラーだよ」

文「そっか」

絵「さすがにそれはないけど・・・そういう人もいるかもね」

文「そうだね」

絵「でも、そうだな・・・」

文「ん?」

絵「物を見る時って考えていないけど、形と光のコントラストを見て色はあまりみていないかも」

文「・・・なるほどね」

絵「カラーデザインで商品に合った色って聞いたことある?」

文「物に合った色?」

絵「そう、暗い色は重たく見えて、明るい色は軽く見える」

文「なるほど」

絵「色の違いで高級感も変わってくるからね」

文「へぇ・・・」

絵「車が一番わかりやすいかな」

文「例えば?」

絵「白は軽く見えるし黒は重く見える、銀は車相応に見えてカラーだと色によっておもちゃにも見える」

文「たしかに・・・へぇ・・・」

絵「なに?」

文「いや、さすがだなって」

絵「さすがに色彩検定とかもってないけどデザインするから色の勉強はしたよ」

文「あなたと話していると面白い」

絵「そう?」

文「あなたは」

絵「まあまあかな」
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

あなたの愛はいりません

oro
恋愛
「私がそなたを愛することは無いだろう。」 初夜当日。 陛下にそう告げられた王妃、セリーヌには他に想い人がいた。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

処理中です...